研鑽資料no.143(2024年10月)

10月に向けての学び

はじめに

責任者:

暑さ寒さも彼岸までとは申しますが、今年は残暑が大変厳しいように感じます。皆さまお健やかにお過ごしでしょうか。世間では自民党総裁選が話題となっております。日本国の総理大臣に相応しい方が選ばれることを心から願っております。

さてそれでは引き続き、「文明の創造」より学んで参りましょう。

 

「メシヤ講座no. 180大阪(平成28年1月分)」より抜粋:

<今月の御教え>

『救世教とは何ぞや』

「天国の福音書 序文」昭和29(1954)年8月25日

この文をかくに当って、前もって断っておきたい事は、我救世教は純然たる宗教ではないのである。といっても、一部には宗教も含まれてはいるが、全部でない事はもちろんである。ではなぜ救世教の名を付けたかというと何しろ有史以来夢想だもしなかったところの画期的救いの業(わざ)である以上、止むを得ずそう付けたまでであって、特殊の名前を付けるよりも、この方が分りやすく親しみやすいからでこれを率直にいって宗教以上の宗教、すなわち超宗教であり、空前の救いの業と思えばいいのである。

そこでまず大体の輪郭(りんかく)をかいてみるが、そもそもこの世界は人類が原始時代から現在に到るまでの長い間、幾多の卓越せる有能者が現われ、力の限り遠大なる理想の下に苦心努力した事によって、今日見るがごとき絢爛(けんらん)たる文明世界が出来上ったのであるから、人間はその恩恵に対し、大いに感謝感激が湧くべきにかかわらず、事実はそうでないとしたら、実に不思議といってよかろう。しかしよく考えてみると、何よりも肝腎な幸福がそれに伴(ともな)わないからである。その原因は言うまでもなく現在文明のどこかに一大欠陥があるからであって、私はその欠陥を神から知らされたのである。それは何かというと現代文明は全面的進歩ではなく、半面である唯物分野のみの進歩であり、他の半面である唯心分野は全然顧(かえり)みられなかった事である。しかしこれにも理由がないわけではない。すなわち神の経綸上物質文化を発達させるためには、ある期間唯心文化の発達を阻止しなければならないからである。それによって物質文化は予定の線にまで発達した今日、ここに神は唯心文化を一挙に飛躍させ、両々相まって真の文明世界を創造されんとするのである。そうしてその使命の下に生まれたのが我救世教であるから、既成宗教とはすべてに渉って比べものにならない程の相違があるのである。

以上のごとくであるから、根本としては長い間眠っていた有神思想を呼醒(よびさま)すことであって、これが容易ではない。何しろ文化民族の大半は科学に魂を奪われ、神を無視して来た今日、この魂を揺り動かすとしたら、実に驚異的超人力によらねばならないからで、これによって神の実在は確認されるのである。その方法としては奇蹟より外はないので、本教に奇蹟の多いのもそのためである。もちろんこの力こそ主神から伝達される絶対力であるから、いかなる無神主義者といえども、有神思想に転向するのはもちろんであって、ここに精神文化興隆時代に入るのである。その結果跛行(はこう)的文化は是正され、真の文明世界実現と共に、人類の最大苦悩である病気、貧乏、争いの三大災厄は根本的に解決されるのであって、そのため選ばれたのが私であって、このことは今改めて言うのではない。昔から幾多の聖者賢哲が予言されたところであり、ただその時期が到来したまでである。彼(か)のキリストの天国は近づけり、釈尊の弥勒下生、天理教教祖の甘露台の世、大本教教祖の松の世、日蓮の義農の世、ユダヤ教の救世主(メシヤ)降臨等々もそれであって、これについての注目すべき一事がある。それは右は全部予言であって、実現性はない事である。しかるに私はこの地上天国を現実に樹立するのであるから、その実行者であり各聖者の予言の裏付け者でもある。というとその言の余りに誇大なるに驚歎するであろうが、この言を発する私としては、いかに確信に満ちているかが窺(うかが)われるであろう。それというのも主神は私に対して目的達成に必要なあらゆる智慧と能力を付与せられ、しかも超人的神力をも授け給うたのである。そうしてこの神力なるものは人類の経験上未(いま)だ嘗(かつ)てなかったものであるから、到底想像は不可能である。現在私はこの力を自由自在に行使し、無数の奇蹟を現わしている。故に一度本教信者となるや、いかなる人でも直ちにこの福音(ふくいん)に浴す事が出来るのである。

