2‐3、浄霊の順序と急所

「御教え集」24号

昭和28(1953)年8月15日発行

 

何事でもそうですが、先ず急所です。浄霊の場合でも急所を発見する事です。急所を発見するという事は、今言った様な事を大体知っていると急所が非常に分りやすいわけです。自分で自分の健康診断をする場合にも、体中を触ってみて熱のある所に毒素があるのだから、触ってみてずっと冷たければよいですが、何処かに熱がありますから、そこが急所です。それから押してみて必ず痛い所があります。人によってはまるっきり痛くない人がありますが、これは何かというと、毒が無くて痛くない人はまずないでしょうが、毒が固まりきって少しも浄化が起こってないのです。それで痛いという事は固まりに幾らか浄化が起こっているから痛むのですが、浄化が全然起こっていないと痛まないのです。ですからこういうのはかえって危ないのです。そういうのはかえって信仰にはいると、痛みのない人が出て来ますが、これはそこだけが活動を始めたのです。併しそういう人はごく少ないので、大抵な人は何処か痛いのです。そういう所を自分で浄霊するなり、後の所は人にやってもらうなりすると、それは健康になります。

大抵な病人は、まず一番最初首を下げさせて頭の中心を浄霊するのがよいです。この奥の方です。ここが人間の一番の中心ですから、この真中が体全体に影響するのです。ここを浄めて、それから肩ですが、肩は前からそこを狙ってやりそれから後ろからそこを狙ってやるのです。それから着物の上からでもちょっと触って、ごく凝っている人は肩のうえからやるのです。そうして肩を柔らかくすると頚の廻りの固まりもずっと溶けますし、又溶かしよくなります。それから手足の工合の悪いのもやっぱり肩です。ですから足が工合が悪いという人は、肩をやると足の工合がよくなってしまいます。

(昭和28年7月5日、御講話)

 

私はいろいろと昔の薬毒がウンとあります。順繰りにとれてますが、去年の秋あたりから、肩を柔らかくするために肩を浄霊しました。それでごく固い所は指から霊を入れるのです。そうするとだんだん柔らかくなるのですが、今は去年からみると食欲は倍くらいになりました。そうして非常に美味いのです。

それからこの前も〝結核は肩を主にして浄霊する〟という事を言いましたが、これは結核ばかりでなく、心臓病でも胃病でもこれが最も効果があります。心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。これが溶けた物が心臓の廻りに固まって圧迫するのです。それが心臓病です。喘息も無論それです。喘息の方は横隔膜の方に固まるのです。ですからよく医者の方では心臓性喘息と言います。それで心臓の活動が悪くなるから肺の活動が悪くなるのです。これはみんな知っているでしょうが、肺は水で心臓は火ですから、火が多くなれば水がよく活動しますから肺にもよい影響がゆくわけです。

そういうようで肩を柔らかくすると肺が良くなるという事は、心臓が良くなるからです。それから肩が柔らかくなると非常に腹が減るのです。

そういうようで食欲が増えるという事は胃の活動がよくなるわけです。ですから肩を柔らかくするという事は、肺と心臓と胃が良くなります。ですからこの三つが良くなるという事は、他は問題ではありません。他の事は付録みたいなものです。肝臓が悪いと言った処で、やはり肩から下がって溜まるのです。それから腎臓が悪いと、こういう所(腰)に溜まりますが、それも肩から下がって来るのです。それから糖尿病は膵臓ですが、左の方です。ここも肝臓と同じようなもので、肝臓が悪くなるから圧迫されて、胆嚢も起こり横疸も起こるというわけですから、大体、肺、心臓、胃とこの三位一体がよくなれば問題はありません。あとは頭ですが、今は頭を非常に使わなくては生活できません。昔の様にノンキな時代ではないから、どうしても頭を使います。それで頭を使うと、これに固まりが来ます。これは大体は肩に溜まった物が、頭を使うので茲に来るのです。ですから肩を柔らかくすると、これも柔らかくなります。それで後頭部に溜まった物が溶けると赤痢ですが、今は赤痢がはやるといって大騒ぎをやってますが、当局が一番注意している事は、手をよく洗えという事で、実に滑稽です。(昭和28年7月7日、御講話)

 

赤痢はいつも言うとおり後頭部の毒血が溶けて肛門から出るというものです。

(昭和28年7月5日、御講話)

 

それから胃が良くなれば肝臓も膵臓も良くなり、胆嚢も良くなります。

(昭和28年7月25日、御講話)

 

