研鑽資料no.65(2021年6月)

7月に向けての学び

はじめに

責任者:

梅雨も中休みとなったのか、ここ数日青空が広がり汗ばむような陽気です。皆様にはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回の学びは、6月15日に「地上天国祭」を迎えますので、その祭典の起源と名称の由来、そしてこの祭典の持つ意義について再度纏めさせていただきます。今まで学んできた内容を振り返りながら(それらを意識して)、そもそも〝地上天国祭とは一体わたしたちにとって何なのか″を考えてみていただきたく思います。よろしくお願いいたします。

 

「メシヤ講座・特選集no.52(平成17年5月分)」より抜粋:

『夜昼転換』の神事が地上天国祭の原点

楳木先生:

メシヤ様は、昭和元年天啓を受けられ、昭和6年まで天啓内容に関する検証を重ねられ、ご決意を固められます。そして、同年6月15日に千葉県鋸山へ赴かれ『夜昼転換』の神事に臨まれました。昇り来る日輪に向かって天津祝詞を奏上し、天照皇大御神様をお迎えになられ、後日、日枝神社にご鎮座申し上げております(御教え『昼夜転換の事象』へ)。

かつての教団では、この日に『夜昼転換』の天啓がなされたように教えて来たために、かえって信仰を深めにくくしております。天啓は昭和元年からあったのですから、当日に天啓があったとするのでは意味合いが異なってまいります。また、主神様は、その年(昭和元年)から『夜昼転換』をなさる御意図で、メシヤ様に留まらず様々な分野の偉人にご啓示をされております。相対性理論しかり、合気道精神なども同様です(御教え『入信後の神懸り』へ

もちろん、その中心的御神業の大任を受けられた岡田茂吉教祖へ、宇宙草創期から今日までの歴史の真相が啓示されました。御教え拝読により、その深奥さ、崇高さに触れることができます。

ところが、教祖は極めて慎重で、啓示内容を確かめずには任を受けられませんでした。ご性格がそうさせた、と拝察できます。また、新聞事業に手を染めようとされたご経験も関係していると思われます。様々な角度から検証する素養がおありになったのです。

これは、会社組織などで頂点に立つ人は様々な部署を転勤し、組織全体を見渡せるようになることと似たところがあります。政治家も二世は何かと批判を受けますが、親を通して政治の裏表や外交の駆け引き等を見て育つということは、検証しつつ成長するということになります。もちろんボ-ッとしていてはダメですが、強い意志で模索したならば、国を背負う素晴らしい政治家になります。

 

検証を重ねられ確信を持たれご決意されたことになりますが、それ故に、『夜昼転換』の時期は昭和6年までずれ込んだことになります。これは、どういう意味を有しているのでしょうか。

天啓なのに検証が何故6年にも及んだのだろう、という疑問が湧きますが、単なる霊憑りかもしれないし、確実性のないものでしたら、内容が大きいだけに深刻なことになります。曖昧なままでしたら、自己満足、自慰行為になってしまいかねません。それだけに、確認を積み重ねられたのだと拝察させていただいております。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎「地上天国祭」の原点は、昭和6年6月15日に千葉県鋸山でメシヤ様が臨まれた御神事なのだということ。

◎かつての教団では、昭和6年6月15日に『夜昼転換』の天啓がなされたように教えて来たが、天啓は昭和元年からあったのだということ。

◎主神様は、昭和元年から『夜昼転換』をなさる御意図で、メシヤ様に留まらず様々な分野の偉人にご啓示(相対性理論しかり、合気道精神なども同様)なされていたのだということ。

 

「メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)」、「地上天国祭」楳木先生挨拶文より抜粋:

「地上天国祭」の由来

楳木先生:

「地上天国祭」の起源については、先月お話しております。それに加えて、「地上天国祭」という名称の由来をお話致します。昭和28年に「地上天国の雛形」である箱根神仙郷が完成し、その完成をお祝いする祭典が執り行われました。以来、毎年6月15日に「地上天国祭」を執り行わせていただくようになりました。

「地上天国の雛形」の第一号が箱根に完成したということは、大きな意味があります。御教えには『箱根の「神山」が霊的には世界の中心である(御教え『神仙郷地上天国の大いなる意義』へ)とされております。しかし、「神山」は火山ですので、神仙郷を通してお祈りするということで、「地上天国の雛形」づくりがなされたのです。

