研鑽資料no.84(2022年4月)

4月向けての学び

はじめに

責任者:

ロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切ってから早1か月が過ぎました。現地ウクライナでは未だロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いていて、大きな被害が出ているという毎日の報道に心は痛み続けております。一刻も早くこの戦争が終結するよう、衷心よりお祈り申し上げます。又、3月16日(水) 深夜、福島県沖を震源とする地震が発生しました。宮城県及び福島県をはじめとする広域に亘って被害が出ているとお聞きしております。この地震により被害を受けられた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

私達は、コロナウイルス感染拡大をきっかけとして、浄化作用についての認識を更に深め、‶「地上天国建設」の一員としてブレることなく前に進んでゆくのだ″という想いの下、「文明の創造、科学篇」から学んで参りました。今回は、(「文明の創造」中の御論文が残すところわずかとなりましたので)最初の御論文(『序文』)に戻り学ばせていただきたく思います。どうぞよろしくお願い致します。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋:

<今月の御教え>

『序文』

「文明の創造、総篇」 昭和27(1952)年

この著は歴史はじまって以来、いまだかつて無い大著述であり、一言にして言えば新文明世界の設計書ともいうべきもので、天国の福音でもあり、二十世紀のバイブルでもある。というのは現在の文明は真の文明ではないので、新文明が生まれるまでの仮の文明であるからである。

聖書にある世の終りとは、この仮想文明世界の終りを言ったものである。また今一つの「あまねく天国の福音を宣(の)べ伝えらるべし。しかる後末期到る」との予言も、この著頒布(はんぷ)である事言うまでもない。そうしてバイブルはキリストの教えを綴った物であるが、この著はキリストが繰り返しいわれたところの、彼の天の父であるエホバ直接の啓示でもある。またキリストはこうも言われた、「天国は近づけり、爾(なんじ)等悔改めよ」と。これによってみれば、キリスト自身が天国を造るのではない、後世誰かが造るという訳である。

ところが私は天国は近づけりとは言わない。何となれば最早天国実現の時が来たからである。それは目下私によって天国樹立の基礎的準備に取り掛かっており、今ははなはだ小規模ではあるが、非常なスピードをもって進捗(しんちょく)しつつあってすべてが驚異的である。それというのも一切が奇蹟に次ぐ奇蹟の顕われで、人々は驚嘆している。そうしてこれを仔細に検討して見る時、神は何万年前から細大漏すところなく、慎重綿密なる準備をされていた事である。これは明瞭に看取出来るが、その根本は旧文明の精算と新文明の構想にあるのであって、私はそれに対し実際を裏付けとした理論を、徹底的にこの著をもって説くのである。そうしてまず知らねばならない肝腎な事は、旧文明は悪の力が支配的であって、善の力ははなはだ微弱であった事である。ところがいよいよ時期来って今度は逆となり、ここに世界は地上天国実現の段階に入るのである。しかしこれについては重大問題がある。というのは旧文明は当然精算されなければならないが、何しろ世界は長い間の悪の堆積による罪穢の解消こそ問題で、これが世界的大浄化作用である。従ってこれによる犠牲者の数はいかに大量に上るかは、到底想像もつかない程であろう。もちろんこれこそ最後の審判であって、また止む事を得ないが、神の大愛は一人でも多くの人間を救わんとして私という者を選び給い、その大業を行わせられるのであって、その序曲というべきものが本著であるから、この事を充分肝に銘じて読まれたいのである。