それからみんな頚の廻りに固まりがあります。これがいろんな病気の原因になりますが、これは一旦肩に固まった物が頚の方へ行くのですから、肩をやると頚の廻りの固まりも非常に溶けやすくなります。ですから肩こそあらゆる病気の急所です。ただし中風だけは駄目です。中風の人はかえって肩が柔らかいのです。

その代わり頚に固まるから、それが溶けて脳の中にはいって行くのです。

(昭和28年7月6日、御講話)

 

中風の人は頚の廻りに必ず固まりがあります。それは右か左です。それから後頭部ですが、これも右か左にあります。つまり毒素が下に行くべきが、上に行ってそこに固まってしまうのです。これはその人の職業的の体の使い方によってそこに固まるのです。そうしてこれが急に溶けて来て頭の中に入るのが脳溢血です。そうして右が凝っている人は左の手足がブラブラになるのです。中風だけは肩でなく、今言う頚の固まりです。そういう人はごく少ないので、一番多いのは結核──肺、心臓病、胃、腸それから今はやっている赤痢です。

(昭和28年7月5日、御講話)

 

スポーツマンが割に早死にというのは肩が固いからです。砲丸投とか棒高飛とか水泳とか、みんな肩に力を入れるから肩が固いのです。又スポーツマンに限って結核になります。これは肩に固まった物が浄化熱が起こって溶けて咳と痰が出ますから、それは医者に行けば結核にされます。そういうようで肩が柔らかいという事が一番です。子供でも学校の成績の悪いのは必ず肩が固いです。腺病質という、青い顔してヒョロヒョロしたのはみんな肩の病気です。子供などは簡単に肩をやってやるのです。

それで浄霊の場合に、前から肩を狙ってやり、後からやり、酷い人は上からやれば、だんだん柔らかくなって来ます。大抵本人が肩が凝るという事を言いますから、それで分りますが、子供は触ってみればすぐ分ります。それから赤ん坊に沢山あります。カン持ちやジレたり、非常によく泣くのはみんな肩が固いのです。それからよく熱を出すのがそうです。それから扁桃腺は子供に多いですが、やはり肩の毒が行くのです。結局は上は肩を主にして、それから頚の廻りです。それから頭は脳天の奥に毒がある人が多いです。これは始終心配すると茲に行くのです。それから頭を使うと茲に寄ります。本に書いてあるとおり、記憶とか本を読むとか学問するとか、そういう考えるのは前頭部です。後頭部は感情です。処が心配するのは感情と知性と両方使うから脳天に来るのです。そこでここの中心が重い人や苦しい人は沢山ありますが、それは茲です。それから後頭部、延髄という順序でやって行けば何病気でも良くなります。

(昭和28年7月7日、御講話)

それから手足の工合の悪いのもやっぱり肩です。ですから足が工合が悪いという人は肩をやると足の工合がよくなってしまいます。

(昭和28年7月5日、御講話)

 

そういう工合で、肩を柔らかくするという事が一番の急所だと思っていればよいです。それから熱ですが、頭や方々にある熱も肩をやると大抵は下がります。だから健康診断をするには肩をみるに限るのです。柔らかければきっと健康です。

(昭和28年7月6日、御講話)

 

この間肩を柔らかくしろという事を言いましたが、それはつまり食欲が一番出るという事なのですが、どの位柔らかくすればよいかというと、触ってみて、或は本人でも分りますから、本人が触ってみてフカフカになればよいのですが、処がそうなるにはなかなか大変です。どこかしらに必ずあるものです。あるばかりではないので柔らかい所はないくらいなものです。それがうまく一ぱいに固まってますから、それが当り前の様に思うのです。それである程度半分位に溶けてくると食欲が大いに増えて来ます。そうすると太って来ます。痩せているという事は肩です。太るのも痩せるのも自由自在だという事を前に言った事がありますが、それは肩を柔らかくすることだけで太ります。それが分れば痩せている人は助かります。これは大体人にやってもらわなくても、自分で溶かすと溶けます。手をくっつけない様に少し浮かしてやるのです。私も始終やっていますから大分柔らかくなりました。それから上からやってもよいです。とに角食欲さえあれば結局何でも治ります。浄霊をすればどんな病気でも治るに決まっているので、ただ治るまでに衰弱で倒れるので、衰弱は食事ですから、そこでこれによって衰弱を防ぐという事になりますから、根本的の事です。

それから一番厄介なのは必ずここ(延髄)に固まりがあるので、茲にない人というのはありません。多い少ないはありますが、必ず棒の様な人とか、石がはいっている様なのがあります。全部柔らかいという人はありません。だから今の人は全部病人です。大体今の人で長生きしても大抵七十から八十が長生きの方ですが、処がそういった固まりがなくなると百以上は必ず生きるのです。だから実に大したものなのです。寿命を延ばす事位は何でもありません。そこであんまり話がうますぎるので、かえって先方は本当にしないでいるのです。そういうわけでここ(延髄)です。