すなわち病める者は医(いや)され、貧なる者は裕(ゆた)かに、争いは霧消(むしょう)し、不幸は幸福に転化する等々、神の恩恵のいかに深遠なるかに感激するのである。そうして個人の集合体が社会であり、国家であり世界であるとしたら、本教発展に従いここに平和幸福なる地上天国は実現するのであって、かくして神の御目的は達成せられるのである。その境目が現在であるから、まずこの事を知り、幸福を掴む事こそ光栄の至りである。

故にこの著は宗教はじめ、あらゆる事象の真髄を神智を通じての解説書であって、今までかいた多くの中から、私の指示のまま弟子に選ばせ、編纂したものであるから、実に空前絶後の真理の開明であり、寸毫(すんごう)の誤りはないのである。それと共に今後も続々出るので、溜った都度刊行する予定である。すなわちこれこそ救世教の聖書であり、将来世界の宝典として子々孫々に伝えらるべきものであろう。

 

『天国の福音書・続篇』の『序文』について

楳木先生:

さて、本日はこの『文明の創造』の、本当に最後のページを拝読させていただきました。ここで『天国の福音書』の序文として『救世(メシヤ)教とは何ぞや』という御論文を載せた訳は、これからメシヤ教として『天国の福音書・続篇』を順次出していきますが、もうすでに『主神様とメシヤ様』を発刊していますが、これの『序文』でもあるということです。そして2月に発刊する『入門と奥座敷』という本の『序文』でもあるということです。

これから医学革命、宗教改革・・・、それから『天国篇』を今回いろいろ整理していた時に、『天国篇』がもともとの昭和57年に作ったMOA研究所というところが編纂した論文集というのがあるのですけれど、そこのまとめ方がおかしかったために、『文明の創造』の中に『天国篇』がもう少しあったのに、無い形で編纂してしまっているために、これに『天国篇』を載せきれてないところがあります。また、今回12月23日の挨拶の中で取り上げた『九分九厘と一厘(御教えへ)』という、そういう御論文もこれには載せてないので、もう1回改訂する時に、その『天国篇』と『九分九厘と一厘』も併せて、これに掲載していかなければいけない、と考えて、今整理をしている所であります。

そういう意味から、『天国の福音書・続篇』をですね、これからずっと発刊していくので、その中の「すべての『序文』がこれである」というふうに受け止めておいていただきたいと思います。そして本日拝読した内容というのは、『文明の創造』を最初からずっと学んできたからこそ、この『救世(メシヤ)教とは何ぞや』の内容というものがより理解できるということであります。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎今回の御教え『救世教とは何ぞや』は、これから発刊していく「天国の福音書・続篇」の「すべての『序文』である」というふうに受け止めるのだということ。

◎御教え『救世教とは何ぞや』の内容は、「文明の創造」を一から学んできたからこそ理解できるのだということ。

 

「メシヤ講座no. 180月大阪(平成28年1月分)」より抜粋つづき:

現在の世界情勢とメシヤ教

楳木先生:

今、○○さんに拝読していただいたところにですね、メシヤ様は『有史以来夢想だもしなかったところの画期的救いの業』と、そういう『有史以来』というふうに歴史というのをずっと見つめておられます。この歴史というのを見つめていった時に、昨日は皆さん方も朝から大変な報道があったので、心を痛められたと思うのですけれど、「北朝鮮が水爆実験をした」というようなことが報道されて、その真偽についていろんな専門家が異議を唱えている所でありますが、非常に「動乱の年明け」になったという言い方をしている方もいらっしゃいます。

一方、アメリカの方では銃による犠牲者が非常に増えているために、オバマ大統領は涙ながらに「大統領の権限で銃規制を厳しくする」というふうに発表しましたけれども、大統領選の野党・共和党の支持率トップのドナルド・トランプ氏は「自分が大統領になったら、その銃規制を元の状態に戻す」というような発言をしたりして、世の中全体がやっぱり混沌とした状態は相変わらず続いているようであります。

