6-7、全身の部

1.毎日ひきつけを起こす赤ん坊

「地上天国 41号、昭和27年10月25日発行

「私の二男でございますが、生後百十日頃より毎日ひきつけを起こすようになり、現在生後百四十余日になりますが、いまだに頸がしっかりすわりません。頸の右側がやや高く、熱が多少ございます。また、私の弟が一歳と二歳で死亡(死亡原因不明)いたしておりますが、お祀りしておりませず、早速お祀りいたしました。私の従兄弟で首つり自殺した者、及び水死者もございます。二男の浄化とこれらと関係ございましょうか。また、胸が大変へこんでおり(みぞおちのやや上部)医学ではクル病性腺病質体質とか申しておりますが、如何なるわけでございましょうか。御浄霊は何処をいたしましたらよろしゅうございましょうか。謹みて御垂示賜りたく御願い申し上げます。御屏風観音様は、昨年六月、御奉斎、御神体はまだでございます。」

『これは霊的ではない。薬毒のためであるから、全身を触れば熱のある箇所があるから、そこを浄霊すれば少しずつ治ってゆく。この原因に就いては二種ある。一は生後間もなく注射したためか、一は妊娠中、または直前、服薬または注射を多くした等である。』

2.寒気、咳嗽、便秘で相当衰弱し、腰部は常に痺れ、息苦しく、みぞおちの固まりが胸につっかけてくるという人

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「二十六年二月、風邪の御浄化を頂き、三月中旬より自宅で静養し、やや良くして頂き、布教させて頂きました。九月上旬より、非常に寒気を催し、咳が激しく、痰が多く、便通なく、十月より再び自宅で静養し、現在に至っております。現在相当衰弱し、見た処は元気そうでありますが、足等は大分細っております。用便は一人でいたしております。食欲はあったりなかったりで、ない時でも無理をすればお茶碗に半分くらいいただけます。肩、背中、胃の裏等、御浄霊いたしておりますと、発熱し、うわ言を言う事もありましたが、現在はあまりございません。十一月頃までは大分寒気を覚えましたが、現在はあまりございません。腰部は常に痺れ、また、息苦しく、あまり長話は出来ません。特に息苦しい時は、みぞおちの固まりが胸につっかけるようになります。子供の時より胃が弱く、ワカモト、胃散、粉薬等服用し、また、風邪の度に、咳止めを大分飲んでおり、二十四歳の時、痺れ脚気で七十五日間ほど医療を受けた事がございます。現在は、頭部(脳天、後頭部)延髄部、肩、背中、胃の裏等や左腎臓部に熱があり、右箇所を御浄霊いたしておりますが、よろしゅうございましょうか。または、霊的でございましょうか。尚、家族全部入信。御神体、御屏風観音様を御奉斎させて頂いております。」

『これは霊的ではありません。薬毒です。薬的です。これは薬がうんとあります…この人の身体には。だから気長に、根気良くやるのです。以前だと固まっていて、少しずつしか浄化が起らないから、誤魔化しておられたが、今は、全身的になりますからね。何処という事はない、全身的に浄化が起っているのです。熱があるから食欲がないから便秘する、咳や痰が出るという訳です。年が五十三だから、一ぺんに大きな浄化が来ないのです。一ぺんにうんと苦しむような浄化だと短期間に治るが、それだけの浄化力がないから長くかかるのです。それだけの事です。ただ、浄霊する場合に急所を見つけるのが一番です。自分で身体を見ると、一番熱が起っている所があります。それが、一番の急所ですから、そこを浄霊する。自分でやる時も、力を抜かなければならないです。別に難しい事もない。それだけです。』

3.激しい下痢、ヌラ多量の衰弱婦人(子供も同症)

