9-2、頭部に関連した症状の解剖

1、頭が禿げるのは遺伝か

(御教え)

「 イ、禿は遺伝でしょうか。 ロ、毛細胞の活動が鈍ると禿になると申しますがいかがでしょうか。 ハ、先天的な禿でなく、高熱のための禿は治りましょうか。 ニ、禿の者が「かつら」を被るのは宜しいでしょうか。」

『これが滑稽なんですよ。毛細胞の活動が鈍れば禿になるのは判っているが、どうしてその活動が鈍るのかが問題です。禿は多く遺伝するが、絶対に遺伝するものでもないです。私の親父は禿げてましたが、私は禿げません。禿げるのは頭に毒があるからで、この毒を除けば毛はふえますよ。――高熱等の禿は治りますよ。 ――「かつら」を被るのはいいでしょう。』

「「かつら」を被るとむれてしまって、折角生えて来た毛がまたなくなってしまうようですが。」

『そんなことはない。むれて禿になるんだったら、役者は皆禿になる筈です。その人は毛生薬を使ったのでしょう。』

「十四歳の時から禿げ出して以来、相当毛生薬を使いました。」

『その毛生薬がいけないんです。』

 

2、頭髪が全部脱落してしまった娘

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「昭和二十五年四月入信致しました十五歳の娘、ただ今禿頭病にて頭髪全部脱落してしまい、この状態が三、四カ月続いております。本人は三、四歳頃より少しずつ同病症状があり、電気治療等医療を続けてまいりましたため、その浄化作用と存じますが、このまま御浄霊を続けさせて戴きましたら、毛は生えて来るもので御座いましょうか。御浄霊個所を御垂示御願い申し上げます。」

『頭髪全部――これは困るな。禿頭病と言うのは治ります。色んな――電気かけたり、薬を塗ったりしたために治らなくしてあるんだから、それだけ手間がかかるんですね。そんなことをしてなければ、割合早く治るんです。気長にやれば治ります。頭に毛が生えるように神様がつくってあるんだから――生えないと言うのは、薬毒が――親の毒だか、本人の毒だか――とにかく、毒が固っている。草の生えるような所に肥料をぶっかけたようなものですね。だから、それが取れるに従って生えて来ますからね。相当に色んなもので攻めてあるから、時日はかかります。と言っても、そう長いことはないですね。充分に見ても一、二年かかるつもりでやったら、まあ――治りますね。やる所は、頭全体ですね。それから頚の廻りと、大体それで良いです。』

 

3、台湾坊主になった人

「地上天国」36号、昭和27年5月25日発行

「昭和二十五年十月頃より左耳後より少しずつ脱髪しだし、二十六年四月頃までにすっかり全部脱髪してしまいました。その間に早くぬけた所は、先を切ったような荒い毛が生えて来ておりましたが、それも四月頃までにはすっかりぬけ、夏頃より色のない、うぶ毛が全頭に生えて来ましたが、一向にのびず、色も出ないので困っておりました。御浄霊は二十六年十月中頃より毎日戴いておりますが、四月現在幾分手ざわりが荒くなり、かすかに色が出だしたかしらと思う程度で御座います。御浄霊は主にどこをさせて戴きましたら宜しゅう御座いましょうか、なおそれまでの治療として、殺菌消毒に重きをおいて参りました。」

『これは俗に台湾坊主という病気で、浄霊は頭を主としてすればよい。普通は二、三カ月で治るものであるが、殺菌消毒をしたため治りが遅くなったのである。併し一、二年かかると思えばよろしい。』

 

4、頭髪が伸びず、柔らかく茶色な子供

(御教え)

「十四歳の子供、生後一カ月に頭部に吹出物が出来、オキシフルで洗い一時治癒致しましたが、それ以後、頭髪が五分位以上は伸びず、伸びても切れてしまいます。毛は非常に柔らかく茶色で御座います。いかなる訳で御座いましょうか。」

『頭に毒が沢山あるので、それにさまたげられているのです。御浄霊すれば治ります。』

 

5、禿頭病は霊的か

(御教え)

「昭和二十四年十月入信した三十四歳の男子。二十三年六月頃より頭に一銭銅貨位の禿が二個所出来ましたので、御浄霊を戴くようになり、昨年末頃には大部生えておりましたが、また二月初めより抜け始め、この頃では五個所位にふえました。最近では頭に小さいニキビのような物が少し出て痒いのですが、禿頭病は毒素のためで御座いましょうか。なお死亡致しました弟も妹も禿頭病になりましたが、霊的で御座いましょうか。また霊的で御座いましたらいかが致しました宜しゅう御座いましょうか、御教え御願い申し上げます。」

『霊的ではありません。毒血がある、特別の毒のある系統である。これは禿げるだけ禿げなければ治らない。禿頭病は必ず治るもので、出るものが早く出る程治る。』

 

6、頭髪を洗うと、一塊りにねばりつき、棒のようになる女性

(御教え)

「五十歳位の女で、頭髪を洗いますといかなる水で洗いましても、必ず一塊りにねばりつき、棒のようになるので、洗うことが出来ないとのことで御座いますが、霊的で御座いましょうか、毒素のためで御座いましょうか、また御浄霊で治るもので御座いましょうか。」

『これは頭にうんと毒があるんです。薬毒です。毛に毒が混っているんです。御浄霊で治ります。』

 

7、極度の頭重で、仕事も出来なくなってしまった人

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「四十四歳の男。頭が重く人と語るのも嫌になり、物を持つことも出来ないようになり、仕事も出来なくなり、医師に一カ月かかり、不明の注射を二十本程しましたが良くならず、鍼を約十回程頭に打込み、腰と足に灸をしました。二十三年十月入信、症状は頭がある日は重く、ある日は頭中に何か詰込んだような苦しさもあり、その間は、毎日自分の頭のようではなく、思うように考えられず、なお時々身体全体が震えて、胸が詰るようになり、下腹に力なく震え上ります。何事も煩しくて出来ません。」

『これは無論薬毒ですよ。不明の注射二十本――これが大変禍してますね。それから、鍼――これが悪いですね。直接頭にするんだからね。この薬毒ですね。他の薬毒もありますがね。この症状は薬毒が頭に固った症状なんです。だから、こういうふうなんです。仕事が嫌になったり、頭が――考えようと思う事が考えられない。纏まりがつかなくて、それだから何をするのも嫌なんですね。これは治りますがね、やっぱり長くかかります。段々段々ですからね。後頭部に固まりがありますよ。それから頚の廻りと、とにかく出来るだけ根気よく浄霊するんですね。自分でやると良いです。それで治りますよ。』

『これは私の経験もあるが、昔の歯の薬毒が頭に行ってね。丁度こんなようなものです。だから自分で――発狂するか自殺するか、どっちかですからね。考えようと思っても考えられない。他のことを考える。痛んで、その薬毒が段々頭に上って、頭に固っちゃった。』

 

