研鑽資料no.156(2025年4月)

4月の学び

はじめに

責任者:

咲き誇っていた桜も早いもので葉桜の時期となりましたが、花冷えの日が続いております。皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。今月から値上げされる食品が1年半ぶりに4000品目を超えるそうです。そして、今年は人件費や物流費の上昇を理由に去年を上回るペースで値上げが続き、少なくとも夏にかけて値上げラッシュが見込まれるのだとNHKオンラインニュースで報じていました。今後、ますます物価が高くなるのだということを思うと、溜息がついて出る今日この頃です。

さてそれでは引き続き、「文明の創造」から学んで参りたく思います。よろしくお願い致します。

 

「メシヤ講座no.134大阪(平成24年3月分)」より抜粋:

<今月の御教え>

『肺患と薬毒』

「文明の創造、科学篇」昭和27(1952)年

現在の結核療法について注意すべき事は、今最も有効とされているものに気胸(ききょう)療法がある。これは肺に空洞のある場合、肺胞を萎縮させて出来るだけ縮小させようとして肺の活動を鈍せる。つまり肺の安静法で、そのため空洞の原因である濃度の喀痰も固まると共に、空洞も縮小れ、一時は小康を得るが、普通人の生活をするようになると再浄化が起り、元の木阿弥(もくあみ)となるのがほとんどである。としたらこれも根本的療法でないのはもちろんである。

その他、結核以外の肺患に対しても、簡単に説明してみるが、肺壞疽とは肺臓と肺膜の中間に腫物が出来るので、放置しておけば腫れるだけ腫れて自然に穴が穿き、多量の血膿が痰となって出て全治するのである。これも浄化の一種であるが、医学は浄化停止をするので仲々治らない。ついに不結果に終るのである。また粟粒(ぞくりゅう)結核は肺胞にブツブツが出来るのだが、これも皮膚の湿疹と同じようなもので、一種の浄化であるから自然にしておけば、ブツブツから排膿されて全治する。また肺臓癌は肉食多量が原因で、肉中に含む一種の毒素によって血液が濁り、それが肺臓内に溜り、一旦硬度の腫物となるが、浄化作用によって逐次喀痰となって出る。しかしこの病症は性質が執拗で長くかかるのはもちろんである。原因は菜食不足のためであるから、菜食を多く摂るだけで全治するのである。何よりも肉食多量の西洋人に多いにみても肯かれるであろう。次に麻疹(はしか)の際肺炎を併発する事がよくあるがこれは何でもない。ただ呼吸頻繁のため驚くが、これは麻疹が肺胞に表われ肺の容積が減るためで、そのままにしておけば二、三日で必ず治るものである。

次に、結核に関連した病気に喉頭結核がある。これは結核の末期に発生するもので、特異性としては声が嗄(か)れる事と、食事の際咽喉が痛み、嚥下困難になる症状である。この原因は痰が咽喉を通る際猛毒痰であるため、気管や咽喉の粘膜を刺激し加答児(カタル)を起すからで、この痰は最も古く、腐敗の度も強いのである。だから痰の出る間は仲々治らないからまず見込みはない。しかもこの時は衰弱も酷くなっているからでもあり、医師も喉頭結核と判るや、必ず匙をなげるのである。次に腸結核であるが、この症状は臍を中心に腹部全体にわたって、無数の固結が出来る。もちろん押すと痛いからよく判ると共に、必ず多少の熱がある。この固結が熱で溶解され、下痢となって毎日のように出るが、もちろんこの固結は薬毒の固まったものであるから服薬を廃めなければ治らないに決まっている。また下痢のため衰弱を増す病気だから、医師も恐れるのである。

