研鑽資料no.69(2021年8月)

9月に向けての学び

はじめに

責任者:

茹だるような猛暑の中、オリンピックでは連日メダルラッシュが続いておりますが、皆様におかれましてはお変わりありませんでしょうか。

さて今回は、「メシヤ講座no.150浜松(平成25年7月分)」で楳木先生より御教示いただいておりました〝暑さ対策とお盆の取り組み(慰霊)について″のポイントを確認させていただき学びに入らせていただきたく思います。どうぞよろしくお願い致します。

「暑さ対策ついて」のポイント

○水分補給は不可欠ですが、あまり水ばかりを補給していると体液が薄くなってしまうので、夏野菜をしっかり摂りながら、水分として補給すること。

○水を飲む場合には、塩を少々添えて飲むように心掛けること。

○以上のことを心掛けながら体調管理に努めること。

「お盆の取り組み(慰霊)について(「メシヤ講座no.150浜松(平成25年7月分)」より抜粋)

※責任者より:7月盆の方にはお伝えするのが遅くなってしまい申し訳ございません。

楳木先生:

しっかりご先祖の慰霊に取り組んでいただきたいと思います。毎日、お供え物をあげて、善言讃詞を奏上して、霊界での・・・、とりわけお盆の間は地獄の釜のふたが開くと言われていますので、地獄に在籍する先祖も各仏壇に帰ることが許される訳ですので、その柱を充分慰霊してあげていただきたいと思います。この3日間が終わると釜のふたが閉まるということになりますので、地獄に在籍している柱は仏壇に帰ることができなくて、仏壇にお供えしたものは先祖のそういう係のものが地獄まで届けなくてはいけないということです。大変ご不自由な生活をされていますので、お盆の間にしっかり慰霊をしていただきたいと思います(「妙智之光」中の御教えへ)。」

 

「メシヤ講座no.163三重(平成26年8月分)」より抜粋:

<今月の御教え>

『霊的病気 結核と憑霊』

「文明の創造、宗教篇」 昭和27(1952)年

結核の原因には、憑霊の場合も相当多いのである。というのは事実に於て夫婦の一方が死ぬと、間もなく残りの一方が結核となり死ぬという事がよくある。又兄弟の内誰かが結核で死ぬと、其後次々発病し、症状も前に死んだ者と、殆んど同様である。酷いのになると、五人も六人もの兄弟が次々死ぬ事がある。之等を見ると、どうしても伝染としか思われないので、医学が結核は感染するとしているのも、無理はないのである。

処が斯ういう例は病菌による感染はないとは言えないが、案外少なく憑霊による事の方が、殆んどと言いたい位である。今之を詳しくかいてみるが、普通結核で死に、霊界に往って霊界の住人となるや、霊になっても引続いて結核患者なのであるから、病状も生前と些かの変りはなく苦しむのである。処が病気で死んだ霊は言う迄もなく地獄界に入るのであるから地獄の苦しみが続くので、病苦の外に語る相手もなく、孤独で非常に寂しい為、相手が欲しくなる結果どうしても兄弟の誰かを、自分の傍へ引寄せようとする。そこで憑依すれば、自分と同様結核となって死ぬのは分っているから、そうするのである。何と恐るべきではなかろうか。

又其他にも斯ういうのがある。それは祀り方が悪いとか何か死後要求がある場合、それを頼むべく知らせようとして之はと思う人に憑依する。憑依された者は、勿論結核と同様になるので、普通人はそういう事に気が付かず感染したと思い、医師も又そう言う訳で、散々医療を受け遂に死亡するので、此最もいい例として、斯ういう事があった。

今から二十数年前、私がまだ修行時代の頃、私の妻が風邪を引いた処、間もなく激しい咳嗽(せき)と共に引つきりなしの吐痰である。時々血痰も混るので、どうみても結核症状である。私も普通の結核としても、斯う急に起る筈はない、何か訳があるのだと思って、霊査法を行った。

此霊査法というのは、後に詳しくかくが、それで判った事は、果して約一年程前、二十幾歳の青年で、結核三期という重症なのを治療してやった事があった。慥か一、二週間位で、遂々死んで了つた。其霊が憑つた事がよく分ったので、霊の要求を訊いてみると、生前一人の父親に世話になっていたのだが、非常に貧乏なので、自分が死んでからも、碌々供養もして呉れず、未だに祀られていないので居所がなく、宿無しの為、辛くて仕方がないから、どうか祀って貰いたいというので、私も快く承諾し「今夜は遅いから、明晩祀ってやる。然し君が此肉体に憑いていると、肉体が苦しいから、今私が祝詞を奏げてやる、それが済んだら、直ぐ離れなさい」と言うと彼も承知して、祝詞が済むや離れたので、妻はケロリとして平常通りになって了った。之などは余りハッキリしているので、私も驚いた事がある。