8、頭の中心が吊上げられるような痛みで、感情が激しく変る女性

「地上天国」41号、昭和27年10月25日発行

「私の母(五十九歳)は頭の中心がなにかで吊上げられているような痛みがあり、また感情が激しく、一寸した事にも非常に喜んだり、悲しんだりし、笑ったり泣いたりすることが止まらず困っております。併し反面夜は幾分楽に休ませて戴くようになり感謝致しております。」

「現在の御浄化につきまして御浄霊の急所を御教え賜わりたく御願い申し上げます。」

『この原因は薬毒が頭へ固っているためで、霊的ではない。従って浄霊は頭脳を探って熱のある所を主にしてすれば、少しずつよくなってゆく。』

 

 

9、頭の内部に腫物が出来た人

(御教え)

「ある大学生、健康で身体は別に異状はないのですが、つい無意識に人の物を盗み、注意されて初めて気がつきます。病院で診断をうけたところ、脳に大きな腫物があるとのことですが、救わせて戴けましょうか。」

『これは訳なく治りますよ。医者にかかっては大変です。頭の内部に「おでき」の出来ることはよくありますが、外部から御浄霊をすれば目脂や鼻汁になって出ます。』

「霊的な関係は御座いましょうか?」

『霊が憑いて毒が集まることもありますが、併し普通はただ毒が寄るのです。』

 

10、脳癌と診断された娘

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「私の妹(十九歳)は二十六年二月より中耳炎と言われ通院中、四月頃より体がふらつき転ぶようになり、八月頃には目の前が急に暗くなること一日数回に及びましたところ、医師は脳癌と言い手術するとのことに家に帰り、九月より御浄霊戴き、御蔭様で当時の浮腫と首筋の腫れは治り、現在は延髄が浄化して動かせないような状態で、未だふらつき、歩く時には中心がとれず、自然に早く歩き、酒に酔ったような状態です。発病と共に種々の注射もやっておりますが、霊的と思われます点も御座いますが、いかが致しましたら宜しいもので御座いましょうか。」

『脳癌で手術――おかしいですね。医学の方は、脳癌になると死ぬとしてあるがね。脳癌になれば割合に早く死ぬんですね。それで恐れているんですがね。これは霊的ではないらしいですね。癲癇とは違うな。やっぱり、茲に毒がある――後頭部から延髄にかけて固まりがありますよ。ここを浄霊すれば治りますね。延髄が浄化して――これですね。茲に固まりが未だ残っているんだ。それを浄霊すれば、それで治りますよ。大したものではない。』

 

11、脳水腫(福助)の原因について

「地上天国」6号、昭和24(1949)年7月20日発行

「俗に福助、医学上では脳水腫と言われるものは霊的のものと存じますが、いかなる原因によるのでしょうか。」

『霊的も少しはあるが大体体的である。頭へ水が溜っているのである。浄霊で治る。霊的のものは治るのと治らぬのとある。これは前の世に頭をぶって非常に内出血して死んだのと、今一つは水死の際水を呑み逆さになったのとこの二つの生まれ代りである。霊の憑依ではない。』

 

12、子供の頭に水が溜って大きくなる原因

(御教え)

「子供等の頭に水が溜って大きくなるのは霊的でしょうか。」

『いや、これは殆んど体的ですね。霊的なのも万人に一人はあるでしょうから無いとは言えませんが、まあ大抵は体的ですね。こんなのは毒が一杯あるんですよ。溜ってるのがとても固いのと、ブクブクなのとありますがね。ブクブクなのは治りいいですね。』

「大人にはないようで御座いますが?」

『ええ子供に多いですね。生まれつき余計なものがあるんですよ。母親のお腹で子供が暫く逆さでいる場合に、毒が胞……あの紐ですね、胞から入って頭に溜るんですよ。』

 

13、後頭部を強打失神してから、引付が頻発し、知能二、三歳程度という女児 

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「矢島ヒサ(二十二年入信。十歳)二十一年九月、三尺の高さのところより落ちて、後頭部を強打失神致しました。一週間後より発熱し、その時薬名不明の注射をし、それより激しい引付けを絶えず繰返し、死の一歩前まで参りました時に、御浄霊を戴き救われましてより、めきめきと良くなりましたが、五カ月目頃より再浄化戴き、その状態は死の断末魔の様相で、全身冷く、紫色に硬直し、顔面は引吊り、正視出来ないような状態で御座いましたが、御守護戴き最近は体も暖かくなり、血色良く、特に顔色は綺麗になり、体格も普通の子供より良い位で御座いますが、智能は二、三歳位の幼児と同じで御座います。家中入信させて戴いており、御屏風観音様は御祀りさせて戴いておりますが、御神体は未だで御座います。薬毒のためで御座いましようか。または、何か霊的関係が御座いましようか。御教示の程御願い申し上げます。」

『これは薬毒ではありませんね。薬毒でこう言う風にはならないですね。やっぱり、後頭部を強く打って、その内出血が未だ固まっているんですから、智能的な機能が発育不能になっているんですね。ですから、後頭部を良く浄霊すれば良いんです――気長にね。そうすれば段々良くなる訳ですがね。丁度、やっぱり霊が憑つたと同じような症状になるんでしよう。で、御神体を御祀りしなければいけませんね。これが根本だからね。御屏風観音さんだけじゃいけないですね。早速御神体を御祀りして、後頭部を浄霊すると治りますよ。二十二年に入信していて、今以て御神体を御祀りしないような事じゃいけませんね。その心掛けが、やっぱり御守護戴けないのですね。やっぱりどこまでも、やるだけの事はやって――そうしてやらなければ、御守護が薄いですよ。』

 

14、癲癇症状で倒れた事あり、最近食欲なく、頭は痛く、ぼんやりし、呼吸苦しく、逆上せるという青年

「御教え集」6号、昭和27(1952)年2月25日発行

「古川益雄(昨年七月入信。二十七才)十六才の時に運動中に癲癇症状で倒れ、以来一年に一回位二、三年倒れ、それを気に致しており、頭は痛くぼんやりし体はだるく、神経衰弱と診断され、腎臓病にもなり、一夏はのぼせるので氷枕をし通した事もあり、カラシの腰湯も半年位続け、種々服薬手当を致し今日に至っております。仕事不能になってから二年になります。入信後御浄霊を戴いておりますが、大した変化は御座いませんが、幾分返事をするようになって参りました。昨年九月より就床し、最近食事が減り、朝一杯位しか食べず、奨めても頭が痛いと言って食べません。食後胸が苦しく、呼吸も苦しく、息もいきむ状態で、のぼせるような症状も一日に何回となく起ります。また一つ事を何時までも考え込んでおります。山羊の乳が好きで、長く飲用し、睡眠剤も幾らか使用しております。両親も入信し、御屏風観音様は御奉斎させて戴いておりますが。御神体は未だで御座います。祖父は神経衰弱気味にて変死しており、その親も同じ状態で亡くなっております。祖父の位牌はお祀りしてありますが、後のは個人としてはお祀りしておりません。原因並びに御浄霊の箇所の御教示を御願い申し上げます。」

