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8-1、胃疾患

1.胃部に平素圧迫感、鈍痛あり、食欲不振の中年男子

(御教え)

「本年五十九歳の男子、昨年頃より空腹時に多少痛みを感じ平素も胃部に圧迫感と鈍痛があり、昨今はほとんど床に就いています。昼食前に必ず胃部が痛み時にはポトポトと水のような無色無臭無味の液を吐きます。四時前後にまた胃部に痛みを感じ、食事を戴けば痛みは去ります。初めの頃は食事を戴けば痛みは去りましたが、この頃ではその時刻に何か戴こうとしても食欲がなく口を通らず非常に困るようになりました。夜は時とすると空腹時の九時過ぎに痛む事もあります。痛む時に仰向けに寝ますと大概二、三十分以内には痛みは止まりますが、寝ないでおりますと痛みは止まりません。夜一時頃から朝までの間は一番具合の良い時で、この間に痛んだことは少のうございます。」

『原因は背中です。余り痛まぬかも知れません。背中の薬毒です。それが還元するのです。』

 

2.腹部に固結あり、酸気のあるヌラ状のものを吐き、衰弱はなはだしき少年

(御教え)

「十七歳の男子、一昨年十一月発病し医療を受け昨年七月二十五日より御浄霊を戴いております。当初やせ細り食欲なく腹部に固結があって筋張り、日に何回も酸気ある淡いヌラ状のものを吐瀉しておりました。御浄霊により一時食欲は出、気分がよくなり、九月母親が入信しその後毎日三回御浄霊致しておりましたが、十月末頃より食欲はございますが食べかかると胃が張って食べられなくなります。無理に食べると吐瀉し全身もだるく衰弱はなはだしくなりました。 またいつも十余日位も便通がありません。猫も殺したことがあり、また猿にせめられる夢を見た事がございます。霊的なものでございましょうか。」

『前と同じで、やはり背中の薬毒です。酸気ある淡きヌラ状のものは薬毒です。猫を殺したのはこれと関係ありません。』

 

3.胃病で毎日二回は食物を嘔吐し、衰弱はなはだしき中年の男子

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「私の夫五十歳は以前より胃病にて困っておりましたが、昭和二十四年四月多量の血を嘔吐してから一層悪化したので、その後医者や薬と手当をしましたが効果なく、二十六年の一月頃より一層悪化して床につくようになりました。二十六年の三月私が御守様をお受けして毎日浄霊をさせて戴いております。家の都合で御神体は御祀りしておりません。三月以来激しい痛みが続きましたが、お蔭様で痛みは少し楽になり、毎日二回は食べ物を嘔吐致しますので、そのためか便通は少なく、身体は日に増し衰弱して大変やせました。四月頃の痛みが激しかった時より余程元気づいておりますが、近頃の暑さのためか急に弱って来ました。また毎日二回嘔吐することは何か霊的の関係がありましょうか。」

『これは大変な薬毒ですね。胃の悪い人は薬毒が多いものですがね。衰弱が増すんですね。それから食物を吐くという事も良くないな。それから光明如来様をお祀りしないと言う事も困りますね。何と化してお祀りして、浄霊は背中ですよ。さっき言った通り、胃の後ろ辺りですね。そこを主にする。次は腎臓ですね。浄霊はそれだけです。それから光明如来様をお祀りして…』

「引揚者で、アパートで二階の下に住んでおり、主人がずっと病気で赤貧洗うがごとき状態でありまして…」

『そうかと言って、二階の下にいたのでは、絶対祀る事も出来ないし――難しいな。嘔吐は非常な薬毒ですからね。薬毒にも色々ありますからね。これは強い悪い薬の毒ですね。やはり薬毒があるために嘔吐するんですからね。ちょっと難しいんじゃないかと思います。』

 

4.胃下垂にて発熱、胃が痛み、食欲不振、連日下痢で疲れ易くなった青年

「御教え集」6号、昭和27(1952)年2月25日発行

「十八歳の男子。胃下垂のため二年間服薬注射を致し、段々衰弱し、二十六年夏頃より御浄霊戴き、大変気分が良くなり、入信させて戴きました。その後父も入信させて戴き、以後自宅で父の御浄霊を戴いておりました。二十七年元旦に協会に参拝致し、午後から下腹から寒気がして気持ちが悪くなり、その夜から熱が出て、食欲なく、胃が痛み、四時間程苦しみました。毎日下痢し、お腹も数回痛み、元気なく、何となく疲れやすくなりました。右御伺い致します。」