 

霊界生活

楳木先生:

本日は『霊的病気』の二番目の『結核と憑霊』という箇所を拝読させていただきました。281ページに『今之を詳しくかいてみるが、普通結核で死に、霊界に往(い)って霊界の住人となるや、霊になっても引続いて結核患者なのであるから、病状も生前と些(いささ)かの変りはなく苦しむのである。処が病気で死んだ霊は言う迄もなく地獄界に入るのであるから地獄の苦しみが続くので、病苦の外(ほか)に語る相手もなく、孤独で非常に寂しい為、相手が欲しくなる結果どうしても兄弟の誰かを、自分の傍(そば)へ引寄せやうとする。』と書かれております。

御論文や御講話の中にも、〝霊界へ行って幸せになろう。あの世で幸せになろう。″として手に手を取って自殺した時にはとんでもないことが起きると書かれている項目があります。

例えば上下関係を逸脱して心中した場合は頭と足が逆にひっついて霊界生活をおくらないといけないので、恥ずかしさやら不便さで仕方がないとご説明してくださっております。なかなか霊界のことを現代では語る機会がありませんので、どうしても霊界生活ということがわかりにくくなっています。

それに拍車をかけたのが丹波哲郎主演の「大霊界」という映画ですね。あの映画の天国の情景には崇○○光の世界総本山がロケで使われてたそうです。

目が見えない人も霊界へ行ったら見えるようになったとかいう描写になっていますので、霊界では現界の苦しみが無くなって幸せになっていけると思ってしまうのですが、現界で充分修行を積んで曇(くもり)がとれてしまえばそのようなところへ行けるのですが、病気で苦しんで亡くなった場合はその病気の症状がそのまま続くわけですので非常に大変だと言われております。

本来なら世界救世(きゅうせい)教三派はこのことを皆さん方にお伝えしていかないといけないのですが、肝心要のことを教えないで、薬併用の浄霊をやっておりますので、苦しんだそのままの姿で霊界に行かないと行けないので苦しい霊界生活が続くことになるのです。

(中文割愛)

我々は霊界生活(御教え『霊界の構成』へ)ということをわかっておりますので、余計に皆様方に知らせていかなければなりません。とりわけ自殺などをしますと、事故死ですので地縛霊となってそこに留まらないといけません。それに加えて自分で自分を殺すわけですので殺人の罪が加わります。

二重に苦しみをしなければならなくなります。ですからいくら苦しいからといって自殺をしないように知り合いの人とか若い人たちに必ず教えて行かないといけないことかなと思います。」

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎私達は、現界で充分修行を積んで曇(くもり)がとれてしまえば、霊界(亡くなった後の世界)では苦しみのないところへ行けるのだが、病気で苦しんで亡くなった場合はその病気の症状がそのまま続くわけなので〝非常に大変なのだと″メシヤ様から御教えいただいているのだということ。

◎私達メシヤ様の信徒は、霊界の事柄を学んで来ているので、霊界の存在をご存じない方々に霊界のことを知らせて行かねばならないのだということ。

 

「メシヤ講座no.163三重(平成26年8月分)」より抜粋つづき:

霊界からの要望や戒告

楳木先生:

次に『又其(その)他にも斯(こ)ういふのがある。それは祀(まつ)り方が悪いとか何か死後要求がある場合、それを頼むべく知らせようとして之はと思ふ人に憑依(ひょうい)する。憑依(ひょうい)された者は、勿論結核と同様になるので、普通人はそういふ事に気が付かず感染したと思ひ、医師も又そう言ふ訳で、散々医療を受け遂に死亡するので、此(この)最もいい例として、斯(こ)ういふ事があった。』ということでメシヤ様の『修業時代』に扱った憑依の例について御記述くださっております。」

(中文割愛)

供養のあり方を宗教は教えるべき

楳木先生:

それから特選集(「メシヤ講座・特選集no.162(平成26年7月分)」へ)で「臨床宗教師の育成に関して」の記事を紹介しましたが、東北には幽霊がいっぱい出ているという話は聞きましたか?

