7f-2、妊娠について

イ)妊娠の方法

「地上天国」7号、昭和24年 8月30日発行

「再び妊娠の方法に就いて。」

『天地自然の法則に適えばよい。自然にその方法は気がつく。子宮が膣を外れている時妊娠しない。それは、前から押さえるのが後屈で反対が前屈である。これが、第一の原因で、第二は子宮の発育不全で、これは、きっとお腹が固いので、子宮が、圧迫され成育が悪い。また、腎臓萎縮は性欲が欠乏する。卵子が弱いと精虫を吸収する力がない。不感症、鈍感などは皆腎臓萎縮の為、女によっては粘膜が(アルカリ性の強いため)精虫を殺すと医学ではいうが、そういう事もあろう。また、男の方も腎臓が弱ると射精弱く子宮口までとどかぬ為もある。まだ、種々の原因もあるが公開の席上では言えない。』

(御教え)

「再び妊娠の方法に就いて御伺い申上げます。」

『これは、天然自然の法則に適えばいいのです。と言うのは、当然その法則に気がつくべきですからね。それで一番肝心なのは子宮の位置なんです。』

「その処が一寸判りかねるのでございますが――。」

『ええ、判らないかも知れませんね。判らないと言っても、意味が違うのであって、別に覗いてみる必要はないのです。で、の前屈や後屈です。下腹を押してみて固ければそこに毒血がある。その為子宮は後ろに第一の原因は子宮押されて子宮後屈になるし、又腰に微熱があればそこに毒血がある証拠で、その為子宮は後ろに押されて前屈になるのです。前屈や後屈になると、子宮の入口と膣とが食い違って来る為にうまく妊娠しないのです。それから子宮の発育不全と言う事もあります。これも下腹を押してみれば分ります。一般に下腹が固くなっているのは妊娠しにくいんです。昔からあの人は下腹が固くなったからもう子が出来ないというのはこの意味です。第二に腎臓が萎縮すると性欲欠乏症になる。そうしてこれが弱ると卵子の活力も弱るのです。だから腎臓を浄霊すれば非常に幸福になれるんです。それからすべて女性は膣の所に粘液が出てるんですが、それは酸性で精虫を殺す働きを持っていると言われますが、これは大した事はなくてもあるにはあります。女性の方はそれくらいです。男のほうはやはり腎臓が弱いと射精力も弱くなります。その為精虫が奥の方までいかずに入口で止ってしまうのです。』

「精虫は自分で進むと言われますが――。」

『いや進みませんよ。進まないから卵子と結合することが出来ないのです。そうして射精力を強くするのは腎臓をよくする事が第一で、第二は睾丸です。睾丸でもって精液は作られますからね。だからこういう事もあるんです。横根なんかを手術すると、その薬毒が睾丸の所へ来て、その為痛みや重い感じが起きたりするんです。で、そうなると精虫の力も弱くなるのです。肩あたりからも毒が下がる事もあるんですよ。』

 

ロ)夫婦仲が妊娠に影響を及ぼすか

(御教え)

「夫婦仲がよすぎて、子供が出来ないという事を聞きますがお如何でしょうか。」

『子供のあるなしは、夫婦仲にはそう関係がないですね。仲のよさそうな夫婦でも、子供のない人もあれば、しょっちゅう夫婦喧嘩ばかりしていても、次々と子供の出来る人もありますからね。そうかと思うと、一回暴行されただけで妊娠するひともあるし、だから大して夫婦仲とは関係ないようですね。』

ハ)夫婦共健康者であって、子供のない理由(御教え)

「夫婦ともに健康でありながら、子供のない人がありますが何故でしようか。」

『これは大抵子宮の位置が変っているためですよ。例えば前屈とか後屈のようにずれているからです。』

「処がそういう夫婦が離婚して、それぞれ別々に結婚致しますと子供の出来ることがございますが。」

『それはね、言いにくいがその方法や男の方の発射する力の強弱、すんだ後の位置の工合等によるのです。位置なんかも大事ですよ。教えた方がいいんだな既婚者には。子供の出来ない人に教えて効果のあった事がありますよ。』

