御教え『薬が不幸を作る』

「地上天」44号 昭和28年1月25日

『薬に就ては今迄凡ゆる角度から検討して来たが、薬と不幸の関係に就ては未だ余り詳しく書かないような気がするから茲に書いてみるのである。抑々人間の幸、不幸の原因は何処にあるかというと、勿論霊界にあるのでこの事が充分判らなければならない。では霊界なるものの組織を書いてみるが、抑々霊界は百八十段階の層になっており、これが又上、中、下六十段宛に分けられている。勿論下段は地獄界、中段は中有界、上段は天国界となっており、右の六十段が又上、中、下二十段宛に分かれており、その又二十段中でも上、中、下があるのである。というわけで単に地獄といっても下段にいく程最も苦悩が甚だしくなるのは勿論で、最低地獄に至っては難病、飢餓、闘争等が極度になっている世界である。これを神道では根底の国といい、仏教では暗黒無明極寒地獄といい、ダンテは錬獄と曰っている。しかしこれが漸次上段に上るに従い段々緩和され、中有界に至って始めて普通の社会状態になる。つまり此処は苦も中位、楽も中位というその名称通りである。ところがそこを上方に突破するや茲に天国界に入るのであって、此処こそ仏語にある極楽浄土であるから、病なく貧なく飲食豊かに和気靄々とした幸福に充ちた世界である。

右の如くであって、一般人の大部分は中有界に籍が置かれているのである。処が其処は決して安心は出来ない。というのはその人の心と行い次第で上にも下にも行けるからである。だが多くは下に落ちるので現界もその通りである。以上現界と霊界との関係をザッーと書いたのであるが、いつも言う如く万有の法則は霊主体従で人間と雖もそうである以上、霊界に於ける霊の地位如何によって幸不幸が決まるのである。これが真理であるからこの事を知ってよく守りさえすれば幸福者になるのも敢えて難かしい事ではない。という訳で現在如何に幸福と自分も思い人に思われても、霊界に於て天国に籍がなければその幸福は一時的で早晩在籍通りの地位に転落すると同様、現在如何に不幸であっても其人が正しい信仰によって徳を施し人を救うというように、善事を行えば相応の地位に向上し幸福者となるのである。

そうして、この根本原因であるが、それは霊が下段に堕ちるのは霊の曇りが溜り霊が重くなるからである。従って曇りが減る程軽くなり上昇するからそれに伴って幸福も増すのである。つまり人間の幸、不幸は霊の曇りの多少によるのであるから、この原理を知っただけその人は最早幸福者の仲間に入った事になるのである。これこそ霊界に於ける千古不滅の鉄則であるから信ずる外はない。

では曇りとは何かというと、昔から宗教では罪穢としているが之は誰も知っているから説明の要はないが、これは表面だけの事であって、その奥の深い処に大きな原因があるのでこれが曇りの本元である。それは何かというと、これこそ世人が最も結構なものとして昔から現在迄も旺んに使用している薬剤であると言ったら何人も仰天するであろうが、私は神示によって知り得たのであるから絶対信じて貰いたい。即ち薬を体内に入れれば毒によって血液が濁る。血液が濁れば霊体一致の法則によって霊が曇るのである。故に薬程恐るべきものはないのである。つまり薬で霊を曇らし重くなって霊界に於ける地位が段々下降し地獄界に堕ちる。そこで相応の理によって醜悪な行いをする人間が増える結果、病貧争氾濫の苦の娑婆となったのである。

以上の如く人間を不幸にする根本こそ薬剤であるとしたら平和幸福の世界たらしむには、何よりも先ず世の中から薬剤を廃止する事で、茲に根本を開示して警告するのである。』 [昭和28年1月25日 地上天国 44号]