御教え『恐るべき化粧品中毒』

「世界救世教奇蹟集」昭和28(1953)年9月10日発行

今日一般の女性で全然気がつかない事がある。それは化粧品の害毒であって、これが連も馬鹿に出来ないものである。というのは現在の化粧品は、どれもこれも種々の薬剤が含有されており、アメリカ製化粧品などは、特に甚だしいょぅである。その証拠にはこの間聞いた話にまれば、近頃のアメリカの若い女性の顔面皮膚の荒れ方は非常なもので、大いに困っているそうである。それが化粧品中毒という事が分っていないから、猶更に御気の毒である。尤も日本でも御多分に洩れず、近頃チョイチョイそういう女性のある事を聞くが、これも全く霊界の浄化が強くなった為である。それに就いて考えてみて買いたい事は、化粧品というものは、これ程反自然的のものはあるまいから逆効果は当然である。というのは近頃は益々薬毒を体内に入れるので、その為顔色は悪く、皮膚は荒れ放題となるのでクリームや口紅、頬紅等で誤魔化すので、知らぬ事とはいい乍ら全く可哀想なものである、その為美容院の繁昌も知る通りであり、然もそうすればする程、益々汚なくなるから、どうしても化粧品を多く使う事になる。新聞の広告欄をみれば、化粧品が一位を占めているのをみても分るであろう。

これに就いて左記の御蔭話であるが、この若夫人はそれに気がついたので、化粧品を全廃し、浄霊によって美を取戻したという実にいい例であるから、これを読んだら天下の女性諸君よ、大いに得るところがあるであろう。

 

御蔭話 兵庫県K.C.(昭和二八年二月一日)

明主様、日々厚き御守護をたまわり有難うございます。謹んで御礼御報告させて戴きます。

早いもので一昨年一二月末日より、ふとした事より、今まで女の身だしなみと思って居た化粧が薬、肥料等と同じで、又人の目を偽る軽くはあるが罪だという事が分り、毎朝鏡に向ってはあれやこれやと高価な舶来品で御化粧するのを楽しみにして居た私が、周囲の驚き、白眼、嘲笑の中であっさり止めてしまいました。振返ってみますと丁度、今月この頃で一年になります。主人は聞き入れてくれず、やっとの事で二人で外出する時丈御化粧する事を約束し、母以外の人達には「化粧負けがして吹出物がひどいから、暫く肌を休ませる」(その一カ月前より吹出物が出来て困って居りました)との建前でしたものの、その顔と言ったら、こげ茶色のテラテラでものは出来るし、荒れて目を動かすのさえ皮が突っぱって痛く、それこそ御話にならぬ程の汚さでした。ある時は、出先で知人に出会い、その人はいとも痛ましげに眉をひそめ、「Cさん御顔どうなさいましたの?」と言われ、たまに御化粧して主人と外出した時、私の素顔だけしか知らぬ人に出会ってもけげんな顔をして、御じぎをしてくれなかったり、随分色々なのがありましたが、顔にもましてひどいのは唇で、もともと小さい時より荒れて割れる様な事がよくあっただけに、(口紅をつける様になってから治って居りました)一度に五ヵ所程割れて、物を言うのも笑う事さえ差支えましたが、御霊紙をはってよりずっと楽にして戴けました。その間会長先生より御浄霊を戴く毎に、色々と励まして下さり、だんだんと顔も荒れては皮がめくれ、吹出物が出来ては膿が出、その他風邪等の御浄化を戴く度に、ほんの少しずつ綺麗に色白くして戴きました。今では母(未入信)等も非常に喜んでくれ「私ももっと若ければ御浄霊して戴いて御化粧なんか止めるのだけれど↓・!どんな美顔術をしても一時的でそんなにはならない」と言ってくれます。去年に比べると今年はずっと荒れるのも楽になり、土色がかった頬にも紅味が出て参りました。ほんとにあの侭御化粧を続けて居たら、と、思うだにぞっと致します。主人も近い内にはきっと気が付き喜んでくれると信じて居ります。

その他色々家庭内にも御浄化を戴き、明主様を御念じする都度数々の御守護賜わり、主人もこの頃では大分分ってくれる様になり、昨年の夏には御本部へ御参りさせて戴けました事等、何と明主様に御礼申し上げてよいやら、言葉もございません。

只々、明主様、有難うございました。衷心より御礼申し上げます。

何とぞ罪深き私ではございますが、御道の一端にも御使い戴ける日を楽しみに努力致す覚悟でございます。今後共よろしく御守護の程伏して御願い申し上げます。