9月に向けての学び
はじめに
責任者:
8月も半ばを過ぎ残りわずかとなりました。今年の残暑は本当に厳しいですが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。そして、お盆での慰霊は充分に出来ましたでしょうか。
さて、今回も引き続き「文明の創造」より学びを続けて参りたく思います。よろしくお願いいたします。
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋:
<今月の御教え>
『病気と医学』
「文明の創造、科学篇」 昭和27(1952)年
本文は「文明の創造」71ページに記載されています。
前述の如く、私は反文明の原因としての、戦争と病気の二大苦を挙げたが、其(その)外に今一つの貧困がある。然(しか)し之は戦争と病気とが解決出来れば、自然に解決さるるものであるからかかないが、先(ま)づ戦争の原因から説いてみると、之は勿論(もちろん)精神的欠陥即ち心の病気にあるので、之も肉体の病気さへ解決出来れば、共に解決さるべきものである。
右の如く病気も、戦争も、貧困も同一原因であるとしたら、真の健康人即ち霊肉共に完全な人間を作ればいいのである。然(しか)し斯(こ)う言えば至極簡単のやうであるが、実は之が容易でない事は誰も想像されるであらう。然(しか)し私から言えば、決して不可能ではない。何となれば必ず解決出来得るだけの方法を、神から啓示されてゐるからで、之が私の使命でもあり、其(その)一段階としての此(この)著である。
従って先(ま)づ病気なるものからかいてみるが、病と言っても前述の通り、肉体と精神との両方であるが、現代人は普通病とさへ言えば、肉体のみのものと思ってゐる処に誤りがあるので、此(この)精神の不健康者こそ、戦争の原因となるのである。其(その)様な訳でどうしても人間が肉体と精神と共に本当にならない限り、真の文明世界は生れないのは言う迄もない。ではどうすればそれが実現され得るかといふと、それには勿論(もちろん)其(その)根本が解(わか)ると共に、可能の方法も発見せられなければならない。処が私はそれに関する根本義を発見し、而(しか)も絶対解決の方法迄も把握し得たので、茲(ここ)に詳細徹底的にかくのである。
それに就(つい)ては先(ま)づ吾々が住んでゐる此(この)地上の実相から解(と)いてみるが、元来此(この)地上の一切、今日迄の学問では物質のみの存在とされてをり、それ以外は無とされて来たのである。然(しか)し此(この)考え方たるや非常な誤りであって、無(む)処(どころ)ではない。人類にとって之程重要なるものはない程のものが、確実に存在してゐる事である。にも拘(かか)はらずそれが何故(なぜ)今日迄分ってゐなかったかといふと、全く唯物科学にのみ依存して来た結果であるからで、即ち唯物科学に於ての理論は、見へざるものは無と決めてゐた以上、之程進歩したと思はれる唯物科学でも把握出来得なかったのである。
右の如く唯物科学で知り得ないものは、悉(ことごと)く否定の闇に葬って了(しま)った其(その)独断的観念こそ、学者の頭脳なるもののいとも頑(かたくな)な偏見さである。之に就(つい)ては多くをいふ必要はあるまい程、人類の幸福が文化の進歩に伴はない事実である。それを之から漸次(ぜんじ)説き進めてみよう。
以上説いた如く精神と肉体共に完全なる人間を作るのが真の医学であるとしたら、現代医学は果して其(その)目的通り進んでゐるであらうかを茲(ここ)で検討する時、それは余りにも背反してゐる事実である。それ処ではない。寧(むし)ろ病気を作り、病人を増やしてゐると言っても過言ではない程の誤りを犯してゐる事で、それを之から詳しくかいてみるが、先(ま)づ医学なるものの今日迄の根本的考へ方である。といふのは医学は病気の原因が全然分ってゐないから、凡(す)べて反対に解釈してゐる。勿論(もちろん)唯物科学本位で進んで来たものとすれば致し方ないであらう。
右の結果医学は病気の場合外部に表はれたる苦痛を緩和するのみに専念してゐる。従って医学の進歩とは一時的苦痛緩和法の進歩したものであって、其(その)方法として採られてゐるものが彼(か)の薬剤、機械、放射能等の物質の応用である。成程之によって病気の苦痛は緩和されるので、之で病(やまい)が治るものと誤認し、緩和法を続行するのであるが、事実は苦痛緩和と病気の治る事とは、根本的に異(ちが)ふのである。即ち前者は一時的で、後者は永久的であるからである。而(しか)も其(その)苦痛緩和の方法自体が病(やまい)を作り、病(やまい)を悪化させる結果なのであるから問題は大きいのである。
