御蔭話 佐賀県K.S. (昭和二七年一一月一七日)
明主様限りなき日々の御守護真に有難うございます。本日その一端を謹みて御報告申し上げさして戴きます。
私の妻Mでございますが、私の所へまいりました当時は背中が丸くかがんで居りましたが、御道に入らして戴いてより毎日「ゲッブ」の御浄化により日一日と少しずつ伸して戴き、今日では殆んど目立たないまでに真直にして戴く事が出来ました。その間妊娠中は必ず胃痙攣を起し随分苦しんだものでございますが、それもすっかり無くさして戴きました。可成りひどい御浄化も無事越させて戴き今日に至って居ります。
私が昨年一一月箱根美術館御奉仕のお許しを戴きお使い賜わって居ります折、大浄化を戴き絶大なる御守護を賜わりましたが、妻もその間御浄化を戴き、勿体なくも一人ならず二人までも新しい生命を賜わり、有難さに只々感泣致すのみでございます。妻の出産予定は昨年二月初めでございましたが、一向にその様な気配もなくのびのびとなり、私が箱根へ出発致します一一月二二日も何事もなく過ぎ、一二月二日となりました。朝妻は夜具を干すために裏の干場に出て竿にかけ様としました干は崖の上になって居ります)ところ、突然縄が切れてアッと言う間に九尺ばかりの崖下の溝へ転落しました。しかも丁度そこには流し用のカメの壊れたのがバックリロを開けて居ります。その上に真逆様に落ちたのでございます。
母や子供が飛び出して行ってみますと、妻は頭から血だらけになり乍らその場で自分で御浄霊さして戴いておりました。胸まで血だらけになって居りましたが、傷口は前額部を鍵型に一○糎(センチ)程で相当深く切れております。母が直ぐに御浄霊さして戴きましたが、子供が側で「ばあちゃん、力を入れたらいかんよ」と叫んで居ります。血は約五分位で止り、歩いて家に帰り床につきました。弟はA町の支部に御出張お願いに飛んでゆき、実にてんやわんやの大騒ぎとなりました。やがて夜となりますと出産予定日を過ぎる事一カ月に及んで居りましたお腹が急に痛み出し、程なく、しかも軽々と殊更肥え太った立派な男の児を安産させて戴きました。若しも御道に入らして戴いて居なかったなら今頃はどうなって居た事かと思うとき、ゾッと膚に粟を生じます。実に明主様の御神徳の如何ばかり宏大無辺にあらせられます事か、お讃え申し上げる言葉も存じません。唯今では傷口もかすかにならせて戴き、子供も日に日にすくすくと成長させて戴いて居ります。まことに拙き筆にて感激の万分の一も申し上げる事が出来ません。
明主様まことに有難うございました。この上共に御守護の下一日も早く御聖業の御一端にお使い賜わります様伏して御願申し上げます。