しかし、メシヤ様はこの救世(メシヤ)教というのが発展していくと漸次地上天国ができていくということでありますので、世界救世(きゅうせい)教と名乗っている人達も世界救世(メシヤ)教と名乗れるようにしてですね、それからその他の派生教団も世界救世(メシヤ)教何々会とか、世界救世(メシヤ)教何々教とかいうような形に、すべて名前を変えていけるようなところまで運動を続けて行きながら、この御神業を進めて行けば、地上天国というのも絵に描いた餅にはならないのではないかなというふうに思って、この2月からより一層取り組みを進めさせていただきたいと思います。」

(後文割愛)

 

責任者:

ここまでで御示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎『有史以来夢想だもしなかったところの画期的救いの業』と書かれているように、メシヤ様は『有史以来』というふうに歴史をずっと見つめておられるのだということ。

◎世の中全体が混沌とした状態は相変わらず続いているのだが、メシヤ様はこの「救世(メシヤ)教」というのが発展していくと漸次「地上天国」ができていくと仰っているのだということ。

>「地上天国」というものが絵に描いた餅にはならないようにするためには、

・「世界救世(きゅうせい)教」と名乗っている人達も「世界救世(メシヤ)教」と名乗れるようにするのだということ。

・又、その他の派生教団も「世界救世(メシヤ)教何々会」とか、「世界救世(メシヤ)教何々教」とかいうような形に名前を変えていけるようなところまで運動を続けて行くのだということ。

 

「メシヤ講座no. 180月大阪(平成28年1月分)」より抜粋つづき:

生命の危機度

楳木先生:

そういうことを最初に報告させていただいて、2月4日から新たな気持ちでスタートさせていただく御神業というのはですね、ちょうど『文明の創造』11月に拝読した内容及び12月に拝読した内容等を見ていくとですね、昭和27年当時は、ここにメシヤ様がふれらているのは将来的な人工妊娠の危険性をふれらているのですけれども、年末年始、皆さん方も新聞紙上で気になる記事を読んだ方もいるかと思います。中国の方で今ゲノム編集をしながら優秀な人間を作りだすという実験を始めているという噂が流れて来ているのですけれども、いよいよ欧米と中国の学者の代表者が、「人間だけはゲノム編集は止めておこう」という会議をしております。人間だけは止めておこうということは、かなり動物実験は進めているということになるかと思います。

それから昨日はIPS細胞を心臓に移植するという、そういうこともしておりますし、それから長野県の産婦人科(諏訪マタニティークリニック)の方では「減胎」を昨年は57例やっております。これは胎児がダウン症のようだとか、あるいは無脳症など身体に欠損があるとかいうのを検査してですね、親御さんと相談しながら始末していくという、「減胎」という言葉を使うと減らす胎児ですので、分かりにくい表現を使っているのですけれども実は恐ろしい・・医学が進んでいくと、人殺しに正当性をもたせるということですね。恐ろしい時代に入って来ております。これは宗教界が大変出遅れております。ですから、そうボヤボヤしていられないので、2月4日から始める御神業というのは急ピッチで進めながら、そうしたところに神意を伝えていく、神様の意図を伝えていくということを一層しなければいけないし、メシヤ様という御存在を信じている教団の方々にもですね、どんどん伝えて目覚めさせていくような、そういう取り組みを進めていかなければいけないと思います。

そこで『文明の創造』はより一層そういう方々に知らせて、そして目覚めていくように取り組んで行きたいと思いますので、今年もより一層メシヤ教を支えていただけるようお願いをさせていただきまして、いつものように質疑応答に入りたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。(一部割愛)」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎医学が進歩したことによって、ゲノム編集の動物による実験やIPS細胞の心臓への移植等が始まっているのだということ。更に、「減胎(胎児の身体に欠損があるかどうかを検査し、親御さんと相談しながら始末していくこと)」等、分かり難い言葉を使い人殺しに正当性をもたせるような恐ろしい時代になって来ているのだということ。

