研鑽資料no. 44(2020年8月)

8月の学び

はじめに

責任者:

今年は未だ(沖縄と奄美を除き)梅雨は明けておりませんが、暑い日が続いております。今年の夏はマスク着用の関係から、特に熱中症に気を付けてお過ごし下さいますようお願い申し上げます。

さて今回も皆さんと共に、「文明の創造、科学篇」より、更に学びを深めて参りたいと思いますので、よろしくお願い致します。

 

「メシヤ講座no.139大阪(平成24年8月分)」より抜粋:

<今月の御教え>

『人間と病気』

「文明の創造、科学篇」 昭和27(1952)年

近代医学においては、病原のほとんどは細菌とされている。従って細菌の伝染さえ防げば、病に罹らないとする建前になっているが、ただそれだけでははなはだ浅薄であって、どうしても細菌というものの実体が、明確に判らなければならないのである。というのはたとえ黴菌といえども、何らかの理由によって、どこからか発生されたものである以上、その根本まで突止め、把握しなければ意味をなさない訳である。としたら現在程度の学問では、それが不可能であるから、真の医学の成立などは思いもよらないのである。いくら微小な細菌といえども、突如として偶然に発生したものではもちろんない。この原理は後に詳しくかくが、その黴菌が病原となり、その感染によって人間が苦しむとしたら、一体黴菌なるものは何がため、何の必要あって、この世界に存在するものであるかを考うべきである。何となれば森羅万象一切は、ことごとく人間に必要なもののみであって、不必要なものは一つもないから、もし不必要となれば自然淘汰されてしまうのは歴史に見ても明らかである。ただその時代に必要である間生存しているだけに過ぎない事なので人類学上からみても、幾多の実例のある事で、彼の古代におけるマンモスや恐竜や、名も知れぬ怪獣等の存在していた事も、よくそれを物語っている。としたら黴菌といえども実在する限り、何らかの役目をもっているに違いないが、今日までの学問ではそこまで判らなかったため、無暗に恐れていたのである。右によってみる時、造物主すなわち神が人間を苦しめ、その生命までも脅かすような病原菌を作ったという訳は、実は重大な意味が含まれているのであるにかかわらず、今までの人間はこの点に何ら疑問を起さず、全然無関心に過ごして来たところに問題がある。それというのも学問がそこまで進歩していなかったからで、この意味からいっても、私はこの著によって現代文化人に自覚を与え、頭脳を高く引き上げなければならないと思うのである。

ここで、今一つの重要事をかかねばならないが、そもそも主神はなぜ宇宙及び人間を作られたかという事であって、恐らくこれ以上重要な根本的問題はあるまいと共に、この事程誰もが知りたいと希う事柄もまたあるまい。しかも現在に到るまでこれについて何人も異論なく、首肯すべき程の説明を与えた物はなかったのであるから、それをここに説いてみるが、本来主神の御目的とは何であるかというと、それは人間世界をして真善美完(まった)き理想世界を造りこれを無限に向上発達せしめるにあるので、これこそ永遠不滅の真理である。従って今日までの人智では、到底想像すら出来得ない程の輝かしい未来をもっているのであるとしたら、人間はこの前途の光明を胸に抱きつつ楽しんで天職使命に尽すべきである。そういう訳で主神の御目的を遂行すべき役目として造られたのが人間である以上、人間は右の使命を真底から自覚すると共に、生命のあらん限り、その線から離れる事なく働くべきである。それには何といってもまず健康が第一であるべきにかかわらず、現実は果たしてどうであろうか。誰も知るごとく人間は実に病に犯〔冒〕され易く健康を損なう場合が余りに多い事実である。それがため神は不断に健康を保持されるべく、人体に対し健康擁護の自然作用を与えられているのである。ではその作用とは一体何であるかと言うと、これが意外にも病気というものであるから何人も驚くであろう。それについて充分説明してみるが、まず人間が人間としての役目を果たさんとする場合、どうしても全身に汚穢が溜る。これについても後に詳しく説くが、ともかく汚穢とは霊にあっては曇りであり、肉体にあっては濁血である。ところが人体に汚穢が溜り、ある限度を越えるや、人間活動に支障を及ぼす事になるので、これが除かれるべく前述のごとく、自然作用すなわち浄化作用が起るのである。ところがこの浄化作用の過程が苦痛となるため、この苦痛を病気として、悪い意味に解釈したのが現在までの考え方であった。そこで人間一度病気に犯されるや、健康を損ねるものと逆に考えるから、生命の危険をも予想し憂慮するのである。そのためさきに説いたごとく、その苦痛を消滅あるいは軽減させようとして、種々の工夫を凝らして出来たものが、現在のごとき医療であるから、いかに誤っていたかが判るであろう。

