「子供井戸に転落も御守護 」

御蔭話 大阪府T.T. (昭和二七年一〇月二五日)

私の主人は一年有半の間肺浸潤にて色々と手を尽くして苦しんで居りました。或る時御友達のN様よりこの御道のことを知らせて頂き、わずか一週間に五回の御浄霊を受け全治致しました。あまりの御利益に感服しまして昨年三月入信させて頂きました。そして四月には私も入信させて頂き、その後、今日まで数々の御神徳御守護を戴きましたが、そのことは近い内に主人より御報告させて戴くと申して居りますので、この度は表記の件に就き奇蹟的に御救い下さいましたその喜びを拙文乍ら御報告させて戴きます。

去る七月二一日、午前三時項の出来事でございます。丁度その日はY中教会S支部の月並祭でございました。門の側にある井戸端で洗濯を仕かけた時末っ子のKがついて来て井戸端に寄りかかって「ああ」と叫びますと中に響きますので面白くなって来たのでしょう。段々と頭を下げて「ああ」と言うことを繰返している内に危ないと振返って見た時はもう遅く、掴まえる暇もなくズルズルと真逆様に井戸の中に転落致しました。さあ大変です。主人や長男は支部の月並祭にお参りして留守ですし、急いで梯子を取って来て井戸の中を覗くと何と不思議な事ではありませんか。首から上は水面上に浮いてトマトを持った手を上にあげて盛んに救いを求めて居ります。深さは四尺程あり全然背は立ちません。勿論水心の知る筈もないにかかわりませず、丁度水泳の立泳ぎをして居る様な形で口まで水が来て居るではありませんか。あわてて梯子をおろす間も無く早速ツルベをおろして縄を持たせました。そして梯子を下して小学四年生になる子供と二人がかりでやっと引上げました。早速御詫び致しまして御守様を調べて見ましたところ外袋はぬれて居りましたが中は全然ぬれていません。御守護戴いたと早速御神体に御礼を申し上げまして子供を御浄霊させて頂きました。御浄霊させて頂き乍ら良く聞いて見ますと水は一滴ものんで居りません。又掠傷(かすりず)一つして居りません。その夜もスヤスヤと良く眠りました。この子も去る二月に御守様を御受け致しました。本当に御守様を頂いて居て良かったとつくづく思いました。御守護戴いたことを考えますと、昨晩長男のSが「明日の月並祭には父といっしょに自分も御参拝する」と申しましたので、田の草取に行くところを人手のない為私も休み家に居りましたが、若し長男と二人で田圃へ行き、御祖母様一人であったならどんなことになって居たことかと思えば思う程有難く、目頭が熱くなって来ます。如何に仕事よりも御参りが大事であるかということを悟らせて頂きました。今後は御許しのある限り教会や支部の御祭には御参拝させて戴きます。又主人は家業のいとまいとまに御守護の万分の一でも御恩返しさせて戴くと一生懸命です。私も今後より一層御協力させて戴く積りでございます。乱文にて誠に恐れ入りますが謹んで御報告申し上げます。明主様有難うございました。厚く厚く御礼申し上げます。