御教え『キリスト教と呼応 東洋に洽(あまね)く布教』

「救世48号」  昭和25年2月4日

問 「大先生がこんど教主になられた理由は・・・・・」

答 『神の代行者として表面へ出たまでである』

問 「新教の新教理を御伺いしたい」

答 『世界全人類の救済を最大の理想とし、ことに善悪の区別をハッキリして悪を滅し、善を大いに助けてゆきたい、これが神の御意志である、善にして酬はれざるもののいかに多きことか、実に慨嘆にたえない、新教はまづ善人をあらゆる手段を尽して救済し、人類世界から暗黒面を徹底的に除去するトリデとしてゆきたい、そのためには悪鬼どもとのたたかいは依然つづくであろうが、これは一つの過程として忍ばざるを得ないだろう』

問 「世界救世(メシヤ)教の世界的な意義は・・・・・」

答 『信仰によって世界人類を幸福にみちびくのがその最大の目標です、しかし西洋にはキリスト教があります、そのキリスト教の曰く「天国近づけり・・・・・」はわが教理と最も近きにあり、わが教理は「現世の天国」を一日も早くつくることにある、キリストの遺訓まことに立派で、やはり世界人類救済の神力や偉大です、私はわが新教はこのキリスト教と呼応し、東洋において、わけてもまづ日本で、人類の善導と救済に全知全能をあげて働いてゆきたい、従ってこのことが今後の世界平和に必ず大きな寄与をなすものと堅く信じています、まことに本教こそ日本で生れた最初にして最大の世界平和推進に役立つ宗教であらう、宗教に国境なしという言葉がある通り、本教の真面目と現実の霊験が納得できれば必ず日本人は勿論東洋人全体が真に平和に徹した高邁、純粋な精神を保持することが可能である、世界平和のために、人類世界の争闘をなくするためにも本教将来の活動が活潑にならなくてはならない、この真理を了解できざる人々こそ平和を希求しない不幸な人々だといえよう』

問 「いまの御説は前からの大先生の持論だったと思いますが・・・・・」

答 『その通り、神の御力が増したからこの理想はさらに現実的に大きくなるわけである』