『これは結構ですよ。熱が出たと言う事は、薬毒の固まりが溶け始めたんだから、浄化熱です。それから、胃が痛み――痛みもやはり薬毒が溶ける苦痛ですね。そのために食欲がないんだからね。毎日下痢――これは結構ですよ。このために毒が出るんだからね。疲れる――これはしようがないですよ。食欲がなく、下痢するんだから、少し位疲れます。この位我慢しなさい。浄霊は背中の方に固まりがありますから、それを溶かす。一旦飲んだ薬は、仰向けに寝るから背中に溜まりますから、それを溶かす。前にも固い所がありますから、それをとる。胃下垂というのは、薬の飲み過ぎなんですからね。いつも言う通り、薬を飲み過ぎて、薬が垂れて来るんですからね。こんなものは何でもないですよ。それから、こういう人はお茶漬を食べると良いんですよ。お香こをきざんで、それでお茶漬する。鮭でお茶漬ですね。そういうふうなものが割に良いんですよ。つまり胃下垂というのは、消化の良い物とか、良く噛んだりすると駄目なんですから、胃の悪い人は、お茶漬を食うんですね。それだけで治ります。胃下垂なんかは、お茶漬で百発百中です。』

 

5.乳を飲ませる時、首を反対に向けてひきつけ、食物は一切さけて、貰い乳を飲ませている生後一年位の幼児  

「御垂示録」1号、昭和26年 9月15日発行

「四国の一信者でございますが、長男は育っておりますが、長女(生後一年程)は二番目の子供でございますが、乳をのませます時、首を反対に向けてひきつけます。乳は飲みたがります。姑にだっこすると機嫌良くしております。それで姑にだっこして貰い乳を飲ませます。食物は一切さけており、嘔吐はしません。」

『一年以上経ったら乳を飲ませてはいけない。これは乳を飲みたがってはいない。胃かへその周りに固結があるから浄霊してやる。背もよくしてやるんですね。』

 

6.御浄霊の都度、黒茶色の物を十五、六回吐き、見る見る衰弱し食欲のない老婦人

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「五十六歳の未入信の女性、二十六年十二月十二日より御浄化を戴き、二、三日置きに御浄霊をさせて戴いておりました。十二月一杯は不快感で寝たり起きたりし、二十一日より御浄化が激しく床につき、御浄霊致しますと黒茶色の物を約五合位吐き、それより毎日三合から五合位、御浄霊のたびごとに十五、六回吐き、肥っておりましたが見る見るうちに衰弱し、みぞおち部と少し下部に二つ、大きな固結がありましたが、現在はみぞおち部に少々ある程度でございます。背面を御浄霊致しますと、吐きます。また食欲はなく、少量のおかゆとクズ湯を少々戴くだけでございます。胃には痛みがなく、へその左側が時々痛みます。薬は使用しておりませんが、針と灸は相当致しております。またPL教団の別派暁教の補教師ですが、本教に一生懸命すがっております。右御願い申し上げます。」

『これは結構ですがね。この人は、つまり胃に小さい穴があいているんですよ。それで、少しずつ来ては溜まって、固まりが出来ていたのが、浄霊で溶けてきて、そうして吐くんですから、ある期間食欲がなくなって――仕方がないんです。ですから、あんまり急に衰弱しないために――そういう時は浄霊を休んでいるんです。そうすると、幾らか食欲がつきますから、そうして食べて身体がしっかりしたら、また浄霊をする。と、気長にやった方が楽にいきますね。ですからこれは、大変結構なんですがやっぱりこれは、昔――子供のうちか何かに、飲んだ薬が毒血になって、背中に固まっているんです。ですから、背中を浄霊すると、溶けて出るんですから、本当は結構なんです。で、かなり衰弱しますが、割合大丈夫なものです。ごく衰弱すると、むくみが来ますからね。それでも別にさしつかえないですよ。普通は、そうならないうちに済むものですがね。大分大きな固まりも、小さくなったんですから、もう一息ですよ。それで、当分おかゆみたいな物をやって、あんまり固形的な物をやらないんですね。まあ、それだけです。』

 