>これらのことに対し宗教界が出遅れているので、私達メシヤ様信徒はボヤボヤしてられないのだということ。

・私達はこれからの御神業を急ピッチで進めながら、そうした(前記のような)ところに神意を伝えていく、神様の意図を伝えていくということを一層しなければならないのだということ。

・又、メシヤ様という御存在を信じている教団の方々にも、どんどん神意を伝えて目覚めさせていくような取り組みを進めていかなければならない(「文明の創造」をより一層このような方々に知らせ、そして目覚めていくように取り組んでいく)のだということ。

 

「メシヤ講座no. 180月大阪(平成28年1月分)」より抜粋つづき:

脳ガン御守護報告

支部長代理:

あの・・報告ですが、年末に父親とともに妹が来まして、妹は初めて来たんですが「旦那が御守護いただいたから一緒に来た」ということで、妹の旦那が脳の延髄辺りに3㎝くらいの脳腫瘍があるということで、医者は「これは危険な場所にあるので手術は出来ない」ということで、抗がん剤治療しかないということで入院したそうで、そこは関西医大という、関西では非常に専門的な大きな病院なんですね。そこで入院して本人は非常に落ち込んでいて、いずれにしても先が長くないと。それを聞いた父親がいつものようにどれどれということで、1週間ぐらいか病院に通ったそうです。抗がん剤治療は最初から決めていたので打ったそうなんです。それから再検査で撮ったら、「癌の腫瘍が消滅している」ということで、大変驚いてですね・・。医学で抗がん剤を打っていくら縮小しても良くて半分縮小ですから、医学ではあり得ないことです。そういうことで本人は・・まあ大企業の結構なポストにいるはずなんですけれども、非常に乱れた生活をして、毎日のように外食、暴飲をして、まあストレスもあったろうとは思いますが、分かっていてやっていたのを反省したようで「これから改める」ということで、それから「この命は神様にいただいたものだと捉えて、これから生活を変えて真面目に生きていく」というようなことを妹にしみじみと語ったそうです。それで本人が来れれば良かったんですけれども、・・妹がたまたま実家に帰ったときに、父親が「これから行く」というので、“そうだ御礼しなくちゃいけない、ちょうど良い“と思い、一緒に来たということで、大変ありがたい御守護であったと思います。・・実は、妹は教団浄化以降信仰からまったく離れ、結婚して、嫁ぎ先の旦那さんの実家は非常に熱心な○○学会のご家庭で、旦那さんはその気は無いのですが、親御さんたちは事ある無しに旦那さんの家庭をずっと世話してこられましたので、今回、脳ガンという事態になったことにたいして向こうは向こうで祈ったと思いますが、それで私から妹には、「本来無い命を神様から命をいただいた場合、その後私用に使ったら命が無い。」というような御言葉はまだ伝えませんでしたが、妹には「本人が神様から命を頂いたと言ったということだから旦那が神様に御礼に来るべきだったんだけどな・・、まあ、しかし神様に縁がなく命を頂けない人もいるので、命を頂いたということは旦那か妻に使命があるということなんだけどな。」とだけ話をしておきました。

楳木先生:

そうですね。本当によかったね。」

支部長代理:

脳の腫瘍とかになると、癌がぼやけてしまって正常な脳との境界が分からないということがよくあってですね、いろいろ難しい所にあって、命にかかわる状況はあったんですけどね。

楳木先生:

今の御守護報告は、消えた御守護ですけれど、私が “どうしてもメシヤ教を立ち上げて進めなければいけない”と思ったのは、教団が分裂して、主之光教団の前の教団護持委員会を拡げようとしている時に、私の直属の上司の役員がやっぱり脳にピンポン玉くらいの癌ができたのですね。それで体調を崩し始めたのですけれど、一緒に札幌にいって札幌を開拓していたので、浄霊し始めたら体毛が全部抜けていくのですね。その上司が先にシャワーを浴びて、次に私が入ると毛が一杯抜けているのですよね。これはもうインターフェロンが出ているので毛が抜け始めるのです。治療はしなくても、浄霊でインターフェロンが出始めるので、そしてその癌を小さくしていくのですけど・・・、この調子であれば、体を大事にしながら浄霊していって食生活を改めれば・・まぁ酒を相当飲んでいたので、「そうしたものを全部改めて行けば、いい方向に行くのじゃないですか」と言ったのですけれど、体力的に持たないので本部へ帰って、そして本部の上の指示で手術をして、癌をとっちゃったのですけど、やっぱりもう瞬く間に亡くなってしまいました。それでもう、「浄霊に縋りきるか、手術をするか、という別れ目に、命をいただけるか、命を継ぎ足していただけるかの大きな境目がある」ということを、残念ながら教団の役員を通して・・しかも自分の直属であった上司を通して学びました。“こんなことをやっていては、せっかくメシヤ様との御神縁をいただきながら御守護にあふれる生活というのは許されていかない・・こんな状態では”と、そういうところからより一層教団改革に燃え上がるような、そういう気持ちになったのです。同じ脳の癌であっても、そうやって救われていく人と救われていかない人がいるので、やはりメシヤ様の御教え通りに精一杯取り組ませていただかなければいけないなぁ、と。先程木原さんから報告いただきながら、しみじみも自分も感じたところであります。より一層メシヤ様に直に繋がって、そして霊線を太くしながら私達も生活をさせていただきたいなというふうに思います。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎「浄霊に縋りきるか、手術をするか」という別れ目に、「命をいただけるか、命を継ぎ足していただけるか」という大きな境目があるのだということ。

◎同じ浄化(ここでは脳の癌)であっても、浄霊で救われる人と救われない人がいるので、やはりメシヤ様の御教え通りに私達は精一杯取り組ませていただかなければいけないのだということ。

>(メシヤ様から御守護をいただけるように)私達は、より一層メシヤ様に直に繋がって、メシヤ様との霊線を太くしながら生活をしていくのだということ。

 

「メシヤ講座no. 180月大阪(平成28年1月分)」より抜粋つづき:

宗教になぜ抵抗があるのか?

支部長代理:

御守護いただいた方いらっしゃったら、どうぞご報告下さい。

楳木先生:

○○さん、何か一杯御守護いただいたと噂を聞いて・・・」

受講者

えーすごい御蔭さまで、仕事もそうです

楳木先生:

素晴らしいことですね。」

受講者:

はい、不思議にね。

楳木先生:

それで○○さんは宗教団体ということにはね・・・」

受講者:

う~ん、ちょっとね、抵抗があるんですけど。

楳木先生:

抵抗があるでしょ?それで来月はですね。本当は来月から『主神様とメシヤ様』の本をスタートしようと思っていたのですけれど、2月に発刊する『入門と奥座敷』という本から始めたいと思うのです。出版がもし間に合わない場合は『「祈りの栞」に寄せて』を少し復習しておきたいと思います。『「祈りの栞」に寄せて』という本を持ってきてですね、そこで日本人が戦後教育の中で宗教に対する概念を間違った形で持たされているものを見つめ直すことを数回やっておいて、それから『主神様とメシヤ様』に入りたいと思います。どうか、来月また月次祭にお出でいただいて、そのことをしっかり見つめていただいて、そこで疑問のあることを徹底的に聞いていただきたいと思います。そして宗教に対する概念を修正していっていただきたいというふうに思います。

今イスラム国の問題とかが、地球上には大きく暗雲を垂れ込ませるような形で情報が絶えず流れて来ております。これはどこまでも宗教というものを政治に使い込んだ・・・、神道を軍部に利用した日本が陥った内容と全く同じなので、この利用された時に一体どうなるかということを分かっておかないといけないので、そうしたことも併せて考えながら、これが、メシヤ様が進められようとした『宗教改革』の中身の現代版の一つですので、そういうことをまず戦後教育の中で得た間違ったものを一旦払拭しておいて、それから『主神様とメシヤ様』という御論文に入っていきたいと思います。楽しみにして来ていただきたいと思います。

概念が払拭するというほど楽しみなものはないです。間違ったものを我々は植え付けられているので、その植え付けられているものを払拭するということが、実は最大の幸福なわけですのでね。体調の悪いのが健康になったというのは、これは幸福ですけれど・・・。しかし、間違ったものを植え付けられた、その概念を払拭できるという、これほど人間にとって喜びはありません。まさに私も小さい時から概念の払拭を積み重ねて今日まで生活してきたので、概念の払拭ほど幸せなことはないというふうに捉えていただきたいと思います。」