『皆御神体を奉斎してない人許りですね。』

『これは、霊的と体的と両方ですね。それから、薬毒も相当入ってますね。薬毒と霊的ですね。のぼせると言うのは、頭に毒があって、そこに浄化が起るんですから、頭を良く浄霊する。腰湯――こんなような事は何にもならないんですからね。反って悪い。頭に毒がうんとあるから、頭をうんとやるんですね。一番は頭ですね。それで、頭に毒がうんとあるために、霊も憑り易いんです。それから茲に祀って貰いたい祖霊もいますから、やはり、正当に祖霊を祀ってやらなければいけないですね。祖父だけではいけませんね。そうして御神体をお祀りする。それが根本ですよ。そうすれば必ず治りますよ。それから、家の人なんか良く御神書を読んで聞かせるようにするんですね。そうすれば必ず治りますよ。』

 

15、生後六カ月で脳膜炎になり、以来十数年ダルマ同様寝た儘の娘

「御教え集」8号、昭和27(1952)年4月20日発行

「十七歳の女。生後六カ月頃風邪を引いて以来、高熱が続き、脳膜炎とのことで、注射や薬を続けました。以来十五、六年間あらゆる治療、祈祷を致しました。整形手術、脊髄注射六本うっておりますが、何の効果もなく、長年寝たままにてダルマ同様で御座います。二十六年夏より御浄霊を戴くようになり、私(父)が入信、御浄霊を致しております。」

「御浄霊の急所につき御垂示の程御願い申し上げます。」

『これは脳膜炎の時に、注射と薬で固めたんですね。無論氷冷したに違いない。脳膜炎と言うのは前頭部の浄化ですからね。ここを固めちゃった。そのために手と足が動かなくなったんです。やっぱり、この因が中にあるんです。あらゆる治療と言うのが悪いんです。これをしなかったらね。おまけに整形手術――どこをやったんですかね。脊髄注射六本――これも悪いですね。このために経過が悪いんです。これがなかったら、脳膜炎なんて訳がないですよ。これは是非治してあげたいですね。急所はこの(前頭部)中ですからね。この中に固っているから、これをやれば良いんですが、力を入れちゃいけませんよ。力を抜いてね。ただ、整形手術を、どう言うふうにやったか判りませんかね。これさえ大したことをしてなかったら治りますね。手足の筋でも切ったんですか。判らないですか。』

「足の麻痺した部分と、右足の附根を致しております。」

『左は――。』

「致しておりません」

『左も動かないですか。それじゃ、ここ(頸部淋巴腺)を中心にやって、これ(頸部淋巴腺)に固まりがあるから、これをやって御覧なさい。治る訳です。力を入れちゃいけませんよ。』

 

16、脳膜炎で眼が充血してくるのは、峠をこした状態

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「十一歳の男子。十一月七日より頭痛を訴え、一回の御浄霊後、全身発熱、頭痛は一層激しくなり、頭痛以外は短時間にて楽になります。頭の中心は、御浄霊六回にて熱も三十七度程となりましたが、なお軽痛が残っております。浄化発生より三昼夜にて、衰弱度強く両眼充血し、黄色の目ヤニが出始めました。」

『これは最初脳膜炎だったですね。軽い脳膜炎ですね。脳膜炎の方は峠を越したから、もう良いですよ。両眼充血し、と言うのは、峠を越した状態です。毒が溶けて出て来たんです。』

 

17、生後十カ月で脳膜炎になってから、口もきけず、耳も聞こえない子供

「地上天国」23号、昭和26(1951)年4月25日発行

「当年三歳の女の子。生後十カ月頃脳膜炎を患い当時医療にて固めました。小さい時には気づきませんでしたが、未だ口がきけず耳も聞えません。頭の働きなど普通の子供と変りません。この子の伯父は発狂して死亡しており、この子の兄は、生後八十日頃脳膜炎で死亡し、その弟も生後四十五日やっぱり脳膜炎の症状で死亡しております。以前死亡している人達と何か関係がありましょうか。また治癒するものでしょうか。浄霊は約三カ月間位受けており、その間汽車の音などに振りむくようなこと二、三回あります。

『これは脳膜炎の時、氷冷などで毒素を固めたため、脳の機能が働かなくなったのであるから、気長に浄霊すれば、必ず治るものである。勿論頚の廻り、肩の塊りもよく溶かすことである。また霊的関係というよりも、遺伝性である。出来るだけ運動させるようにすると、浄化が起るから早く治るのである。』

 

18、四歳の時脳膜炎になってから、癲癇の発作が起るようになった子供

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「十歳の男子。四歳の時急性胃腸と脳膜炎を起し、医者にて絶望状態を救われましたが、同年九月より、引きつけるようになり後天性癲癇と言われ、月一回必ず、夜明け前に発作を起し、症状は強度に引きつけ尿を漏らします。発作後は無意識に頭痛を訴えます。学校の成績は悪く、いたずらっ子で家人を困らせております。お腹の工合が悪い時には、必ず発作を起し易いとのことで御座います。右はいかなる原因で御座いましょうか。脳膜炎を固めることによっても、このような症状を起すもので御座いましょうか。御救い戴きますには、いかがいたしましたら宜しゅう御座いましょうか。」

『脳膜炎を固めてあるんです。それで、前頭部ですね。茲に固っている。それで、癲癇のような症状が起るんですね。強度に引きつける――これは前頭部の中の――脳が、非常に神経を使う機能になってますから――それから、尿を漏らします――小便を催すとか言うのは前頭部に神経があるんですから、茲に浄化が起るために、そういった神経が鈍くなる――ぼーっとして鈍くなる。それで、尿を漏らす。発作中に無意識に――茲に浄化が起るから――強く起るので無意識になる。それが溶けるためです。学校の成績――無論悪いですね。前頭部の中を浄霊すると、すっかり治ります。これも、力を絶対入れちゃいけません。これは、良くなると、目ヤニや洟が出ますから、そうしたら、しめたものです。それから痰が出ることもあります。そんな――排泄物で治って来ます。』

『それから、お腹の工合が悪い時は発作を――これは、お腹と頭は続いてますから、茲に浄化が起る時は、お腹も浄化する。だから、ここ(頭部)を浄霊すると、お腹がグーグーと鳴ることがあります。天地になってますからね。』

 

