御教え『誠』

「信仰雑話」昭和23(1948)年9月5日発行

世界も、国家も、個人も、あらゆる問題を解決する鍵は『誠』の一字である。 政治の貧困は、誠が貧困だからである。物資の不足は、誠が不足しているからである。

道義の頽廃(たいはい)も誠のない為である。秩序の紊乱(びんらん)も、誠のないところに発生する。あらゆる忌(いま)わしき問題は、誠の不足が原因である。宗教も学問も芸術も、中心に誠がなければ、それは形骸でしかない。嗚呼、誠なるかな、誠なるかな。人類よ、問題解決の鍵は、ただ誠あるのみである。