そうして右のごとく最後の審判が終るや、いよいよ新世界建設の運びになるのであるが、その転換期におけるあらる文化の切換えこそ、空前絶後の大事変であって、到底人間の想像だも不可能である。もちろん旧文明中の誤謬の是非を第一とし、新文明構想の指針を与えるものである。それをこれから詳しく説くのであるが、もちろんこれを読む人々こそ救いの綱を目の前に下げられたと同様で、直ぐにこれを掴めば救われるが、そうでない人は後に到って悔を残すのはもちろんで、時すでに遅しである。以上のごとく罪深き者は亡び、罪浅き者は救われて、将来における地上天国の住民となり得るのである。そうして来るべき地上天国たるやその構想の素晴らしさ、スケールの雄大さは到底筆舌に尽せないのである。その時に到って現在までの文明がいかに野蛮極まる低劣なものであったかがハッキリ判ると共に、人類は歓喜に咽(むせ)ぶであろう事を断言するのである。

 

空前絶後の大事変

受講者:

‶文化の切替えこそ、空前絶後の大事変なのだ″とは何を言うのでしょうか

楳木先生:

これね、良く読んで下さい。大事なところだから。

『そうして右の如く最後の審判が終るや、』です。そして『愈々(いよいよ) 新世界建設の運びになるのであるが、其(その)転換期に於ける凡(あら)ゆる文化の切換へこそ、空前絶後の大事変であって、』と書かれてあるからね。『凡(あら)ゆる文化の切換へこそ、空前絶後』なんだと。「何でしょうか?」でなくてね。

この文化の切り替えが那辺たるやということですね。【那辺・・・どのあたり】これが今自画自賛になってしまいますが、メシヤ講座で話している言霊(ことたま)の内容とかが文化の切り替えの根底になってきます。

要するにメシヤ様は言霊学とかお話されてはいましたが、まだ時期の関係上『今は言えない』と仰っておられたのです。

今回は文章が現代文ではないので解りにくいのですけども、言霊学の根っこになっている大石凝真素美(おおいしごり ますみ)という人の論文を紹介したわけです。空前絶後でしょう。読んでいたら(笑い)・・・。こういうものの真諦(しんてい)をメシヤ様は明らかにされて、しかも平易な表現で私達に教えて下さっているので大変有り難い訳です。それで、今回その根っこの部分を皆さま方に提示してそのことによって文化を切り替えて行くのです。

【真諦・・・事物や思想の根本にあるもの。本質をとらえた極致】

(中略)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎その(「最後の審判」が終り、新世界建設の運びになる)転換期の於ける、あらゆる文化の切り替えこそが、『空前絶後の大事変』なのだということ。

◎メシヤ講座でお話しされている言霊(ことたま)の内容などが、文化の切り替えの根底になっているのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

文化の切替えこそ空前絶後の大事変

楳木先生:

ですから今の『空前絶後の大事変』とは何か、というのは核心的な質問でしたね。『空前絶後の大事変』と言うと、普通みなさんが想像するのは地震、雷、火事、天変地異等ですね。ですがこの方は最後の審判ですから。

で、文化の切替えこそ空前絶後の大事変なのです。これは今までの人が想像していたのと全く違うということです。

受講者:

だから今は仮の文明なのですね。

楳木先生:

そう。仮の文明が本当の文明になるわけですから、正に空前絶後であるという訳です。何故かというと誰も説いていないから、・・・そのことについてね。それでメシヤ様がお説きになられる。その為に「文明の創造」をお書きになられたわけです。

受講者:

だから今は化けている。文化なわけですね。それで真の文明ができて明るくなる。文明に変わるのですね。

楳木先生:

何かわかったようなわからないようなですが・・・(笑い)。今の話でわからない人はもう一度聞いて下さい。ですから空前絶後の話を今から書いていくわけです。メシヤ様がお書きになられましたが途中で終わられていますからね。ですからその続きを我々で書いていくのです。

総篇のところでもう少し補足していかないと理解が難しいかもしれないです。ですので今月から解説を加えていこう、と思ってやり始めたのです。それで解説もまた難しくなるから、それを、こうしてメシヤ講座の場でまた重ねて解説していこうと思っています。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎普通、みなさんが想像する『空前絶後の大事変』とは、地震、雷、火事、天変地異等ですが、メシヤ様がおっしゃっているのは、‶文化の切替えこそ、空前絶後の大事変なのだ″ということ。