19、日本脳炎について

「御教え集」25号、昭和28(1953)年9月15日発行

『今年(二十八年)は日本脳炎が非常に流行って、去年(二十七年)の何倍ということになってますが、信者の人からみれば日本脳炎というのは結構です。』

『これはいつも言うとおり、頭を天日で照らすために後頭部に毒素が集中するわけです。その毒素というのは背中の毒が多いです。人間は背中の方がずっと毒が多いのです。何故背中に毒が多いかというと、人間はうつぶせに寝る人はないので仰向きに寝るから背中に溜るのです。それで背中一面から肩にある毒素が、頭を照らされるので、上って来るのです。それで人間の体はうまく出来ているので、後頭部まで来ると外に出されることになっているのです。それで後頭部から頭脳を通過して目脂や洟になって出るのです。それで出る場合には、必ず血が混っているのです。それはここの毒血が出るのです。これが出るだけ出れば治ってしまうのです。』

『その時に医学では冷したりするから、頭のどこかに固まるのです。そこで、あとが片端みたいになるのです。ここ(前頭部)に固まれば目が見えなくなるとか、横の方に固まれば耳が聞えなくなるとか、頚の方に固まれば手が痺れるとか、そういうわけです。ですから何んにもしなければ、出るだけ出て治るに決ったものです。それで死亡率も相当あります。一割以上あるようです。それは蚊の媒介と言うが、そんな馬鹿々々しいことはありません。もし蚊の媒介とすれば、東京では本所、深川辺りが一番起らなければならない。処が本所、深川が一番少ないのです。寧ろ他が多いです。それからまたもし蚊の媒介とすれば、冬は起らないわけですが、冬も起っているのですから、実に笑うべきことです。よくお蔭話に出て来ますが、多分日本脳炎だろうということは、延髄が動かないなら、はっきり直ぐ分ります。そういうわけですから、日本脳炎などには大いにかかるようにした方がよいです。頭がよくなります。学校の生徒は日本脳炎をやると成績がよくなります。優等になります。実際言うと、子供より大人の方がかかった方がよいくらいです。』

20、日本脳炎になった子供の浄化の経過と、その御伺い

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「八月二十七日頃より、二女(十四歳)が微熱があり、九月一日登校したるところ、朝礼の際立暗みがし、その日の午後より寝込み、四十度二分からの高熱が出て非常な頭痛を訴え、手足をもがきただならぬ容態になりましたので、早速教師が御浄霊を致しました。この間時々吐気を催しましたが何も吐きません。眼も充血致しておりません。自分の口、鼻等から出る息が非常に臭いと申しておりました。このような状態が二、三日続き、なお熱は四十度を下らず、耳は次第に遠くなり、発病時より一週間目位から、次第に昏々と眠るようになりました。食欲は全然なく、湯茶を少量飲むばかりにて、便通は普通便から軟便になり、小便は一日五、六回から回数を増して参りました。発病後十一、二日頃より、熱は三十八度五分が最低で、大体三十九度前後になり、夜間五、六回位下痢と色の濃い小便を多量にするようになりました。食欲は殆んどありません。十三、四日頃からやや意識が出、重湯を二杯位と牛乳少量、お握り一個位食べる程度になりました。本人は日頃から虚弱な体質で麻疹、急性肺炎、眼病等を以前患いました。病人の祖父、祖母は腸チフスで死亡しております。以上のような症状で、右は結核性脳膜炎のように考えられますが、いかがで御座いましょうか。なお右の経過は順調なもので御座いましょうか。」

『これは順調ですね。心配ないですよ。段々良くなります。脳膜炎とも一寸違うようですね。脳膜炎だったら頭が割れるように痛いですからね。これは日本脳炎ですね。その非常に重いものですね。耳は治ります。溶けた毒が耳に溜ったんです。一週間位から眠るように――脳膜炎はこういうことはない。眠るんじゃない。食欲がないのは仕方がない。便通は問題じゃない。非常に順調ですよ。非常に重いから長くかかるんですね。併し少し経つとずっと良くなる。薬毒も相当あるから、それで長くかかる訳ですね。そういう時には、ついでに薬毒の浄化も起りますからね。結核性脳膜炎じゃないですね。日本脳炎です。それから、霊的には関係ないです。それで、後頭部を良く浄霊する。最初は相当固かったでしょうが――仰向けに寝ているから気がつかなかったでしょうが、そういう訳ですから――決して心配ないです。』

 

21、頚部硬直、両眼充血し、高熱の出る老人

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「六十過ぎの男子(信者)七月二十八日より非常な高熱にて、猛烈な頭痛に苦しみ、頚部硬直し、意識も不明瞭になる事もありましたが、数日後幾分下熱し、意識も戻りましたが依然として三十九度五分前後の熱にて、午前午後もさしたる変化は御座いません。頚部も左右には楽に振れますが、前後はまだ幾分痛みを感じ、言語応答も少し意味不明のことも御座います。両眼充血し、特に左眼よりは涙と目脂が出ております。鼻汁は出ません。」

「御浄霊致しますと、その局部(特に頸部、前頭部)に熱が出始め、やがて多量の汗と共に下熱致しますが、暫くして、また高熱が出て参ります。日本脳炎のようにも存ぜられます。心臓病以外さしたる病歴は御座いません。」

「御浄霊の個所、その他注意事項御垂示の程御願い申し上げます。」

『これは日本脳炎的のものですね。ここ(後頭部)に固って来る。根気よくやるとね。これは治りかけて来ている。これは溶けかかって来ているから良くなります。幾らか治り方が遅い位です。固いですからね。一旦柔らかになりますが、また固くなる。だから、それをやるのに、一日に十回位やる。二、三十分置きにやる。すると、二、三日で治ります。それを普通の病気の時と同じと思い、一日一回位やったんでしょうね。』

「毎日つづけてやっておりました」

『まあー結構ですがね。大浄化ですから、非常に結構ですがね。始終やっていたというのは。』

「私はやっておりませんが、家の人がやっております。」

『だが、やり方に力が入るから、溶け方が遅い。』

 

22、発病後の記憶がなく、一時半身不随にまでなった中年の男子

(御教え)

「四十四歳の男子。昨年九月頃から眼がかすみますので、注射を続けましたところ、頭がボーッとして左半身不随となり歩行すら困難になりました。本年次第に手足がきくようになりました。処が九月頃から再び浄化激しくなり、手足は不自由になり便意も不明確になり、笑いも怒りもせず全く人形のようになってしまいました。十一月四日、夕食に立上ろうとしました途端に、ヨロヨロとして柱の角に後頭部を打付けて倒れ、人事不省となりました。御浄霊一時間程して気がつき、その夜明頃から数回にわたり胃液のようなものを吐きまして次第に正気となり、ハッキリ言葉も出るようになり、三日目には手足は完全に、頭も明確になり、ただ今では眼だけが少しかすむ位となりました。本人は発病しましてから約一年二カ月の事は、全然記憶がなくなっております。これはいかなる理由で御座いましょうか、御伺い申し上げます。」

『これは注射のためですよ。薬が頭に来てボーッとして手足に固ったんですよ。恐ろしいですね。』

 

23、脳溢血及び中風について

「御教え集」24号、昭和28(1953)年8月15日発行

『中風というのは健康な人ほど起るのです。弱っている人には起らないものです。結核で痩せた人というのは決して中風は起るものではないので、中風というのはかっぷくのよい脂ぎった血色のよい人に起るものです。』