7.胃癌、胃下垂、胃潰瘍と診断され、吐血あり、その後下痢、吐き気、食欲不振、便通少なく、衰弱せる老婆 

「御教え集」6号、昭和27(1952)年2月25日発行

「私の姑(六十二歳)は二十六年二月頃より胃が悪く、内仕事は悪いながらもボツボツ致しておりましたが、段々痛みを感ずるようになり、食欲も無くなりましたので、四月に病院に行き、レントゲンの結果少し胃癌の模様があるとの事で、手術したら一ヶ月で治ると言われましたが、老年のことゆえ断り、一ヶ月薬と注射を続けましたが、少しも快方に向かわず、漢方薬も併用致しておりました。別の医師に胃下垂と言われ、一ヶ月治療を受けましたが、一向に良くならず、胃専門医に診て貰い胃潰瘍と診断され、胃の口がただれているとの事で、注射と薬を飲み通院致しておりました。胃の右側に梅の実大の固結があり、痛みは取れず、苦痛はますます増すばかりでございました。八月二十四日には多量の吐血があり、血の固まりも多量に出、それからはすっかり衰弱し起きる事も出来なくなりました。その後十月一日から御浄霊を戴くようになり、一ヶ月半過ぎました頃から時々下痢の御浄化を戴き、大変楽にさせて戴きました。十二月中旬から一週間程日に四回の下痢を致し、ますます食欲は無くなり、糊のようなおかゆを戴いても、胸がムカムカ致し、受付ない時もございますので、流動食を主にしております。胃と肝臓の右下に固結が板張りのようになっており、軽く押しても痛みを感じます。食事は日に牛乳三合、鶏のスープ少しと、糊のようなおかゆを少し戴く程度でございます。時々吐気を催し、口中にスッパイ液が出ます。便通は三日に一度位で固く、大変難儀を致します。また脳も悪く、耳も次第に遠くなっております。なお、姑は三人兄弟ですが、姉は十一歳の時水に落ちて変死し、姑の次男は三十歳の時脳膜炎となり、現在三十歳になっておりますが、外に出たがるので、二ヶ月前より脳病院に入れてあります。また私の長女は二十五年(七歳)脳膜炎で死亡致しております。右とは何か関係がございましょうか。」

『これは霊的に関係ありません。薬毒ですよ。お医者さんに作って貰った病気ですから、薬が出るだけ出れば治るんですが、これが大変なんでね。時々吐気―― スッパイ液――これは胃の中に、やっぱり薬毒が溜まっているんです。それから、一旦しみたのが、胃に戻って来てますね。それから便通は、たんとあってはおかしいです。少ないのが当たり前です。流動物ですからね。難儀をする――一週間や二週間は便が出なくても何でもないんですから、安心して――自然に出るのを待っていれば良いんです。いつかは出て来ます。食欲がなくて、流動物なら出ないのが当たり前です。これは、薬毒病ですから、気長に――下痢や血が出るのは結構ですから、そうやっていれば、段々良くなってきますよ。』

 

8.肩、腎臓が固く、胃と下腹が痛み、胃の痛みがとれてより、チョコレート色のヌラヌラしたものを激しく嘔吐し、下腹部に固結が出来、次第に大きくなり死亡した女性

「御教え集」8号、昭和27(1952)年4月20日発行

「私(教師)の妻(二十六年十一月三十日帰幽)肩、腎臓が固かったのですが、寝る事はなく、平常は他の人と同様に御浄霊は戴きませんでした。胃部と下腹が痛いと言い、御浄霊でその都度楽にさせて戴きました。六日目より下腹の痛みが強くなり、御浄霊中胃部と下腹が交互に痛み、最後に胃部の痛みが止まってより、チョコレート色のヌラヌラしたものを洗面器に三分の一位出しました。一時間に十回位出しました。下腹は痛みませんが、重苦しいと申し、右下腹に直径四寸位の丸い固いものがあり、三ヶ月前より段々大きくなり、痛んだと申します。右下腹の痛みが段々楽になり、全身がだるいと申しながら翌朝帰幽致しました。死後右下腹と両手先が薄黒くなりました。右の御浄化につき御教示御願い申し上げます。」

