「屋根から落ちても無事」

岡山県御津郡O.S

昨年十二月九日午前十一時頃でした。私は自宅屋根の上に干してあった吊柿を子供に与えたいと思い取りに上りました。南側に吊してあった柿を子供に与える 分だけ取り、残りを都合で北側へ移そうと思い北側の屋根に出ました。その日は非常に寒い朝でありましたので、霜が溶けて瓦が濡れており、要心しながら出た のでありますが二、三歩出た途端、不意に足がすべってアッと言うと同時に気を失ってしまいました。すると向うの方で誰か女の人がこけて観音様に導かれて 戻っておいでになられるような夢を見ておりましたが、その間にいつの間にか自分の家に帰っておったのであります。その後数十分はうわ言を言っておりまし た。父母が大変心配して直ぐじ教導所に馳け付けてお願いして下さいました。

中谷先生が来て下さった時には気は付いておりましたが、なお浄霊を頂きましたら頭もすっかり良くなり、意識もはっきりと致しました。ただ左の肩が少し痛んで充分手が上に上らないだけで外には何の異状もありませんでした。落ちた所は細い川ではありましたが、どうして上りましたものやら、どうして帰りました やら、夢中で帰ったのであります。幾度考えて見ましても不思議でなりません。全く奇蹟の御力で一命を救って頂きましたと言うより他は御座いません。今日で 九日目で御座いますが、手も大分上にあがり自由も大分利くようになりました。これも御観音様の御恵と毎日感謝しつつ日を送らせて頂いております。右御報告 と共に御礼申上げます。