「地上天国」39号、昭和27年8月25日発行

「当年三十歳の妹。二十五年十月、浄化を頂き、十一月入信、十二月に御屏風観音様を御奉斎させて頂きました。二十七年四月十日、三女を九カ月で早産いたしました。出産後四カ月ほど前より強い咳が出ておりました。また、一カ月ほど前より下痢が一日数回ずつ十日ほど続きました。五月五日に、その乳児が死亡いたしました。その頃より再び激しい下痢が続いており、食欲が無く、日に日に衰弱いたし、床につくようになりました。毎日午後三時頃から悪寒、熱が伴い、夕方から夜にかけて、ヌラヌラした無色の液を吐き、その後浄霊により小康を得ましたが、六月二十日頃から、再び床につくようになり、衰弱も強く、同じく下痢は続いております。咳も激しく、無色の液が続いて出ております。丁度、四月頃から長女(六歳)も咳が出て日に日に衰弱いたし、母と同じような浄化でございます。右のごとく激しい御浄化を頂いておりますが、妹は今日までひたすら光明如来様に御縋りいたしております。何か霊的でございましょうか。謹んで御伺い申し上げます。妹の婚家先では、夫が三歳の時、夫の父は死亡、十二歳の頃、兄が戦死いたしております。続いて姉二人が結核で死亡いたし、また、続いて母も結核で死亡いたしました。三カ年間に四人も死亡いたし、夫一人が残り、親戚で育てられ、私の妹と結婚いたして現在にいたっております。」

『これは霊的ではない、薬毒である。この人の身体には薬毒が多くあるため、子供にも遺伝したのである。だからよく身体を触ってみれば微熱のある所があるから、そこに薬毒が固まっているので、そこを浄霊すればいいが、全治までには、余程の年数がかかるから、その積もりで神様によく御願いし、御神書をできるだけ読んで、信仰を深くする事である。』

4.頭重、歯痛、腰痛、聾耳で、発熱、咳嗽のため衰弱の青年

「地上天国」43号、昭和27年12月25日発行

「昭和二十四年二月、入信いたしました者(二十六歳)でございます。二十六年十一月頃より、腰痛の御浄化をいただき、その都度、御守護いただき、二十七年六月頃より、発熱、咳嗽、喀痰の御浄化が加わりましたが、父がお道に反対のため、無理に仕事を続けておりましたので、だんだん衰弱いたしました。九月十五日頃より激しい腰痛(へその右横一寸五分(4.545㎝)の所の奥)と発熱、咳嗽、扁桃腺の御浄化を頂き、現在は左頸部淋巴腺が腫れ、歯が痛み、左耳は全然聞こえなく、肩、右耳下腺、延髄にかけて頭部全体は重圧感があり、咳嗽と発熱の御浄化にて食欲は粥食を二杯くらい、いただいておりますが、衰弱が加わりつつあります。尚、先妻は二十四年四月、結核にて帰幽いたし、二十五年十月、再婚いたしました。御屏風観音様は、二十四年四月に御奉斎いたし、御神体は本部に御願い中でございます。十月一日、親戚の光明如来様をお借りいたし御奉斎させていただいております。御浄霊は毎日、母と妻、また、教会からは隔日に来ていただいておりますが、御浄霊の急所について、また、先妻との関係等ありますものか、謹みて御教え賜りたくお願い申し上げます。」

『これは霊的関係はない。全部薬毒であるから、浄霊によって、気長に排泄するより治しようがない。浄霊の急所は苦痛のある所、熱のある所、固まりのある所を見付けてすればいい。』

5.頭痛、顔面のしびれ、腰部、足部の不感覚の男子

「地上天国 41号、昭和27年10月25日発行

「明主様、謹んで私の長い御浄化につき、お伺い申し上げさせていただきます。私は昭和十四年二月九日(私の十九歳の誕生日)学校より帰宅後、何となくだるく、昼寝をいたし、二、三時間後に起きましたところ、両足がしびれ、特に右足が重たく、大小便も同時に止まっておりました。(この間発熱なし)もっとも、この発病前、三カ月頃より両手が小刻みに震えました。町医より帝大へ入院、先天性梅毒と申され、その後、三楽病院にて脊髄腫との診断にて手術を受け、以後は漢方、温泉、灸と長病人のお定まりのコースを辿り、昭和二十一年三月二十二日、私の父が亡くなり、その葬儀の晩に私の義兄(信者)よりお道を聞き、早速に西荻の堀内先生宅に参り御浄霊を頂き、気長にとの先生の御言葉にて、母共々、お守様を拝受、以後教会と自宅とにて一生懸命に御浄霊を頂きました。半年後にシャックリを十一日間も止めどもなく出させて頂きました。(以前に飲んだ漢方薬の臭いがある唾液が出ました)私達は分家でしたが、御屏風観音様を頂き、祖父が十八年間も病床についたまま死亡しておりますので、その位牌を祀り、その外、母の兄で勤め先で急死(死因不明)した仏も、お祀りいたしてあります。その間、私は外出先と自宅とにて、二度も意識不明となり、腰が抜けたようになりました。昭和二十四年四月頃より、左足が重くなって歩行困難となりました。(この折も発熱なし)昭和二十五年二月一日に、光明如来様を御奉斎させて頂き、会長先生の御言葉もあり、庭に池を堀り、自製の社を作り、龍神様の、お祀りをいたしました。実は発病前(昭和十三年八月)鎌倉の避暑先にて、ある家中の蛇を友達と共に殺した事がありました。偖私は御浄霊を頂きますと(特に後頭部から脊髄)自分ではそうする気もないのに、ひとりでに頭が後方に反るようになり、少時して今度は、前方に下へ下へと下がります。また、両肩を左右に振ったりいたしますが、御浄霊を止めると、その動作も止まります。自分ではどうする事もできません。二十七年三月頃より、頭の御浄霊を主にいたしておりましたところ、頭の芯が痛く、顔がしびれるように感じ、目脂を十日ほど相当に出させていただきました。また、左足も膝頭より多量の排膿をさせていただきました。現在、腰に力が入らず、足も自分の物ではないように重く、母と二人にて不自由な生活をいたしております。この御浄化の原因及び、御浄霊の箇所につき、何卒、御垂示下さいますようお願い申し上げます。重ねての御守護をお願い申し上げます。」

