研鑽資料no.29(2019年12月)

令和2年1月に向けての学び

はじめに

責任者:

先日、平成7年から毎年恒例になっている「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、「令」の字が選ばれました。この「令」が選ばれた理由として新しい元号の「令」和に明るい時代を願う私達国民の願いが集約されたのではないかということです。

さて、今回の学びも「教祖(メシヤ様)の精神を現代に求める」というテーマの下に進めさせていただきたく思います。(「景仰をいかように拝読するか(6)」は「研鑽資料no.21(2019年8月分)」にて掲載しておりますので、今回は「景仰をいかように拝読するか(7)」より学ばせていただきます。)

追記:来る12月23日の「メシヤ様御降臨祭」の迎え方につきましては「三救」のホームページ上にて纏めて下さっておりますので、そちらから再度確認し「御降臨祭」をお迎えさせていただきたく思いますので、よろしくお願い致します。

 

「メシヤ講座・特選集no.67(平成18年8月分)」より抜粋:

「景仰」を如何ように拝読するか(7

はじめに

楳木先生:

私達は御神業に精進させていただく上で、より有効的にお働きを許され、好結果を得たいと願っております。取り分け、布教(救済活動)においては尚一層のことです。

そして、その集合体である教団で上に立つものは、創意工夫を重ね、率先してその実践に努めてまいりました。」

 

『恩は着せるべきものでない』の項

≪本文≫

私は昭和十六年四月一日、当時の資格を拝受して、いよいよ布教に専業することになりました。その時、「どのような心構えでやらせていただいたら、よろしいのでございましょうか」とお伺い申し上げました。

明主様(メシヤ様)は、『寝食(しんしょく)を忘れて人を助けることです。しかし、恩は着るべきものであって、着せるべきものではない。いつも私と共同作業であるということを忘れないことです。その心構えでやればよいのです』とご教示下さいました。

それ以来、このお言葉が私の布教信条となっております。(布教師)

≪解説≫

楳木先生:

この一文が、「はじめに」で記述した願いに対する答えの一つとされております。

この内容から『布教三訓』が生れたことは周知の通りです。当然ながら、『布教三訓』を実践した人は発展を許されました。しかも、どのように発展したとしても救済活動の現場を忘れなければ、この三訓がその人の中に生き続けました。

換言すれば、どのような高位の時所位を許されたとしても、この『布教三訓』を忘れた人は救済宗団の中で役割を果たすことはできません。果たせないばかりか、不祥事を起こす原因を作ることにもなります。

もとより、『布教三訓』を実践せねば、岡田茂吉教祖を戴く布教師とは言えず、教団人とも言えないことを肚に入れておかねばなりません。短文とは言え、味わい深い三訓を一つひとつ噛み締めてまいりたいと思います。

寝食を忘れて人を助ける

メシヤ様は、まず『寝食を忘れて人を助けることです』と、言い切っておられます。只ひたすらに人救いへ取り組むように求められているのです。

一途に取り組めば、寝ることも食べることも忘れる位になる、ということですね。また、誠のある人もそのように取り組むもので、愛の大きく深い人も、負けん気の強い人も自ずとそういう姿勢になる、ということですね。

恩は着るべし着せるべからず

次に『恩は着るべきものであって、着せるべきものではない』と、仰っております。これは、人を救うことに役立てば役立つほど、自分に戒めてゆかねばならない内容です。指導的な立場に立つようになれば、尚更のことであります。

メシヤ様は『急に先生と言われるようになると・・・・・』で知られる『下座の行(全文へ)』という御教えで、人間の陥りやすい弱点をご指摘されております。

この項では『威張りたがる、偉く見せたがる、物識りぶりたがる、自慢したがるというように、たがる事は反って逆効果を来たすものである。少しばかり人から何とか言われるようになると、ブリたがるのは人間の弱点であって・・・・・』と述べられています。

また、『信仰団体などに、教義を宣伝する先生に、どうも下座の行が足りないように見える事が屡々(しばしば)ある。』とも憂慮されております。

この御教えを併せて拝読させていただくと、私達のあるべき姿勢がより明確になると思われます。人格を磨く上でも欠かせないことですからね。

メシヤ様との共同作業

三つ目には『私と共同作業ということを忘れないことです』と、仰っております。何と心が軽くなるお言葉でしょうか。勇気を与えてくださるお言葉でしょうか。

お世話に懸命に取り組めば取り組むほど人様の人生により立ち入ってゆかねばなりませんので、時として不安感が胸中を過(よ)ぎる場合があります。躊躇する場面もありますが、このお言葉を胸に抱いて進めば安心感が拡がります。