支部長代理:

環境とか・・やっぱり戦後の教育ですよね。よくおっしゃる日教組の問題ですね、戦後マッカーサーが朝鮮戦争の事態を見てですね、日本に攻めて来るかも知れないと、日本に予備軍を作れということで、それに対して当時あった日本教職員組合という団体とかが強く反対をして、反アメリカ、反軍国主義、それがとうとう・・国歌を捧げるとか、国旗を掲げるということを強く反対するという・・。そういう神道は利用されただけなんですけども、神道そのもの、宗教というものを軽んじるようになってしまったと。まあ、そういう組合員の中でもそういう人はわずかではあるんですけれども、ただ今から60年前ぐらいはそういう方々の教育をやっぱり受けて来てます。かつて教科書に憲法9条の解釈について日教組の影響を受けた設問を設けたりしたこともありましたけれども、宗教について広く見ると、教育とかマスコミの力というのが、そういう迷信とかというものを作っていっているんではないかと、そういう概念を作っているのではないかと思いますね。

楳木先生:

それからマッカーサーは日本を占領統治して、その後アメリカで大統領になろうとしたという話は知ってますかね?大統領選に立って、優位に立っていたのです。その後大統領になる予定だったのですけれど、大統領になれなかった最大の理由となった「一言」があるのです。それ聞いたことありますか?

「実は日本の戦争は防衛手段だった」と言ったのです。「占領統治してやっと分かった、日本が戦争を起こしたのは、あれは防衛手段として起こしたのだ」と言ったので、アメリカ国民の最高の人気が、その一言でストーンと落ちで大統領になれなかった、と。だから真実を見て、アメリカが日本に対する石油の輸入を全部止めていったので、あの戦争をやらなかったら日本は太刀打たなくなったので、「あれは正当な防衛戦争だ」というふうに、アメリカに帰って言ってしまった。それで人気が落ちてしまった。

だから真実というのは歴史の表面を全部はぐって中を見ていかなければ、日本の戦争というものも厳正に評価することはできないということで、マッカーサーには2つのそういう面があったわけですね。日本にパイプをもって下りて来た時の姿と、天皇とお会いしたりしながら、日本の精神性や日本はどうして戦争に駆り立てられたのかということをつぶさに研究して、そしてそれを正直にしゃべったことが、実はアメリカの国民の感情には合わなかったというところがあって、大統領になれなかったという逸話があります。

ですから、日本人はそのマッカーサーの真実を見たことすら、教育の中では教えられてないわけです。今70歳までの人はそういうことは知らされてないわけです。80歳以上の方は薄々と見てきましたので、そのことは分かっているのですけれども、70歳までの方々は戦後に育っておりますので、私は終戦10年後に生まれてきているけれども、まだ70歳ぐらいまでの方は戦争後のことから精神性が育っていっているので真実のものは知らされていないで生きてきている部分があるのです。そうした点においてはですね、「自分達が生まれてからずっと積み重ねた内容というのは、すべて見直さなければ真実を見ることはできない」というふうに考えていただければいいと思いますね。」

支部長代理:

宗教が嫌いだという理由も本当に良く分かります。

(後文割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎戦後教育の中で私達は、間違ったものを植え付けられているので、その植え付けられているものを払拭するということが、実は最大の幸福なのだということ。

>「間違った概念の払拭ほど幸せなことはない」のだというふうに捉えるのだということ。

◎戦後生まれの人達は、戦争後のことから精神性が育っていっているので真実を知らされないで生きてきている部分があるのだということ。

>そうした点においては、「自分達が生まれてからずっと積み重ねた内容というのは、すべて見直さなければ真実を見ることはできない」のだというふうに考えるのだということ。

 

「メシヤ講座no. 180月大阪(平成28年1月分)」より抜粋つづき:

最上級の学びと御守護とは?

受講者:

『文明の創造』の後半は増々高いといいますか、非常に難しい内容でして、今度からは基本的なことをもう少し勉強して、そして次に入っていくということなんでしょうか?

