1.卵巣膿腫、堕胎手術後、全身浄化で一進一退の中年婦人
「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行
「教師の妻(三十三歳)入信前、ノーシンを常用いたしておりました。昭和二十二年卵巣膿腫で手術し、全快しないうちに妊娠した為ツワリ強く、体の衰弱もあり、堕胎手術をいたしました。それから肋膜で二カ年療養しましたが良くならず、人に勧められるままに、色々いたし、人骨を煎じて二カ月ほど飲みました。注射はザルブロ、ビタミン数本をうち、少し楽になりましたが、今度は主人が喘息にかかり、その時より再度、御浄霊を頂くようになり、御守護頂き、主人は税務署を辞して御神業にお使い頂くようになりました。大光明如来様、御屏風観音様を御奉斎させて頂き、初めて農耕の手伝いをいたし、不思議に働く事ができました。処が、頸にグリグリが無数にでき、数回膿が出、今ではグリグリが沢山あるままに口が塞がっております。昭和二十六年十月、(大光明)の御守様を拝受いたし、痔出血の御浄化を頂き、二十七年一月頃に左手に激痛が起り、皮膚は蝋細工のような色となり、血色悪く、体はフラフラとなり、毎日浄霊をいたしておりますが、手の神経痛、腹部の痛み、腹の張り、胸の痛み、足の御浄化で一進一退でございました。二月十一日(大浄光)の御額を頂きますと、胃の御浄化で咳が出、痰のような、唾のような、ヌラや苦い水が沢山出ました。心臓が苦しく床に就いております。現在は頭がガーンとして胸が苦しく、胃が空のような気がいたし、口が苦しく、足腰だるく、フラフラで、御浄霊をいたしますと熱が出、咳が出ますが、痰が切れないので苦しみます。食事は軽く一杯三度食べます。尿も良く出、便通もございます。右御垂示のほど御願い申し上げます。」
『これは薬毒の浄化です。色んなものが色んな形で出てくるのですから、その間辛抱していれば、段々良くなります。こういうのは、段々何時とはなしに良くなりますから、辛抱していれば良い。別にどうという病気ではない。入れたものが出る、それだけの話です。それから痰が切れないのは、浄霊の見当違いをしている。だから、良く調べてみる。これは自分で体中触って調べてみると熱があるから、そこから痰が出るからわかります。わからなければ、御主人に体を触って貰えば良い。これも、峠を過ぎてますから、もう一息です。』
2.卵巣摘出手術をした人
「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行
「私の妻(二十三歳)二十六年四月下旬、下腹部が膨れて激痛が起り、婦人科医と外科医の(卵巣膿腫)との同一診断で、五月二日開腹手術をし、左の卵巣全部と、右の大部分を切取りました。順調に退院し、間もなく元の職業である自分の父が経営する洋裁学校の教壇に立ちました。秋に入って、昼間、夜間の授業に疲れが出ている様子でしたが、右卵巣部に激痛が始まり(先の膿腫が悪性のものであった為、再発したのだ)との医師の診察にて、結果は保証できないが、再手術しろと言われました。私は、二十六年六月中旬頃、入信させて頂き、このお道以外に救われる道はないと思い、当時、婚約の仲であった為、即日結婚の必要を感じ、無理やり手許に引取りました。以来、当地の西谷先生、杉山先生に御浄霊頂き、私も頂いております。先ず痛みが取れ、一週間後には起きて軽い縫物をするまでになりましたが、数日後より腹部の膨れが増し、重い苦しさと鋭い痛みがあり、苦痛と吐気の為に食欲が落ち、衰弱が募って参りました。一昨日より変った便や血液が少量ずつ下るようになりましたが、今日は腹部の圧迫が胸の方にきて、心臓の苦しさを頻りに訴えて、度々、嘔吐いたします。数年前より月経が年に三、四度だった由ですが、手術後は軽いながら月毎となり、今月も既に十日ほど前に済ませました。尚、三、四年前、度々強度の蕁麻疹に悩まされ、その度に医者が強い注射をうった由です。妻の家族は浄土宗の寺にて、その父は養子です。母方の祖母は、八年前子宮癌にて亡くなったそうですが、発病後、野の一軒家に離され、親身に世話する者もなく、息を引取る時だけ、妻の父母が世間体を繕うため、家へ連れ戻ったそうです。今だに祖父とはお墓も別にしてある由です。妻の幼時、この祖母に誰よりも可愛いがられた由にて、今度の御浄化数日後、夜中に祖母の霊が恐ろしい形をして頻りに妻を威かした由です。また、今日など苦しい時(皆から世話されて幸福な己に比べて、世話する者もなく淋しかったろう祖母を、憐れむ思いのみ多い)と話しました。ちなみに、妻は長女にて、妻の父母は、長く私達の恋愛と結婚とを深く憎み、二人を呪い殺してやるとまで申し、今度は仕方なく許したとは言え、このお道がわからず、反対し続けております。尚、妻は、去る十月七日、私の母と共に、西谷先生より、お守様を頂きました。一日も早くお救い頂きたいと思いますが、差し当たり、如何いたしましたらよろしゅうございましょうか。」