何しろ唯物的医学であるから、人体も単なる物質と見るのみか、人間と人間以外の動物をも同一視するのである。それによって動物を研究資料として、病理の発見に努め、偶々(たまたま)何等かの成果を得るや、直ちに人間に応用するのであるが、之が非常な誤りである。何となれば人間と動物とは形も本質も内容も全く異(ちが)ってゐる事で、之に気が付かないのである。此(この)理によって人間の病気は、人間を対象として研究されなければならない事は余りにも明かであって、之以外人間を治す医学は確立される筈(はず)はないのである。
そうして今一つ斯(こ)ういふ点も知らなければならない事は、動物には人間のやうな神経作用がないが、人間には大いにある。人間が神経作用の為(ため)に、どの位病気に影響するか分らない。例えば一度結核と宣告されるや、此(この)一言で患者の神経は大打撃を受け、目に見えて憔悴(しょうすい)する事実は、医家も一般人もよく知る処であらう。処が動物にはそういふ事が全然ないにみても肯(うなずか)れるであらう。
以上によって見る時、現代医学の欠陥は、霊と体で構成されてゐる人間を、霊を無視して体のみを対象とする事と、人間と動物を同一に視てゐる点で、之が主なるものである事を知らねばならないのである。
楳木先生:
それではまず御教えからじっくり吟味させていただきましょう。さて、拝読させていただいて今日の結論は○○さん何ですか。」
受講者:
人間を、やっぱり唯物医学で無くして、霊的な存在が確実にあるということを考えなければいけない。そして、動物人間とは違う。人間は精神性があるということ。それを動物で成果を得たからといってそれをそのまま人間に応用することは間違いである。
楳木先生:
そうですね。一番最後の三行が今回の結論ですね。
それで、最後の三行が結論である、という事をここでまとめていただいているのですけれども、こういうふうにメシヤ様の御教えを拝読した時に”宗教とは一体何か”ということを深く我々は考えなくてはいけないのではないか、と思いますね。」
(後略)
宗教とは一体何か
楳木先生:
一番長く宗教の勉強をされてきたのは○○さんですから、○○さん「宗教とは何ですか」と聞かれたらどうお答えになりますか。」
受講者:
心の癒しを得るには宗教しかない、と。
楳木先生:
それでは若いところで、○○さんならどうお答えになりますか。」
受講者:
目に見えない世界を理解しようとする・・・。
楳木先生:
それでは何の為に目に見えない世界を理解しようとするのですか。」
受講者:
目に見えてはいないけども実在するものであるから・・。
楳木先生:
実在するものであるから・・それで。」
受講者:
・・・
楳木先生:
だからそういうものであるからしっかりと認識することを通して人間は・・。」
受講者:
学んで・・。
楳木先生:
学んで人間は・・・。」
受講者:
笑い・・
人間らしく生きるために宗教はある
楳木先生:
学んで、人間は人間らしく生きていくことができる。それを認識しなかったり学ばなかったりすると、人間らしくは生きていけないと、いうことです。
ですから、人間らしく生きていくために実は宗教はあるのだ、と。こういうふうに若い人は特に論理立てをきちっとしてくださいね。
お友達から聞かれたら、そういうふうに答えられるように訓練をしておいていただきたいと思います。
『現代医学の欠陥は、霊と体で構成されてゐる人間を、霊を無視して体のみを対象とする事と、人間と動物を同一に視てゐる点で、之が主なるものである事を知らねばならないのである。』
これをもっと人類全体の歴史から見ていきますと、ずっと繰り返し話してきたように、45億年前に科学的には地球が出来た、とされています。
そして、38億年前に生命が宿ったとされています。そこから進化を続けてきて約600万年前に人間が誕生したと言われています。
これはどういうことかと言いますと、遺骨の上に花を手向けたのが600万年前だったのです。ということはお亡くなりになった人を埋葬して花を手向けて弔ったということです。”お葬式をしたであろう”ということから、その時から人間が始まっているのです。ということは、人間の歴史はお葬式をしたということから始まっているのです。それが動物と人間の全く違うところです。
