10-4、咽喉科

(1)咽喉の悪い点で心得て置くべき事

「御教え集」23号、昭和28(1953)年7月15日発行

それから咽喉が悪く、咳や何かが出ると、咽頭結核とか言いますが、これも見当違いです。ただ、咽喉が悪くても、ジフテリヤは咽喉そのものが悪いのです。これだけ心得ていれば良いです。

(2)食事中に舌を噛んだ傷が拡って、痛みが治らない人

(御教え)

「未入信の五十五歳の男子。食事中舌を噛みましたところ、その傷が御浄霊をしても少しも良くならず益々傷が拡がり、かみ切った個所は肉が足りなくなっており、痛んでおります。御浄霊致しましても治りませんのは、いかなる訳で御座いましょうか。お伺い致します。なお、薬毒は相当量入っております。」

『妻君がやるのでしょう。霊力が足りないのでしょう。舌に毒がよって来るのです。舌の薬毒は、毒を呑んだ時、舌より泌み込んだのです。気長にやれば治ります。霊力の強い人なら早く治ります。』

 

(3)舌の先がダラダラして痛みを感ずる人

「御垂示録」10号、昭和27(1952)年6月15日発行

「二十六年夏、舌に小さいものが出来、御浄霊で治りましたが、二十七年になり鼻茸のようなものが出来、咽喉の下の方にも出来ております。先の方もダラダラしており、食欲がなくなりましたが、御浄霊戴き食欲も出て参りましたが、時々痛みを感じております。十数年前に麻酔をしております。薬毒で御座いましょうか。舌癌ではないかと思いましたが。」

『薬毒ですよ。なんでもないですよ。気長にやればすっかり治りますよ。その代り長くかかりますよ。医者に行けば舌癌だと言いますよ。』

 

(4)舌に碁盤の目のような「クビレ」が出来ている人

(御教え)

「舌が碁盤の目のように「クビレ」が出来ておりますが、別に痛みは致しません。ただ気持が悪いので、医者の診察を受けたところ、原因不明だそうです。本人は何とか治るものならと一生懸命です。いかなる原因によるものでしょうか。御伺い申し上げます。」

『薬を飲むために、舌に滲み込んだもので、薬毒です。』

 

(5)口中のオデキのため、痛苦、痺れ、悪臭のヌラで食事が摂れず、衰弱してゆく老人

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「六十六歳の男子。昭和二十五年十二月頃より口中に痛みを感じ、血液検査の結果ワッセルマン氏及び沈降の強陽性の反応が現われ、二十六年七月までに六〇六号十本、ぺニシリン二十二本をうちましたが、極度の苦痛のため、流動食さえ咽喉を通らなくなり、体は衰弱し、夜も苦痛のために眠れず、医師はこれ以上の注射は不可能であるとて、レントゲンに八回かかりましたが、衰弱は加わるばかりで、遂に舌癌と言われ、その後も苦痛を紛らすために、強度の睡眠剤を相当量服用致しました。その後お道の話を聞き、早速御浄霊を戴き、徐々に快方に向い、九月頃は痛みも取れ、家族と同じ食事を摂るようになり、自転車にて教会にも行けるようになりました。早速入信させて戴きまして、その直後より再び悪化し、現在口中は、左側頬内部と舌の一部が爛れ、外部には左側耳下に固結があります。顎は痺れ頭の左側、肩も左側が凝り、眼の縁が爛れております。食欲はありますが充分食べられず、辛うじて流動食に近い物を摂っており、体は痩せ衰えております。口から特有の悪臭あるヌラを止めどもなく出し、呂律(ろれつ)が廻りません。御浄霊は教会から来て戴き、家にでも致しておりますが、最近はあまり変化が御座いません。右御垂示の程御願い申し上げます。」

『沈降の強陽性──血沈じゃないかな。レントゲン八回──これは医者に病気を拵えられたんですね。実際、災難ですね。これは医学の被害者ですよ。この人の状態は──これは薬毒ですね。で左が──ここら(左顔半面)一杯薬毒が寄って来たんです。ですから、それが段々腫れて行って、どこかに穴があいて出ますから、それで治るんですよ。だから別に難かしい病気じゃないです。浄霊は誰がしてるんですか。』