『これは薬毒であるから、全身を触ってみれば、熱のある箇所、固まりのある箇所、痺れている箇所を浄霊すれば、少しずづ、よくなってゆくから、神様にお願いし、できるだで御神書を拝読し、気長にしていればそれで大体は治る。』

6.月経不順、白血多量、全身浄化の婦人

「地上天国」39号、昭和27年8月25日発行

「私は昭和二十三年五月、入信さして頂き、御神体は昭和二十四年四月、御屏風観音様と共に御奉斎さしていただきまして、数々の御守護を頂き、謹んで御礼申し上げます。今回、妻の浄化について御伺いさせていただきます。私が妻(二十七歳)と結婚いたしましたのは、昭和二十二年でした。結婚前は、年に十回くらいの月経がありましたが、結婚後は六カ月に一度くらいになりました。医師の奨めるままにホルモン注射三十本と掻爬手術をやりました処、十三カ月間、月経が止まりました。それが疥癬の御浄化を頂きましてより、一カ月おきくらいに、月経を見るまでに御守護頂き、昭和二十六年四月子宝を御宿し頂きましたが、約七カ月目の同年十月に、流産いたしました。その間、初めより腹痛を感じまして一時間に一回くらい腹部が固くなり御浄霊をさしていただきますと、二、三分にて元通りになりましたが、流産当時にはそれが激しくなりました。しまいには固くなったのが治らず流産いたしました。子供は全身紫に変色しておりました。三口ほど泣き一時間くらい生きておりまして、他界いたしました。死後、非常に綺麗になり、すやすや眠っている赤ちゃん、そのままのようでした。御守護賜りまして、今回も昨年十二月末に、御宿し頂きまして、ただ今、八カ月目に入りました。最近、また腹部が一日に多い時で六回くらい固くなってまいります。痛みは前回ほどではありません。妊娠三カ月くらいの時に、わずかの出血があり、その後、下り物(白血)は現在まで続いております。御浄霊を受けますと身体全体がだるくなり、胃、腹部、腰が痛んでまいりますが、三時間くらいで治ります。また、腰骨より足の附根の間の筋が、寝て三時間くらいつり、寝返りができません。それを過ぎれば楽になります。また、足が浮腫んでおります。御守護を頂き安産いたしますよう、ひたすら御縋り申し上げます。右腹部の固くなるのと、胃腹部、腰の痛み、筋のつるのは、いかなるわけでございましょうか。また、御浄霊の箇所を謹んで御伺い申し上げます。」

『この婦人は、全部薬毒のためであって、苦痛の場所を浄霊すれば、長くはかかるが必ず治るから安心しなさい。君はまだ薬毒の恐ろしい事を知らないようであるから、本教出版物を片端から読むようにしなさい。』