 

『中風の人はかえって肩が柔らかいのです。そういう人は体の毒が肩を通り越して頚に集まるのです。それで肩が柔らかいから非常に健康なのです。』

 

『その代り中風の人は頚の廻りに必ず固まりがあります。それは右か左です。それから後頭部ですが、これも右か左にあります。つまり毒素が下に行くべきが、上に行ってそこに固まるのです。そうしてこれが急に溶けて来て、頭の中に入るのが脳溢血です。そうして右が凝っている人は左の手足がブラブラになるのです。中風だけは肩でなく、今言う頚の固まりです。』

 

『中風も頚の横側の人と後頭部(延髄)の人と両方あります。その固まりが溶けて脳溢血になるのですが、こういう人は中風になっている時はそうですが、ならないうちも棒みたいな固まりがありますから直ぐ分ります。』

 

(御教え)

「中風患者の食事はやはり菜食が宜しいでしょうか。」

『菜食がいいですね。中風になる人は肉食の人に多いですね。どうしても肉食すると血が濃く濁りますからね。』

 

(御教え)

「中風はやはり筋をひくものでしょうか。」

『ええ、遺伝しますね。○○さんみたいに三回目だって治るんだからね。大した事はありませんよ。』

 

24、信者でも中風になるが、軽く治りいい

(御教え)

「本人は勿論その一家は皆熱心な信者でございますが急に中風の御浄化を頂きました。今まで熱心であっただけに多少の迷いを生じた様子ですが、このような場合どのように指導させて頂いたら宜しいでしょうか。」

『この道の信者だって中風になりますよ。その代り信仰してると軽くて済むんです。そして治りもいいですね。五六七教の渋井さんだって去年中風になったんです。渋井さんは三度やりましたがね、もうよくなりましたよ。最初は首のうしろ側にオデキが出来て毒血がうんと出たし、二回目の時は足の腿の外側にやはりオデキが出来て毒血が出ましたね。あの人は大体祖父も父も中風ですからね、で、その筋なんですね。あの人がそんなぢゃ信用にかかわるんで、私も大分骨折りましたがね。(笑声)』

「やはり筋をひくものでしょうか。」

『ええ、遺伝しますね。けど、渋井さんみたいに三回目だって治るんだからね、大した事はありませんよ。』

 

25、中風で右肩が痛み、痰の排泄の激しい老人

(御教え)

「会員(六十三歳の男子)中風になり最初より御浄霊させて戴いておりますが、最近右肩が痛み出し非常に痰が出ておりますが、右手右足は未だ不自由で御座います。全快致しましょうか。なお御浄霊の急所はどこでしょうか。」

『痰がどんどん出てりゃ結構ですよ。これは右肩に毒血や毒の固まりがあり、それが溶け出して、痰になるんです。出るだけ出れば自由に動くようになって来ますよ。急所は痛む所、あるいは痛くなっても圧すと固まりのある所です。それからここの所(首すじからあごにかけて)に中風の元があるんですからここもよくやる事ですね。ここの血管が破れて毒血が頭に上り、そして反対側の手や足に流下するんです。』

 

26、逆中風について

(御教え)

『逆中風ってのがありますが、これは溢れた血が頭に行かずにそのままその側の手や足に流れるんです。けどこの方は軽いですね。脳溢血にならずに中風になるんですから――これだけでもノーベル賞の価値がありますよ。』

(御教え)

「四十五歳位の男子、約四年前より右側の腕と足が痙攣し出しました。別に脳溢血になったことはないとのことですが、現在昼夜共に同じように相当激しく痙攣し、また後頭部が重く凝ると申します。これは逆中風でしょうか。また御浄霊はどこを主にさせて戴いたら宜しいでしょうか。」

『逆中風ですね、これは。これは殆んど茲ですよ(耳の後下方の首筋)ここをよくやればいいんです。ここの毒血が溶けて手や足に固ったんだから、その外手や足の熱が出たり、痛んだりする所をよくやって上げることですね。それから腕の付根の所もよくやることですね。これは一寸悪性のようですが、気長にやってれば治りますよ。』

 

27、逆中風の浄霊について

「地上天国」49号、昭和28(1953)年6月25日発行

「五十五歳の男子。歩き方が変だと感ずるようになりましたのが始まりで、それからじりじりと右手右足の運動が鈍くなり、遂には全身に硬直が来まして八年になります。」

「三年前から着物も自分で着られないようになりました。多年の豪飲の故とのみ思っておりましたが、医者は戦争疲労のためともいい、血液検査しまして陽性との事にて、サルバルサン三、四十本うちました。その間カイロプラクチック指圧療法、鍼灸、温泉療法など続けて参りました。次第にお尻が突き出て前屈みに膝がガクガクして中心が取れず、妙な恰好になってしまいました。震顫麻痺の症状によく似ており、脊髄癆のようでもあり、口が吃り言葉がよく分りませんので、中風のようでもありますが、頭脳ははっきりしております。知覚神経が過敏で運動神経麻痺のため起居動作が困難であります。頭、口唇及び手先が痙攣しており、血圧は低く頚、肩、腹、腰、足、鼠蹊部、手足などコチコチに固く、顔及び足の甲が浮腫しており、御浄霊を戴きましてより一週間目より死相が表われていた状態がなくなりました、また夜は小便が何回となく催していましたのが、遠のいて来ましたことと。ちょっとした刺戟にも体中苦になって一睡もしない夜が幾月か続いておりましたのが、この頃はそれ程のことはなくなりまして誠に有難う御座います。現在は御浄霊を戴きまして半年余になりますが、この頃はだんだん全身の力が抜けていくような気がすると申しております。また掛蒲団の重さを大へん気に致します。右謹んで原因及び御浄霊の急所を御教え賜わりたく御願い申し上げます。」

『原因は薬毒であり、逆中風であるから、浄霊によって薬毒の減るだけ治っていく。急所は触って熱のあるところ、痛み、無感覚、凝りのあるところをやればいい。特に頚のまわりの固まりを溶かすことである。』

 

28、中風で極度に震えるのは重いが、首だけ震えるのは中風に関係なく、頚部が凝っている

「御垂示録」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「中風は反対側の頚部に来るとのことで御座いますが、足の方のは――。」

『足ばかり悪いのではない。その代り、右の手と足は同じです。右の手と、左の足と言うことはない。足でなく手です。手が悪ければ足が悪いんですからね。』

「中風で極度に震えるのは、いかがで御座いましょうか。」

『重いのです。筋が吊っているんですね。』

「絶えず、首だけやるのは――。」

『筋が吊っているんです。』

「中風は関係御座いませんでしょうか。」

『関係ないのです。頚部が凝っているんです。』

 

29、脳溢血にて急を要する場合の浄霊の急所

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「脳溢血にて急を要する場合に、御浄霊の急所はどこで御座いましょうか。」

