6-4、手足の部

1.手足が痺れ、動かす事不能の男子

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「昭和二十三年入信の当年六十二歳の私の父、二十六年七月十三日、飲酒就寝いたし、二時間ほどで目が覚めましたが、左手首が利きません。痛みはなく、肘から指先へ軽い痺れがあり、手首を上下に動かす事ができず、物をにぎれば軽くにぎる事ができます。 御浄霊はその日より毎日させて頂いておりますが、変化がございません。二十八年前、自転車より落ち、肩の骨を折った事がございますが、その時は薬を用いませんでした。肘と肩に固結があり、圧すると痛みがあります。入信前、予防注射、数本射った事があります。どこを根本に御浄霊させて頂きましたらよろしゅうございましょうか。御教えのほど御願い申し上げます。」

『これは自転車から落ちて骨を折ったためではないです。それが今頃痛むわけはない。予防注射です。その為ですから、押して痛い所、そこに薬が固まっているから、そこを浄霊すればいい。これは何でもありません。きっと治ります。力を入れてはいけません。力さえ入れなければドンドン治ります。凡て、手や足の痛みなどは注射と考えてみればいいです。前に注射をしたとかいうのは…。他にそんな事があるわけないです。』

2.片手不動、血尿の男子

「御教え集」8号、昭和27(1952)年4月20日発行

「昭和二十四年四月入信。五十三歳の男子。昭和二十三年二月、光明如来様を御奉斎させて頂いております。一月九日朝より、悪寒が四、五時間くらい続き、昼頃より乳液に褐色物の混ざったような物を多量に吐きました。十一日夕方よりシャックリが二時間ほど続き、御浄霊頂き一時止まり、四十分ほどして一時間くらい続きました。翌日も同様でございます。食事は進まず、お湯を飲んでおります。熱は余りなく、腎臓に少しありましたが、一週間目より食欲も出て参りました。十五日目より肩、肩胛骨より肋骨下部に、高さ四、五寸(12.12㌢~15.15㌢)巾(15.15㌢)くらい、右手は上膊(肘と肩の間)部及び、手首より指先まで腫れ上がり、右手肩の関節は動かず、食事(一膳くらい)の時だけ起きて食べさせて貰っております。血尿が三、四回ございました。三十七日目に、腕の力こぶの所に、直径一寸(3.03㌢)くらいの突起ができ、先が赤くなり、翌日濃い膿が出、少し楽になりました。それより十日くらい膿が出続け、大分腫れも引きましたが、肝臓に拳くらいの固結ができ、食欲なく大分衰弱し、膿も出なくなりましたが、御浄霊頂き食事も頂けるようになりました。血尿は一日に四、五回出ます。膿は血膿となり、肩胛骨の下部に少し膿がございます。元気になって参りましたが、腕の附根は動きません。御浄霊の箇所に就き御教示御願い申し上げます。」

『これは結構ではないですか。順調にいってます。この人は毒が沢山あるのです。毒血がうんとあるのだから、色々な所から色々な形で出ていって、結局治ります。気長にやっておれば良いです。浄霊の急所は、腫れている所とか痛いとか熱があるとか、それは症状でわかりますから、それで良いです。』

3.声がかれ、手足の痺れ、歩行困難、高熱の青年

「地上天国」40号、昭和27年9月25日発行

「私の弟、貢(二十四歳)は、二十六年十月中頃より、肋膜症状の御浄化を頂きましたが、御陰様で御浄霊により全快、二十七年四月中頃より、頭の御浄化を頂き、前額部及び後頭部並びに、頸の周囲等に高熱あり、特に声がれがしておりました。また、右横腹部に痛みがあり、寝返りに困難をいたしました。御浄霊により御守護賜り、一時快方に向いました。五月二十八日、再び同様の御浄化を頂き、現在に及んでおります。現在は頭部、頸の周囲、腎臓部、尾てい骨、臑(すね)等に高熱があり、やはり声も出しにくく、息苦しく、ちょっと歩いても非常に苦しくございますが、脚部、特に臑(すね)の部分が痛み、歩行困難の状態でございます。また、足首及び手の両親指も痺れております。御浄霊いたしましても、なかなか下熱いたしません。食欲は茶碗に一杯くらいでございます。十一時頃より三時頃まで毎日発熱し、寒くて蒲団をかぶることもございます。弟は絶縁した親戚(堀田家)を継ぐべく、入籍いたしており、堀田家の父は大腸カタルで、母は中風にて三年前に、息子は肺病にて十五、六年前、それぞれ死亡いたし、絶家となりました。弟は、昭和二十四年入信以来、余り熱心ではなく、途中、御守様をかけておりませんでしたが、現在は申し訳なく感じ、お掛けいたしております。誠に申し訳なき事と謹みて御詫び申し上げます。堀田家には、去る七月五日、御屏風観音様を御奉斎頂きましたが、浄化のため生家におりますのでお祀りいたしております。弟の浄化はこれらと関係ございましょうか。御浄霊の箇所等、御教え賜りたく、謹みて御願い申し上げます。」