象など、遺体のまわりをグルグルまわったりして動物もお葬式に似たようなことはします。ですが埋葬はしません。遺体は野ざらしなのです。あるいは他の動物に食べられてしまいます。
しかし、人間だけは埋葬するか火葬するか風葬か鳥葬・・・そしてインドの方だったら川に流したりする葬送の仕方もありますが、遺体をそのままにはしておかないで何らかの形で弔います。そういうことをするということを人間は行います。
そうすると動物と人間の違いは葬送をするということ。いわゆる宗教行為を行った瞬間から人間になったということです。宗教行為をしないのは動物だということです。宗教をやるということが実は人間の証(あかし)だということです。」
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎メシヤ様の御教え(「文明の創造」、その他の御論文)を拝読した時に私達は、‶宗教とは一体何か”ということを深く考えなくてはならないのだということ。
◎‶目に見えない世界があるのだ”ということをしっかりと認識することを通して人間は、人間らしく生きていくことができるのだということ。
・‶目に見えない世界があるのだ”ということを認識しなかったり学ばなかったりすると人間は、人間らしくは生きていけないのだということ。
◎‶人間らしく生きていくために実は宗教はあるのだ”というふうに私達は、論理立てをきちっとしておくのだということ。
○人間の歴史は(動物とは全く違い)、お葬式をした(お亡くなりになった人を埋葬して花を手向けて弔った)ということから始まっているのだということ。
◎動物と人間の違いは、人間は葬送をするということなのだということ。
・いわゆる宗教行為を行った瞬間から人間になったということ。
・宗教行為をしないのは動物だということ。
・宗教をやるということが実は人間の証(あかし)なのだということ。
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋つづき:
明確な宗教観をもとう
楳木先生:
ですから、アメリカなどでは人々とお付き合いをする中で「あなた宗教は何?」と良く聞かれると思います。そこで「無宗教です」と答えると深いお付き合いはしてくれません。宗教を持たない人間は人間ではないと思っている。あるいは野蛮人だと思っているのです。ですから人間としては認められないので深いお付き合いはして頂けません。仕事上の付き合いはしますけども、人間的な深いお付き合いはいたしません。
これは西洋の場合、宗教というのを論理立してつくってきた、ユダヤ教とかキリスト教とかそういう中で精神性を磨いてきたということがあるので、「宗教を持たない人は野蛮人だ」と、「人間ではない」とこういうふうな認識をするので深い付き合いはしてくれないのです。ですから海外へ出ていく人ほど明確な宗教観というのを持っていないといけません。
そういうことを考えていくと、「宗教というのは人間がするものだ」と、あるいは「人間というものを磨くために宗教はあるのだ」と。」
信念体系を構築しよう
楳木先生:
若い年代の人達は、このように明確に宗教観というものを持って、人に聞かれた時に答えられるように、”人間らしく生きていくために宗教は不可欠なんだ”と、確固たる精神を自分の中に打ちたてておいていただかないと、自信を持ってお話をすることができません。これを信念体系というのです。
信念体系を築いていくことが大切なので、今回の御教えはそういうことを私達に認識させるためにお書きになられたものだと思います。
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎西洋の場合、論理立してつくってきた宗教(ユダヤ教やキリスト教など)の中で精神性を磨いてきたということがあるので、宗教を持たない人とは(‶宗教を持たない人は野蛮人であり、人間ではない”というふうな認識をするので)深い付き合いはしてくれないのだということ。
・(前記の理由で)海外へ出ていく人ほど明確な宗教観というのを持っていないといけないのだということ。
◎私達(特に海外へ出ていく人)は、「信念体系(‶人間らしく生きていくために宗教は不可欠なんだ”という確固たる精神)」を自分の中に築いていくことが大切なので、今回の御教えはそういうことを私達に認識させるためにお書きになられたものだということ。