最後に、結核が他の病気に較べて、特に執拗で治らない原因を書いてみるが、一度結核となるや、何といっても薬物が主となる以上最初から種々の薬物を体内に入れる。それが原因となって、経過が長引くので患者は焦ってあらゆる薬物を求めるという鼬鼠(いたち)ゴッコになり漸次体内に薬物が溜り溜ってどうにもならなくなる。その薬毒が肉体を蝕(むしば)む以上ついに不治となるのである。そうなると痰までが薬の臭いがするくらいであるから、全く恐ろしい錯誤と言えよう。従って三期結核は薬毒病と言ってもいいくらいで、こういう患者を私はよく治療したが、その目的は薬毒を除るだけである。何よりも薬毒が減るに従って、漸次恢復するに見て明らかである。但しこの薬物を除る方法こそ私の発見した浄霊法である。

 

健康に悪いことをしないように

楳木先生:

今月は久々に短い御論文でしたけれども、拝読をさせていただいた時に、全般にわたってですね、この肺患までも放置しておけば全治する、と。そのままにしておけば全治するというふうに、メシヤ様はずっーとお述べになっています。

これが「浄霊をすると全治する」とは書かれていないわけですね。

浄霊は一番最後に出てきます。その浄霊法は、「薬物をとる方法」として説明をされております。

ここのところをですね、充分我々が分かっておかないと、○○○光教団が陥っているところの浄霊法の勘違いということにますますどっぷり漬かっていきます。

これはいつもお話するように、不摂生のために体を悪くした場合、浄霊によって御守護いただきますね。そうすると、不摂生をしたから病気症状が起きたので、この不摂生をしないという指導をしていかないといけないにも拘わらずですね、「浄霊をいただいて、よかったね、御守護いただいたね。」と言って、また不摂生をさせてしまっているという、こういうような繰り返しをどうしてもさせてしまっているということです。それが今回拝読する中で、良く我々の中にとどめておかないといけないことだろうと思います。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎メシヤ様は、「文明の創造、科学篇」の全般にわたって病気はそのままにしておけば全治するというふうに仰っているが、この御論文では「肺患」までも放置しておけば全治すると仰っている(「浄霊をすると全治する。」とは書かれていない)のだということ。

>浄霊法は、「薬物をとる方法」と最後に説明をされているのだということ。

◎不摂生のために体を悪くし、浄霊によって御守護いただいた場合は、不摂生をしたから病気症状が起きたので、この不摂生を繰り返させないという指導を私達はしていかないといけないのだということ。

 

「メシヤ講座no.134大阪(平成24年3月分)」より抜粋つづき:

最たる不健康は、化学物質の摂取

楳木先生:

それからこの中に、肺臓癌は肉食多量が原因で、というふうに書かれています。これは昭和27年の肺がんの原因です。

現在はこれに付け加えて考えないといけないことがあります。例えば、タバコを吸う人は肺臓癌をしきりに医療界からも注意をされておりますけれども、このタバコの何が悪いかということはあまり触れていません。“煙が悪いのか”?あるいはニコチンが悪いのか?“ということは触れていません。

おおよそ煙硝剤が引き起こす2000種類の化学物質が肺の中に入っていく。しかし、吸う人はフィルターを通して吸っているのでわりと安全なわけです。一番恐ろしいのは周りの人です。煙硝剤で(葉に染みこませた化学物質がさらに反応して)化学物質が2000種類バァーと部屋の中に発散したものを吸う人が一番恐ろしいわけです。だから、タバコを吸う人で、もう気をつけたタバコ(オーガニック)以外のタバコを吸う人は、外へ出ていってもらって、そして外で吸ってもらわないと・・、あるいは、強烈な換気扇を回してる下で吸ってもらう、というふうにしておかないと自分の肺を守ることはできない。だから、現在は、肉食プラス化学物質が肺癌を作っていくんだと。

化学物質が正常な自分達の細胞分裂を阻害するために、突然変異原性という作用によって、細胞分裂が突然変異をして、そして自分の制御を受けない細胞に変化してしまって、それが増殖していくので、その増殖した結果、自分の生命をむしばんで行くということが起きてきますので、およそ「化学物質を自分の生活、住環境から、いかに排除していくか?」ということが大事であろうかと思います。昭和27年の御教えではありますけれども、それを現代に当てはめた時には、この化学物質ということに我々は注意を怠らないようにしていただきたいというふうに思います。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎昭和27年当時の「肺臓癌の原因」は、「肉食多量なのだ。」とメシヤ様は仰っているが、現在はこれに付け加えて下記のように考えないといけないことがあるのだということ。

