御教え『世界統一の中心』

「光明世界」4号、昭和10(1935)年7月25日発行

今まで吾々は、日本が世界を統一すると言い、又、それを信じて来ました。なぜであるかと言いますと、日本は世界の中心であるという事であります。所が、世界は日本を称して、極東の国と言っております。極東というと端っこと言う意味になります。その端っこが世界の中心であるとは一寸変にとれるのであります。それについて、この間観音様から知らして戴きました。一寸した事ではありますが知っていていい事と思うのであります。それは、天界の中心が日本の真上になっているのでありまして、東京の麹町宮城が、天の中心の中心になっているのであります。で、こういう風に見、こういう風に考えてみると判ってくる。例えばこれ(茶碗を取られて逆さになされ)ここ(茶碗の尻の丸い所)が日本と致しますとこちら(上から)見ると中心でありますが、横から見ると端になる、極東になるのであります。要するに、尖(とが)りの真中とみれば、宜しいのであります、詰まり縦から見るのと、横から見るのと違いであります。

又祭りの際の、五六七のお供餅でありますが、これを上からみると、一番上の赤が真中でありますが、これを横にみますと端っこになっています。この道理で判ると思います。今度の観音会の徽章(きしょう)もこの五六七のお供えを真上から見た図であります。所が、今までの世界の中心はどこかと言いますと、英吉利(イギリス)になっているんでありますが、これは天の中心と地の中心が外れているんであります。それを稔(ね)じ直すそれが今度の大経綸であります。今までは宗教でも何でも、西の方が中心になっているんでありますが本当は、東の方が中心にならなければ天地の法則に叶わないのであります。あるいはアメリカに中心が移ったなどと言っていますが、東の方が、中心にならなければ、どうしても世界は平和にならないのであります。

要するに、横は合っているが、縦は違っているんでありますから大光明世界建設にはこの根本が直らなければならないのであります。