そして、このことは御神体の意味するところと共通しております。そのことから、こうして御神体をご奉斎させていただき、毎月月次祭をさせていただいている所が、小さい「雛形」と言えるのです。つまり、現在「地上天国の雛形」は、御神体のご奉斎と共に拡がりを見ていることになります。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎「地上天国祭」という名称は、昭和28年「地上天国の雛形」である箱根神仙郷が完成し、その完成をお祝いする祭典が執り行われたことに由来するのだということ。

◎御教えには『箱根の「神山」が霊的には世界の中心である』とありますが、「神山」は火山ですので、神仙郷を通してお祈りするということで、「地上天国の雛形」づくりがなされたのだということ。

◎このことは御神体の意味するところと共通しており、御神体をご奉斎させていただき(御神体を通して)、毎月月次祭をさせていただいている所が、小さい「地上天国の雛形」だと言えるのだということ。

 

「メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)」、「地上天国祭」楳木先生挨拶文より抜粋つづき:

「地上天国祭」を期して現界へ移写される神威とは

楳木先生:

メシヤ様は『立春祭を期して神様の揮われる神威は弥増す』と御教え下さっております。そして、その弥増す神威は地上天国祭から現界に移写される、とされております。この神様の揮われる神威というものが現界に移写されると、どういうことになるかと言いますと、三つの点でお話できると思われます。」

<浄化力の強化となって>

まず、浄化力が強くなる、ということですね。神の本質である御光が絶対的なものとなり、「昼の時代」到来を促進させる火素が増量して、浄化力が強まって行きます。この祭典に際して、前もって浄化をいただかれた方もいらっしゃいますが、この方々は「神様から期待されている」と受け止めていただくといいですね。

浄化というものは、私達の霊に堆積する曇りや肉体に溜まった汚れが御光、火素によって洗われることです。大変有り難い、神様の大愛なのです。これは身体的なものに限らず、家庭や職場などで揉め事が起きることもあります。「どうしてこんなことが起きるのだろうか」と思うかもしれませんが、「夜の時代」の曇りの清算であり、地上天国建設のためには不可欠なのです。当然ながら、浄化力の強化に伴って、曇りや汚れに応じて生じやすくなります。神様の大愛が明らかなる形となるということですね。」

<浄霊力の強化となって>

そして、私達が授かっています浄霊力も強まります。浄化作用が神様の大愛の現われ、と先ほど申しましたが、更に積極的な形が浄霊です。浄化は受動的な面がありますが、浄霊は能動的です。自らの意志により取り次ぎ、またいただくものです。

昼の時代の到来に伴って、天国天人に相応しい身魂へと浄まらせていただくための、積極的手段です。しかもこれまでお話してきたように、「火の洗霊」ですから、取り次げば取り次ぐほど強化され、勢いを増し、何者の影響も受けずに浄まりを許されてまいります。「なるほど強くなるのか」と感心するだけではなく、数多く実践していただきたいですね。」

<智慧の一層の発露となって>

それから「地上天国」建設を推進して行く時に必要なことは、真の智慧ですね。生涯を通して懸命に勉強しても、脳の1/20位しか使わずに終ってしまうとよく言われます。ましてや、ボ-ッとしていたら、もっと使わないかもしれません。しかし肉体的には、日常的に電磁波や電波を浴びてていますし、オゾン層の破壊で多くの太陽光線も届いています。そして何より月が一年に4cmずつ地球から離れていて、引力は軽減しています。そうしたことから、脳自身は、進化する刺激をますます受けていることになります。

宇宙飛行士として宇宙へ行かれた人の中では‘神様のような存在に出会った’というコメントを残した人もいます。また、‘何かに導かれるように作業が巧くいった’とコメントする人もいました。その存在をサムシンググレ-トというような呼び方をする人もいます。

脳が無重力になった時に、バッと圧力が消えて、見えないものが見えたりする、ということは容易に想像できます。かつて、ドイツで右脳シルヴィウス裂部に電極を当てて幽体離脱実験を行ったことがあります。その記録がありますので、尚更なことです。