○例えば肺癌の原因と言われている喫煙について考えてみると、

>タバコを吸う人は肺臓癌をしきりに医療界からも注意をされているのだが、このタバコの「(煙が悪いのか?あるいはニコチンが悪いのか?というような)何が悪いのか。」ということにはあまり触れられていないのだということ。

>おおよそ煙硝剤が引き起こす2000種類の化学物質が肺の中に入っていくのだということ。

≫しかし吸う人はフィルターを通して吸っているのでわりと安全なのだが、その喫煙者の周りにいる人は、煙硝剤で(葉に染みこませた化学物質がさらに反応して)化学物質が2000種類バァーと部屋の中に発散したものを吸うので一番恐ろしいのだということ。

≫自分の肺を守る為には、喫煙者(オーガニック以外のタバコを吸う人)には室外で吸って貰う、あるいは、強烈な換気扇の下で吸って貰うというふうにするのだということ。

◎(上記のような理由で)現在の「肺臓癌の原因」は、「肉食プラス化学物質」なのだということ。

◎今回の御教えを現代に当てはめて考えてみた時に、「化学物質を自分の生活や住環境から、いかに排除していくのか?」というように、私達はこの「化学物質」に対し注意を怠らないようにするのだということ。

 

「メシヤ講座no.134大阪(平成24年3月分)」より抜粋つづき:

信者の薬併用は「大罪」

楳木先生:

それから皆さん方の読んでいるプリントで2ページ目に行きますと、固結については、○○○光ではこう触るでしょ?触ったときに、固結は何と言ってるの?」

受講者:

熱があるか、固結があるか、押して痛いか、この3つの内だいたい2つ重なると、そこを急所といってます。一番でいうと、ほんとは熱ですけどね。

支部長代理:

熱、コリ、圧痛ですね。そして3つがそろったところは、特に急所であるというふうに教えてますね。

楳木先生:

じゃあその急所の原因は何だと?そこは何と言ってるの?何と教えてるの?」

受講者:

急所の原因ですか。

楳木先生:

その固結の原因は?」

受講者:

固結の原因、そうですね、やっぱり薬毒、毒素ですよね。

楳木先生:

その薬毒と固結を限定しているにもかかわらず、薬飲んでもいいといっているの。」

受講者:

いやだから、飲んでる人もいるけど、飲まない人も結構いますけどね。飲みたくない人は飲まないですね。

楳木先生:

今回はメシヤ様が明確に書かれてますね、ここに『固結は薬毒の固まったもの』と書かれてます。曇りとは書いてない。『薬毒の固まったもの』というふうに書かれてるので、コリを探していったときは、これは薬毒の塊りなんだという明確な考え方をもっておかないと。

受講者:

持ってると思いますけど、それは。

楳木先生:

じゃあなんで薬飲ませるの?」

受講者:

いやぁ~……あの~薬毒の話ばっかり出てきますよね、勉強の小冊子には。

楳木先生:

勉強しといて実質的には療院で薬飲ましてるでしょ。」

受講者:

飲ましてるけど、その勉強には薬毒とばかり出てくるんですけどね。

楳木先生:

うん、だからそれは精神病患者を作っているようなもんでしょ。」

受講者:

(笑)

楳木先生:

そうでしょうよ、「薬毒がコリを作っているんですよ」と言いながら「薬飲んでいいんですよ」と、言ったら。」

受講者:

なんか「小さい薬毒は取れるから」と、以前言われました。だから薬を飲んだら御浄霊をいただいたらいいからと。

支部長代理:

だからまぁ薬毒と言う認識はございまして、罪がありますのでそうしたところに毒素が寄ってきて、固結になるというふうにも説いてます。だからある程度は御教えに沿った教え方をしているんだけれども、地方によったらもっと詳しく説いたり、・・それは専従者次第なんですけれども、ただ、人間の『曇り』と、今○○さんが言ってくれたけど、それはほとんど『薬毒』であるというふうに認識してます。

浄霊とは薬毒を取る方法であるということも言っていますけれども、ただ薬を入れたとしても、「浄霊は薬を取る方法なので、入れても取れるんだ」というふうに解釈をして、つまり、薬で一時的に苦痛を緩和してという・・、「精神の不安とかまぁいろんな感情的なマイナスのものが発生するよりも、今一時抑えをして、そして後で、元からある毒と後から追加した毒は徐々に浄霊でとっていけばいい」という風に考えていますね。

受講者:

それで「昔はなかなかとれなかったけれども、明主様がメシヤ様になられたから、もう薬飲んでもとれるのよ」って、地域の方が一生懸命にしてます。

支部長代理:

それで絶対力というのを御下付しはじめたんです。

楳木先生:

なるほどね。」

支部長代理:

「絶対力があるので・・、メシヤ様は薬を入れてもいいとおっしゃっているので、薬を併用しながら浄霊をしてもいいとおっしゃっているので、だから、あとはすべて絶対力によってとっていただけるんだ」いう、そういう考え方ですね。

楳木先生:

まぁしかし、知ってて入れた人の罪たるや・・、知らない人がやるのはそんなに罪がないとおっしゃっているけどね。だけど知ってた人がやるのはもう大変な罪です。

(後文割愛)

それから、今曇りのところに薬毒が寄ってくるという解説があったんだけれども、これはメシヤ様の考え方とは違う・・、メシヤ様は神経を使うところに薬毒は寄ってきて固まってくるんだという・・、今回のずっと『文明の創造』を拝読してくる中で、薬毒の固まり方という説明を以前させていただいているので、これは神経を使うところに集まってくるんだ、そして固結を生んでくるんだ、ということですので、微妙に違った解説をしていることを、この御論文に照らしてですね、しっかり自分達の認識を明確にメシヤ様に合わせていくということをさせていただきたいと思います。」

支部長代理:

補足ですけれども、一応△○Aでも神経をよく使うところに毒素が集溜する、集まってくるというのは説いてます。

(後文割愛)

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎今回の御論文でメシヤ様は、『固結は薬毒の固まったもの』と明確に書かれているので、「コリ(コリを探して見つけた時に)は、薬毒の塊りなのだ。」という明確な考え方をもつのだということ。

◎メシヤ様は、「薬毒は、神経を使うところに寄ってきて固まってくるのだ。」と御説明なさっている(曇りのところに薬毒が寄ってくるとは仰っていない)のだということ。

◎メシヤ様は、薬毒について知らない人が薬を使うのは、そんなに罪がないと仰っているが、知っている人が薬を使うのは大変な罪になるのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回は、これまで学んできた「文明の創造、科学篇」を通してメシヤ様は、「病気はそのままにしておけば全治する。」ということを繰り返し仰っているのだが、「浄霊をすると全治する」とは仰っていないのだということ。そして、「薬毒は、神経を使うところに寄ってきて固まってくる。」と仰っているのだが、「曇りのところに薬毒が寄ってくる。」とは仰っていないのだということ。又、浄霊法は、「薬物をとる方法」としてメシヤ様は、ご説明をされているのだということを御教示いただきました。このように御教示いただいたことによって、「もしかしたら、自分も微妙に違った解釈をしているのではないのだろうか。」という気付きをいただきました。今月は、御教えに照らして自分の認識を明確にし、ピントをしっかりとメシヤ様に合わせられるように努めて参りたいと思います。

万物の息吹を感じる季節です。時節柄、体調を崩されませんようご自愛ください。有難うございました。

 

※責任者より

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座no.134大阪(平成24年3月分)

 

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