楳木先生:

基本的ということではなくて、“最上級の勉強”をしていく。」

受講者:

“最上級の勉強”。

楳木先生:

そうそう。みんなが概念を侵されているので、それを払拭するという“最上級の勉強”をする。『最上級の詐欺』にやられているので、それを払拭していく、そういう勉強会をしていくということです。

これは十分我々が気を付けて置かないといけないのは、例えばですね、今度は「真田丸」というのが始まりますけれども、戦国時代の最初のトップになった織田信長とか豊臣秀吉の実像というのは、今時代劇で見ている像は、織田信長はこういう人だったとかいうのは、誰の記録で作っているかご存知ですか?」

受講者:

・・・。

楳木先生:

部下の記録ではないのです。織田信長が出てきたときは、甲高い声で、そして何事にも興味津々として、こう尋ねていって、そして結論をもって部下達をパスッとやっているでしょ?あの姿は部下は恐ろしくてとてもじゃないけど筆記できないわけ。それを筆記できたのはキリスト教の宣教師ですよ。キリスト教の宣教師が織田信長に拝謁して、そしてその時の印象を事細かくメモにしてポルトガルの地に持って帰って、そこの図書館に全て資料として残して、それを読んで日本人がやっと織田信長とか豊臣秀吉がこういう人だったというのを海外の文献でやっと分かった。それは何故かというと、上下があるとどうしても上司に対して客観的に色々書けないので、だから日本の資料はそういうものが残ってないわけ。

しかし、宣教師は珍しさもあるので、つぶさに庶民のことも書いて、そして帰って資料として残して、それを翻訳してくれた人が、実は100歳になってまだ現役の言語学者が京都に住んでいるのです。川崎桃太という人がまだ現役で翻訳しているのですけれど、その人がポルトガルに渡った時に、その王宮図書館に入って初めて見聞録を見たのだけれど、研究して行くと何ヵ所か欠落してたのです。“これを全訳して本にして出すということがちょっと難しいなぁ”と思っていたら、そこでぼや騒ぎがあって、研究室を国立中央図書館に移さないといけなくなって、そっちへ移ったらその欠落した部分があって、そこで全部埋まったという、そして全訳できたということです。今から四十年ぐらい前に翻訳できて、それが今の時代劇のドラマの人物像の原点になっているらしいのです。

だから、ずーっと研究を進めていると、火事を起こしたりしながら、全て研究者に資料がいくようになっていくということです。ですから、私達もメシヤ様を求めてですね、そして“浄霊と御教え拝読というのをずーっと突き詰めて、人々を救っていきたい、この地上を天国にしていきたい”というそういう気持ちで真っ直ぐにずーっと進んでいくと、必要なものがドンドン、ドンドン情報としては入ってくる・・・と。そういう信仰をですね、また今年は一段と高めていただいて進めさせていただきたいと思います。ちょうど三十三分ですので、終わらせていただきたいと思います。

それでは、今年もどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。」

(後略)

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎戦後生まれの人達はみんな、概念を侵されているので、その侵された概念を払拭するという“最上級の勉強”をするのだということ。

>『最上級の詐欺』にやられているので、それを払拭していく、そういう勉強をしていくのだということ。

◎宣教師が書いた見聞録を研究し翻訳した人のように、私達も、メシヤ様を求め浄霊と御教え拝読を突き詰め「人々を救っていきたい、この地上を天国にしていきたい」という気持ちで真っ直ぐに進んでいくと、必要なものがドンドン情報として入ってくるというような信仰をしていくのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回の学びでは、メシヤ様が『本教発展に従いここに平和幸福なる地上天国は実現するのであって、かくして神の御目的は達成せられるのである。』と仰っているのだということを重く受け止め、そのことをしっかりと肚に落とし、「地上天国建設」というものが絵に描いた餅で終わらないように研鑽を積みかさねながらメシヤ様の御教えを広めていかなければならないのだと思いました。又、戦後生まれの人達はみんな、概念を侵されているのだと御教示いただきました。その侵された概念を払拭できるような「最上級の勉強」をこれからも続けて行こうと思います。

まだまだ日中の暑さは残っておりますが、季節の変わり目です。体調を崩されませんよう、どうぞ御自愛くださいませ。有難うございました。

 

※責任者より

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座no.180大阪(平成28年1月分)

 

 

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