「教会の先生と、家でも戴いております。」

『薬毒ですよ。痛みは結構ですね。赤い所はないですか。』

「中は赤くなっておりますが、外はありません」

『口はあきませんか。』

「時々あき、膿が出ております。」

『結構です。癌じゃありませんよ。普通のオデキです。浄霊する人の霊力が弱いんだな。霊力が強いと、段々溶けて出ていきます。霊力が強いと、痛みはないんですよ。霊力を強くするには、力を入れないことですよ。力を出来るだけ抜く程霊力は強くなります。未だ、浄霊する人に力が入るんじゃないかな。アベコベなんだからね。力を入れると霊力が弱くなる。それから舌とか口の中の色んなオデキですね。あれは薬を飲むでしょう。薬を飲む度に粘膜からしみるんです。それが溜ってオデキになるんですね。私なんか、奥の方が痛いんです。喋り方が変でしょう。これは、昔薬を飲んだ時分──四十年前ですね──飲んだ薬が粘膜にしみ込んだのが、時々茲に出て来て痛むんです。そんなに薬は恐ろしいものです。だから、口の中の全部のオデキは、そう言うふうに思って決して間違いない。』

 

(6)頚部淋巴腺の手術を行い、舌癌の手術、レントゲンを行い、耳下腺、顎下腺に腫脹が出来て、口中が火傷のように痛む人

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「昭和二十三、四年と二回右頚部淋巴腺が腫れ、二度手術を受けました。処が二十五年舌癌との事でまた手術をし、その後十四回程レントゲンをかけましたが、また首が腫れ、二十六年二月と七月前後五回にわたり手術を致しました。度々手術を致しても思わしくなく困っておりましたところ、知人からお道のお話をお聞きし、二十六年七月私と二人入信し浄霊を戴きまして今日に至っております。八月からまた、耳下腺及び顎下腺大小四個腫れて参り首が締めつけられるような圧迫感を覚えます。手術の折、右唾液腺を切除したとのことで、夜分など、口の中が火傷した時のようにヒリヒリ致します。今のところ身体の苦痛は余り御座いません。御蔭様で御浄霊を戴きましてよりは、食物の味が判るようになって参りました。続けて御浄霊を戴いておりますれば、御救い戴けますで御座いましょうか。子供四人の内長男三男は耳が聞えません。深い因縁に因ることと存じますが、御教えの程御願い申し上げます。」

『これ(顎部淋巴腺)だ。茲に消毒薬が滲み込んで、下にいった。まるで、悪くするように悪くするようにやっているんですよ。これも犠牲者ですね。淋巴腺が腫れても、打擲らかして置けば、良い工合に腫れて出て良くなるんですがね。いつも言う通り、ここを手術したらもうそれで寄らなくなる。お隣りに腫れて来る。舌癌の時の手術──さっき言った通り、ここ(顎部淋巴腺)のが下に滲みていってと言うのです。レントゲンで固まらない程浄化が強かったのだから良かったですね。前後五回──これは何回でもやります。五回どころか、十回でもなる。また腫れて来てますからね。これは大丈夫です。治ります。それだけのものです。医者が薬で作ったんだから、浄霊していれば──薬がなくなればそれで治って来ます。せっかく拵えた病気を、こっちが取ってあげる。それから、耳が聞えないのは、大抵ここ(頚部淋巴腺)に固まりがある。茲に腫れる血統があるんだな。ここを取ると全部治るかどうか分らないが大抵治りますよ。それから延髄ですね。』

 

(7)医師に咽喉癌と言われた老人

「御垂示録」10号、昭和27(1952)年6月15日発行

「二十七年一月御伺いし御守護戴きました者で御座います。医師に咽喉癌と言われました。耳の下に小豆大の穴が開き鼻、咽喉、耳と三方に抜けております。」

『穴が開くと言うのは、膿でもあったんですか。』

「最近一週間に五回一合程出ております」

『そうすれば、それは塞がって来ますがね。』

「毎日その穴に膿が溜っております。」

『それは結構です。熱は──。』

「二週間程前にありましたが、大分取れております。」

『そうすれば流動物を摂ればいい。』

「そう致しております。」

『幾つですか。』

「六十歳で御座います。」

『薬毒ですよ。ですから、その人はもう少し経ったら肉が上って塞がりますよ。つまり塞がらないのは、未だ毒があるからで、毒が取れれば塞がります。』

「チフスで頭を冷したそうで御座います」

『無論それは頭の毒です。』

 

(8)咽喉が圧迫され、物忘れ勝ちの人

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「私は十二年前胃が悪く薬を飲み、または温泉に行き一日数十回入浴した時、突然腹の左右より神経痛のごとく急に咽喉に昇り、そのためか咽喉が急に圧迫され呼吸が止まるような感じで、医師に神経痛の注射をして貰い余程良くなって家に帰りました。なお、アンマに咽喉の真中に鍼をして貰ったら、また先のごとく悪くなり、その後各医師に診療を受け、六〇六号をうって貰い、格別に良くもならず病名を与えず、常に咽喉が圧迫され熱食を口に入れる事を好まず、二十四年の五月から御浄霊を戴き二十五年五月に入信し、ただ今は余程良くなりましたが未だ咽喉が圧迫し物忘れ勝ちです。今後の御浄霊の個所を謹んで御伺い申し上げます。」