(昭和28年7月17日、御講話)

 

「御教え集」25号

昭和28(1953)年9月15日発行

今年は今までで日本脳炎が去年の十倍だというのです。(中略)これは何時も言うとおり、脳を天日で照すために後頭部に毒素が集中するわけです。その毒素というのは背中の毒が多いです。人間は背中の方がずっと毒が多いのです。なぜ背中に毒が多いかというと、人間はうつぶせに寝る人はないので仰向きに寝るから、背中に溜まるのです。それで背中一面から肩にある毒素が、頭を照されるので上って来るのです。それで人間の体はうまく出来ているので、後頭部まで来ると外に出される事になっているのです。それで後頭部から頭脳を通過して目脂や洟になって出るのです。それで出る場合に必ず血が混じっているのです。それはここの毒血がでるのです。これが出るだけ出れば治ってしまうのです。それを氷で冷やし、いろいろして出さないようにするから、茲に固まりが出来てしまうのです。治ってから馬鹿になるとか、首が自由にならないとか、手が痺れてしまうというわけです。それは固めるからで、放ったらかしておけばあんなものは治るに決まっています。それが日本脳炎ですから、こういう結構なものはありません。日本脳炎をやれば、この辺の毒は余程減ります。

(昭和28年8月16日、御講話)

 

これは大体肩から背中の毒が頭を照りつけられるので寄って来るのですが、後頭部に寄って頭を抜けて目脂と洟になって出て来るのです。その時に医学では冷やしたりするから、頭の何処かに固まるのです。そこで後が片端みたいになるのです。ここ(前頭部)に固まれば目が見えなくなるとか、横の方に固まれば耳が聞こえなくなると、首の方に固まれば手が痺れるとか、そういうわけです。ですから何もしなければ、出るだけ出て治るに決まったものです。それで死亡率も相当あります。一割以上あるようです。それは蚊の媒介とすれば、東京では本所、深川辺りが一番起こらなければならない。処が本所、深川が一番少ないのです。むしろ他が多いです。それから又もし蚊の媒介とすれば、冬は起こらないわけですが、冬も起こっているのですから、実に笑うべき事です。よくお陰話に出て来ますが、多分日本脳炎だろうという事は、延髄が動かなくなりますから、はっきり直ぐ分ります。そういうわけですから、日本脳炎などには大いにかかるようにした方がよいです。頭がよくなります。学校の生徒は日本脳炎をやると、後がきっと成績がよくなります。優等になります。実際言うと、子供より大人の方がかかった方がよいくらいです。

(昭和28年8月17日御講話)

 

「御教え集」24号

昭和28(1953)年8月15日発行

それから消化不良とか胃下垂とか胃痙攣とかにも非常に効果があります。だから上半身の病気は肩を柔らかくするという事が一番よいという事を知って、肩を中心にやるとよいです。それから次は頚の廻りですが、特に延髄附近から淋巴腺、ここは大いにやらなければなりません。この間面白い事がありましたが、舌がつり、ロレツの廻らない人ですが、この原因が鼻の奥にあります。舌がつるのは、普通はここ(顎下)で横からつるのが普通ですが、縦につるのがあります。それは医学で言うアデノイドという所からの辺りからつるのです。ですからそういうのは、ここ(鼻と口の真中の奥)と後の真中をやると、そのつるのがずっとよくなります。だからその原因というものは実に案外な所にあるものです。

それから足や腰の悪い人で頚をやってから良くなる人も沢山あります。上半身は今言うとおり肩を中心にするのです。

(昭和28年7月26日、御講話)

 

それから近眼、トラホームという目の病気は後頭部に必ず固まりがありますから、これを溶かせば盲目でも必ず見えるようになります。茲に固まっているのは、やっぱり肩から来ます。茲に固まりがあって、こういうように肩から来ます。そういうように固まっている人で目の見えない人は随分あります。そう言う人はまず目の後、と言った処で中心がありますから、その交錯した中心の固まりをとれば必ず見えて来ます。ただそれを溶かすには相当かかります。それはできるだけ力を抜いて中心を狙ってやると幾分ずつ溶けて来るから見えて来ます。だから盲目を治すのも別に難しい事はありません。それから耳では、耳鳴りというのは多いですが、耳鳴りは茲に(延髄、頚筋)に必ず固まりがあります。それから中耳炎をやった人で聞こえが悪いというのは耳下腺です。これが中耳炎の筋ですから、こういう所に固まりが残ってますから、それを溶かせばよいのです。それからどんな人でも前頭部に熱があります。脳貧血の人は冷たいですが、普通の人は必ず熱があります。この熱はある程度はやむを得ませんが、触ってみて芯に熱のある人と両方あります。