『脳溢血は延髄の血管が破れて溢血するんですからね。脳溢血の起りたてですと、延髄に固まりがありますから、延髄と前頭部ですね。これが、こう(頭の上を通り反対側の肩)にいきますからね。肩ですね。肩をやると、手の方が楽になります。溢血は早いですからね。溢血してから、すっと行きます(反対側の肩に)からね。これを大体主にして浄霊すればよい。毒血ですからね。こうして、毒が減る。』

 

30、高血圧になる理由と、高血圧は脳溢血の原因とはならないこと

(御教え)

「高血圧を心配致す人がありますが、この御道の上からは問題ではないと存じますがいかがでしょうか。また高血圧はいかなる症状より生ずるものでしょうか。」

『高血圧ってのはね。ここが(のどの両脇の筋)凝ってるんですよ。これがね、腕に繋ってるから、腕に血圧計をやると凝りのために高くなるんです。この凝りは病気の原因にはまずならない、なればいいんですがね。だから扁桃腺炎なんかになれば結構ですよ。で、茲に凝りのある人はきっとこっち(耳の後下の頸筋)にも凝りがあるんです。そしてここの凝りが脳溢血の原因なんですよ。この二個所が隣り合ってるもんだから間違えてしまうんですよ。以前、血圧が三百って人がいましたが、本当はこの人はもっとあるんです。何故かって言えば血圧計をあてるとすぐ三百になってしまうんです。しかも血圧計の目盛は三百しかないんですからね。この人は講談社の筆耕を三十年もやったんで、そういう仕事のためにこののどの所が凝ったんですよ。中気ってのはこの頚筋の所に固っていた血が溶けて脳へ上って、反対側の手足へおりるんです。それからこれは医学では余り言わないようですが、逆中気ってのがあるんで、それは頚筋の所の血が頭へ行かず、そのまますぐ手足へおりるんです。』

 

31、脳溢血で倒れた時、頭を氷で冷すことは最も不可であること

(御教え)

「脳溢血で倒ました時には、どこを御浄霊致すべきでしょうか。」

『頭と頚の所ですね。頭をするのは毒血が頭の中で固まり易いからです。よく倒れると頭を氷で冷しますが、あれは極くいけないんで、あれをやると脳の中で固ってしまうんです。だから出るだけ出た方がいいんです。従って安静に寝かせる必要もないんです。死んでしまうのは、氷で冷すから死ぬんで、冷さなければ死ぬ筈はないんですよ。』

 

32、脳溢血で意識不明、または痴呆状態になる時、毒はどこに固まるか

(御教え)

「脳溢血になった人で幾日も意識不明であったり、痴呆状態になったりする場合が御座いますが、このような場合、霊はいかなる状態におかれているもので御座いましょうか、御教え御願い申し上げます。」

『頭の中の意識を司る所へ毒血が溜って機械が止まる。従って霊もそうなっている。肝腎な前頭部へ毒が行って固まる。冷せばよけいに悪い。』

 

33、脳溢血と瀉血療法、その他について

(御教え)

「今年七十三歳の夫。一昨年初め頃より脱腸となり、そのため足元が不自由で時々転ぶ。昨年六月電車の自動扉に挟まれプラットホームへ転倒、その際右腰及び右腕を強打、激痛と共に腰が立たず、診断では骨に異常なしとの事で、痛み止めの注射四、五回。その後オキシヘラー療法一ヶ月受け、局部の痛みが幾分軽減。昨年七月私と妹が入信。その後夫の頭が変調、夜中に「どこそこへ連れて行け」と云うようになる。以前より縮腎の気があり尿意が近く、夜中に意識なく漏らすようになる。御浄霊だけの療法に反対する家族が出来、医者にかかり、血圧を止める注射や沃度分の薬等を飲み、本年四月頃まで、医者と御浄霊の両方で治療、興奮時は鎮静剤を服薬。そのうち右足が硬化し、中風症状で自由が利かず、脳の状態も快方に向かう様子なく、医師も軽度の脳溢血と言いますが、不治のような言葉つき等と共に、私自身の信仰の間違いも悟り、神様にお縋りする外ないと思い、医師を断り教会へ。」「御屏風観音様は昨年奉斎、大光明如来様は今年十二月に御奉斎。」

「今まで御守護で、寝たきりの本人、食事は美味しく普通食程度、御神体奉斎後、その部屋で寝ているが、数日前より、左顔面麻痺状態、食物を噛む力も衰え、体全体に熱が出て、咽喉に痰が溜まってきたが、吐き出す力なく、ゴロゴロ音がしている。御浄霊を受け、黒紫色の嘔吐物を一升位ずつ二回吐きました。よくして戴けるのか、また、御浄霊個所は。」

『医者にかかっている人は、絶対御浄霊してはいけない。丁度ザルに水を入れるようなものです。神様に御願いしてお浄めしながら、また薬を入れるのは非常にご無礼になります。難しいな、これは。七十三歳――年も年だし、オキシヘラー療法 ――こいつが悪い。迷っているのもいけない。血圧を止める注射――これが悪い。』

『大体脳溢血というものは、一変は必ず意識が返るものです。血圧が高いのと脳溢血とは直接関係はないんです。これについて、家内の長唄の友達なんですが、小三郎さんの所へ来ている内に、便所で倒れたんです。これは、私が注射を嫌うので、内緒で便所で注射を打ったんです。大体この人は何ともなかったのに、二、三ヶ月前医者に血圧が高いと言われて、それ以来血圧の注射を打っていたんですが、で浄霊してみると、フウフウと息をして人事不省なんです。脳溢血でフウフウと息をするのは極く悪い徴候です。信者ではないから、医者に診せぬと家族に悪いから、医者を招んだんです。――大体脳溢血で倒れても、必ず一度は目が覚めるんですがね。――処が医者が、瀉血療法をしたら五分で亡くなりました。脳溢血は耳下腺と延髄の毒が溶けて脳を通って反対側の手足などに毒が流れて行くんですから、おこってから瀉血しても何もならないんですがね。その時はもう反対側に流れて行ってしまっているんだから。そうして、脳溢血と血圧とは直接関係はないんです。脳溢血は延髄が主だし、高血圧は(扁桃腺の首筋の固い所を指差され)ここの毒が腕に流されて行って、血圧計に高く表れるんだから、そして血圧を本当に下げる方法はないし、注射で下げると、反動がひどいんです。仮に血圧が二〇〇位の人が一五〇位に下ると、しばらくたって反動で二三〇位になるんです。この人はちょっと請合えませんね。なるべく離れた方がいいですね。もう間もないですね。死ぬ前の状態ですね。それでも続けてやれば、霊界に行ってから良いが、一旦医者にかかってからやることですよ。』

 

34、脳溢血が治った後、左半身やや紅味を帶び、冷たいものに触れると熱く痛く感じる婦人

(御教え)