『病名を与えず──よくあるね。病名が分らない。せめて病名だけを戴きたいと言う人があります。病名を貰っても、しようがないですよ。病名を貰うと治るかと言うと、治ることとは関係がありませんよ。あれは、治らないから、せめて病名だけでも知りたいと言うのですね。最近の新聞に癌の原因を発見するとか、発見するのに進歩したとか書いてあるが、よしんば、発見されてもしようがない。病人は、原因を発見されるために来ているんじゃなくて、治して貰いたいためですからね。医学では原因を発見してから治すと言うが、吾々の方から言うと馬鹿々々しいんですが、こういう浄霊を知らないとしたら仕方がないですね。心臓の手術とか色んなことを言っているが、可哀想なくらいですね。咽喉が圧迫し──というのは咽喉の廻りに毒が溜って、そうして固まるんです。この毒が──頭の毒ですね──溶けて肺に行くから、咽喉にもいく。これが多いのです。多分この人もそうでしょう。だから頭から延髄付近ですね。治ります。大したことはない。物忘れ勝ち──と言うのが、頭に毒のある人なんですね。これは頭です。』

 

(9)生まれつき口が利けない赤児 

「御垂示録」1号、昭和26(1951)年 9月15日発行

「生後一年七カ月になりますが全然口がきけず、飛行機の音には指さします。また御讃歌は分るようです。」

『育つに従ってよくなる。生まれつき信仰があるようだから結構です。時期を見て御神体を祭りなさい。』

 

(10)大きな音は聞こえるが、ものを言わない子供

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「四手(して)大造(一年八カ月)生れつき音痴にて、大きな音は時々聞えるようでございますが物を言いません。延髄及耳下腺が腫れあがっております。父親は馬車引の親方ですが霊的でございましようか。御浄霊の個所を御教示下さいませ。」

『四手大造と言うのは名前が悪い。人間の名前には「大」の字を、決してつけちやいけない。「大」の字は一番位が高い名前です。一人と書くからね。国としては天皇になり、神様としては一番最高になる。だから良過ぎるんです。ですから「大」の字をつけると必ず悪くなる。延髄及耳下腺が――これは霊的の場合もあります。前の世で、ここ(頚部)が腫れるんです。ここ(頚部)を打つて死んだ。それが、まだ霊界で治らないんですが、どっちみち、ここ(頚部)を浄霊すれば治ります。おまけに赤ん坊だから治りが悪いです。ここを妨げるので、物が言えないし、こう言うのは完全には溶かされないが、ある程度は治りますね。』

『早速、名前を変えるんですね。「大」の字でない名前ならいいです。これは「シテ」と読むんですか。四つの手か――獣なら四つの足だが――他の名前ならいいですね。普通の名前にね。』

 

(11)喀血後に発声不能となった人

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「四十六歳の男子。二十三年秋、風邪から咽喉部を痛め、医診では右肺に空洞二個所あるとのことで、別段自覚症状もなく食欲も普通でしたが、二十六年五月喀血し、六月上旬に少し無理をしたためか、青黄色の非常に濃い痰を吐くようになり、発声不能と不眠症にもなってきました。七月上旬より御浄霊を戴いているのですが、当時脈拍は早い上に微弱で、熱は大変低う御座いましたが、衰弱は余りありませんでした。御浄霊は本人の妻が早速入信し、近所の熱心な信者と致しており、専門教師よりは一週間に一、二回位受けております。現在は御蔭様にて腹痛も下痢も快癒し、庭の散歩や家族との談笑にも疲れを覚えません。殆んど菜食とし食欲も御座いますが、発声は出来ません。更に八月二十五日頃より御浄化を戴き、九度ばかりに発熱し、寝汗も出、喀痰は多量に吐き、尿は色の濃いのが沢山出ております。背面の特に左半身に毒素多いためか、仰向いて寝ることが出来なくなりました。本人が御浄霊を受けるまでに用いました薬剤は葡萄糖、カルシウム、ヴィタミンの混合剤二十本位、エフエドリンを約半年服用しております。なお本人は十一年前炭坑内にて落盤に会い、頭、肩特に胸部と腰椎を強打され、右下肋骨四本骨折しており、現在も腰椎部には隅に鈍痛があります。この打撲と現在の病気と関係が御座いましょうか。また発声不能であっても喉の痛みは初めからないのだそうで御座いますが、軽症の故でありましょうか。なお病人は身体に比し、顔は一見死人のごとく、肉の落ちた面貌ですが、大体顔は生まれつき痩せている由であります。今日まで六十数回の御浄霊にも顔には余り変化は御座いません。」

