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10.『Xの説明』

前項によって治病上最も重要なのは、今日まで地球上になかったX(エックス)なるものであるが、ではなぜ私を通じて発揮される事になったかという理由をかいてみるが、前項にかいたごとく神は人類不幸の原因である病なるものを絶滅するについての必要な条件としては、病理の開明と確実な治病法が生れなければならないのは言うまでもない。すなわち病理は浄化作用であり、治病法は浄霊であるのはもちろんである。 続きを読む

12.『浄霊の原理』

今日世界広しといえども、真に病を治す方法としては、我浄霊を措いて他には絶対ない事は断言するのである。そこでこの原理を説くに当って、前もって知らねばならない事は、一体人体なるものの構成である。これに対し科学は唯物的にしか判っていないから、それを基本としているのが現代医学である。ところがこれは半面であって、本当は見えざる霊と見ゆる体との二原素の結合から成立っているのである。この理によって病気とは体に現われた現象であり、根原は霊にあるので、つまり表と裏との関係になっているので、この事が認識出来ない限り真の医学は生まれるはずはないのである。では霊とは何かというと、これこそ無色透明一種のエーテル体であるから、科学で把握出来ないのも当然で、科学はまだそこまで発達していないからである。しかし神示によれば立派に実存している以上、将来科学が一層進歩した暁、把握出来るのはもちろんである。この理によって治病の場合、病の本体である霊の方を治さなければ、体の方が治る訳はないので、浄霊とは霊には霊をもって対するという、この平凡な理屈にすぎないのである。 続きを読む

13.『結核の病原』

今最も日本で難問題とされている結核について、徹底的に説明してみるが、結核は大体感冒から始まるとしているがこれは誤りで、実はこういう理由によるのである。既記のごとく感冒に罹るや、液体毒素すなわち痰が一旦肺臓内に停滞する場合、医療はこれをあらゆる手段をもって排泄させないようにする。そのため解熱し咳というポンプ作用も停止されるので、痰はそのまま肺臓内に残り固り、治ったように見えるのである。そこで安心しているとまた風邪を引く。何しろせっかく出ようとした痰を固めた以上、再び浄化作用が起るからである。その時医師に診て貰うと、風邪の症状の外に肺内に痰の固まりがあり、ラッセルも聴え、レントゲン写真にも溶けかかった痰が雲翳(うんえい)状に映るので、ここに結核初期と診断するのである。これによってみても分るごとく、初めから肺に病はなかったのを、医療があらゆる手段をもって作った訳である。それを一層詳しくかいてみるが、元来体内各局所に固結した毒素が浄化作用発生するや、一ケ所ないし数ケ所から溶けはじめた痰は、間髪を入れず肺を目掛けて浸入するのである。そうして毒素固結個所としては、頭脳を中心に首の周り、肩、肋骨付近、背部、腹部、股等の順になっており、これによってみても結核の根本は体内全部といってもいいのである。この発見こそ全く世界的のものといってもよかろう。 続きを読む

14.『胃病と心臓病』

前項において結核は詳しくかいたから、今度は胃病と心臓病についてかいてみよう。それはおよそ人体中最重要機関としてはこの三つであるからで、この三つの基本的活動によって、人間のあらゆる機能は活発に運動し、健康は持続されるのである。昔から人間を小宇宙といわれたが、全くその通りであって、すなわち心臓は太陽、肺臓は月、胃の腑(ふ)は土という訳で、言わば火水土の三位一体である。従ってこの三機能の関係を基礎として、病理を立てたものでなければ、真の医学とは言えないのである。そうして三機能の中でも特に重要なのは、火と水との関係であって、言うまでもなく火は経(たて)に燃え、水は緯(よこ)に流れると共に、火は水によって燃え、水は火によって流動するのである。ちょうど夫婦関係のようなものであって、もし水がなければ、地球は一瞬にして爆破し、火がなければ一瞬にして氷結するのである。ゆえに人体といえども火の心臓によって水の肺臓は活動し、水の肺臓によって火の心臓は活動しているのである。また人間の想念にしても、愛は心臓が原(もと)であり、理性は肺が原であるから、事実にみてもよく分る。愛情の炎とか[ハートマーク](表示できないため代用)の熱などといわれるし、それと反対に冷静の眼、理智的判断など肺の働きをよく示している。つまりこの両機能は陽と陰、持ちつ持たれつの関係にあり、両者それぞれの本能を発揮出来れば、人間は霊肉共に健全であるのである。 続きを読む