受講者:

いえ、聞いておりません。

楳木先生:

終戦直後と同様に幽霊をたくさんの人が見ているそうなのです。終戦直後も終戦と同時に多くの人たちが夢枕に立って訴えかけてくることが多かったそうです。それでその当時先祖供養をする教団が増えたのです。それで供養していくとだんだんとそのような現象はなくなってきましたので、日本は高度成長に入っていくことが出来たのです。ですからその頃は、宗教は大きな役割を果たしたのです。

東北方面で、津波で海の彼方で亡くなられた人は海の彼方に幽霊として立つので、遺族は落ち着かないということで、今のところ臨床宗教師がそういう人に寄り添って行こうという取り組みをしているという記事を偶々読んだのです。

宗派に応じて〝どのように供養をしていかないといけないか″ということをきちんと教えていかないといけません幽霊に立ったところでお亡くなりになったのだと想定して、そこで慰霊祭をしてあげないといけないというアドバイスをしてあげるべきなのです。

その供養によって、事故死ですのでおよそ30年間はそこから離れられませんので、供養することによって短縮されて本来の霊界にいけるということです。そうしたことを教えていかないといけないということが次の段階ではあるということです。

受講者:

戦死者の霊は地縛霊にならないで帰ってこられるのですか。

楳木先生:

国のために死んだので地縛霊にならないのです。ですから幽霊ではなく夢枕に立てるのです(「御光話」へ)。

東北の場合、津波にあったところでボウっと立っているのだそうです。ですから夢枕でなくて幽霊として見るので地縛霊だと思います。ご遺族に話をする時には非常に可哀想なのですけどね。しかし厳しい霊界生活のことを思えばそれを短縮してあげるように慰霊に務めることが大事ではないかと思います。」

(中文割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎事故死された方の霊は、供養をして差し上げることにより地縛霊(およそ30年間は事故に遭った場所を離れられない)でいる時間が短縮されるので、宗派に応じて供養の仕方をきちんと教えていかないといけないのだということ。

◎ご遺族は、事故死された方の厳しい霊界生活を短縮して差し上げるように慰霊に務めることが大切なのだということ。

 

「メシヤ講座no.163三重(平成26年8月分)」より抜粋つづき:

メシヤ様の『修業時代』とは

楳木先生:

それから、今回の御教えの最後の箇所に『私がまだ修業時代の頃』とあります。『修業時代』というのはまだ御立教される前のことです。大本教時代に修業した内容は何かと言いますと、主として鎮魂帰神法です。鎮魂帰神法の修業方法は過去に三重支部で話したでしょう。」

受講者:

忘れました。

楳木先生:

例えば「紙に書いた大きい字を点にしなさい」また「点を紙いっぱいに広げて、紙を真っ黒にしなさい」とかできないと、自分を騙してでもやろうとしてしまうのです。

そうするとトランス状態になる人が増えてくるのと、フワーッとなった時に霊憑りになったりして気がふれる人が多いので、鎮魂帰神法では全人類を救うということは難しいのです。それでメシヤ様は浄霊法を編み出されたのです。それで一番の修業はその集中力にあったのです。我々が浄霊力を授かってもこの集中力を養わない限り浄霊力というのは強くなっていかないのです。そういうことをこの一文から心得ておいていただきたいと思います。

おしゃべりばっかりして浄霊している教団がありますからね。おしゃべりしたら浄霊に集中できないでしょう。

こういう御教えを拝読したら、〝メシヤ様の『修業時代』とは一体何か″ということを求めていくような心がけを持っていただきたいと思います。

今回の御教えではそういったところを確認しながら毎日拝読していただきたいと思います。」

(以下割愛)

 

責任者:

ここまでで御教示いただいた要点を以下に併記(特に重要だと思われる御教示は◎に)いたします。

◎浄霊力というのは集中力を養わない限り強くなっていかないので、私達はそのことを心得て浄霊のお取次ぎをしなくてはならないのだということ。

 

編集後記

責任者:

今回の学びは、お盆前ということもあり大変タイムリーな学びになりました。御教示いただいていますように、丁寧な慰霊を心を込めて執り行わせていただこうと思います。それから、今回学んだ「霊界」に付いて詳しく説明下さっている御教え「霊界叢談」を少しずつアップさせていただきます。自己研鑽に拝読いただければ幸いです。

毎日猛暑が続きますが、どうか皆様お元気でお過ごしください。有難うございました。

 

 

※責任者より

 

引用したメシヤ様の御教え、「メシヤ講座」は当時の文章をそのまま抜粋させていただいています。下線や太字の表記、()内の表記、御教えの典拠は、責任者が加筆しております。ご了承ください。

 

引用した「メシヤ講座」全文はこちらからご覧いただけます。

メシヤ講座no.150浜松(平成25年7月分)

メシヤ講座no.163三重(平成26年8月分)

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