『大神業』昭和26(1951)年
ためしなきことにこそあれやみのなきだいせんせかいのあれまさむとは
例しなき事にこそあれ闇のなき大千世界の生れまさむとは
ちはやふるかみのひかりにてらされてせいじゃのみちのめにうつるなり
千早振神の光に照らされて正邪の道の目に映るなり
おおいなるかみのちからによらずしてなどすくはめやこのしこのよは
大いなる神の力に依らずしてなど救はめや此醜の世は
びょうひんそうなやみくるしむぶんめいはいつはりのぶんめいにあればなりけり
病貧争悩み苦しむ文明は偽りの文明にあればなりけり
『理想世界』昭和26(1951)年
ちじょうてんごくみろくのみよとひとよぶもりそうせかいのことにぞありける
地上天国弥勒の御代と人呼ぶも理想世界の事にぞありける
よきひとのよろこびあしき人ほろぶただしきみよのきつるうれしさ
善き人の喜び悪しき人滅ぶ正しき御代の来つる嬉しさ
ちりほどのつみやけがれもかくされぬみよを水晶世界といふなる
塵程の罪や穢れも隠されぬ御代を水晶世界といふなる
いそのかみふることぶみにもいまだみぬちじょうてんごくのうるはしのすがたよ
石の上古事記にも未だ見ぬ地上天国の美はしの姿よ