「交通事故の奇蹟、自動車に轢れてカスリ傷一つ」

神奈川県足柄郡T.K

去る十九年四月半ばの事です。日曜日を農の手伝いに叔父の所へ行き、馬の蹄鉄打ちかえを頼まれて出掛けました。広い県道を行く途中、後から疾走して来た トラックに馬が急に暴れ出し、それを静めようとした拍子に、馬と共に道路に転倒した瞬間「アッ」という間もなくトラックと衝突してしまいました。倒れた上 に自動車が衝突したのか、自動車にひかれて倒れたのか判りませんでした。ちょうど倒れた私の横腹が車の歯止めのようになって止まったのです。それなのに私 がかすり傷一つなく馬も倒れた時に腰の皮を一寸程擦りむいただけで助りました。そこに通り合わせた叔父は馬共ひかれたと思ったそうです。又後で自動車の運 転士が「あの時は人と馬とひいてしまったと思った。自動車の止ったのが不思議だった」と話しました。倒れた私は勿論運転手も又見ていた人も一様に轢かれた と思ったのですから完全に轢かれるはずであったのに不思議に助かったのが実に奇蹟だと思います。

これこそ本当に観音様の御守護でございます。私は教修を頂き信者になって十六日目の出来事でした。このことが動機となってそれ以後、観音様の熱心な信者 になったのであります。今日では微力ながら大先生様の御理想であられる病貧争無の世界の一日も早く来るよう働かせて頂いております。