御教え『大光明世界の建設-会主仁斎先生の御話』

「光明世界1号」 昭和10(1935)年1月1日

(前略)

元来、観音様は御身体(おからだ)が小さくて、非常な力が有るのであります。彼の浅草観音様が僅か一寸八分でもって、十八間四面の御堂に住はれ、日本で第一の参詣者がある事でも判ると思ひます。

茲で序(ついで) に申しますが、観音様は一寸八分とか、十八間四面とか、凡て一八の数でありますが、之は五六七(みろく) 様の「御本体」が観音様でありますからです。ミロクとは五六七と書きます。五六七を合計すれば、十八の数になります。又三六(さぶろく)、十八でもあります。又、十は神であり、八は寄せると、人と云ふ字になります、ですから十八は、神人といふ事にもなり、又、十八は十は結びの形、八は開く形ですから、経緯結んで開くといふ意味にもなります。「一厘の力」は小さくても、非常な力であります。如何なる悪魔の力も敵はないので、此の力で初めて全世界の一切が救はれるのであります。今度は、此力を以って、あらゆるものを「日本文明」に依って、支配する事になるのであります。今、世界を見ますと、英米仏等が各植民地を有し、沢山な国を支配して居ります。又種々の方面や物を、征服してをります。霊的に見ますと、日本も遂此間までは、上下あらゆるものが、西洋に支配されてゐました。満洲事変以前迄は、実に甚だしかったのであります、国民の大部分が、英国や米国、露西亜等の文物を崇拝し、之を真似んとして、一生懸命でありました。是等を見れば、形は日本人であっても、精神はスッカリ西洋に支配されて居ったのであります。殆んどあらゆるものが、西洋に掌握されてをったのであります。それを、是から日本が握りかへすのであります。千手観音様の御働きに由ってそうなるのであります。吾々は、其の機関に過ぎないのであります。然し之は「絶対の力」に由ってそうなるのであります。チャンと、そう太初から神様が、御計画なされて決ってゐるのであります。其の事を吾々は、全人類に向って知らせるのであり、世界全体をして東方に、眼を向けさせるのであります。

 

之に由って、「滅ぶべき文明」危機に際する人類を、観音様に救って頂くのであります。そして風水火の大三災、飢病戦の小三災を絶無ならしむるのであります。病貧争のない「永遠の平和」と栄へ尽きざる「大光明世界」を建設するのであります。此の意味に於て、今日の発会式は、何千年来未だ無いところの「重大な意義」があるのであります。