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋つづき:
真の文明の根っこは病気の解決にあり
楳木先生:
1ページの冒頭に 『私は反文明の原因・・』ここでメシヤ様はすごいお言葉を述べられているわけです。『私は反文明の原因』”文明ではない反文明の原因として戦争と病気、そして貧困”というふうに書かれています。
これらはすべて同一原因であると。
病気さえ解決できれば他のものはすべて解決できるのだ、と、おしゃっておられますので、メシヤ様は真の文明を築く根っこには病気を解決するということがあるのだ、と。そして、そのことをみんなに知らせるために神から啓示をされたのだ、と。そして、それが私の使命であると。使命を果たすための第一段階としてのこの著であるということです。」
『文明の創造』発刊は反文明解決の第一段階
楳木先生:
『文明の創造』をお書きになっているということは、神様から反文明を解決するための啓示をいただいて、メシヤ様がみんなに伝えていくということが、使命であるとご認識されておられるというわけです。
その第一段階がまだご神業上なされていないのです。
メシヤ様の進めようとなされた第一段階が、ご昇天になられて56年になるのに、まだなされていないということです。そして、今、この三重支部を中心にしてその第一段階を、やっと今やっているというわけなのです。
ですから、大きなご神業の第一段階を、我々はさせていただいているのだというご自覚を持っていただきたいと思います。
『文明の創造』を初めて完全原稿にして世に出すということですからね。」
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎メシヤ様は、‶反文明の原因(戦争と病気、そして貧困)”は、すべて病気にあるので、病気さえ解決できれば他の原因はすべて解決できるのだと仰られているのだということ。
◎メシヤ様は、神様から反文明を解決するための御啓示をいただかれ、それをみんなに伝えていくということが、ご自分の使命であると認識されて(その使命の第一段階として)「文明の創造」を御著述なさったのだということ。
・メシヤ様の御使命の第一段階である「文明の創造」を世界に広めるという御神業が、未だなされていない(平成23年当時)ということなのだということ。
◎「文明の創造」を初めて完全原稿にして世に出すということは、大きな御神業の第一段階を私達は、させていただいているのだということ。
(中略)
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋つづき:
現代は精神の不健康者があふれている
楳木先生:
そして、もう少し進んでいくと三行目に 『此(この)精神の不健康者こそ、戦争の原因となるのである。』とあります。ですから、今は精神の不健康者がいっぱいいるというわけですね。
今は、ニュースは経済のことが多く流れていますね。そして兵器を輸出して潤う国があるということです。」
自然宗教と創唱宗教
楳木先生:
イスラム諸国が紛争地域となっていますが、イスラム教というと創唱宗教です。宗教というのは分別すると自然宗教と創唱宗教があるわけです。
創唱宗教というのは、教祖という方がしていて、その教祖の教えを広めることによって宗教ができあがっていくというものです。
自然宗教というのは、自然の中で、たとえばお日さまがでるとありがたいので手を合わせるとか、夕陽が染まって神々しいので手を合わせるとか、そういうことの中から信仰心がでてくるのが自然宗教です。
そして、イスラム社会を見ていくと、他の文花圏からみると一番理解しづらいのは、部族によってまとまっているということがあるわけです。部族長がその部族をまとめていると、これは自然宗教の世界なのです。しかし、全体の部族が集まってイスラム教というのを構成していくわけです。
ですから、全体としては、イスラム教なのですけども個々にはスンニ派とか何々派とかいうのがあって、その部族の長がみんなをまとめているわけです。
この二重構造になっていることがわからないために、どうしてもキリスト教圏がうまく付き合っていけないわけです。そしてまた、そのことを日本人は余計わかっていませんので、アメリカ社会とかイスラム社会を理解できないのはそういうところにあるわけです。