『これは霊的関係はなく、薬毒病である。熱がしつこいのは、浄霊が急所を外れているから、触ってみて一番熱い所を見付け、そこを浄霊すれば、段々熱は下がるものである。その他、押して痛い所を浄霊する事、食事は野菜を多く摂る事、何よりも衰弱を増さないようにする事で、それには普通の安静にすればいい。それで治る筈である。』

4.左足に卵大の固結ある青年

「地上天国」36号、昭和27年5月25日発行

「二十二歳の信者。五、六歳頃より、左足大腿部より足首までの後側に卵大の固結二個、小指ほどの固結四、五個でき、何等変化なく今日に至っております。労働後、若干痛みを感ずる程度ですので放任しておりましたが、四、五年前より種々の治療をいたしました。足首の小さい固結一個を手術除去いたしましたが、また、元通りになってしまいました。浄霊を始めましてより、まだ一週間でございます。特別に変化はございません。固結のできる以前には薬は一切使った事がないそうです。原因は何でございましょうか。謹んで御伺い申し上げます。尚、浄霊は熱心な信者がさせて頂いております。」

『親の薬毒である。根気よく浄霊すれば、長くはかかるが必ず治る。できるだけ運動する方がよい。』

5.手足の指が紫色し、非常に痛む人

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「当年三十歳の未入信の男子。二十五年五月頃より、左の手足の指先だけが、爪には異常なく爪先から指腹にかけて三角形に紫色し、非常に痛んで参りましたので、六カ月ほど、医療を行い、最後に手術をいたしました。一時は痛みは去り、紫色もとれましたが、左手足指の間接から曲折し、鈎状になってしまいました。処が二十六年の五月頃より、反対の手足の指が同様の症状になり、歩行もできず、右の苦痛を緩和する為に、絶えず手指をかいていなければ、おられない状態になりました。御浄霊を三、四回いたしましたが、痛みは幾らかは薄らいできました。化膿はいたしません。本人の弟は二十四年、骨膜炎で死亡いたし、その後、丁度一年目に右のような発病をいたしました。何か霊的に関係があるものでございましょうか。それとも如何なる原因でございましょうか。」

『骨膜炎は何処の骨膜炎ですか。』

「足でございます。」

『手は骨膜炎ではないですね。』

「さようでございます。」

『それでは、この霊と関係ありません。もし関係あるとすれば、弟さんの方です。やっぱり薬毒です。紫色というのは毒血ですからね。ひょう疽です。そこに薬毒が固まっているのに、種々な療法をしたからです。うっちゃらかして置くと段々溜まってきて、一箇所くらいで済むのです。それを種々な事をすると、そこに溜まらないで他に溜まる。やはり薬の被害者です。やっぱり薬毒です。だから気長に浄霊すれば治ります。薬をつけたり、切ったり――色々すると他に行く。結局、薬と医者が病名をつくるのです。治そうとする事が、治るのでなく増やすのです。それさえ分れば、病気の原因などは何でもない。この間(サン)と言う新聞に百五歳のお婆さんで――孫、曾孫を集めると百何人かになるのです。そして(私は薬と注射は嫌いだ)と言うのです。薬と注射が好きで長生きしていると言うのなら良いが、そんな事しない人が長生きするのですから、どうしても、事実という事と学理という事が矛盾している事に気がつかない。頭が非常に悪い。物事をあべこべに解釈する。その点は野蛮人みたいです。』

 

[浄霊法講座6]