7.結核症状の衰弱婦人

「地上天国」37号、昭和27年6月25日発行

「三十六歳の女、昭和二十年九月頃、肋膜炎、血の道、子宮病、発病三カ年間医療を続けましたが効果なく、昭和二十二年、御浄霊により御守護を頂き、同年入信させて頂きました。大光明如来様、御屏風観音様、共に御奉斎させて頂き、日々人類救済、御導き、御奉仕に微力ながら御手伝いさせて頂いております。昭和二十四年腹膜の御浄化も一カ月で楽にさせて頂き、二十七年一月になって、息切れ、発熱、咳、痰、激しく、床につくようになり、現在は立ったりいたしますと、咳、痰が特に激しく、背中がだるく鈍痛があり、左半身が特に浄化いたし、延髄、胸部、子宮に熱があり、胸部は左右両側共、押すと痛みを感じます。鼠蹊部、子宮附近を御浄霊頂くと、頸肩が凝ってまいります。最近になって腹部の御浄霊を頂きますと、丸い玉様の物が二ツ三ツ上下に動き、水泡のごとくブツブツと鳴って、どこかに隠れて分らなくなります。月経は四月より止まり、衰弱は増してまいりましたが、食事はお茶碗に軽く二杯程度、一日三度頂きます。主人は養子で当家の後を嗣ぎましたが、昭和二十年六月戦死、養父は病死、養母は昭和十一年六月、倉の軒下で縊死を遂げております。男の子供は三歳にて、昭和十八年三月死亡いたし、主人と一諸に葬ってあります。現在、娘二人(共に入信)と三人暮らしにて、売り食い生活の状態で、今まで三人交互に御浄化を頂いておりましたが、私が今回の御浄化を頂きましてからは、娘二人共元気でございます。この事等と霊的関係がございましょうか。御浄霊は熱のある所をして頂いておりますが、一進一退でございます。御浄霊の箇所を御教示のほど御願い申し上げます。」

『この人の色々な病気は、全部薬毒の浄化である。霊的も少しはあるが、それは気にするほどのものではない。熱のある所を浄霊すればいいのであるが、施術者は力が入りすぎるように思うから、できるだけ力を抜く事である。』

8.全身痛、便秘の男

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「五十歳の男。二十二年六月頃より、背中がつっぱり、激痛を感じ、針、灸等をやっているうちに、同年十二月より以上に悪化し、頸より下が全身不随となり入院(東大)いたしました。病名は脊髄炎後胎症と言われ、ペニシリン注射三カ月、サルバルサン(三号)二十本、電気マッサージ等の治療をいたし、また、検査のため、脊髄より四回水を取っております。入院後三カ月ほどして、体は段々動くようになり、八カ月目に退院し、その後はほとんど医薬を用いておりません。現在は仕事をいたしておりますが、発病当時と同じように、背、胸に痛みを感じ、腰、足が突っ張り、主に左が悪く、また、大、小便の出が悪く、背中、腎臓、足等を強く指圧しても痛みは感じません。尿毒のためと存じまずが、体は肥満しております。一カ月前より御浄霊をさせて頂いておりますが、痛みは段々強くなってきております。右、病気の原因並びに御浄霊の箇所を御教示御願い申し上げます。」

『脊髄炎後胎症と言うのは、おかしいな。これは、薬毒が背中に固まっているのです。それから、腎臓が圧迫しているから、これは、腎臓を主に、背中の痛い所、そこをやればきっと治ります。痛んでくれば結構です。浄化が起ったのだからね。相当痛むでしょうが、よくそれを言い聞かせて、痛むという事は、治る作用だという事を納得させるように説明してやって、そう言った事を書いた私の本を読ませるようにするとよい。』

9.急激な熱の高下と胸部痛の男子

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「五十一歳の信者でございますが、昭和二十三年妻が入信いたし、本人は幼少より体が弱く、浄霊を頂き、大変よくなり、二十五年七月、光明如来様及び御屏風観音様を御奉斎させて頂きました。二十六年二月、顔面神経痛の浄化を頂き、入信いたし、その後大変によくなり、仕事もできるようになりました。一昨日(九日)朝、急に頭が重くなり、浄霊を頂き、すぐよくなりました。同日午後、右手頸より肘の辺まで強い痛みを感じ、寒気がいたし浄霊二十分くらいで寒気が取れ、腕の痛みも薄らぎましたが、背中と足に高い熱があり、心臓及び胸一面が苦しく、急激に寒くなったり、熱くなったりしますが、いかなる訳でございましょうか。数年来、脱腸があり、その浄化を度々頂いておりますが、はかばかしくございませんが、霊的な関係がございましょうか。御垂示御願い申し上げます。」