◎メシヤ様は、仮の文明が本当の文明になる(「最後の審判」が終り、新世界建設の運びになる)その転換期に於ける‶新文明世界の設計書″として「文明の創造」をお書きになられたのだということ。

○今は‶化″けている‶文化″であり、真の文明ができて‶明″るくなり‶文明″に変わるのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

楳木先生:

今回引用した大石凝真素美翁の文章ですがなかなか解らないという人が多いので、読みながら区切るところを示してみます。

 

「故(か)れこの霊聲(こゑ)を總(すべ)て一言(ひとこと)にす(「素に氣」と書く)と言ふなり / 故(ゆえ)にす(「素に氣」と書く)聲(ごえ)の言靈(ことだま)を誠に明細に説き定る時は、 / 世界一切の極元(ごもと)の眞體(しんてい)をも / 其(その)成り立ちの秩序をも / 億兆万々刧々(こうこう)年度刧大約(おほつな)恒々兮(たる) / 大造化の眞象をも /遂一明かに、資(と)り得らるるなり。/

蓋(けだ)し「ス」の言たるや⦿(す)にして⦿ (す)なるが故に / 既に七十五聲の性靈を全備して、 / 純乎(じゅんこ)として/ 各皆其(その)眞位(みくらい)を保ちつつ有るなり、/ 其(その)眞位(みくらい)と謂ふは/ 皆兩々相向ひて / 遠近皆悉く反對が純一に / 密合の色を保ちて實相しつつ、/ 至大極乎として恒々兮(たり)/ 活機臨々として點々(てんてん)たり、/所謂至大氤氳(いんうん)の氣が聲(こえ)となり/ 起むと欲して堪々の中に神機を含藏するの時なり、/ 故に世に人たる者は先づ第一に此(こ)の⦿(す)の謂れを明かに知らざるべからざるなり、/ ⦿(す)が皇(スベラギ)の極元(ごもと)なればなり。(大石凝眞素美全集・八幡書店)」

 

このように区切って読むと大体意味がわかりますね。言霊の説明ですから、声に出さないと理解が深まりません。漢字に意識を奪われると、却って複雑に感じます。」

 

皇(スベラギ)の極元が す(素に氣と書く)

受講者:

皇(スベラギ)の極元(ごもと)のスベラギというのは天皇陛下のことを言われているのでしょうか。

楳木先生:

本来の皇室ですね。今の皇室ではなくて、と言うと誤解を招きますが、神武天皇より前の皇室ですね。ですから伊都能売神皇、天照天皇までの皇(スベラギ)の極元がこのす(素に氣と書く)ということですね。

受講者:

眞位(みくらい)という言葉が出てきましたのですぐ「みくらたな」の神様を連想いたします。

す(素に氣と書く)は七十五聲の性靈を全備している。

楳木先生:

この眞位(みくらい)の前に す(素に氣と書く)というのはですね。 七十五聲の性靈を全備していると。これはどういうことでしょうか。」

受講者:

全部の性靈の元であるということでしょうか。

楳木先生:

元であり、総てを持っているということですね。ですから、「あいうえお/かきくけこ/さしすせそ/・・・・」と言わなくても「す」と言った瞬間に「あ」から「ん」まで全部含んでいる。ということが全備するということです。」

受講者:

「う」が元であるという説き方もありますが。 「すーう」と言った時に最後に「う」になるからと・・。

楳木先生:

これはね。「う」が元だと言うのは「あうん」の呼吸というでしょう。 「あ」から「ん」まで全備していると。それで「う」で繋いでいるでしょう。 そういう働きが「う」にあるから「う」が元ではないかと言う解釈もあるわけです。また、フトマニ図を見ると、真中が「アウワ」となっています。ですから見た目「ウ」が中央になっています。

