「世界救世教奇蹟集」昭和28(1953)年9月10日発行
ついこの間各新聞を賑わした六歳の子供の白血病を、輸血で治そうとして、数人の子供が代る代る血液を提供し、血の入替をしたに拘らず、遂に死んでしまったのである。これにょってみても、医学の幼稚さはまく分るであろう。それに引替ぇ左の御蔭話は白血病を一週間で全治さしたのであるから、医療と浄霊とは比べものにならない程の異いさである。これを新聞で見て只唖然とするばかりである。ところでいつも遺憾に思う事は、これ程素晴しい浄霊法であり乍ら、これを知る医師も知らない医師も、一生懸命高価な治療費を払わせ、病人を苦しめた揚句命までもフイにするのであるから、何といっていいか言葉はないのである。若しこれが医学で浄霊と同じ位に治るとしたら、それこそ世界医学界の大問題となるに決っている。故にこれを考えたなら、神様の御骨折こそ実に勿体ないと思わない訳にはゆかないのである。
御蔭話 徳島県O.S.(昭和二八年三月六日)
明主様日々の御守護戴きまして誠に有難うございます。思えば昭和二七年六月絶大なる神様の御力に依りまして次女M を絶望的立場より御救い戴き感謝の日々を送って居ります。 当時六歳にて四月より幼稚園に通って居りましたMは五月半ば頃より元気が無く、食欲も次第に減退して来ましたが、どうにか学校の方は続けて居りましたが、衰弱の度は次第に増 して辛抱強く行って居た学校も終に行く気力は無くなって参 りました。その頃より夜になると必ず発熱し、特に腹に手を 当ててみると驚く程の高熱で医師を訪れました。医師の間に 経過を話すと「ペニシリン」の注射をして呉れ浣腸薬を与えられました。帰宅後浣腸を致しますと少量の排便を見ました。それで少し気分も良くなり、学校に行くといって聞かないので明る日は学校へ行かせましたが、帰宅した時には顔色は余 程悪く、大変元気はありません。その夜から又発熱して苦しみますので腹に手をやって見ますと四〇度以上の熱でした。 朝になると熱は下りますが、晩の熱の為に顔色も大変悪く、 唇の色は生きた人間の色とは思われません程でした。食物も 色々と変えてみましたが、食欲は減退する一方です。
家族の者も大変心配して医師に診察して貰いました。医師 も今度は充分念入りに診察しておりましたが、若しかしたら 血の病気かも知れないが、此処では調査の設備が充分で無い からと、ニキロ程離れた町立病院に行く様紹介状を書いて呉 れました。仕方無くその侭町立病院に参りました。そこで検 血、検便、検尿、レントゲンと細密検査の結果、白血病という世の中にも少い病気との事です。この病気は赤血球になるべき血液が白血球に変化して居り、白血球が多過ぎ、赤血球 が意外に少く、尚その差が次第に大きくなって居るとの事で、 手当の方法も今の処では自信を持った方法も無いとの事で、この時許りは医学に対する信頼を失い、絶望的な気持になった事はありません。途方に暮れている折柄、隣家の方より光 明如来様の御話を聞き、困っている折とて一度参拝してみようと早速明けの日「五キロ」程離れたT先生の御宅に伺いま した。御浄霊を戴き、その帰途何時もより元気の出た様に感 じました。そして毎夜決って発熱していたのがその夜から熱 が出なくなりました。その為食欲も次第に増して三日目参拝 の帰りには鼻唄で帰宅致しました。御守護の有難さに感謝しつつ毎日御参拝致しました。一週間後には見違える程の元気 にならせて戴き、尊き御守様を拝受致し、唯今では以前の如く元気に通学して居ります。時々軽い御浄化を戴きましても 御浄霊の御蔭にて良くして戴きますので安心致して居ります。 家族も時々御浄化を戴き乍らも御浄霊の御蔭にて良くして戴 きますので安心致して居ります。二七年九月御屏風観音様を 拝受致しました。この上は絶大なる御聖業の御用をさして戴き地上天国建設の御神意を一人でも多くの人に知って戴きます為、微力乍ら捧げる決心で居ります。
明主様誠に有難うございました。今後共御守護の程を念じつつ乱筆乱文をも省みず御守護御礼申し上げます。