『これは霊的ではありません。薬毒が体中にある。それで方々に固まっているのが順に溶けて来る。その浄化です。ですから、根気よくやればすっかり治ります。寒気がするのは、そこに熱がある。足に高い熱があるのは、薬毒の固まりが溶けてくるのです。心臓に浄化が起って熱がある。それで胸が苦しい。脱腸はお腹に固まりがあり、押しているわけです。霊的というのは滅多にないです。それから憑るという事は、そこに曇りがあるので、曇りがないと憑れない。曇りというのは薬の毒です。どこかに病気とか、苦痛があれば、何時薬を飲んだか…あの時の薬だ、という事でわかります。病気は何でも薬だと思えば間違いない。何でも霊的だ、霊的だ、と言うのは、そんなに思わないようにした方がよいです。精神病や癲癇は絶対に霊的ですが、他の――痛いとか痒いとか、熱が出るとか―― そういうのは皆な薬です。ここが痛いというのは、いつの薬だろうと考えるとわかる。それから漢方薬が怖いです。漢方薬は頭にきます。あの時の漢方薬だと思えはわかります。私は始終、薬の事を書いているが、中々染み込まないです。何しろ長い間、薬毒迷信にかかってますからね。』

10.胃癌と診断され、嘔吐、便秘、食欲不振、頭ははっきりせず、衰弱している婦人

「地上天国」43号、昭和27年12月25日発行

「私の妻、(五十三歳未入信)二十七年春頃より食欲進まず、一日二、三回嘔吐(黄色い液)をなし、四月初めに医師の診断を受けましたところ、胃下垂と言われ、服薬(水薬は大変強く畳の上等に付くと薄黒色に変色する薬)十日間ほどいたしましたがよくならず、五月十九日に近くの病院に入院(一カ月)その間、新薬ナイトロミン注射四回、葡萄糖注射、約三十回、輸血七回、リンゲル注射三回をいたしましたが余り効果なく、食欲も余り進まず、時々嘔吐(黄色の液)をなし、便通もなく、そのために浣腸(十数回)にて排便をしておりました。レントゲン写真の結果、胃癌と診断され、手術をしても覚束ないとの事にて、病院を退院し、自宅にて静養(退院後は油滝大神の信仰にて小康を得ました)いたし、食欲は少しずつ出るようになりました。八月に至り食欲も不良となり、時々嘔吐いたし、そのため体は大変衰弱いたし困っておりました処、知人から本教の有難い事を知らされ、早速近くの片上支部に御願いに行き、御浄霊を頂きました処、大変気持ちよく、浣腸もやめて、続けて御浄霊を頂きますうち、今まで、浣腸して排便しておりましたのが、数日後、排便(黒色の粉の固まり様のもの)あり、本人も大変喜び、初めて御神力の偉大さを知り、支部も二回お参りできるようになり、先生から色々お話し承わり、九月二十二日に大垣の中教会本部で、私と娘(府子)二人入信さして頂き、その上、有難き光明如来様も拝受し、二十五日の箱根の大祭にもお参りさせて頂きました。十月五日には、光明如来様を御奉斎さして頂くことになっており、一回余りのお陰に喜んでおります。現在の病状は右側延髄部と右頸部に特に固結があり、頭は絶えずはっきりせず、何か被ったような感じでございます。 また腹部、特に胃部は全体に固く、少し腫れ上がっており、直腸の辺も固く、押すと少し痛みがあります。御守護により食事も果物等も少量ずつ頂けるようになり、また、夜は大変楽に寝られるようになり、本人も非常に喜んでおります。時々嘔吐いたしますのと、食後胸の下辺りが苦しみますが、暫くすると楽にして頂けます。大変衰弱しておりますが、お陰で散歩もできる状態でございます。右胃部の固いのは薬毒のためでございましょうか。また、霊的でございましょうか。御浄霊はどこが一番大切でしょうか。今後、如何いたしましたら早くお救い頂けますでしょうか。御垂示のほど、謹んで御願い申し上げます。尚、本人は三十歳の時、産褥熱にて八カ月注射療養をいたし、三十二、三歳の頃、喘息にてエフェドリン錠剤、約五十錠、三十六、七歳の頃、子宮筋腫にて手術し、二十ほど入院加療しております。」

『この人は薬毒被害者の見本みたいなもので、病気全部は薬毒の固まりであるから、種々の排泄物によって段々良くなるのである。従って長くはかかるが必ず治る。浄霊は薬毒の固まった所をすればよい。無論できるだけ力を抜いて浄霊すれば、早く溶けるし、回数も多い方が早く治る。』

 

[浄霊法講座6]