『チョコレート色と言うのは血の古いのですからね。よく吐くものですがね。この人は胃の下の方にオデキが出来たんです。オデキが出来て、そこから始終血が少しずつ出ていたんですね。出ていたのが、段々溜まってきた。それが下腹の方に行って固まりになる。それから、胃の方のは嘔吐したんですがね。それで出たんですがね。この位で死ぬ訳はないんですがね。これは注意しなければいけないんですね。誰でもそうですがね。肩の固い人は早死になんです。普段丈夫なようでいてパッと死ぬんです。だから、人間は肩が固いのは安心出来ない。で、この人は普通の病気で死んだんじゃないんです。これは霊的に訳があるんですね。これはある時期に分かりますよ。何で死んだと言う事がね。今はちょっと言う訳にはいかないがね。何年か経つうちに分かる時があります。これは、神様の方に訳があるんです。ですから、普段健康であっても、浄霊して肩を柔らかくして置くと言う事は肝腎ですよ。だから、病人でも肩の固い人は結果が悪い。肩の柔らかい人は、随分助かります。この、肩の固い柔らかいは、非常に関係があるんですね。肩の柔らかい人は、どこかしらに強い処があるね。』

 

9.十年位の間ごく少量の食事、一日にサンマ一匹、カリントー五本位で元気な中年の男子

「御垂示録」5号、昭和26(1951)年12月25日発行

「四十二歳位の男で、十年位の間、サンマ一匹あれば、一日の食事になり、カリントを五本だと良いが、七本だと腹が張ってくる、と言うのでございます。」

『胃が小さくなっているんでしょう。』

「顔色はありませんが、話は非常に元気があります。霊的では――。」

『大体は体力があるんです。元気なんです。霊的じゃないですね。それは、胃の周りに毒が固まっていて圧迫していたんです。薬毒がうんと入って、それが固まっている。背中は――。』

「丸くなっております。」

『そこに毒がある。それを溶かせば、広がって来ます。』

 

10.普通に食事が戴けず、起きて三十分以内だと戴ける人

「御垂示録」10号、昭和27(1952)年6月15日発行

「普通に食事が戴けず、起きて三十分以内ですとお水一杯のあと戴けます。他の時は全然摂れず、無理に摂ると水一杯でも非常に発汗し興奮し苦しみます。」

『つまり、寝たあとは入るというのは、胃の噴門の上に毒がある。寝ているとその毒が後ろの方にあるから、噴門の方に穴が開いている。起きるとそれが下がって来て、それを塞ぐという意味でしょう。ですから胃の後ろに固まりがありますよ。それと前からの――噴門と、それで治る訳です。』

 

11.一日中胃および胃の後一面が痛み、お腹に石のようなものが出来ている人

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「私は十七歳頃より胃酸過多症でしたが、昭和二十三年の春より胃に痛みを覚え、逐次痛みが加わり、同年九月入信致しましたが、病状意の如くならず、最近毎日御浄霊を戴いておりますが、相変わらず痛みがとれず、医師の診断によれば十二指腸潰瘍兼胃アトニー兼胃下垂との事で、ほとんど一日中胃および胃の後ろ一面が痛みます。」

『これは誰がやっているんです。こういうのはそんなに長くかかる訳はないんだが、痛みと言うのは治り良いんですからね。あれは浄化だから、浄化が起こっているんだから。胃の痛みなんて大したもんじゃない。浄霊に力が入るんじゃないかな。それから、こういうのは全然背中ですよ。前なんかやる必要はない。前が痛いようですが、背中で溶けた薬毒が溶けて来て胃に来るんだから、背中にあるんです。』

「お腹に石みたいなものが出来ております。」

『その石みたいなものが病原と思っていると違う。その後ろのちょっと上の方に痛みがありますから、そこをやるとじきに治る。胃けいれんでも、前でなくて、背中をやるとじき治る。これは全部薬毒ですからね。』

 

12.胃、肝臓部に固まりがあり、食欲不振で突き上げてくる症状を持った人

「御垂示録」4号、昭和26(1951)年12月10日発行

「御守護お願い致しました者でございますが、疑似胃癌ではないかと感じておりましたが、非常に殺菌剤を用い、淋毒性のを若い頃使って、一年位軍隊で入院しアルバジルを――。」

『アルバジルは悪いんだがね。アルバジル中毒で死にますからね。』

「肝臓のところにあります。」

『薬毒だね。』

「胃のところにもあり、浄霊を始めますと、非常に痛がります。暫くしてから、下って楽になります。排泄は大、小便共相当にあります。微熱が続き食欲不振で衰弱しております。これはやはりこの固まりを浄霊するのでございましょうか。」

