御教え「神霊医学断片集(一)『浄霊の急所』」

「栄光」145号、昭和27(1952)年2月17日発行

浄霊の場合いつも私が注意している通り、急所を外れては、労多くして効少なしという事である。何病気でもそうだが、近来殊に多いのは頭の病気であろう。その原因は首の周り、すなわち左右いずれかの淋巴腺に固結があり、相当腫れているので、大抵は見ただけでも分るが、必ず相当の熱もあり、触ればよく分る。今一つはこれも左右いずれかの延髄部が腫れている。見ただけでも片一方が高くなっているし、触ればなおよく分り微熱もある。という訳でこの部を浄霊すれば必ず効果がある。こういう人は常に頭重や朦朧(もうろう)感があり、特に意外なのは、腕や足の悪い人でも、この部の浄霊で治る事がよくあるから、全く不思議である。

また今一つの面白い事がある。それは痔疾のような肛門に関係ある病気の原因は、ほとんど後頭部にある毒結であるから、そこを浄霊するとよく治るし、また歯痛によっては、その原因が盲腸手術の時の消毒薬が毒化し、歯茎から出ようとするためもあるから、盲腸部を浄霊すると、よく治るにみて明らかである。次はひょう疽の場合、その側の淋巴腺部、脱疽(だっそ)の場合は同じく股にグリグリがあるから、そこを浄霊すれば必ず治るのである。

このように病気というものの苦痛は、その元があり急所があるのだから、そこを発見しなければならないが、それを知らない医学は、ただ苦痛の個所だけを治そうとするので仲々治らず、治っても一時的で本当に治らないのであるから、右の意味を教えてやりたいと思うのである。