「電話機の設置に御守護」

御蔭話 東京都H.Y. (昭和二八年四月一七日)

私は昭和一八年に入信させて頂きましてより数々の御守護を頂いて居ります。この度は営業用電話を引込むに当りまして大変な御守護を頂きまして、茲に謹みて御礼の御報告をさせて頂きます。

私は一九年の九月に強制疎開で現在のS町三丁目より七丁目に引越しましだが、三月一〇日の空襲に焼出され、一時葛飾区のK町に居りましたが、二五年七月には元のS町三丁目へ戻る事が出来ました。私は鋳造所を経営致しておりますが、どうしても電話の必要に迫られ申し込みましたところ、二六年になり、電話局より「三万円払い込んでもらわねばならないがそれでもよいか」といって来ましたので「何でも彼んでも必要だからお願いします」と依頼したのですが中々に引いてくれそうもありませんでした。二七年になり、又局から話があり、今度は「電話公債四万円を買った外に工事費として三万四〇〇〇円かかるがそれでも承知か」といって来ましたが、「それでも結構だから是非欲しい」と頼みました。その後にある人に聞きましたところ「お宅では以前から電話が引いてあって、疎開になって電話機を局に預けてあるのだから四万円の公債は買わなくても済むかも知れない」といわれたので、本当かどうかもう一度調べて下さいと頼んで置きましたが、やがて返事で、「疎開証明をもらって提出したらよい」といわれ、早速に区役所より貰い局へ提出致しました。でもどうした訳か矢張り七万四〇〇〇円払い込む様に局から通知が参りました。私は今までも度々申し込んでも中々引いて貰えず、営業上どうしても必要だし、それに今引かないと又二、三年は後れてしまいそうなので、二月三日の中教会の月並祭に御参拝致し、明主様、大光明如来様に御守護をお願い申し上げました。さて四万円は後で払うとして、ともかく三万四〇〇〇円だけ持って疎開証明と一緒に局へ提出致しました。すると一寸調べておった係員がどういう訳か「四〇〇〇円だけで宜しいです」といって四〇○○円だけの受領証をくれました。私は吃驚してしまい、嬉しいやら気味が悪いやらでしばらく色々と考え込んでしまいました。たった四〇○○円?疎開証明を出したとはいえ、現に近所の知人なぞは電話機がありながら七万四〇〇〇円も支払って居ります。私は機械が局預けになっていながら四〇○○円で引けるとは、全く御守護によるものだと深く感謝申し上げました。疎開証明にしろ普通はそう簡単に貰えないのに直ぐ間に合わしてもらったぱかりか、近所でも大勢電話を申し込んでありながら容易に引いて貰えずにいるのを、私が一番早く引いて貰う事が出来たのです。早速に熱海御本部へ御参拝させて頂き、御礼を申し上げさせて頂きました。

明主様誠に有難うございました。