御教え『恐怖時代』

『恐怖時代』(昭和23年4月28日)

前項に述べたごとく、世界が夜から昼に転換する結果として、人類に対しいかなる変化が起こるかという事である。それは現界の昼夜と等しく「暗黒は全く消滅し、明々白々たる世界となるのである」――という事は、霊界における火素の大増量である。それは人間霊体に対し徹底的浄化力の発現となり、霊体に堆積固結せる毒素が固結の力を失い、剰(あま)す所なく溶解作用が行われる事になるので、すなわち肉体的には病気発生となる事は言うまでもない。しかも夜の世界の期間は浄化作用は局部的であるが、昼の世界におけるそれは全部的であるから、大多数の人間は全身的極度の浄化作用発生し、到底堪え得られずして罹病後短期間、恐らく数日を出でずして死亡するであろう。この場合医学的浄化停止方法を行う時は、反って逆効果となり死を早める結果となる。人々は恐れおののき、戦争や飢餓以上の恐怖時代出現は最早免れ得ない決定的運命であって、その前夜としての現在の時である。この結果として、全人類は何分の一あるいは何十分の一、またはそれ以上に減少するかもしれないであろう。キリストの予言せる「世の終り」または「最後の審判」とはこの事であると私は信ずるのである。(後略)