『こう言う生まれつきの人はありますがね。痩せていて顔色が悪く、そういうのは本当じゃないですね。そういう人は患い始めると割合ひどくなり易いですね。今の症状と言うのは、あんまりはっきりしていないですね。声が出ないと言うだけのようですね。あとは疲労位ですね。落盤で打ったと言うが、そういうものがあとに残るものではない。そういうものは順調に治るものですからね。つまり、どこかに故障があれば薬ですよ。エフェドリンを半年飲んだ。カルシウム、葡萄糖──これですよ。この毒がうんとありますからね。それから発声不能は何かの薬が喉に出て来る。それで、この薬がとれるに従って治りますからね。余程頑固な薬だと見えますね。なんでも、病気は薬だと思えば間違いない。併し、どうもそう思わないようですね。やっぱり薬を信じている迷信が、そうさせるんです。私が色々書くんだが、どうも徹底的にはね。』

 

(12)サ行の発音が出来ない子供

「御垂示録」12号、昭和27(1952)年8月25日発行

「九歳の男。頭脳は普通で薬毒もなく病気もしておりませんが、サ行の発音が出ません。どういう関係で御座いましょうか。」

『よくあります。舌の関係です。ここ(頸部淋巴腺)のどこかに固まりがあります。サ行に動かないのです。』

 

(13) 音痴について

「御垂示録」1号、昭和26(1951)年9月15日発行

「よく子供で音痴がありますが霊的でしょうか。音痴とか調子はずれなのは──。」

『桁が違うんですね。幾つです。』

「小学校五、六年位です。」

『大人でもありますね。つまり出そうと言う音声──出そうと言う瓣ですね。──喉ですね。それが普通よりか、厚いとか薄いとか──食違いですね。それから、その神経の方に意志通りに行くべきところに、故障がある。思い通りにそれがいかない。──伝わらないというそんな原因です。浄霊すれば治りますよ。』

 

(14)下顎にグリグリが出来、切開後悪化し、眼が悪くなり、涙嚢を除去、耳や顔面にカサ蓋が出来て、下瞼が引きつける人

(御教え)

「昭和十四年頃より湿性肋膜炎及び湿性腹膜炎にて、各々一カ年程患いましたが、医師にかかり全治致しました。その後十八年頃より下顎に拇指大位のグリグリが出来段々大きくなり医師は化膿性淋巴腺炎と診断致し、その後化膿の様子にて切開致しましたが、化膿不十分で少量のキミズや血が出たのみで御座いました。それ以後毎日病院に通いましたが、下顎全体がタダレたようになり、耳の後方にグリグリが出来たりして潰れては、カサ蓋が出来痛みますので医師と手を切り、二年ばかり自然に放置しました。当時左眼が悪くなり、眼頭の所に針で突いたような穴があき絶えず涙が流れ出し、軍医は結核性涙嚢炎と申し、下顎の方は淋巴腺炎と診断致しました。数日を経て両眼の中間より左眼によった所に豆粒大のものがポッとふくれ上り、工合が悪く、手術致し涙嚢を除去致しましたところ、手術の結果骨膜となり削骨致しました。以後毎日洗眼塗薬致し淋巴腺の方と両方にて太陽灯及びレントゲン治療を行っておりましたが、両方共に益々悪化致し右頬下瞼下顎等がタダレて痛みますので、医師と手を切り自宅にて自然放置致しましたが現在では鼻孔鼻、左頬、下瞼、鼻耳等の後にカサ蓋が出来ておりますが痛みません。多少カユミはありますが見たところ全体にかなり赤味を帯びております。下瞼は引きつけて動きません。二十二年十二月頃より疥癬にて五カ月位休み、二十四年二月熱海に参詣以来右眼に御浄化を戴き、激痛を伴ない眼を風に当てると痛み涙が出て開いている事が出来ず、現在失明致しております。御浄霊を戴いておりますがカサ蓋が取れては出て同じ事を繰返しております。」

『ホッタラかして置けば治るのに医者にかかって──あごのグリグリだけですんだわけです。膿が十分集まらぬうち切ったから他に出てしまおうとして下顎全体に──また止められ耳下腺へ抜け、耳へ出ようとした。また眼にも行った。涙嚢を切ったので毒は集まる所を失い内攻し骨膜に行った。レントゲン=固める。わざわざ病気を作ったようなものです。十年位かかると思って下さい。』