「御教え集」24号
昭和28(1953)年8月15日発行
それから頭は、前頭部と後頭部とは違うのです。後頭部は赤痢か痔で毒素が出る順序ですが、茲で心得ておかなければならない事は、肩をやりますと胸が悪くなる事があります。胸がむかつくとか、軽い嘔吐感があります。これは溶けたのが胃に集まって来るのです。そこで今度はそこを浄霊するのです。浄霊しなくても下がりますが、そうするとお腹が痛くなります。ですから肩とか頚をやりますが、それが溶けると胸がむかつく事と、その次にお腹が痛くなる事があります。それを知っておかなければなりません。頚が悪いというのにお腹が痛いと言うのはどういう訳かという事を聞かれるが、それは溶けたものがお腹に下がって、下痢になって出るのです。男の方はそうですが、婦人の方は下痢でなく前の方から出る事があります。コシケとか、あとは皮膚の粘膜から出るのです。その場合にはピリピリするとか痒いという感じがあります。男は下痢一方です。そういうように心得ていると、大体間違いなくゆくわけです。それが普通ですが、人によると腰に溜まる場合があります。これは腎臓ですが、薬毒は最初、腎臓に集まって、腎臓が薬毒を処理する所です。処が僅かしか出ないで、それが肩に行って固まるのです。それで肩に行って固まる時と、それが腰に行って固まる時があります。それはその人の職業によるので、手を使ったり根をつめたりすると肩に固まるのです。それから農業をする人は非常に腰を屈折したり、座る仕事でも腰に力を入れる人は腰に集まります。そうして腰に集まったものが少しずつ溶けて足に流れてゆき、そこで足が悪くなるというわけです。脚気というのはそういう訳です。それからよく足が吊るとか痺れるとかだるいとか膝がガクガクするとか、すべて足に関係したのは、一旦腰に集まったものが足に流れて行くのです。ですから足に関係したのは、まず腰の中心、尾てい骨を狙って背面から浄霊するのです。そうすると足をやらなくても足がずっと軽くなります。それからこの事が息切れに関係するのです。というのは腰から足が悪い人は、歩いたり坂でも上ると非常に骨が折れるのです。軽くゆかないのです。その軽くゆかないのが息切れになるのです。とにかく心臓を大いに骨折るために、その力が心臓に影響するわけです。そのために息切れがするのです。この息切れという事は肺ですが、肺の呼吸が、頻繁になる事です。というのは心臓は火で肺は水ですから、腎臓が骨が折れると、心臓の火、熱が肺を活動させる力が薄くなるので、肺の活動が悪くなるのです。そういう理屈になります。こういう事もお医者の方では全然分りません。ただ部分々々で研究の結果を発表するに過ぎないのですから、実に幼稚なものです。今話をしたのは、ごく大づかみの大体の事ですがそれが分っていれば、他の事はそれによって解釈すれば元が分るから浄霊の場合でも非常にやりよいわけです。
(昭和28年7月5日、御講話)
病気の原因というものは大抵その部分の原因という事はありません。ただオデキや何かはその場所ですが、他の内臓の病気というものは、原因は病気の現れた所ではないです。これは何でもそうですが、元があるのです。丁度芝居みたいなもので舞台にいろんなものが出るという事は、原因は楽屋にあるのです。楽屋で準備してそうして舞台においてよい芝居とか悪い芝居という事になるのです。ですからこの楽屋を見つけてそこをやるのです。それは大体決まっているのです。ただ肺だけは、どこからでも一旦肺にはいってゆくのです。頭でも手でも足でも、どこの固まりでも、溶ければ一旦肺にはいって痰になって出るのです。ですから肺病は胸の病と言いますが、表面に現れたのが胸だからそう思ってしまうのですが、そうではないので、体中の病と言ってもよいです。それは頚から肩から腹から背中から、溶けた毒はみんな一旦肺に行くのです。ただその場合、多く溜まっている所と少なく溜まっている所の違いはあります。そこで肺病で一番多いのは頚の廻りです。ですから私は結核というものは頚の病だと言った方がよいと思います。又頚の廻りに溜まった毒というものは必ず熱が出ます。それが溶けて痰になるのです。だから人間、頚は非常に肝心な物です。借金も首、サラリーマンも首で心配してます。よく首ねっこを押さえる、首が危ない、バッサリと首を切る、と言って首が一番肝心なものです。それで首の中にも急所があります。喉頭結核はここのが溶けて、溶けた物が肺にはいって行って、肺から出る場合に痰に毒があるから、その刺激で咽喉が痛んだりいろいろするのです。それで物が呑み込めなかったり、声が枯れたりするのは、みんな咽頭結核と言いますが、これは頚の廻りの毒が一旦肺に入って、その痰に毒があるというものです。又頚自身の毒のために、喉頭結核になるという人もあります。それからロレツが廻らない人や舌にオデキのある人は咽喉部の毒のためです。その毒が、廻りくどいこと(肺を通らずに)をしなくて直にここから出ようというのです。その場合に茲に相当固まった奴が舌に固まって口がきけないというわけです。ですからとにかく咽喉部です。それから食欲は肩と心得ていればよいのです。それから淋巴腺ですが、茲に熱が出ると前頭部に直ぐ移ります。この熱が前頭部に一番影響するのです。それはここの毒が前頭部に始終行くのです。だから頭の悪い人は気がふさいだり、怒りっぽかったり、気持ちが悪いという事は、みんなそれなのです。ですから神経衰弱とよく言いますが、これはやっぱりその原因の一番は淋巴腺です。それから中風も頚の横側の人と頭部(延髄)の人と両方あります。その固まりが溶けて脳溢血になるのですが、こういう人は中風になっている時はそうですが、ならないうちも棒みたいな固まりがありますから直ぐ分ります。
(昭和28年7月16日、御講話)
[浄霊法講座2]