御教え『恐るべき薬害』

「世界救世教奇蹟集」昭和28(1953)年9月10日発行

医薬による被害者の実例は、この欄に数限りなく載せているが、左の御蔭話はその恐ろしさをよく示している。この患者が浄霊で助つたからいいようなものの、若し浄霊を知らなかったら、痛み苦しみ通しで、結局死んでしまったであろう事は言う迄もない。ところが斯ういう事を全然知らない世の中の人は、金をかけつつ悩み続けてどうにもならないのであるから、この悲惨なる状態は到底見てはおれない程で、吾々は絶えず警告しているのであるが、科学迷信に罹っている人が殆んどである現在の社会であるから、その困難は一通りではないのである。併し神様の御行りになっている事とて、何れは全人類目覚める時が来るに違いないから、吾々は大いなる希望を以て安んじているのである。

 

御蔭話 神奈川県E.E.(昭和二七年八月一七日)

私事本年一月三日、急に職場に於て仕事中、急に腰痛を覚え、それ以来だんだん痛みが激しくなり遂に床に就き寝返りも出来なくなりました。

毎日夜中の二時頃には最も盗汗甚だしく、全身蒸し風呂にでも入った様に汗が流れ出てどんどんやせて仕舞い、医師は坐骨神経痛の病名の下に毎日毎日一七日間あらゆる注射を試み、「現代医学では、これより良い注射薬はない。これで痛みが止らぬのでは私としては方法はない」とまで言われて新薬を注射したり飲用致しましたが、医療を続ける事一七日間、激痛は夜も昼も寸時も止らず苦しみ続けました。翌一八日目に友人が見舞に来て、世界救世教T支部のS先生を御紹介して下さいましたので、苦しさの余り直ちに御浄霊を受けさせて貰う事に致しました。先生の申されるには「貴方の坐骨神経痛の激痛は薬毒の浄化作用ですから、医師は貴方の病気の原因も判断出来ぬまま注射しているのです。だから暗中模索よりひどいですね。如何なる注射をしても痛みを止める事が出来ないのは当り前です。貴方は過去に於て劇薬をうんと注射された事があるでしょう。その薬毒の浄化です」と言われまして私は吃驚いたしました。

実は私は「今より二〇年前チフスを煩い、六〇日間入院し、稀な重症と言われ高熱が毎日続いたので、当時強心剤のカンフル注射を五本から七本ずつ三週間連続一二〇本以上もうたれたので未だに大腿部に神経の鈍感な個所が残って居る事実があるのです」と申しますとS先生は「三週間浄霊を続ければ外へ出られる様になります」と言われましたが、自分はこれで死ぬのではないかと不安に怯えて居った苦しみですから、病気の真の原因を懇切に説明されても初めはどうしても信じられませんでしたが、仰向けに寝たまま寝返りも出来ず首を上げる事も出来ず、動くと激痛にて死を覚悟した程の痛みが御浄霊三回で床に起上るようになりましたので、医療は全部中止して毎日一回ずつ御浄霊を頂きましたところ、先生の申されたより二日間早く浄霊一九回目で外へ出て歩けるようにならせて頂き、痩せ細った体も日毎に恢復して煩う以前の様に肥えて来て元の職場で働けるようになりました。現在ますます元気で働かして頂いて居ります。激痛でやせ衰え死を覚悟した私が御浄霊四五回程で働かして頂けるようになりました。私は全く奇蹟的に教われましたのです。生まれて初めて五三歳で神様の御力と信仰という事をわからせて頂きました。

嬉しさの余り早速入信させて頂きまして、去る七月八日には、畏くも、大光明如来様の御奉斎を頂き、身に余る光栄を賜わり、只々有難くて感謝と感激で胸が一杯でございます。

御明主様御守護頂きまして誠に誠に有難うございました。茲に謹みて厚く厚く御礼申し上げさせて頂きます。