「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行
昭和26(1951)年10月8日
(前略)
(「弥勒三会」のあとの御教え)
この経と緯について、面白い事がある。大本教の教祖さんは、大本教では「五の御魂」と言っている。出口王仁三郎・・聖師様と言うのは「三の御魂」と言っている。それで、五と三になっている。経と緯になっている。だから、教祖の時代には厳格で始終きちっと座っている。それに引き替え聖師様の方は、極端に反対で、始終寝ている。「わしは三の御魂で、水は横に流れるから、仕方がない」と言っている。聖師様が居る建物があるが、そこに始終を布団敷いて、入ると直ぐにごろっとなる。著述も寝て書くんです。それで手入れの時、各部屋に布団敷いて枕があるので、この部屋に女を置いて、大変な事をしたと疑われた。そんな訳で、片っ方は経、片っ方は緯で、之を大きくすると東洋文明・・経の文明ですね。西洋文明・・緯の文明となる。大本教は、教祖様のやり方で失敗し、聖師様のやり方で失敗して、その間に生まれたのが伊都能売で、私が伊都能売になる。釈迦、阿彌陀、観音・・之が一緒になった時が弥勒三会になる。だから、弥勒三会はもう済んだんです。東洋の経で失敗し、緯の西洋文明も失敗した。経は善になり、緯は悪になるんですが、東洋-経は、善で失敗した。それで、東洋人は善なんです。印度やビルマ人なんかですね。支那は緯が入りましたがね。純粋の東洋人は実に善接なんです。西洋文明は、悪の文化です。處が悪の文化は必要としないんですからね。ですから、今迄は西洋文明で良いんです。だが、それでは何うしてもいけない。結ばなければならない。中の文明ですね。今私が書いている「文明の創造」それが根本なんです。今迄の文明はどっちかに偏っている。つまり、左翼と右翼ですね。どっちもいけない。左翼にあらず、右翼にあらず、左翼であり右翼であり、その中心を結んだそれが本当のものです。「文明の創造」はその結んだものですね。そこで、本当の善悪が出来るんです。それで、経と緯を良く知らなければならない。バッチの真ん中が伊都能売になる。伊都能売と言うのは、金属で言うと、金になる。ですから観音さんは黄金の一寸八分となっている。神様は昔から準備してあるんですからね。ですからこの根本を知って、色々なものを見ると良く分かる。』