『そうです。うんと力を入れないでやる事ですね。薬毒だからね。ただ、問題は衰弱だね。溶ける間に、衰弱回復の方が勝てば良いがね。特に背中だね。後だね。』

「固まりのある裏の背中を浄霊するのでございましょうか。」

『そうです。この固まりが、元はやっぱり背中にあるんだからね。それが溶けて来て、ここ(肝臓)に来るんです。』

「戦争中にクレオソートを使いましたそうです。」

『材木の腐るのを止めるものですね。電信柱に塗ります。馬鹿なんですよ。あんなものを飲むとはね。』

「寝ますと、奈落の底に落ちていくような感じがし、その時頭の上を親指で押えつけ、ウトウトしたら手を放せと言いますが、頭と背中の関係が――。」

『今まで、やっぱり頭に薬毒が固まっているんです。人間は考えるでしょう、心配したりして――使うと、背中のが寄っていくんです。平均浄化を起こす。こっちが(頭)溶けるから、こっち(背中)が溶けるんです。頭は固まりやすいからね。そういうのは、特に後頭部です。』

「そうなりますと、急所が難しいようで、どこもかもあるようでございます。」

『どこもかもあるが、その中で一番の急所です。というのは薬毒ですよ。飲み薬をのんで仰向くでしょう。それで、胃に固まるのではなく、背中です。胃に固まる事はないですよ。ただ、胃の底に固まる事がありますがね。どこに固まるかというと、胃からしみ込みますからね。寝ているから背中の方に押していって固まる。背中の方は、胃のようではないから、固まりっぱなしになる。ある程度固まると、浄化が起って、胃に戻っていくから、戻ったのは大変な毒になる。それが、ここ(胃)に固まるんだ。固まると、不思議なもので、出ないですよ。背中から来ると、そっくり固まっちゃう。早いです。その固まりが、人によって、下の方に固まったり、へその方に固まったりする。癌なんていうのは、みんなそうです。』

「突き上げるようになりますが――。」

『これが浄化ですね。溶けるんです。こう固まったのが溶けると、増えるんです。下にいかないで嘔吐するようになるんだね。胃から腸に行く――幽門――そうですね。それが下にいかないんです。薬毒のどろどろしたものが、幽門につかえるから、幾分か下に行くが、大体は突き上げる。幽門狭窄だね。幽門のまわりに毒素があって、幽門のまわりで、幽門を圧迫するから、そこから出ようとしても出られないから、突き上げる。だから、幽門狭窄は嘔吐が起ります。慢性嘔吐というのは、幽門狭窄ですよ。』

「腹が張り、腹膜みたいになっております。」

『幽門から出ないからね。他に行っちゃうからね。みんな、薬というものは、それ程悪いとは思っていないからね。普通の薬なんか、全然気に止っていないですね。人によっては、薬を飲んだ事はないと言うんですよ。というのは、西洋の薬だと思っている。持薬で飲む漢方薬は問題にしてない。センブリだとか(ゲンノショウコ)ですね。煎じ薬はというと、それは飲みましたと言う。それから、火傷、怪我した時の消毒も、何でもないと思っている。この消毒薬が皮膚から浸透して、大変な病原になるんだからね。井上さんなんか、始終後頭部が痛んだり一年に一ぺん位足にね。背中に瘍疔が出来て、手術したそれですからね。飲み薬じゃない。消毒薬ですからね。背中を始終痛がっているが、頭に来て、それが足に垂れていってなっているんです。』

 

13.胃潰瘍、胃下垂で寒気が治りにくい場合の浄霊の急所、微熱のとれるのに要する時間

「御垂示録」8号、昭和27(1952)年4月25日発行

「胃潰瘍、胃下垂で、一時間以上しても寒気が治りにくい場合は――。」

『どこを浄霊してますか。』

「肩胛骨と脊柱の間、胃の裏を致しております。」

『もう少し下ですがね。大体裏に、何しろ固まりがありますよ。それから、着物の上からでも分かりますが、一番熱い所があるから、そこに毒がある。そこを浄霊すれば良い。見当違いしているんです。着物の上からでも、一番熱い所があるから、そこを浄霊すれば良い。』

「寒気は、外に何かあるのでございましょうか。」

『寒気がそこですよ。』

「微熱と言うものも、各所にございますのでしょうか。」

『各所にありますよ。その人は外にもありますが、そこが一番の因ですよ。』

「何分位で冷めますのでございましょうか。」

『色々です。五分でも冷めるでしょうし、三十分位のもある。毒の量と強さによってね。』

 

