7s-1、産前、産後に注意すべき事項

「御垂示録」4号、昭和26(1951)年12月10日発行

「教師の者が出産した場合に、御神業はどの位してから、させて戴けますのでございましょうか。」

『そうですね。これは知って置かなければいけないですね。本当は七十五日ですが、その人によっては三十五日過ぎれば良いですね。その前はやらない方が良いですね。お産まえはその日まで良いです。こう(浄霊)やりますと、古血のある間は、これ(浄霊をする腕)に来ますからね。神経を使いますからね。大体三十五日したら出来るという事になっていますからね。』

「こちらにお参りさせていただくという場合には–。」

『そうですね、三週間ですね。それも–悪露が余り出る場合はいけないのですね。大体綺麗になって、少し出るか、偶に出るくらいで、相当綺麗になってからで、それまでは止した方が良い。』

(御教え)

「産前、産後について注意すべき事を御伺い申しあげます。」

『産前は余り注意すべき事はありませんね。手を上げると流産する事がありますが、これは昔から言われていますね。それから、転ぶとエナが首に巻くっていいますが、お腹が大きくなると重心がとれなくなって転ぶんですね。ただ一寸転ぶだけならいいけど、梯子段から落っこちたりするのはいけませんね。それから、仕事は普通にやっていればいいですよ。余り大事にしすぎないようにして産月まで働く事ですね。お百姓の人は産むまで働いていますね。その方がお産が軽くて済むんですよ。産後は大いに注意すべきですね。産後古血が出切らぬうちは余り動いちゃいけません。最近は産後氷で冷やす事をしますが、こんな事も間違いです。産後の出血は決して止めてはいけないんです。そうして産後、殊に一週間位は何かするとそこへ古血が寄りますからね、歩くと足や腰に寄るし、眼を使えば眼が悪くなるし、産後眼を悪くしたのは一生治らないってよく言いますね。それからいろいろと心配すると頭へ古血が集まるんです。産後に精神病になりやすいのはその為ですね。だから、出血し切る迄は安静にして、それ以後は出血を見ながら動いたらいいんです。まあ、一週間位の間は便所に行く位にして、三週間位までは体をかばいながら動いて、大体三週間で出血は止りますからね。そういうふうに出血と運動と睨みあわせてすればいいんです。出血が止んだら大体普通の通りにし、七十五日経ったら完全に本式にしたらいいんです。一寸妙な話ですが、夫婦生活も三十五日間はいけませんよ。回復が遅れますからね。三十五日過ぎたらまあ加減しいしいしたらいいでしょう。(笑声)』

「七十五日以後は差し支えないでしょうか。」

『七十五日経ったら普通でいいですね。』

「食物は如何でしょうか。」

『食物は何でもいいですよ。』

「入浴は如何でしょうか。」

『入浴も出血の工合で入ればいいんです。普通は入浴すると出血するんで怖がりますが、今言ったように本当は出血していいんです。けれども、まあ三週間位経ってからボツボツ入浴したらいいでしょうね。』

「梅干や砂糖はいけないと申しますが。」

『そんな事はありませんよ。けれど沢山食べちゃ食欲がなくなりますがね。やはり軽いものがいいですね。しつっこいものはもたれますから。それから白粥に梅干がいいってよく言いますけれどこれはよくありません。』

(御教え)

「私は十三年前、産後の工合が悪く血の道となり、昨年一月より御浄霊を戴き大分よろしょうございますが、血の道は不治の難症とされて居りますので、全快するものかどうか御伺い申上げます。」

『必ず治りますよ。血の道って言っても、症状はいろいろありますがね。要するに子供を産んで、血が全部出切らないうちに体を使ったり、頭を使ったりするんで、血が使うところに寄るんです。腰を使えば腰に固まるし、眼を使えば眼が悪くなるしね。よく産後に精神病になるっていうのは、その血が心配事や何かの為に、頭に寄るからなんです。そうしてこの血は普通ではなかなか外へ出にくいんで、それで不治だっていうんですよ。これは知っておいていいですね。子を産んだ後は一週間寝たっきり、一週間すんだらそろそろ起きだして、二十一日間は余り体を使わぬ事、それから三十五日位から大体普通に動くようにして、本当は七十五日経ってから常態に戻るのがいいんです。産後に無理して体を使うと、それが病気を起こす因になりますから、これは大いに気をつけなくちゃいけません。』