「三十五歳の女。半年前に脳溢血で左半身不随となり御浄霊で殆んど快癒致し、今日では左手にやや力が入らない程度で御座います。処が左半身やや紅味を帯びており、氷や水の冷たいのに触れると、反って大変熱く痛く感じます。いかなる訳で御座いましょうか。」

『毒血が未だ残っているから赤いのです。ふれると熱いのは、薬毒の性質です。』

 

35、脳溢血の再発の原因

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

『右の半身が不随の時は、左のここ(頚部)に固まりがありますから、それを良く浄霊する。治りますよ。そうひどい――重いのではないですね。少しずつ良くなります。左の固まりを解かないと再発します。溢血はこう言うふうに(右より、頭の上を通り左側)来ます。再発しなければ、段々良くなりますね。気長にやっていれば良いです。』

36、脳溢血の再浄化と、信仰的な考え方について

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「五十五歳の女の信者。昭和二十五年十二月受講中、脳溢血的症状で倒れ、数日間人事不省となりましたが、御守護戴き回復させて戴きました。二十六年七月再浄化戴き、隔日位に浄霊させて戴いております。(他の日は家族が致しております)現在まで余り変化なく、当人も家族も多少焦燥の気味で御座います。症状は絶えず頭が重く、折々眩暈があり稀に吐気があり、記憶力は非常に減退しております。七歳の頃、角膜炎の手術二回、この折全身麻酔をし、現在は弟さんの家にて養生中です。御浄霊の重点を御教えの程御願い申し上げます。」

『七月再浄化で、三月位しか経たないですね。それで焦燥なんで、余っ程言ってやると良い。中風的症状で、三月や四月で、良いとか悪いとか言うのでは、問題にならないですね。これは普通打擲らかして置くと何十年も治りっこないんですからね。一年や二年は、何も焦らずに任せて置くと言う心持でないと駄目ですね。病気は――あらゆる病気は、焦ると言うのが――執着ですからね。いつも言う通り、そうすると治らなくなる。反って、治そう治そうと言うと、それが逆になりますから、治らなくなる。こういうことは、家の人によく言ってやると良い。だから、死ぬまい死ぬまいとすると、反って死ぬ。そんなことを考えないと、生きる。この間も言ったが、逆効果になるからね。浄霊の重点は頭ですね。頭の毒が非常にありますから、頭を主にしてやると良い。それから、ここ(頚部淋巴腺)ですね。それで、少しずつ治っていく訳ですよ。』

 

37、脳貧血では死ぬものでない

(御教え)

「脳貧血で亡くなった祖母が・・・(略)」

『脳貧血では死ぬものではない。脳溢血か脳充血でしょう。』

 

38、脳貧血で倒れて、医療を続けているうちに、心悸亢進、眩暈、頭重、肩の凝り、常に夢見ているような状態が続くという男

「御教え集」5号、昭和27(1952)年1月15日発行

「私の夫(警察官二十五歳)二十年二月十八日風呂で卒倒し、その後勤務先でも二回あり、二月二十五日より頭重、眩暈が伴ない、身体がだるくなり医診を受けました。処が、心臓が少し弱っているだけで、大した事はないとの事で、無理に出勤しておりましたところ、同月末日より一層ひどくなり床につくようになりました。それからは、発作的に発熱、心臓の鼓動が激しくなり、意識が遠くなるような状態が日に一、二度起るようになり、入院手当を受けました。発作は小康を得ましたので退院し、自宅で静養致しておりましたが一向治らず、肩も凝り、四月末再び発作が起るようになり、再度入院。その後は起きられなくなり、食欲も減退して参りました。植物性神経失調症と言われ、発熱毎に水または氷で冷し重曹、葡萄糖、テプロンの注射を用い、その他鎮痛剤、プロム加里を毎日注射または服用しました。五月にお道のお話を聞き、御浄霊を受け、五月十日私が入信致しましたが、医者を諦めることが出来ませんでした。六月末頃より足が冷たくなり始め、次いで頭も冷たく感じるようになり、極度に衰弱し、医者に見離され退院し、家で御浄霊を戴くようになり、体温が出て参り喜んでおりましたところ、周囲の反対、本人もはっきりお道が分らず、再び人の言うままに鍼、医者に通い腰、肩等に注射三十本うちましたが一向に良くならぬために、医療を捨てて御浄霊を戴くようになり、九月二十三日主人も入信致しました。十月初めには少し歩けるようにして戴き、同月六日より教会へ参り御浄霊を戴いております。段々血色も出、食欲も普通人と変らず元気になって参りましたが、未だ眩暈、頭重はすっきりせず、肩も凝り頭がボーッとして、常に夢見ているような状態が、前より激しくなりました。いかが致しましたら、早くお救い戴けましょうか。」

『なーに、良い加減なものです。植物性神経なんて――どう言うものだ。神経に植物性と動物性とあると見えるね。これは、頸の廻りから肩にかけて凝りがあります。固まりがありますから、それを見て御覧なさい。それを溶かせば良いんです。ただ、長くかかりますが、これはきっと治りますよ。処が、打擲らかして置けば、訳なく治るんですが、お医者に行って色んな――氷で冷したり――氷で冷すのは悪いですね。固めるからね。重曹、葡萄糖――鎮痛剤――これが問題ですよ。これが茲に凝りますからね。丁度、病気を増して貰ったんですね。良かったですよ――このお道を知らなかったら、結局廃人みたいになるか命のどっちかですね。最初は脳貧血だったんですね。脳貧血と言うのは、ここ(頚部)に固まりがあります。溶けてくると――熱が出て溶けるんだから、そうなるとボーッとするんです。それから眩暈ですね。頭が重い、ボーッとするのは、ここ(頸部淋巴腺)を見て御覧なさい。熱があって固まりがある。元は頚の廻りですね。心臓にもある。それをやると治りますよ。これは古い薬毒に新しい薬毒を足した、それが原因ですから、それを溶かせば良いんだから、一寸も心配要りません。こう言うのは沢山あるんですよ。名をつければ、薬毒病と言うんでしょうね――今、官吏公務員の汚職事件ですね。あれは役得病でしょうね。』

 

39、脳溢血後ロレツの廻らない原因、及び吃の原因に就いて

(御教え)

「脳溢血後ロレツの廻らない人がよく御座いますが、御浄霊の個所をお教えお願い申し上げます。またどもりの原因と御浄霊の個所をお教えお願い申し上げます。」

『ロレツが廻らないのは、頭から両耳、顎にかけて毒結があるためで、そこを御浄霊すればよい。「どもり」も同じです。』

「地上天国」12号、昭和25(1959)年1月20日発行

「吃の原因についてお伺い申し上げます。」

『頭と舌の連絡筋に固結せる毒素が、神経を邪魔しているのが原因である。頭の横から頬へかけて、熱のある部を浄霊すれば治る。』

(御教え)