以上によって考えても分るごとく、病気なるものは、実に人間の健康を保持せんがための、神の最大なる恩恵である事が分るであろう。従ってこの真理を基本として構成された医学こそ、真の医学と言うべきである。

 

『諸善佛神咸く其志を遂ぐるなり』

楳木先生:

それではよろしくお願いします。

先月から、この『文明の創造』を直接拝読するようになりまして、先月は『栄養』というところを拝読いたしまして、『栄養』は非常に具体例をお示しいただきながら、人間の体を基に、私達の栄養に対する考え方をお示しいただきました。

今月は、今日拝読したところは『人間と病気』というタイトルですけれども、実は本日ですね、祝詞を奏上させいただいて、善言讃詞を奏上した時に、その善言讃詞のメシヤ様が詠まれた中にですね、『諸善佛神咸く其志を遂ぐるなり』というところがあります。この諸善佛神は、善の世界で、この世を天国にしていこうということで取り組んでこられたけれども、真実が明かされてないためにその志を遂げることができずに、今日を迎えております(資料「善言讃詞について」へ)。メシヤ様によってその真実が明かされることによって、今までの諸善佛神がすべてですね、目標を達成できるということです。いわば地上天国の建設ができていくということです。

しかし、教団自体が『文明の創造』すらですね・・、昨日岡山でですね、長いことM●Aの販社の御用をされたりしてきたけれども退職して、それから箱根の方に祭典奉仕に年2回行っていたけれども、“もう教団も、もうこれでM●Aも終わりだ、このままどんどんどんどん衰退の一途を辿ってしまうから、もうこれは限界だ”と感じて、そして去年の暮れに“最後の御奉仕として上がらせてもらおう”と思っていたけれども、ケガをしたりしたために行けなくて、今年に入り、6月15日に御奉仕に上がろうと・・。

“これを最後に箱根の祭典奉仕は終わる、終わらせよう”ということで行って、その道中の中で、“メシヤ様がこの世を救い、そして、この地上に天国を建設するための設計図である『文明の創造』はいつ出るんだろうか。今回M●Aも、ある程度まとまった御論文を出したけど、その中にも『文明の創造』はキチンとした形では出ていないので、いつになったら出るんだろうか・・”と考えながら新幹線でずっと岡山まで帰った、と。

その直後にですね、(メシヤ教の)信者さんから『文明の創造』のこの本を見せられて・・、「こんなのが出たんですよ」と見せられたために、まぁ驚喜・・、驚いて喜んでですね、そして“ついに出たか!”ということで、昨日、月次祭にご参拝に来てましたけれども、この地上天国の設計図を世に出すことで、諸善佛神が志を遂げていって、地上に天国建設が可能になっていくわけです(御教え『文明の創造、序文』へ)。

皆さん方に、「布教の時に氏神様とかにお参りして下さい」というのは、御挨拶ということもあるけれども、実はメシヤ様の御光をお届して、そして祝詞を奏上することによって、諸善佛神が志を遂げていくことができる、ということになりますので、メシヤ様の御光を届けると同時に、こういう真理を世に知らしめていくことによって、(天地一対となって)地上天国建設が可能になっていくということであります。そういう意味でこの『文明の創造』の発刊は大変目出たいことであると思います。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎善言讃詞の中にある『諸善佛神咸く其志を遂ぐるなり』というところの「諸善佛神」は、真実が明かされていなかったが為に、〝善の世界で、この世を天国にしていく″という志を遂げることができずに、今日を迎えているのだということ。

◎メシヤ様が真実を明かされることによって、総ての「諸善佛神」が目標(地上に天国を建設すること)を達成できるのだということ。

◎私達が「文明の創造(地上天国の設計図)」を世に出すことで、「諸善佛神」が志を遂げていって、地上に天国建設が可能になっていくのだということ。

◎私達が布教の時などに、氏神様(「諸善佛神」)にお参りするのは、御挨拶ということもあるが、実はメシヤ様の御光をお届して、そして祝詞を奏上することによって、「諸善佛神」が志を遂げていくことができる、ということになるのだということ。

