「世の終り」昭和二十六年
かみはなしとこころおごれるえらびとのかみにぬかづくよぞちかみけり
神は無しと心驕れる偉人の神に額く世ぞ近みけり
ちのうえのけがれきよむるかむわざはひのせんれいのことにぞありける
地の上の穢れ浄むる神業は火の洗霊の事にぞありける
いくまんねんまたれたまひしおおかみのしくみはいましならむとすなり
幾万年待たれ給ひし大神の仕組は今し成らむとすなり
「地上天国」昭和二十六年
やすらけきうましのみよはたてられむきよめられにしこのちのうえに
安らけき美しの御代は樹てられむ浄められにし此地の上に
えいえんにふゆなきよるなきてんごくによびとすくはむはやきたれかし
永遠に冬なき夜なき天国に世人救はむはや来れかし