「御教え集」24号
昭和28(1953)年8月15日発行
何病気でもそうですが、浄霊の霊力の強い弱いによって治る治らないという事があります。
その霊力というのは力を抜くほど強くなるのです。ですから力を抜く事が大事です。本当に力が抜けるようになったら大したものです。あとはその人の信仰の深さによって霊力が強くなります。という事は智慧正覚が根本です。それから一つ注意しておく事は、慢心すると霊力はずっと少なくなります。
だから信仰にはいりたてで、自分なんかそんな、できやしない、とビクビクしている時には割に治るのです。もうオレはできて来た、と思う様になると治りません。それは何故かというと、慢心だからです。だからオッカナビックリの気持ちでやると治るのです。そうかといってビクビクしてやるのがよいわけではないので、つまり大いに神様の道具にならせていただいたという謙遜です。気持ちは相手の病人は虫けらほどでもないが、ごくつまらない人だというように思わなくてはならないのです。これは偉い人だと思うと、こっちの霊力が負けてしまいます。救世教は他の宗教から見るとまるで桁が違っているのです。その力をいただいているとしたら、世の中の人間は虫ケラの様なものです。併しそれを出してはいけません。こっちは大いに謙遜しているのです。そこが難しいと言えば難しいです。
それで一番肝腎な事は、ウンと固ければ固いほど力を入れてはいけません。処が、固いと固いほど溶かそうとするのに力を入れてしまうのです。だから溶けないのです。これは溶けないなと思う時は必ず力がはいっているのです。だから力は、ほんのあるかなしくらいで、はいっているかいないか分らないくらいにフワフワとやるのです。そうして想念だけは強く通す気持ちですればよいのです。力を抜くとずっと治るのです。
(昭和28年7月6日、御講話)
[浄霊法講座2]