また、一方、私達がどのように鮮やかな奇蹟を許されようとも、それはメシヤ様からいただいたものです。メシヤ様の為せる業です。メシヤ様と繋がりがあればこそ、現わすことができる御守護なのです。救いの御力と救いの方法をメシヤ様から伝授いただいていることに、ただただ感謝させていただきたいですね。

『共同作業』ということを具体的に実践させていただくと、次のようになります。

<ご案内> 人様を支部へご案内する場合、「メシヤ様の御前にご案内する」という想念です。

<訪問>  人様を訪問する場合は「メシヤ様のお供をさせていただく」という想念です。

<お世話> お世話に取り組む場合は「メシヤ様の愛に包まれていただく」という想念です。

このように考えさせていただきますと、それぞれの取り組みは如何にあるべきかが更に具体化してまいります。「御前にご案内するとなると・・・」「お供をさせていただくとなると・・・」「愛に包まれていただくとは・・・」というように考察してみてください。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎御神業に精進させていただく上に於いて、私達はメシヤ様から御教示いただいた「寝食(しんしょく)を忘れて人を助ける」ということ、「恩は着るべきものであって、着せるべきものではない」ということ、「いつもメシヤ様と共同作業であるということを忘れないこと」という心構えを持って実践すれば、より有効的にお働きを許され、好結果を得ることができるのだということ。

 

「メシヤ講座・特選集no.67(平成18年8月分)」より抜粋つづき:

楳木先生:

るナ三訓

楳木先生:

私達の御神業へ向う心のあり方が、より具体的になったのではないでしょうか。更に付け加えるならば、先達の方々が御神業に臨む上で、大切にしていたものに『るナ三訓』があります。

・ いばるナ

・ 怒るナ

・ 早まるナ

の三つです。簡潔明瞭な内容です。日々御神業に臨ませていただく際に取り入れていただきたい、と願います。この三訓は人様の問題解決に取り組む場合、絶えず心掛けておかなくてはなりません。また、課題を設定して取り組む人へ寄り添って歩んで差し上げる場合も、‘必要不可欠’です。

両『三訓』を反復しつつ、常に意識を新たにしてお世話に当たらせていただけば、人生の美しさや不思議さに感動します。そして、人生は価値あるものであると、心の奥深く刻ませていただけます。

最近、特に奇蹟が顕著となり、また、正しい願い事ならば実現するスピ-ドが飛躍的にアップしていますので、「時期」の到来を思い知らされます。また、祭典時にいただく御光の強さが弥増している旨の報告が異口同音に届けられております。

それだけに、私達の姿勢をメシヤ様の御心に適うあり方に一層近づけねばならない、と思わされます。心に留め置きください。

以上のことを極めてゆくと、御神業は『遊行観音』の振る舞いの如くである(「御講話(昭和28年12月5日)へ」)、ということが肚に落ち、肩の力が抜けてゆくのです。そして、御神業は楽しくて仕方ないものとなります。」

 

編集後記:

責任者:

今回は、日々御神業に臨ませていただく際の心構えとしての「布教三訓(「寝食を忘れて人を助ける」「恩は着るべし着せるべからず」「メシヤ様との共同作業」)」と、人様の問題解決に取り組む際に心掛ける「るナ三訓(「いばるナ」「怒るナ」「早まるナ」)」という私達にとって大切な内容を御教示いただきました。

令和元年も終わりを迎えようとしています。今回の御教示の内容は、メシヤ様、そして楳木先生から、この半年間共にコツコツと学んできた私達への暖かく重要な(これからの御神業を進めてゆく上で、忘れてはならないこととしての)メッセージなのだと受け止めさせていただきました。

これから新年を迎える迄の時間の中で、この半年間の日々の生活を振り返り、“悔い改める”部分は改め、「メシヤ様御降臨祭」そして新年を迎えるにあたっての準備と言いますか、心を整えさせていただこうと思っております。

令和元年5月より、共に学んで下さり、本当に有難うございました!来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

 

令和2年が皆様にとりまして、より明るく素晴らしい一年になりますよう、御祈りいたします。

 

※責任者より

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座・特選集no.67(平成18年8月分)

 

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