「吃の原因は何んでしょうか。」

『これは頭と舌に一寸毒があるんです。そのために頭の意志が舌まで伝わるのに手間がかかる。頭をよく浄霊して上げなさい。毒のある所には熱が出ますよ。気長にすれば治ります。』

 

40、ロレツが廻らないで舌のつる原因

「御教え集」24号、昭和28(1953)年8月15日発行

『この間面白い事がありましたが、舌がつり、ロレツの廻らない人ですが、この原因が鼻の奥にあります。舌がつるのは、普通はここ(顎下)で、横からつるのが普通ですが、縦につるのがあります。それは医学で言うアデノイドという所の辺からつるのです。ですからそういうのは、ここ(鼻と口の真ん中の奥)と後の真中をやると、そのつるのがずっとよくなります。だからその原因というものは、実に案外な所にあるものです。』

41、二歳の時河に落ち、現在耳は聞えるが、物を言う事が出来ない男

(御教え)

「三十二歳になります入信の男子で御座いますが、二歳の時に河に落ち、それまでは言葉も片言ながら明瞭で御座いましたが、河に落ちてよりは耳は聞えますが物を言うことが出来なくなり、現在に至っております。いかがなもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」

『頭の一部を打ったのであろう。前頭部の御浄霊を気長にすれば治る。しか三十二歳では固っているから治ると言ってもある程度までしか治らない。』

 

42、人の首を振るのを見てから、首を振るようになった中年の女

(御教え)

「未入信の五十二歳の婦人で御座いますが、二十五年程前にお灸を据えに行きましたところ、十七、八歳の娘が小児麻痺のような状態で、首を左右上下に振りますのを見て「アレ、この子は若いのに気の毒だ」と思って以来、自分が同じようになってしまい、種々手当を致しましたが良くなりません。なお本人長年の喘息を御浄霊戴きまして大変楽にして戴き、首を振りますのも幾分少なくなりました。首を振る場合意識している時といない時があるそうで、五分か十分位になります。いかなる意味が御座いましょうか、御伺い申し上げます。」

『首を振るようになったのは、いつか出るのが出たまでです。これが動機で首を振るのです。頭の後の筋、頚と肩との間にある毒素を浄霊すれば段々治ります。気長に浄霊しなさい。』

 

43、以前に六〇六号を打った事があり、現在顔面神経痛の人

「御垂示録」5号、昭和26(1951)年12月25日発行

「十八才の時性病にかかり、六○六号十本打つており、横隔膜に卵を半分に割った位のものが二、三箇あり、浄霊で良くなりましたが、七月より咽喉が悪くなり、話が出来なくなり、浄霊で良くなりました。八月末から耳が痛み浄霊で良くなりました。十一月始めに顔面神経で左の方に上っております。どこを浄霊致しましたら宜敷いでしょうか。」

『上っているところを、どこか――押すと痛い処があるから、そこに固りが吊っているんだから――顔面神経と言うのは、割に治り良いものですよ。原因は、性病の時に使つた薬です。薬毒です。性病と言う奴はそう言う薬を使うからね。だから、性病なんて何でもないが、薬毒が恐いんだ。性病で、何だ彼だ言うのは、皆んな薬毒だ。それから六○六号の薬毒が、一番恐いんだからね。先ず、どこか悪かったら、六○六号を頭に入れなければならない事になる。』

 

44、脳の神経が引締ってしまう病気と言われた、右手の動かなくなった婦人

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「三十一歳の女。今より五年前より右手より順次に動きが悪くなり、医診(東大にて)の結果は脳の神経が引締ってしまう病気とのことにて、原因不明であり、五年位にて死亡すると言渡され、今まで何かと治療致しましたが効果なく、順次悪化して参りました。御浄霊一カ月にて大変気持が良く、動きが良くなって参りましたが、未だ延髄及び肩が非常に固いためか、余りはっきり致しません。右原因及び御浄霊の個所を御教示御願い申し上げます。」

『脳の神経が引締る病気――変な病気だな。引締る病気と言うその引締るのが病気なんです。これは結果を言っている。そうでなくなぜ引締るかと言うので、それを言わなければならない。これは何でもないです。この位で、死亡するなんて言うのは悪いですね。こう言うことがあったなんて、滅多にないですよ。脳の神経と言うが、頭が凝るんですよ。私なんか始終、引締っている。特に原稿書くと、頭が凝って来るんですね。だから順次動きが良くないのは、頚部淋巴腺に固まりがあります。ですから、ここを浄霊すると動きます。右の方の頭が凝っているんです。ここからここ(淋巴腺)を浄霊すれば良い。それから、肩をやれば良い。これは何でもないですよ。』

 

45、咽頭部が詰り、血痰排泄後、高熱が続いている婦人

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「四十三歳の女。二十五年十一月発熱し腹に固まりが出来、延髄から後頭部に上って、凝りが激しく、全然食事も入らない状態で御座いましたが、半年余り大変健康に暮させて戴きましたが、秋頃から横に寝ると咽頭部が詰るようで、頭に凝っていく気が致しました。二十六年十一月(前年発病と同日)血痰を五勺程吐き、それ以来毎日四十度近い発熱が現在も続いております。特に咽頭の廻りに最もあるように思われます。肋間、背部、腰が痛み、ねばい唾が引切りなしに出ます。大小便の排泄は少なく便秘しております。」

『こういう便秘は構わないです。どうしても――熱で乾くのと、食欲が減るから、便秘しても構わないです。誰が浄霊しているんですかね。見当違いだね。これは無論薬毒ですよ。こういう人は、頸部淋巴腺から熱が出ますからね。頚部がどちらかが腫れてますから、これを良くやって、その次は延髄のどっちかが腫れてますから、それをやって、それで熱は減りますがね。もし減らなかったら、浄霊に力が入るんだ。力を抜いて、そこをやれば、熱は段々減って、それで治っていきます。大したものじゃないですね。肋間、背部、腰――これは、そこをやれば割合に簡単に治っていきます。』

 

46、寝ると胸苦しく、頭、首が痛み、下痢がある娘

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「十五歳の女。九月十二日発熱、頭及び首が痛み下痢があり、二人の医師が心臓病と診断し見離され、その後今日に至るも臥床出来ず、坐り続けております。寝ますと胸部が苦しく、家族の者に交替で身体全体を撫でさせ困らせます。御浄霊は日に二回させて戴いております。御浄霊の個所を御垂示の程御願い申し上げます。」

『頭及び頸が痛み――この浄化ですね。こういうのは、きっと頚部淋巴腺ですね。これをやると割合治りが良いです。下痢――結構です。これは頭の毒が溶けて、下痢になるんだから、非常に結構です。』

 

47、足の悪いのも根本は頚部にある

(御教え)

「足の痙攣の場合はいかがでしょうか。」

『足の時でも根本は首筋ですよ。――ある教導師で時々足が悪くなる人がいますが、その人の眉間を一寸浄霊すると足が治ってしまうんですよ。だから足の悪いのだって頭が原因のこともあるんです。』