しかし、この「あうん」の呼吸と言った場合、夫婦等目を見ただけでわかってしまうとかね。ところが、本当の「あうん」の呼吸と言うのはこうした言霊的なこともわかった上で見つめあうと通じ合うという、これが本当の「あうん」の呼吸ですね。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎皇(スベラギ)の極元(ごもと)のスベラギというのは、神武天皇より前の皇室(伊都能売神皇、天照天皇までの皇)のことなのだということ。

◎‶七十五聲の性靈を全備している″ということは、全部の性靈の元であり、総てを持っているということ(「あいうえお/かきくけこ/さしすせそ/・・・・」と言わなくても「す」と言った瞬間に「あ」から「ん」まで全部含んでいるということ)なのだということ。

○言霊的なことがわかった上で見つめあうと通じ合うという、これが本当の「あうん」の呼吸なのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

生き物たちは進化の過程において言葉を許された

楳木先生:

それからもう一つは生き物の中で(これは御教えにありますように)犬はワンワンと鳴きますのでワ行の言霊が許されています。それから馬は「ヒヒヒーン」だからハ行を許されています。」

受講者:

猿は「キイキイ」ですね。

楳木先生:

猿はカ行を許されているのです。」

受講者:

猫は「ニャーニャー」ですからナ行ですね。牛は?

楳木先生:

「モーモー」マ行ですね。」

受講者:

虫はどうですか。

受講者:

「チンチロチンチロチンチロリン」タ行ですかね。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

○犬は「ワ行」の言霊、馬は「ハ行」の言霊、猿は「カ行」の言霊、猫は「ナ行」の言霊、牛は「マ行」の言霊を許されているのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

人間は総ての言葉を許されて出現した

楳木先生:

まあ、そういう生き物たちは進化の過程において許可が段々出てくるわけですね。最後に人間が出て来たから総てを許されて出て来たという訳です。

受講者:

日本人は七十五声総てを発せられますが、外国の人では発音できない音がありますよね。

楳木先生:

そうですね。それで日本人の耳と海外の人達の耳では違う聞こえ方をするでしょう。さっきの虫の音なんかね。「チンチロチンチロチンチロリン」とは聞こえて来ないで、うるさく、例えば「ジージー」と聞こえたりするのです。で、楽しむことができないのです。そういうことはありますが、あまりそういったことを日本人が強調していくと、今度は覇権主義と繋がって、国粋主義のような形になって行く低いレベルで捉えられたりしてしまいます。これではいけない。

霊性が低い時期にこういう核心的な勉強をしても成就しないということがあるわけです。

ですからメシヤ様御在世の時代に理解できる人が少なかったのはその時のレベルがそういうレベルであったからだということもありますが・・・。」

(中略)

純乎として

楳木先生:

話は戻りますが、「七十五聲の性靈を全備している」ということと「純乎として」と書いているからね。全部の言葉を包含していると共に「純」であると。果てしなくピュアなことだということが含まれているのですよ、ということです。

そして今度、眞位(みくらい)ということをどのように解釈していくかということがあるわけですが、「ヲシデ」というのがあります。ここにね。「あうわ」とあります。だからね、さきほどの「う」が中心ではないかという解釈が成り立ってくるわけです。【「言霊―ホツマ 」鳥居 礼著 参照】

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎進化の過程に於いて、人間は最後に出現したから総ての言霊を許されたのだということ。

◎「既に七十五聲の性靈を全備して、 純乎(じゅんこ)として」とは、全部の言葉を包含していると共に「純(果てしなくピュア)」なのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

臓器が複雑に出来てくる元が言霊(ことたま)という解釈

受講者:

アワの歌はアからワまですべて含んでいるといいますね。

楳木先生:

(フトマニ図を見て)数を数えて行くとね、真中に「アウワ」と3つありますね。そのまわりに8つ、次も8つ、次が16、最後も16。

これが実は人間の臓器をつくる、臓器が複雑に出来てくるその元がこの言霊(ことたま)なんだという解釈があるわけです。

それで、もう一度お腹の中に宿った時の形を見てくると、一番最初は排卵したときは卵でしょう。そこの精子が一個加わると二つに割れ二つに割れたのが四つに割れそれを繰り返して細胞分裂して増えていきます。細胞分裂して三カ月位で悪阻(つわり) になる。悪阻が起きる時と言うのは水中動物から陸上動物に劇的な変化をするときだから、三カ月までは手足が出ていないわけです。それが三カ月くらいの時に手足が出始めます。しかも血液をつくる場所が脾臓から脊髄に移ってきます。

言霊(ことたま)は細胞分裂をしているときに影響を及ぼす

楳木先生:

この進化をして行く時に言葉と言うのはずーっと関係してくるから親と言うのは何時も良い言葉を発していないと良い胎児が育たないのです。喧嘩ばかりしていると、肉体の分裂が時に悪い分裂を起こして行ってしまうといいます。だからそういうことをわかった人から胎教ということを言い始めたのです。言霊(ことたま)が細胞分裂をしているときに影響を及ぼすということをわかった人達が胎教を言い始めたのです。

これは世界救世(メシヤ)教や世界救世(きゅうせい)教の人達から発想は出てきていないのです。なぜなら勉強不足だからです。メシヤ様の教えに基づいて、そういう勉強を積み重ねて行くと総てが繋がっているということがわかるから、信仰生活そのものが変わっていかないといけないのです。本来はね。言葉を大事にするという事をね。

受講者:

生命誌の話と宗教と繋がるとは先生からお話を聞くまで思ってもみませんでした。

楳木先生:

そうでしょう。だからこのようなことを読み始めないと、肉体は肉体で勝手に出来あがってくる、というような世界になってしまいます。

しかも主神様のことがわからないと・・・。創造主御本体である主神様のことがわかって行かないと繋がりを見い出せないのです。

ですから、今回のこの大石凝真素美翁の文章というのは、どうか繰り返し繰り返し今のような区切り方でね、自分に言い聞かせるような形で読んで頂くと、読んでいるうちにだんだんわかってくるから。辞書を引かなくてもね。魂がだんだん目覚めてくるのでね。そういうことを体験して頂きたいです。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

○言霊(ことたま)が細胞分裂をしているときに影響を及ぼすということをわかった人達が胎教を言い始めたのだということ。

◎メシヤ様の教えに基づいて、言霊などの勉強を積み重ねて行くと総てが繋がっているということがわかってくるので、言葉を大事にすることなどの、本来の信仰生活そのものが変わっていかないといけないのだということ。

◎創造主御本体である主神様のことがわかって行かないと、生命誌と宗教の繋がりは見い出せないのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

眞位(みくらい)とは

楳木先生:

話が中途になってしまいましたが、眞位(みくらい)というのは進化してきて、三カ月目で手足が出てきて血液をつくる場所が脊髄に移ってきて、そして五カ月目になった時に人間の形になるわけだから。だから五カ月経った胎児が流産した場合は祀ってあげないといけないという訳です。三カ月までに流産した人は祀らなくて良いわけです。メシヤ様は胎児の進化の過程がわかっておられたから『五カ月たったら祀らなければいけない』と御教え下さっておられるのです。

こういうことは、生命誌を勉強しないと本来の理解ができずに“言われたからただやる”という信仰に終わってしまいます。

それで、今度は五カ月から、さらにあと五カ月あるでしょう。これがいわゆる霊性の進化ということがでてくるのです。人間の体が出来てここからは神経が育っていく世界だからね。五カ月くらいで大体形が出来て、その体に神経をガッーと張り巡らせるのが次の五カ月なわけです。

で、神経が張り巡らされているから語りかけると反応をし始めます。早く出て来た子は保育器に入れると目を悪くするというように言われています。これは目の神経が一番最後に出来てくるからなのです。本来水の中にいないといけないのが、外気に触れてしまうから。目の視神経ががーっと水の中でないと伸びないのでそれが外気に触れると視神経の成長を妨げることがあるのです。ですから正確に言うと悪くするのではないのです。これは進化の過程でそうなってくるのです。

