「光が見える」

御蔭話 東京都K.K. (昭和二六年五月一一日)

入信私は満州から三年前に引揚げて参りましたが、満州以来長い間頭が痛く、ひどく悩んで居りましたので、医者にかかり、ホルモン注射をして貰い、又買薬「ノーシン」許り用いて居りましたが、効果は少しもありませんでした。昨年秋、M様のお家に御世話になることになりまして、色々と世界救世教のお話を承りましたが、従来信心気の無い私でありましたので、半信半疑で中々信じられませんでしたが、お勧め頂くままに、昨年一二月六日から八日までH町教会でA先生から教修をお受け致しました。

教修のお話は一応は分りましたが、未だ私にはピッタリと来ず御講話として承った程度でありました。三日目にお守を頂いても、誠に申訳無い事でありますが、正直なところこれで御力が出るのかと、あまり信じも出来ず、いい加減な考えでハッキリ分らぬまま、只、お守をかけて居りました。

お光を見る

本年一月一三日午後三時頃、M様のお孫さんのJさん(九歳)が、一両日風邪で頭が痛んで臥床して居られましたので、何の気なしに初めて御浄霊を致しました。御浄霊をし乍ら、フト気付くと私の右手の指から白い光の様なものが出て蒲団の中のお孫さんの頚筋から、ズッと背中の方に長く入っているのが見えました。ビックリして不思議で仕方がないのでよく見ると、雲間から洩れる太陽の光の様な、又自動車のヘッドライトの光の様なものが流れ出て居ます。五本の指から出ているので、試みに四本にすると四流の光が出ています。一本にすれば一本の光が流れ出て居ます。あまり不思議なので、罰が当ると恐ろしいとは思いつつも、何か目の錯覚か精神的現象かと疑いつつ、ソッとお守を外して手を翳して見ますと、初め一寸光が出ましたが、直ぐスーッと消えてしまって何も見えなくなってしまいました。これは大変なことをしたと思って再びお守をかけて浄霊しますと、又前の様に強い、スゴイ光が流れ出ました。その時はホントに有難いやら嬉しいやら、何とも申し上げ様もありません程の感動でした。これは決して作りごとでもなく、迎合して申し上げるのでは絶対にありません。その内お母様が外から帰られましたので、直ぐこの事を申し上げて見て頂きましたが、何も見えぬとの事で、全く私だけが見えるので再び錯覚かと色々試して見ましたが、明らかに見えます。この頃は前よりももっと強く、ハッキリと見える様になりました。

M様のお手からも光がでます。この光は、昼間の太陽のカンカン当っている部屋でも見えます。光の全然無い真暗な所では見えません。手の甲からも出ます。浄霊をしていると相手の方にも、又自分の方にも出ます。この事は他人を浄霊すれば自分自身も浄霊頂ける訳かと思います。光の色は白い様でしたが、金色であることが判りました。又御神体の御文字は光が強くてパッパッと金色の御文字があちこち飛び廻る様に見え、その光は御文字の裏から発する様に見えます。この手から出るお光は着物も立派に通り、先の方に出ています。試すということは悪い事かと思いましたが、色々と試させて頂き、東京都の部厚い電話帳も通すかと試してみましたがこれも難なく通って先の方に強い光が出ております。種々の角度からお光を見せて頂いたのであります。

尚、力を入れて浄霊致しますとお光が弱く、力を抜いて浄霊致しますと反って強いことを発見致しました。

結び

私は入信後今までただお守をかけただけで、神様の御光が出る等ということを伺っても半信半疑で居ましたが、このお光を見せて頂いて以来は疑う余地等本当に無くなりました。錯覚だとか、精神的現象だとか、色々思い返して見ても現実に見えるのです。この事実は寸分も疑う事は出来ません。M様も見えないと仲言るので、どうしてこれが見えないのか、私には何か動物霊でも憑いているのか等と思ってもみましたが、過日明主様がM様に「光が出るのだから見えるのは当り前ですよ」と言われたと承り安心致しました。兎も角御浄霊の場合に、お光が流れて当るのは誠に頼もしくも又張り合いのある事と感激に浸って居ります。近頃はお蔭様にて長い間の頭の痛みも治して頂き、血色も誠によくなり元気で働かせて頂く事が出来る様になりまして、深い御恩寵を心から感謝致して居ります。明主様有難うございました。謹んで御礼申し上げ御報告させて頂きます。

追記(M生記)

以上はK女史の言でありますが、このお光を見て以来あの疑い深き女史が全く参ってしまいました。教修後何も私達は申しませんでした。一二月二三日明主様から浄霊の新しい方法を御示し下さった時、力を抜き、自意識を取ると一層よい効果があると言われました事は女史は全然伺いもせず、知りもせぬ事でしたが、最後の項にこの事実を記して居ますことは注目すべき事であります。