「林産物の御利益――素人で三十八俵の炭焼に成功――」

大分県南海部郡O.T

私が昭和二十二年十二月入信させて頂きまして以来、ほんとうに讃えても讃えきれない御守護を頂いています数々の中、林産物における御守護の一端ではございますが、私の頂きました事実を御報告させて頂きたいと存じます。まず製炭でございますが私方の炭釜は奥行八尺横巾九尺でございます。炭木の長さ大五尺五 寸小四尺で生木所要量(普通樫雑木)四百二十-四百三十貫となっています。今年早々自家用炭も不足しましたので二、三杯でも焼いたらと言う事で、久方振り に釜に行ってみますと十年前焼いてそのままなものですから釜も相当痛んでいました。やっと修理を終りましたがどう考えても、私も余り炭焼きには自信なく、 ましてや古釜のことではありますしとは思いましたが、いつも本部の大西先生又小鱗分会長先生から素直に手を振りなさいのお言葉に所要の木を釜にくべるや釜 口から素直に浄霊致しましたところ、普通古釜はなかなか点火が悪いのですがわけなく点火致しました。又私が炭釜に行っていると村の炭焼小五郎と言われる熟 練者が来まして、これでせめて二十俵製品が出れば大変だと申していました(製炭は冷釜の際二杯焼いての結果を何俵と申します)。ところが何とおどろくでは ありませんか、三十八俵と言う製品を出しました。続いて余りにも御利益が大きいものですから二、三杯やきましたが、いずれも一釜に四、五俵は多く製炭でき ます。私も素人にしてこんなに多くの製品の出来たのには全く何と申上げてよいやら余りにも御守護に感激致しています。最初三十八俵は早速私方農業協同組合 に出荷させて頂きました。全国製炭に従事されている皆様、熟練者がやられたならば、もっともっと素晴しい結果が出る事を確信致します。製品の多い事又品質 においても絶対なること、この業に全然素人である私でございますが確信をもって御報告致す訳でございます。

次に椎茸栽培について御報告させて頂きます。まず私方の原木は昭和二十一年三月十五日伐倒しの物でございまして同年二十日椎茸組合より配給のコマ(椎茸 菌培養の長さ一寸位の小さな杭木)を原木四-五尺に成木したものに浄霊しては埋木(植付)致しました。そして普通なら山谷で水浸しを行いますがこれをやめ、昭和二十二年一月杉林の中に入木(コマを埋木したもの)致しました。そして時折その付近に行けば浄霊を致していましたところ、昨年秋製品だけでも普通 多くて五百匁程度のところ、その三倍の一貫五百匁(乾燥出来上り)と言う実に素暗しいものでございました。私はここで強く申上げたいことは原木を水浸しせず大いに手数も省け、品質量において普通栽培を断然超越した観音様の御利益に益々感謝感激致しています。