榎並さんも、祭典用のテ-ブル掛レ-スを編んでいる時に、茶色の点が次の編み目を指すように見えて、大変捗(はかど)ったそうです。まるで導いてくれるように茶色の点が浮かんで見えたのです。榎並さんの場合、「‘錯覚かもしれない’と思い、他のものを編んでみたが、その時は見えませんでした」と検証付です。これは、神様の世界から導かれたという貴重な体験なのです。

この体験はお一人のみのものではなく、本日ただ今心を同じくして祭典に臨んだ全ての人に共通して、体得を許される学びなのです。このように学びを許された私達が、本日を期して日常生活で更に心掛けて参りたいことを確認させていただきます。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎「地上天国祭」を期して現界へ移写される神威とは〝「浄化力」と「浄霊力」の強化″によって現れるのだということ。

◎「地上天国」建設を推進して行く時には、神様からいただく〝真の智慧″が必要なのだということ。

 

「メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)」、「地上天国祭」楳木先生挨拶文より抜粋つづき:

本日から更に人格を磨き、体験を積み、学習を重ねる

楳木先生:

まず人格を磨く、ということに一層取り組んでいただきたいと思います。これは、度々触れてきたように、病気のところを救われて「浄霊によって救われた。有り難い」と言って、また無理をする。そうしたことではもったいないということです。救われたならば、以後注意深く生活をして行くように、自分を治めて行かねばならないのです。浄めていただきつつ新たに罪穢れを発生させない生活を送ることが肝心なのです。

それから日常的に口にする言葉ですね。ご自分の発する言葉が、その場を明るくしたり、暗くしたりすることが判り、日々言葉を練って行くことを心掛けることが大切です。

また、巷間‘人の不幸は蜜の味’などと言われますが、自分は何時までもそんな状態ではいけない訳です。自分がちょっと動いただけでその場が明るくなったり、物事がうまく運んだりするように心掛ければ、どれほど気持ちよいことでしょう。気配り、心配り、勘働きに努めながら、日常の心・言・行を高めて行く、その積み重ねが人格を磨くことに繋がります。

それから浄霊力が強まる訳ですので、とにかく浄霊を機会あるごとに取り次がせていただいて、未だ神様の御光に包まれたことの無い人に御光を届けていただきたいのです。そういう体験を数多く重ねて行く、ということが大切です。この体験を積むということが二つ目に来ます。

三つ目には、智慧をいただくためには私達は学習を重ねて行かねばなりません。学んで行く姿勢は、メシヤ様を見習うとよいです。それが追体験を通して向上を図るということですね。

メシヤ様は、ご在世中到る所へラジオを置き、ニュ-スの時間になると必ず耳を傾けられておりました。散歩の時も側近奉仕者がラジオを携帯し、ニュ-スの時間になるとスイッチを入れられました。

また新聞は、朝見出しにチェックを入れられ、夜他のお仕事をされながら側近奉仕者に読み上げさせておられたようです。私達も経済的に許される限り多くの全国紙を読んで行きたいですね。そして、それプラスいろんな書籍を読むということを心掛けていただきたいものです。あるいは、ネット上の情報量たるやすさまじいものがありますから、その気があり、精査する注意力があれば幾らでも学んで行くことができます。」

視野狭窄状態からの脱却

楳木先生:

学びを積み重ねるということを考えますと、私達は幸いなことに御教えというものに出会えました。真理に出会えております。しかし、世の中には、ド-ッと濁流のように押し寄せている波があります。そのために、現代人は視野狭窄状態に陥りがちです。その波の一番手とも言うべきものは、履き違えた民主主義であります。そして、経済至上主義、マスメディアです。

民主主義の履き違いの流れは、明治時代から始まり、昭和20年代から加速度的になっております。しかし、この民主主義というものを日本から無くした方が良いということではありません。真の民主主義とは何かということを問うということなのです。もう一度見つめ直す努力をしておかねばならない、ということです。」

(中文割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎現代人は〝履き違えた(「経済至上主義」や「マスメディアによる偏った情報」などによって)民主主義″によって視野狭窄状態に陥りがちなので、「〝真の民主主義″とは何か」ということを問い、そのことをもう一度見つめ直す努力をしておかねばならないのだということ。

 

「メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)」、「地上天国祭」楳木先生挨拶文より抜粋つづき:

まとめ―『宗教と科学の一致』へシフト  

楳木先生:

そうした現状なので、本日は、最初にお話したように、「地上天国祭」を期して人格を磨く、ことに取り組んでいただきたい。磨き方というのは、日常の心・言・行というものが大切で、自分が心・言・行を出す時に、必ず良い方向へ動くように、明るい方向へ動くように心掛けていくんだ、ということですね。

そして二つ目の浄霊というものは、幾度かに分けてお話して来ましたように、ステップアップさせながら浄霊実践を積み重ねて、メシヤ様が願われているような浄霊実践に自分達を近づけながら、回数を重ねていくということです。

人格を磨いて、体験を積み重ね、そして尚且つ、主神様によって時代は進んでいる訳ですから、時代の動きをしっかり見るために学習を積み重ねる、ということを心にしっかりと留めていただきたいと思います。そして新たな御神業へのスタ-トをしていただければ大変有り難いと思います。

時代は進んでおりまして、チップを視神経に接合して視力回復を図る医療技術が発表されております。また、脳腫瘍の治療にガンマナイフ(コンピュ-タ制御下ロボット照射治療システム)が有効である、という情報もあります。それから、癌治療に免疫療法が使えそうだ、ということも言われております。

これまで、‘癌は本来自分の細胞なので、免疫療法には限界がある’と指摘されていましたが、癌にも特有の抗原があるということが分かってきた、というのです。免疫といえば、私達の「免疫系防御」としての抗体は遺伝子の組み換えで一億通り用意されているそうです。人体として本来の機能を発揮すればですよ。ものすごいことです。

しかし、現代人というのは毎日ストレスを抱えております。環境ホルモン、食品添加物や残留農薬、直接投与する薬毒等々によって汚染も進んでおります。本来の機能を発揮でき辛い状態になっております。最近では免疫学者の中で‘笑いや感謝を持つと免疫力アップに繋がる’と説く人も出ています。更には‘正しい生き甲斐を持つ方が良い’とも言われております。

このように、精神が免疫に影響しているという判断がされるようになっておりますから、メシヤ教が取り組んでいることそのものが、免疫力をアップさせている、と言えます。私達が日常的にさせていただいているご浄霊、あるいは感謝のご参拝やご奉仕、そのこと自体がアップに繋がっているのです。

科学が進歩すればするほど、様々な分野で新たなものが解明されればされるほど、私達のさせていただいていることは、その解明された分だけ意義が広がっているということになります。「宗教と科学の一致」へシフトしているところです。その意義の広がっていることに対して、誠を込めて取り組ませていただけば、大御神様は大御光を存分に注いでくださいます。

絶対的な自信や誇りを持って御神業へ臨んでいただけば、今まで以上に素晴らしい体験と学びを許されると確信しております。お取り組みの上に御守護をお祈り申し上げまして、挨拶とさせていただきます。(要旨)

 

責任者:

「地上天国祭」を期して、私達が日常生活で更に心掛けなくてはならないことを以下に併記いたします。

・日常の行い(心・言・行)をしていく上に於いて周囲が必ず良い方向、明るい方向へむかうように心掛けていくことで人格を磨いていくのだということ。

・神様の御光に包まれたことの無い人に御光を届けていくという体験を数多く重ねて行くのだということ。

・主神様によって時代は進んでいる訳なので、時代の動きをしっかり見つめ学習を積み重ねることによって、智慧をいただいて行くのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回の学びはいつもと比べページ数が少なくサーッと読むことが出来るのですが、それに反してレベルの高い内容になっています。

「地上天国祭」の意義と由来を再度振り返ることによって、それに対する認識を深く掘り下げることができました。そして、私達の信仰の原点は〝ああ、昭和元年の天啓から始まっていたのだ″と再認識し肚に落とすことが出来ました。そして、これからの日常生活で更に「日常の行い(心・言・行)」、「浄霊のお取り次(浄霊観をステップアップした)」「叡智をいただく為の学習をして行く」を心掛けた生活をすることで、今までの自分が出来ていなかった部分に気が付き、それを意識する(修正又は補足する努力をする)ことによって私達の信仰は高まって行くのだと思います。

これからも自己研鑽に努め、一歩一歩メシヤ様に近づけるように進ませていただきたく思います。梅雨晴れで、夏本番を思わせる暑さとなっておりますが、暑さで体調を崩さぬようお元気でお過ごしください。有難うございました。

 

※責任者より

 

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座・特選集no.52(平成17年5月分)

メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)

 

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