眞位(みくらい)というのはヲシデの表と照らし合わせて考えて行かないといけないのは、最後に人間の体に成って行く時の細胞分裂のその一つ一つのスイッチが入って行く、それが眞位(みくらい)なわけです。そして、動物は限られた子音を発生する神経ができた段階で出産となるのです。

虫くらいのときは虫の形になるくらいの言霊(ことたま)の働きとか霊的な働きしか作用しないなわけです。そのようにして進化と照らし合わせて行って「各皆其(その)眞位(みくらい)を保ちつつ有るなり」というのを理解してもらわないといけません。

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎眞位(みくらい)というのは、(ヲシデの表と照らし合わせて考えていくと)最後に人間の体に成って行く時の細胞分裂、その一つ一つにスイッチが入って行く、それが眞位(みくらい)なのだということ。

◎人間の(体の)進化と照らし合わせて行って「各皆其(その)眞位(みくらい)を保ちつつ有るなり」ということを理解しなければならないのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

人類の進化の元とは

受講者:

人類の進化の元というのは何処へ持っていったらよいのですか。

楳木先生:

主神様が進化の仕組みを作っているわけですね。

どういうふうにして進化をさせるかと言うと、38億年前に初源的な生命が地球に宿ったでしょう。その時には、月が一年に4センチずつ地球から離れて行っている ので、現代より38億年前は38億×4cm地球に近かったわけです。

だから月が大きく見えていますので、月と地球の引力というのは物凄く強かったわけです。強いから生命に与える引力の影響というのは非常に強いわけです。そこで大きく激変させて行きながら、今度は月が離れて行くと引力が弱くなるから我々に与える影響というのはだんだん弱まってくる。弱まってくるから高度な進化ができたのです。影響が強いと大がかりな進化は出来るけども、繊細な進化はできなかったわけです。

今の話を繰り返し繰り返し読んで頂くとだんだんわかってくると思います。月が離れて行くごとに高等部分の進化がその時出来始めたのです。その仕組みを主神様はつくられたわけです。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎主神様が進化の仕組みを作られたのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

遠心力について

楳木先生:

で、その地球をつくる前に前回お話しましたように、大体45億年前地球をつくってそこへ天体物をぶつけて、そして、地軸を傾けると同時に月の塊(かたまり)をつくって、それが回り始めた。回り始める速度が速いと早く離れて行くから・・・。ゆっくりすると、今度は地球からの離れ方が1年に2cmとかになってしまいます・・・。

1年に4cmずつ離れるという仕組みをその時つくったわけです。回転の速度を速めてしまうと1年に6cm10cm離れてしまうと進化のスピードが狂ってしまうからね・・・。だから月が地球から離れて行くスピードを1年に4cmという仕組みをその時に決定して回り始めたわけです。

これを科学が実証して、活用していくのがスイングバイ方式です。宇宙船を天体へ送り出すときに、一旦月の周りを回らせて、あるいは火星の周りを回らせて、加速度をつけてとび出させる、というのがスイングバイです。

主神様の計画の一端がわかったからスイングバイ方式を編み出すことが出来たわけです。そういうふうに解釈して頂けたらと思います。」

受講者:

えー(笑い)

受講者:

遠心力ですか。

楳木先生:

そうそう求心力と遠心力の活用です。

月が地球の周りを回るのも遠心力があるので1年に4cmずつ離れていっているわけです。遠心力が早いと進化のスピードが速すぎて高度成長が出来なかったかもしれない。遅くても出来なかったかもしれない。1年に4cmずつ離れるような遠心力があったからこそ我々が生まれてきたわけです。

