【データ名】202103_137_10_23御教え「世界救世教奇蹟集」病気以外の奇蹟
【URL】teachings-137_10_23 mj010_23
【タイトル】御教え「世界救世教奇蹟集」『病気以外の奇蹟』「炭坑内で落下もご守護」
御蔭話 秋田県Y.N. (昭和二七年三月二五日)
明主様お助け頂きまして有難うございました。
私は半年は雪に埋もれた田舎町の鉱山に勤務致して居ります。
昭和二五年一月入信させて頂き、いろいろ御守護の数々に安心した毎日を送らせて頂いて居ります。
朝の出勤がこの世の別れで、夕方の帰宅が再会の喜びという常に生死の境に生活する私共でございますが、おかげ様とその心配もなく働かせて頂いて居ります。又鉱山特有の珪肺と言う恐ろしい不治の病の心配さえもないのでございます。
昨年もたしかに春でした。或る日出勤が五分後れた為に落盤の下敷きから教われました。私が後れた為に私の代りに行った人を始め、そこへ行った人々は全部やられてしまいました。その日に限ってなぜ後れたか考えてもわかりません。自分でも不思議に思って居ります。これこそ御守護にほかならぬと思います。
「知らぬ間に救われにけり・・・・」何と申しましょうか、御神力の偉大さを讃える言葉を知りません。
この度又大変な御守護を頂きましたが、どうも気持の万分の一も現わせないのが残念でございます。ありのままを申し上げさせて頂きます。
去る一月二九日午前一〇時頃でした。坑内作業中でした。図(手書き)の如く丸太が落ちているのを修理しようとして、若い助手一名をつれて上りました。助手が落ちた丸太の上の鉱石のクズを自分の足元へ掻き寄せた為に私の足元が崩れ「アッ」という間に落ちてしまいました。「アッ落ちた」と思う次の瞬間「助かった」と思いました。それは二〇尺下にたった一本横に入れてある丸太に左手がひっかかってぶらさがっているのです。が次の瞬間、一難去って又一難で、丸太が太い為 に折角ひっかかった左の手がだんだん体の重味ではずれてゆくではありませんか。「アッ又落ちるのか竪坑はまだ七、八十尺ある、だめだ」真暗な中で何もわかりません。一秒の何分の一の時間です。夢中で足を泳がせました処、何やらに足がひっかかりました時、既に手がはずれてしまいましたが足をひっかけ、手がはずれると同時にようやく何やらにかじり付きました。それは通路へ通じる様子でした。すべては一瞬の出来事でした。やっと横ばいに通路に出ました。それまでは何も考える事が出来ませんでした。動悸は物凄く早鐘の様でした。ああ御守護だ、お助け頂いたのだと思えば、何とも言えない気持に打たれ、唯々有難いばかりでした。教われた喜びに世の一切を忘れて感激にひたりました。
暫くして頭に付けて居りましたライトをはずして見ますと、めったに割れる事のないライトのベークライトに大きな穴があいて居りました。これを見てぞっとしました。考えて見ますとぶら下って居りましたわずかの時間ですが、鉱石クズが雨の如く落ちて頭や体にあたったのでありました。ライトには相当大きいのが当ったかと思います。もしこれが二、三寸の差で頭へ当ったらどうなったかわかりません。
巾三〇尺の間にたった一本あった丸太に左手がどうしてひつかかったでしょう。どう考えてもわからないのです。この時もしそのまま落ちれば命は絶対になかったと思います。一秒の何分の一の速さでお助け下さいました。なんと書いたらよいでしょうか、ペンが走りません。
明主様どうかお許し下さい、有難うございました。早速教会へ御守護の御礼にお参りさせて頂きました。有難うございました。二度までも命の危機を救って頂きまして信仰の有難さをしみじみと感じさせられました。信仰の尊さは名誉、地位、財産では得られないものであり、唯一つ一つ御教え通り体験してゆく以外に幸福になる道はないと思います。私は本当に世界一の宝物を神様から頂いて居ります事を唯一の誇りとして乱筆乱文も省みず、嬉しさのあまり一筆御礼と御報告をかねましてペンを執らせて頂きました。