触ってみて、芯にある人はどこまでも熱いですが、上っ側の人は何時までも感じません。本当から言えば上っ側の熱もやっぱりいけませんが、そういうのは別に何でもないと言ってよいです。やっぱりいろんな事を考えると毒が茲に集まるのです。頚から上に毒がなければ幾ら考えても集まりませんが、そういう人はないから、いろいろ考えたり心配すると前頭部に毒が集まるのです。それで男はそうでもないが、女のヤキモチはそこに一番集まります。だからヤキモチでなくてヤキ頭です。

それからこういう事を考えなければならないのです。人間は上半身と下半身は天地になってますから天底(額の中央)が丁度女の前に当る事になってます。もう一層突っ込んで話をすると、性的の意味は前頭部の茲に関係があるのです。これは男子に多い事ですが、ストリップを見ると、目から前頭部のこの中を刺激するのです。そうするとこれが直ぐ下に行くのです。これは性科学です。この男子の性欲というのは、原因は前頭部にあるのです。(神様の方の医学もやっぱり今流行の性科学の方なのです)ですから前頭部に熱がある人はやはり下部を浄霊するという事が肝腎なのです。どうも頭痛がして頭が工合が悪いという人は今の下部の急所をやると治ります。ですからこれは天地になっているわけです。やはり病気でも急所があります。つまり楽屋と舞台があります。病気は舞台の方で、原因は楽屋の方です。それで楽屋の方をやっつけなければ根本的には治らない訳です。ですから目が悪いので、ここ(後頭部)に集まるこの毒というのは肩です。それで肩の毒というものは大体は腎臓です。薬毒とかいろいろな物を人間の体に入れるとその毒が一旦腎臓に行って、腎臓で処理されるのです。というのは腎臓で小便となって外に出すという働きになるのです。そこで腎臓で処理されない分、それに薬毒とかそういった不自然な物は腎臓に行っても処理されないので余るのです。その余ったものがだんだん肩に来るのです。人間は肩が凝りますが、それは腕を使わないから肩に来るのです。足は凝りませんが、これは始終歩いているからです。じっとして手を使うとか、そういうために肩に来るのです。処が手を始終動かしているとそうでもないが、人間は足だけしか使わないから、肩に来るのです。

それで頭を使ったりいろんな道具を使いますから、頚や頭に来るのです。それでこの辺の浄化によって溶けて下に下がるといろんな病気になるのです。けれども他の肝臓とか膵臓とか腸の病というのは又違います。それは一旦胃に入った物が腎臓に行かないうちに、その辺に浸透して行って固まるわけです。

(昭和28年7月17日、御講話)

下半身は、腰の悪い人は足が悪いのです。よく、くたびれ易いとか、足がだるいとかです。それから腰が悪いと息が切れます。じっとしていると切れないが、歩いたり坂などを上ると息が切れますが、それは腰です。即ち腰が悪いと心臓の毒血が茲に固まるのです。それで足の悪い人は、尾てい骨をやれば必ずよくなります。尾てい骨を中心にやって、それから腎臓ですが、そういう人は腎臓の下部の方が多いです。それからお腹のはる人は、無論腎臓です。それからもう一つはお腹のはる人は小便の出が悪いのですから、ヘソの下から下腹の中心をやればよいです。みんな茲に両方から尿毒が寄って来ますから、そこの中心をやればお腹はずっと軽くなります。むしろ下の方がよいです。恥骨といって毛の生えている所の辺がよいです。そうすると膀胱の毒がとれてゆきます。それから足のあがきの悪い人は腿の外側を押せば固いですからそこをやるのです。

(昭和28年7月7日、御講話)

 

下半身は何といっても腰の真中でそこをやると足がとても軽くなります。又息切れもとてもよくなります。これは私自身の経験がありますが、前には坂を上ったりすると、大分息が切れるのです。原因は肋骨などはそれほど関係はないようだから、これはおかしいと自分で、今言う腰の尾てい骨の附近を浄霊した処が、足が非常に軽くなって息が切れなくなったのです。ですから今でも、箱根の山は坂が沢山ありますが、上るのに私はとても速いのです。ですから若い人には負けません。併し今の若い人はもっと酷いのがいて、私の方で加減してやっているのです。〝明主様はとてもお速いです。追いつかない。〟という人がありますから、〝それは年のせいだ〟と言うのです。腰のここをやるだけでそんなに違います。

(昭和28年7月26日、御講話)

[浄霊法講座2]