◎メシヤ様の御光をお参りによって「諸善佛神」に届けると同時に、〝「文明の創造」に書かれている真理″を世に知らしめていくことによって、天地一対となって地上天国建設が可能になっていくのだということ。

 

「メシヤ講座no.139大阪(平成24年8月分)」より抜粋つづき:

『地上経綸』の根本

楳木先生:

今月は『人間と病気』ということではあるんだけれども、それは、善言讃詞で唱えたそういうことが成就していく、それからKさんが拝読した『世界救世(メシヤ)教 教義(御教えへ)』の中の冒頭にある『抑々、世界の創造主たる主之大御神(エホバ)は、この地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行わせ給いつつある事を吾等は信ずるのである。』という、これらの捉え方を分かり易くメシヤ様は我々にお示し下さっている御教えだということです。

今月もですね、今日からこの『人間と病気』というのは毎日拝読をしていただいて、そして、その拝読が終わったら、他のところも時間の許す限り拝読するというような生活をですね、送っていただきたいと思います。

今回、この御教えはですね、『人間と病気』というふうにタイトルをおつけになってはいるんですけれど、しかし、冒頭から拝読をしていきますと、黴菌とか細菌の発生理由というのは一体何か、という、そういう説き方を私達に示されて、そして根本まで追求しなければ解決ができないんだ、ということをメシヤ様は述べられています。

そして、驚くようなことが書かれております。何が驚くかというと、この世の中に存在しているものはすべて人間に必要なものが存在しているんだ、と。そして、人間に不必要になったものは自然淘汰されていくんだ、と。このような歴史観を示されている宗教の教組はおりません。こんな偉大な歴史観を我々に与えて下っているのはメシヤ様だけであります。

具体的に言えば、恐竜とかマンモスとかそういうものは、他の御論文の中では、土地を固める、ブヨブヨな土地を固めるために、そういうものを使って、まぁ土木工事をしたんだ、というふうにお書きになっていますけれども、それ自体もすべて人間が生まれてくるための準備だったんだということです(御教え『天地創造記』へ)。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎今月の御教え『人間と病気』は、メシヤ様が『世界救世(メシヤ)教教義』の冒頭にある『抑々、世界の創造主たる主之大御神(エホバ)は、この地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行わせ給いつつある事を吾等は信ずるのである。』というところの捉え方を分かり易く、私達にお示し下さっている御教えなのだということ。

◎この御論文では、〝この世の中に存在しているすべてのものは人間に必要であり、不必要になったものは自然淘汰されていくんだ″と御教え下さっておりますが、このような偉大な歴史観を示されている宗教の教組はメシヤ様だけなのだということ。

 

「メシヤ講座no.139大阪(平成24年8月分)」より抜粋つづき:

進歩発展していく「霊主の学問」

楳木先生:

ですから、先月も少しお話しましたが、ヒッグス粒子が確認できたということは、物質化をしていくために必要な素粒子の一番小さいところまで確認することができたという、ちょうど、この『文明の創造』発刊と同時にですね、そこまで人類の知恵が辿りついたと。そして次は霊の世界に入っていきますが、霊がどこまでも主導しながら、物質ができあがってくるという事です。

だからまず・・、後ろの方には小さいお子さんがいらっしゃいますけど、お腹に子供が宿った時にですね、人間の言葉によってこの肉体がずっと(人間らしく)完成していくわけですね、これは言霊学を研究していくと、その言葉によって肉体が形成されていくということがよく分かります。とりわけ分かりやすいのは、「ホツマツタヱ」の中の「ヲシデ」というものがあります。「ヲシデ」いわば曼荼羅図の原型になった言葉の表です。この言葉の並び方によって、肉体のどこができるかということが、言霊学上、もうすでに解明されております。