ですので、イスラム社会は部族社会なのでそれをまとめるためには、まとめる側がイスラムの原理主義をもって背景に軍事力をもって統制していかないと国はまとまっていかないということで、イラクは軍事力によってまとめていたわけです。
それでまとめていくと、信仰と部族主義が強固にあるのでアメリカは支配できないために、ビンラディンを使ってそれを解体しようとしていたのですが、ビンラディンはアルカイダというのをつくりあげて対抗勢力に拡大していったので、潰しにかかったわけです。それでビンラディンはアメリカを攻撃したのです。これだけ複雑なわけなのです。
宗教の複雑に絡み合ったものを十分に理解していないと、”何であんなことをするのだろうか”ということが、良く日本人はわからないのです。
今の話で大体全体像を理解していただけましたか。
その原因が、実は精神の不健康である、ということです。それまでの部族宗教、あるいは今までの既成宗教では精神の健康を確保することができなかったということです。
だからメシヤ様は世界救世(メシヤ)教をおつくりになって、その精神の不健康さを全部健康にしていこうという取り組みをされるのだ、ということです。
それをやらせていただくのが我々であるわけです。それで○○さんが三重県では実働部隊長ですね。そういう構造をね、自分たちで心に持っておかないといけません。
そういうふうに今回の御教えは教えていただいているとご理解しておいていただきたいと思います。」
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎『此(この)精神の不健康者こそ、戦争の原因となるのである。』とメシヤ様が仰っているように、今は精神の不健康者が多いのだということ。
◎イスラム諸国での紛争の原因は、実は精神の不健康であるのだということ。
◎部族宗教や、今までの既成宗教では精神の健康を確保することができなかったので、メシヤ様は世界救世(メシヤ)教をおつくりになって、その精神の不健康さを全部健康にしていこうという取り組みを(私達をメシヤ様の御手足として)されるのだということ。
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋つづき:
『独断的観念』と『いとも頑な偏見』は夜の時代の癖
楳木先生:
それから今度二ページ目にいきますと、
人間というのは見える物質と見えない精神とで成り立っている、と、そこを唯物科学でみていくと肉体しか見ていない、と。それがために問題は解決していかないのだ、と。
それからズーッと読んでいきますと、『独断的観念』と書かれています。それから『学者の頭脳のいとも頑な偏見』この『独断的観念』と『偏見』というのじゃ、実はメシヤ様は唯物学者いわゆる学者に向かって言っているのですけども、実はこれは『夜の時代』の精神の癖です(御教え『医学封建』へ)。
世の中にいっぱいいるでしょう。こういう人は。自分を含めて。『独断的観念』と『頑な偏見』をもっている人がね。これが『夜の時代』の癖だと認識しておかないといけません。唯物論の『夜の時代』の癖ですから。ですからメシヤ様がこのようにご指摘されているのと同時に、自分自身にも問いかけていただきたいのです。自分にそういうところがないかね。独断的観念をもっていないか、あるいは頑な偏見さをもっていないか。もっともっと自分自身弾力的に物事を考えていけるように、頭を柔らかく柔らかくしていかないと。そういうふうに問いかける文言としてチェックを入れておいていただきたいと思います。
それがないと、その下の『人類の幸福が文化の進歩に伴はない』ことにつながっていきますよ、ということです。たとえば、今みなさんの幸福感が70%だとすると残りの30%を不幸せと感じているのは、この『独断的観念』と『頑な偏見』さがマイナス面の30%をつくりあげているのだ、というふうに自分の生活にあてはめてみて、自分自身を見つめていって、そして、自己教育につなげていっていただきたいと思います。
そういう論理立てを絶えず行う癖をつけていただきたいと思います。」
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎人間というのは見える物質と見えない精神とで成り立っているのだが、そこを唯物科学でみていくと肉体しか見ていないので問題は解決していかないのだということ仰られているのだということ。