 

ニ)子宮発育不全の為、内膜掻爬をした婦人の可能性に就いて

(御教え)

「二十九歳の人妻、子宮発育不全で二回内膜掻爬を致しました。腎臓部に相当の固結があります。この人の主人は酒は相当飲みますが健康で居ります。妊娠は可能でしょうか。」

『ああこれは大丈夫ですよ。可能性ありますよ。内膜掻爬なんか全然滑稽ですね。子宮の発育不全というのはあるけれど、これは腎臓が原因ですよ。この腎臓部の固まりをとかしそれから股の附根にも必ずグリグリがありますからね。それも溶かせばきっと出来ますよ。子宮前屈や子宮後屈なんかも、腎臓とその上の方が固まっていますからね。多少長くかかりますから、気長にやっていく事ですね。』

 

ホ)卵巣、喇叭管、子宮(一部分)除去後、月経のある場合の妊娠について

「御垂示録」19号、昭和28(1953)年4月15日発行

「外妊娠にて手術し、筋腫が出来ているとて手術し、卵巣もラッパ管も子宮の一部分も切り取っております。そうして避妊法をしております。それに月経もあり、上の方に腹膜を起こし、それより妊娠しました。子宮を切ったのは上の方です。」

『というと何分の一か切ってあるんですね。避妊法というのはラッパ管をしぼるのです。』

「如何なものでございましょうか。」

『それは私にも確答はできません。何故と言って、それはお医者さんが天から授かったものを目茶苦茶にしたので、神様の方は完全に作ってあるのだから分りますが、それを医者の方でやったのだからはっきりした答えは分りません。出来ない事はないが、出来てもおそらく駄目でしょう。子宮がふくらまないから、ある程度で流産するでしょう。月経があるという事は、子宮まで血液の事は完全なのです。併し月経があれば妊娠するには違いないが、妊娠しても子宮が完全でなければ子供はできません。妊娠すると子宮がふくれるが、茲に欠陥があるとふくれません。子宮は切り取れば元どうりにはなりません。切り取ったというのでは流産が多いから、妊娠しない事はないが、してもまず駄目だという事は間違いない話です。まあ諦めるのです。これは医者の被害者です。それをみんなに知らせると言う事が大変なのです。ですから今助けつつあるのですが、これはやむをえません。』

 

ヘ)骨盤狭少の妊娠について

「地上天国」17号、昭和25年10月15日発行

「二十八歳の人妻、骨盤狭少と医師に診断され、二回まで人工流産を受けたものでございますが、ただ今、六ヶ月の妊娠を見ましたので、何とかして子供を授かりたいと申し、御浄霊を戴いております。御浄霊の重点を御伺申上げます。」

『浄霊は腎臓及び腹部胎児の位置でよろしい。妊娠するという事は、産む資格があるから、心配せず神様にお願いすれば、必ず産めるが、ただ二回の人工流産の不自然的人為方法が災いしなければよいと懸念される点があるから、出来るだけ浄霊をするようにしなさい。』

「小さい時に脊髄カリエスをやり、目下妊娠して、産婆が言うには、この人は絶対に産めない、早くだせば大丈夫だというのです、本人は信仰が篤く、御守護戴けると言って居ります。そういう場合には――。」

『大丈夫ですよ。産めます。骨盤が小さいとか言うが、骨というのは伸びるんだからね。だから――医者の方で、寸法を計ったのなら駄目だが――伸びるから大丈夫です。骨盤が小さいなら妊娠しません。』

「地上天国」11号、昭和24年12月20日発行

「私の妹、本月出産予定ですが、骨盤が小さいと心配致しております。御浄霊により無事出産できるでしょうか。」

『骨盤が小さくとも大丈夫出産する。出ない筈がない。妊娠するのは産むだけの力があるからで、もし妊娠する事が身体に悪いようなら妊娠はしない。神様はそんな不合理に人体を造られていない。』