ですから、こういうことは実験はできないんですけれども・・、それはたとえば、お腹に子供が宿った時に「人間の言葉を一切聞かせないで犬の鳴き声だけを聞かせた場合どうなっていくだろうか?」というようなことを実験するということだけでも恐ろしいことなんですけれど、そのワ行だけを許された動物の鳴き声だけを聞かせた場合はどういう子供になっていくかとか、それから牛はマ行ですので、マ行だけを聞かせていった場合にどういう子供になっていくか、馬だったらハ行です、ハ行だけを聞かせていった場合どうなるのか、という恐ろしい実験をした場合には、大変なことが起きるんではないかなと推測されるくらい、この(見えない)霊の世界が我々のこの物質界を主導しております。

まぁ、そうしたことをメシヤ様が分かり易く今回示されておりますので、どうか噛みしめながら、拝読を繰り返していただきたいと思います。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎『文明の創造』発刊と同時に、人間の知恵がヒッグス粒子(物質に質量を与えると考えられてきた粒子)を確認できるところまで辿り着いたのだということ。

◎ヒッグス粒子確認の次は、霊の世界(霊がどこまでも主導しながら、物質ができあがってくるという世界)の確認に入っていくのだということ。

◎メシヤ様はこの御論文で〝目に見えない霊の世界が、目に見える物質界を主導しているのだ″とういうことを、分かり易く示して下さっているので、そのことを噛みしめながら拝読させていただくのだということ。

 

「メシヤ講座no.139大阪(平成24年8月分)」より抜粋つづき:

『文明の創造』の根本観

楳木先生:

それと同時にですね、メシヤ様がこの昭和27年当時の文化人にたいして、自覚を与えるためにこれは書かれたんだ、ということですね。その当時の文化人に、ものの考え方をもっと根本的にしなさい、と。そういうこと自覚を促すために、この『文明の創造』を書かれたんだと・・。しかし、これは残念ながら、60年間ずっと閉ざされたままでありましたので、自覚が促されないで60年間過ぎてしまったということですね。

それで、我々はこの『文明の創造』を出していくということは、“その(ものの考え方の)自覚を促すためにこの本を頒布していくんだ“という気持ちをもって、より一層広めていただければありがたいと思います。

とりわけ、さきほど月次祭が始まる前に、メシヤ様御在世中に入信された○さんという、90歳の方が今日お参りに来ていただいて、そして、今日の御教えにピッタリなことを私に言ってくれました。

『そういう訳で主神の御目的を遂行すべき役目として造られたのが人間である以上、人間は右の使命を真底から自覚すると共に、生命のあらん限り、其線から離れる事なく働くべきである。』

という部分がありましたが、「90歳になりますけど、まだ人救いのためにお捧げしたい」というふうに、さっき言って下さいましたので、そういうお手本の鑑のような言葉を聞かせていただいたので、一層ですね、“我々若い人達がもっともっと見習うべきであるなぁ”というふうに思わせていただきながら話をさせていただきました。

ですから、今回は『人間と病気』というタイトルではありますけども、長い時をかけて地球ができて、そして、生命が地球に宿って、それから最後に人間を創り出され、そして、すべてのことは人間に必要なために存在しており、人間に必要が無くなったらすべて淘汰されるという、こうした歴史観(経綸観)をメシヤ様の信者は持ってですね、是非今月もですね、御教え拝読を重ねながらそれを身につけていただければ大変ありがたいと思います。」

(以下割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

〇「文明の創造」は当時の文化人に、〝ものの考え方を、もっと根本的にしなさい″というような自覚を促すために御執筆されたのだが、発刊されなかったので、自覚が促されないまま60年間過ぎてしまったのだということ。

〇その〝ものの考え方の自覚を促すために「文明の創造」を頒布していくんだ″という気持ちをもって、広めさせていただくのだということ。

◎私達メシヤ様の信徒は、この御論文にあるような偉大なる歴史観(経綸観)を持って、御教え拝読を重ねながら、そうした考え方を身につけいくのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回の学びによって、「メシヤ様の御光をお参りによって諸善佛神に届けると同時に、〝「文明の創造」に書かれている真理″を世に知らしめていくことによって、天地一対となって地上天国建設が可能になっていくのだ」ということを再認識することが出来、〝私達はなぜ「文明の創造」を頒布して行かなければならないのか″ということが肚に落ちたように思いますが、皆さんはいかがでしょうか。この〝天地一対となって地上天国建設が可能になっていくのだ″ということを忘れずに、今後の資料作りに繋げてまいりたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願い致します。

有難うございました。

 

※責任者より

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座no.139大阪(平成24年8月分)

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