そうすると、そのお仕組みを作られた御存在が主神様なので、科学的なことがわかればわかるほど仕組みをおつくりになられた御存在に対する感謝の気持ちが膨らんでくるわけですね。」

受講者:

遠心力ができるのは引力が元ですか。

楳木先生:

地球と太陽は永遠に距離が離れて行かないでしょう。これは離れない速度で回っているからなのです。その回る速度を決定されたのが主神様なのです。ですからこの主神様のことがわからないと宗教の訴えていることと科学が一致しないわけです。

語弊がありますが、救世主という理解ではここはくっついていかないわけです。

いままで救世主を皆求めて来たけども、救世主の存在だけではね、この仕組みはわからないわけです。しかし救世主はこの仕組みを教えに降臨してこられたわけです。

ですから、その教えを受けた私達はその仕組みを組み立てて行かないといけません。さらに・・・。このさらに組み立てて行く人間が本来の宗教の指導者なわけです。 宗教の指導者が今まで突き詰めて勉強、研究をしてこなかったので、信者さん方にそのようなことを提供することが出来なかったのです。それでは申し訳ないので、今私はこうやってメシヤ講座をやっているわけです。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎主神様の計画の一端がわかったので、人間はスイングバイ方式を編み出すことが出来たのだということ。

◎主神様のことがわからないと、宗教の訴えていることと科学は一致しないのだということ。

◎救世主(メシヤ様)は、進化の仕組みを教えに降臨してこられたのだということ。

◎メシヤ様(救世主)の教えを受けた私達は、その進化の仕組みを組み立てて行かないといけないのだということ。

 

「メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)」より抜粋つづき:

⦿(す)御神体をにお参りする人が増えて行くことによって大転換が行われる

楳木先生:

そして、そのことを理解するために、今回、大石凝真素美翁の?(す)の文章が出ていますので、実はこの御神体のことなんだというふうに受け止めて頂ければ有り難いと思います。

このような話のやり取りの中で?(す)という御神体の尊さを合わせて理解して頂きたいということで『故に世に人たる者は先づ第一に此(こ)の?(す)の謂れを明かに知らざるべからざるなり』ということですから、主神様の御神体のこの?(す)ということがわかった時に始めて大きな文化の転換が行われていく。そういうふうに理解して頂きたいと思います。

⦿(す)によって変わっていく、といくら言われてもわからないと思います。しかし、この御神体をにお参りする人が増えて行くことによって大転換が行われていきます。しかも主神様のご意図の認識ということがね。こういう主神様の勉強をしていきますと全く違ってきますから・・・。

そういうふうに一歩足を踏み入れて頂いて歩きはじめてください。 そういうことがわかって、もう一回この文章を読むと、大分わかってくると思います。

受講者:

氤氳(いんうん)というのはどのような意味ですか。

楳木先生:

「至大氤氳(いんうん)の氣」ですから宇宙の気を集中して出す、というそういう世界があるでしょう。天地の気が漲るという意味があるようです。」

受講者:

気を寄せてきて出すという・・・。

楳木先生:

ですから「あ」という言葉が最初出てくるときに、これは吾郷清彦(あごう きよひこ)という人は、無声の声が響いて響いて鳴り響いて、飽和状態になった時に霊界から現界に出て来た時に「あ」という言葉が出て来たとそういう解説をしておられます。」

受講者:

以前お聞きしたような気がします。

楳木先生:

メシヤ講座に出ていますね(「メシヤ講座・特選集no.100(平成21年5月分)」、「メシヤ講座・特選集no.8(平成13年7月分)へ」。」

(中略)

楳木先生:

私は若い頃から積み上げてきて、こうやって説明しておりますが、初めて聞く人はね。「ふーんそういう世界なんだ」と思ってくれれば、難しいけど何となくわかってくれれば良いと思いますね。

それで「祈りの栞に寄せて(「入門と奥座敷 」第二章 信仰の奥座敷)」の 一、「序-宗教について」で「宗教の文化形態は宗教の要素が遠心分離的に発展してきたもの」と書かせて頂いたのを思いだして頂くと、その宗教の元がこういう世界なのだと・・・。