◎自分を含め世の中には、『独断的観念』と『頑な偏見』を持っている人が沢山いますが、これ(『独断的観念』と『頑な偏見』を持っていること)が‶唯物論の「夜の時代の癖」なのだ”という認識を持つのだということ。
・自分自身、弾力的に物事を考えていけるように‶自分も独断的観念をもっていないだろうか?頑な偏見をもっていないかがないだろうか?”と問いかけていかなければならないのだということ。
・前記のような問いかけを自分自身にしていかないと、メシヤ様が仰っている『人類の幸福が文化の進歩に伴はない』ということに繋がってしまうのだということ。
・楳木先生の御教示のように、(御教えを拝読するときには)絶えず論理立てを行う癖をつけるのだということ。
「メシヤ講座no.130三重(平成23年11月分)」より抜粋つづき:
現代の医学は苦痛緩和法
楳木先生:
そしてズーッと下っていきますと、『右の結果医学は病気の場合外部に表はれたる苦痛を緩和するのみに専念してゐる。従って医学の進歩とは一時的苦痛緩和法の進歩したものである。』
と書いておられます。したがって癌になった場合、今の医学は癌の部位を切除する。すると痛みが起きない。症状が出ないために切除します。それは苦痛緩和法であるということですね。苦痛の原因をとっただけなのです。しかし病気が治ったわけではありません。」
近赤外線治療について
楳木先生:
火曜日の朝ズバで新しい癌の撲滅法というのを発表していました。
どういうのかというと、今までのがん細胞に対するコバルト治療とかは、癌もやっつけるけども自分の細胞もやっつけるために、結果的に命に関わる症状が起きてしまうということがある。そういう大きな欠陥を抱えています。ということを解説者が説明していました。ですから医者はそこまでわかっているわけです。わかっていながらやっているのですから酷いですね。
ところが今回の癌撲滅法は癌細胞だけに付着する薬を開発した、と。それに光を当てるとその薬だけが反応して爆発する。癌細胞だけ爆発して死滅する、と。普通の細胞には付着しないので爆発しないから99%癌細胞のみを撲滅して普通の細胞は生き残るという、医学的にいうと、画期的な治療法が開発できた、と。そうすると三年後にはほぼ癌が撲滅できることになります。
再発してもまたその薬をいれて光を当てれば爆発してしまうから、癌細胞だけ消えてしまうのです。まあもっと複雑なのですが、簡単に説明するとそういう原理だということです。
しかしこれはものすごく大事なことを含んでいます。
解説者が説明する時に癌細胞がどうしてできるかというと、突然変異性を起こすことだ、と。いわゆる細胞の奇形が生まれてくるのだと。そうするとどうなるかというと、我々は普通にですね、毎日細胞分裂を繰り返しています。細胞分裂を繰り返すということは、自分の細胞一個が細胞分裂して二つに割れると一個は必ず死ぬようになっています。だからいくら細胞分裂しても倍々に太ってはいかないのは、片方が必ず死ぬからです。しかし、癌細胞は細胞分裂した時に、両方生き残ります。片方が死なないから癌が増殖していくのです。こういうことはみんなに説明しているわけです。
しかし、なぜ、その突然変異性元素が加わると癌細胞が発生するかということの説明では声が小さくなるのです。
何回も説明しているのですよ。世界救世(きゅうせい)教でも一元化後何回もとりあげられているのです。それは、大分県の高崎山の猿が奇形ができた時です。ものすごく教団は取り上げて、農薬と化学肥料と食品添加物が猿の奇形を生み出しているということを警告したのですけども、何時の間にか教団の中で消えてしまいました。
これは何かというと、医者は突然変異性元素というのをわかっていながら、それを発表すると皆が薬を飲まなくなると結局どこがつぶれるでしょうか。
製薬会社なのです。ですからつぶされないように働きかけをしているわけです。それでまわりはトーンダウンしてしまうということを繰り返している時代だということです。