『切取ったら再発ではないです。これはおかしいです。野の一軒家――随分薄情な人ですね。卵巣を取ったのですか。取っても、昔ならこれで済んだのですが、今は霊界の浄化が強いために固まらないのです。そこで、こういう後味が悪くなってしまったのです。それで、一時は固まったんで教壇に立つまでになったのですが、浄化のために激痛が始まったのです。この激痛は先のと違って、消毒薬のためです。先には消毒薬も固まるから良かったが、今は固まらないからです。再手術したら駄目です。ただ、衰弱さえしなければ治ります。問題は、腹部の膨れが増し――吐気――というのは、薬毒を吐くのです。鋭い痛みは消毒薬の浄化です。腹部の膨れというのも、やっぱり薬毒が溶けた奴です。変った便――これは手術後の汚いものです。併し、これはそう悪い状態ではないのです。圧迫が胸の方に来ているというのは、薬毒が嘔吐によって出ようとして、胸の方にくるのです。度々嘔吐――これは結構です。昔の蕁麻疹の時の注射です。それが最初の原因です。それが卵巣に溜まって痛んだ。普通、卵巣は痛むものではないのです。痛むのは薬毒のためです。霊的関係は余りありません。体が弱ると霊は憑りますが、祖母が苦しんだ処で、この人が苦しめたわけではないから恨みという事はないが、ただ時々慕ってきて憑るらしいです。祖母を憐れむ――というのは、そうですね。だから、これは病気には関係しません。これは今は何とも言えません。それから家の人が日蓮宗信者で、それが反対するという霊も幾らか障ってます。できるだけ御神書を読ませるのです。こういう人の浄霊は幾らやっても良いです。浄霊はやるほど良いのです。まあ、そんな処です。非常に愛し合っているのだから助けてあげたいですがね…。光明如来様をお祀りすると良いのですがね。そうして、良くお願いするのです。そうして出来るだけ浄霊して、御神書を読ませる。そうしたら、治らない事はないです。今言ったような事を熱心にやるのです。それより外に助かりようがない。まあ、そうやるのです。』
3.子宮癌手術後の中年婦人の浄化
「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行
「四十五歳の信者でございますが、四十一歳の二月、子宮癌の手術を受け、以来便秘に悩んでおりましたが、翌年七月入信、以来、健康にさせて頂きましたが、段々と尿が近くなり、遂には十五分置きくらいとなり、時々は自覚せずに漏らす事もありました。二十五年九月、臀部に大きな腫物ができ、十月に破れ排膿を始めましたが、傷口は段々広がり、続いて排膿がありますが、更にその後、次々と臀部、腰部に数箇所孔があき、歩行困難、仰臥困難、しかも相変わらず尿意頻繁で悩んでおります。カリエスの気味もあり、背骨を叩けば痛い所もあり、最近できた排膿孔は、非常に深く(親指が入るほど)苦痛甚だしく、非常に濃い血膿が出ております。最初の傷口には周囲に薄皮がはり出し、薄い膿になっております。主人を始め、全家族入信。御神体、御屏風観音様も御奉斎いたしております。御浄霊は頭部、背面部、特に背骨と腎臓部より、下腹部、膀胱、尿道、排膿部の順にさせて頂き、御神書を良く拝読さして頂いておりますが、右に就き御教えのほど御願い申し上げます。」
『子宮癌の手術が原因です。どういうふうに切りましたか。』
「相当大きな固まりがあり、取りましたそうでございます。」
『どの辺ですか。やっぱり子宮の近所でしょうね。それを取る時はどの程度ですか。子宮は取ったのですか。』
「取っておりません。」
『するとこれは、消毒薬です。消毒薬中毒です。四年経っているのですね。今の膿は消毒薬です。数カ所に孔があき――これは結構です。歩行困難は仕方がないです。すっかり出来上がるまではしょうがないです。尿意頻繁というのは、尿道の括約筋がありますが、消毒薬が滲みて、そこに固まって、それが圧迫しているのです。ですから、股の上の方から尿道へ行ってますから、そこを良く浄霊するのです。そうすると治るわけです。孔があいて出るのは結構です。背骨を叩けば大抵の人は痛いです。カリエスというほどではないです。非常に深い――これは結構です。深い所まで浄化されるのですからね。苦痛甚だしく――これは仕方がない。周囲に薄皮が――これは治ってきたのです。心配ありません。少しの間は仕方がないです。』
4.子宮癌と診断された人
「地上天国」37号、昭和27年6月25日発行
「主人は二十五年七月に入信、続いて私は八月に入信、二十六年二月、光明如来様、御屏風観音様を御奉斎、入信前、子宮にただれがある由にて、塗布薬を十回ほど注入いたしました。二十五年十一月、子宮癌と診断を受け、それ以後、右医療を受けず、ずっと今日まで御浄霊を頂いています。御浄霊頂き始めてより十カ月目より腰部に痛みを覚え、だんだん痛みはきつくなり、七カ月間、激痛に苦しんでいます。二十六年十一月より、御浄化中なれど御里へ布教に出させて頂いています。布教に参りその翌日、おかげを頂き十回ばかり親指大の血塊が出ました。下り物は、癌と診断されます前よりいたしております。一時は悪臭がございましたが、ただ今ではありません。また、一回一尺くらい連なったヌラが出ました。前夫は医者をしていまして、七カ年前、出血性横疸にて死亡いたしました。前夫の子を八人出産時、病院にて洗浄消毒を百四、五十回しています。尚、四カ月目に二人の子供を堕しています。相当酷い痛みですが、霊的の関係がございましょうか。また、御浄霊の箇所を御垂示お願い申し上げます。」
『これは霊的ではなく、癌でもない。ことごとく薬毒のためであって、長くはかかるが、必ず治るから安心しなさい。浄霊箇所は苦痛の所だけでよろしい。』
[浄霊法講座6]