「御垂示録」4号、昭和26(1951)年12月10日発行
「妊娠の場合、腹帯をするのは、日本だけということでございますが、これは如何なるものでございましょうか。」
『どっちでも良いです。したければする。元の起こりというのは、あれをする方が子供が大きくならなくて良い、お産が楽だというのです。あれをしなければ、育ち放題に育って、お産が苦しいと言うだけだからね。併し、あれを強くしてはいけないです。強くする為に流産する事がある。多いですよ。こうあると、それを押さえつけるから下に出ちゃう。年寄りは腹帯をしないと、何だかんだ言うからね。そう堅くなく中位にやっておく。それから、働く場合にも、働きよいです–ここ(腹)が締っているとね。』
(御教え)
「妊娠五ヵ月になりますと、腹帯をいたしますがこれは如何でしょうか。」
『あれは外国ではしませんね。日本だけですね。子供は小さく産んで大きく育てるって意味でやるんですが、腹帯を締めると圧迫するんで育ちが悪いために産む時楽なんですよ。又腹帯を戍の日にしめるのは、犬は沢山の子を軽く産むからそれにあやかるんですね。それに腹帯をすると働きいいんですね。腹が締るから仕事するのに便利なんです。そういう事もあるんですね。けれどこんな腹帯なんか本当じゃありませんね。だからどっちがいいか自分で考えてやったらいい。それに余り帯を締めつけると流産することがありますね。恐いですね。だからまあ年寄りのうるさいのがおるんだったら、腹帯をしたらいいし、面倒くさけりゃしなくたっていいですよ。』