受講者:

岸本英夫氏の論説(「宗教学」大明堂, 1961)のように・・・。

楳木先生:

そう。氏の宗教観ね。氏はメシヤ様と同時代に生きられてあのような論説を述べたわけですから。で、その論説のように、宗教が遠心分離的に現在の文化形態ができた、というそういう解釈を氏は確立して、我々に示して下さったので、我々は宗教をやりながら、さらに本源というところにこうやって求めることができるのだ、というふうに繋げて頂けると良いかと思います。そうしてもう一回「祈りの栞に寄せて」を読んで頂くとより深く理解できて良いですね。

で、岸本英夫氏の「宗教学」の宗教学概論はそのまま読むと難しいからね。それをわかりやすく私は「祈りの栞に寄せて」に書いたのです。」

受講者:

話が天体、宇宙のことと生命誌と言霊学すべて繋がっているのですね。

楳木先生:

これが初めに戻ると、「空前絶後の大事変」というのは、こういうことを言うのです。ですから「空前絶後の大事変」が今日は一つ呑み込めましたね。

こういう根元的な学びを始めて行くと魂を揺り動かされる人たちが増えて行くと思います。各地でそういう兆候が顕れ始めています。

(中略)

 

楳木先生:

宇宙の構成をわかって行ってもらわないとね。主神様の御意図を推し量っていくにはね。繰り返し読んで頂きたいために今回、三重支部と浜松支部のホームページを引用致しました(「メシヤ講座・特選集no.120(平成23年1月分)」へ)。

受講者:

二重螺旋やホツマツタエ等以前より少しずつメシヤ講座で学んできたことがここへきてだんだん繋がりをみてきましたね。

楳木楳木先生:

今回引用した大石凝真素美翁の全集を、私はなかなか手に入らなかったのでね。手に入るまで引用出来ないと時期を待っていましたのでね。それで手に入ったので愈々時期が到来したなと思って、こういうふうに載せ始めたのです。それで一挙に内容が高度になってしまいました。

(以下割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎大石凝真素美翁の(す)の文章は、メシヤ教の⦿の御神体のことなのだというふうに受け止めるのだということ。

◎『故に世に人たる者は先づ第一に此(こ)の?(す)の謂れを明かに知らざるべからざるなり』ということなので、主神様の御神体のこの(⦿)ということがわかった時に始めて大きな文化の転換が行われていくというふうに理解するのだということ。

◎⦿(す)によって変わっていく、といくら言われてもわからないと思うが、この(⦿の)御神体にお参りする人が増えて行くことによって大転換が行われてくるのだということ。

○主神様の勉強を(大石凝真素美翁の文章を学んだように)していくと、‶主神様のご意図の認識″ということが全く違ってくるのだということ。

○根元的な学び(大石凝真素美翁の文章や、吾郷清彦氏の「あ」という言葉の解説のような)をした後で、「祈りの栞に寄せて(「入門と奥座敷 」第二章 信仰の奥座敷)」の 一、「序-宗教について」を読むと、今迄より深く理解できるのだということ。

◎「空前絶後の大事変」というのは、例えば今回の学びのように魂を揺り動かされ新しい認識に切り替わっていくこと(‶文化の切替え″)をいうのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回は根源的な学び(「大石凝真素美翁」の文章)を基に、メシヤ様が仰った『空前絶後の大事変』を御教示いただきました。資料を纏め終わり、⦿の御神体への御参拝をお許しいただいている者として、身が引き締まる思いが致します。また。‶文化の切替えこそ、空前絶後の大事変″なのだということを意識しながら、改めてお取次ぎをさせていただこうと思いました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。寒暖定まらぬ折ですが、お元気でお過ごし下さい。有難うございました。

 

※責任者より

 

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座no.121三重(平成23年2月分)

 

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