苦痛緩和ということでもっとわかりやすいのは、身近で皆さん方はよく聞くのは血圧降下剤です。血圧が高くなると後ろ頭が痛くなったり、フラフラしたりというような症状が起きますね。そのたびに「血圧が高いのですから降圧剤を飲みなさい」と言われ降圧剤を飲むと確かに症状は消えるでしょう。しかし、それは、血圧を上げる病気がよくなったわけではないのです。症状が治まっただけなのです。原因は、腎臓のろ過能力が低下しているために、血圧を上げてろ過をしていこうとする動きが体に起きているのにも関わらず、血圧を下げるということは、ますます腎臓に負担をかけていって、ますます腎臓を悪くしていることなのですけども、ここでメシヤ様がご指摘しておられるように、『医学の進歩は一時的苦痛緩和法の進歩したもの。』と書かれている通りなわけです。それがいまだにズーッと続いているというわけです。
このことの認識が日本人にないので、ますます日本人は愚民になっていって、賢者とは程遠くなってしまっているのです。メシヤ様が早くからご指摘されておられることを取り入れていないためにそういうことが起きているというわけです。
しかも、その苦痛緩和法が、今の説明ですと腎臓を痛めつけてしているわけなので、重い症状をつくっていよいよ腎不全、腎機能停止という状態に追い込んでいってしまって、そして、次は透析を受けるということになってきます。
透析治療には莫大な金が動きます。医者や製薬会社が潤うようなシステムをつくりあげているわけです。
地震とかおきて避難生活になると、一番の問題は透析を受けている人たちが、命に関わってくるので不安感が増大していくのです。そういうことをここではメシヤ様がご指摘されておられるということです。
そして、最後の三行にこのようにまとめてくださっておられるということを認識しながら、この御教えを繰り返し繰り返し拝読してください。そして自分の信念体系をノートにまとめて自分の中にしっかりと構築していってください。そういうことの積み重ねで立派な人間になっていくのです。
そのことを今日のご論文から確認させていただいていつものように質疑応答に入りたいと思います。」(後文割愛)
責任者:
ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。
◎今の医学は癌の部位を(痛みが起きない、症状が出ないように)切除する「苦痛緩和法」であり、苦痛の原因をとっただけなので、‶病気が治ったわけではない”のだということ。
◎突然変異性元素(農薬、化学肥料、食品添加物等々が原因によりできた)が加わると癌細胞が発生するのだということ。
◎メシヤ様が『医学の進歩は一時的苦痛緩和法の進歩したもの。』とご指摘しておられる通り、例えば血圧降下剤にしてみても、血圧を下げる(苦痛緩和)ということは、ますます腎臓に負担をかけていって、ますます腎臓を悪くしているということなのだということ。
◎私達は、『現代医学の欠陥は、霊と体で構成されてゐる人間を、霊を無視して体のみを対象とする事と、人間と動物を同一に視てゐる点で、之が主なるものである事を知らねばならないのである。』とメシヤ様が纏めて下さっていることを認識し、この御論文『病気と医学』を繰り返し拝読し、自分の信念体系をノートに纏め、自分の中にしっかりと構築するのだということ。
編集後記
責任者:
今回の学びでは、「信念体系(‶人間らしく生きていくために宗教は不可欠なんだ”という確固たる精神)」を自分の中に築いていくことの重要さと、弾力的に物事を考えていけるように、「自分も独断的観念をもっていないだろうか?頑な偏見をもっていないかがないだろうか?」と日々問いかけていかなければならないのだということを御教示いただきました。又、現在の医学は「苦痛緩和法」であり、苦痛の原因をとっただけなので、‶(現代人は病気が治ったと誤認しているが)病気が治ったわけではない”のだということ。そして、その苦痛緩和の方法自体が病を作り、病を悪化させているのだということを御教えいただきました。御教示いただきましたように確固たる「信念体系」を築いた上で、弾力的に物事を考えていけるように、日々自分自身を見つめながら自己教育に繋げて行きたいと思います。
8月も残りわずかとなりました。残暑を乗り越え、実り多き秋を迎えられますようお祈り申し上げます。有難うございました。
追記:
「天国の福音書(重要御論文の再録)」を少しずつアップさせていただいております。私達が必要とする重要な御教えばかりだと思いますので、拝読されて下さい。
※責任者より
引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。
引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。