14.胃潰瘍にて、浄化激しく痛み続けて異物を吐き、人工吐瀉もしばしば行っており、偏食がちな中年の男子 

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「五十三歳の信者(男子)御神体、御写真、御屏風観音様を御奉斎させて戴いております。胃潰瘍にて再三御垂示戴いておりますが、二十五年十月より特に御浄化激しく、現在に至るまで毎日痛み続けで、毎月平均三回位(一回の吐量一升から一升五合位)の異物を吐いております。色は白色膿のようなものと、濃い緑茶色のものでございます。入信前の内服薬はゲンノショウコ約半年、正露丸五瓶位、消化剤、鎮痛剤等で、注射薬としてモヒ二、三本、六〇六号十本外にキニーネ数服、三十年前淋病にてケンゴール外一種の薬を三ヶ月服用致しました。また、軍隊の当時予防注射を致しております。現在の状態は、背部の痛みが、左胃の背部から腎臓部にかけて特に痛み、右側も時々痛みます。腎臓上部の痛みが特に激しいようでございます。腹部はへそ下より左横隔膜よりみぞおちにかけて特に痛み、左横隔膜に特に激痛を訴えます。熱はなく、ある時でも微熱です。緑茶色より白色膿状のような物を吐く場合特に激痛があります。入信以来現在までに吐いた異物の量は相当になります。激痛の折りは板の如く固くなり、耐えずヌラが上がって参ります。小水を致します時尿菅が痛み、それが腎臓部に通じ、横隔膜の所に痛んで参ります。小水は常に膿のように濁っております。食欲は偏食がちでございます。要求する物を偏食させてよろしゅうございましょうか。二十五年(浄力)の御守様を拝受致しましてより、特に御浄化強く、現在いまだ(光明)の御守様は拝受致しておりません。」

「入信以来、大、小痛みの切れ間がございませんが、御浄霊の急所がはずれているためでございましょうか。御浄化の激しい場合に御浄霊致しますと、必ず一時痛みが激しくなります。痛みの激しい時に異物を吐きますと、一時楽になりますために、口中に指を入れて人工吐瀉致しますが、いかがなものでございましょうか。このために御浄化を長引かせているのではございませんでしょうか。御霊紙は毎日戴いております。激痛の場合は一日に十数回御浄霊させて戴いておりますが、それでよろしいでしょうか。普段は一日二、三回程度でございます。右御伺い申し上げます。」

『尿菅が痛み――尿の中の毒素が粘膜にしみる訳ですね。偏食をいけないように思いますが、決してそんな事はないですよ。偏食は結構ですよ。医学の方でいけないように言うんですが、本当言うと偏食が健康に良いんですよ。一番、偏食でいいのは鳥ですね。カナリヤなんか稗ばかり食べている。偏食というのは、身体が要求するんですからね。要求するのは、必要だから要求するんです。結構だから、偏食は大いにやりなさい。人間は偏食するのが健康になるんです。』

『農作物がそうですね。一つ物を作ったら、段々採れて来ます。それに対する土が、それを要求する成分が出来て来るんですから、うんと出来ます。』

『御守は取り替えると良いです。今の浄化は強いですから、本人に強く来ます。人工吐瀉――本当はいけないですね。無理に吐かせるのはね。でも、大して悪いことはないです。でも、そうやると、ただ癖になって、この次から吐き方が悪くなるんです。御浄霊――これは幾度やっても良いですよ。肺病だけはちょっと何ですがね。他の病気は浄霊するほど良いんです。』

「見ていられない程の激痛で、激しい時は一昼夜位続きます。」

『そんなはずはないがね。誰が浄霊しているんですか。光明如来様は御祀りしてあるんですね。』

「大光明如来様を御奉斎させて戴いております。」

『もう治らなければならないがおかしいね。無論薬毒ですがね。うんと薬毒があるんですよ。で、浄霊に力が入るんじゃないかな。注意したでしょうね。背中をやっているんですね。これは無論背中ですよ。』

「今度の御浄霊法は良く申しております。」

『まだ併し、力が入るんだ。さもなければ治らなければならない。もっと力を抜くように言いなさい。そうして、背中にあるから、そこをやる。そうして、力を入れなくて、向こうに通るようにね。これは難しいんですよ。力を入れなくて、それで向こうに通すんですからね。それから偏食は結構だ。一つ物を食べるのは結構だ。』

「チョコレートを食べ、そのために痛みが来たと思われます事がございます。」

『それは、食物のせいじゃない。薬毒が、そこに出て来るんですから、そんな事は問題ではないんです。何しろ、余程たちの悪い薬が入っているんでね。』

「御浄化が激しくない時には普通食でよろしいでしょうか。」

『良いですよ。こういう人は良くありますよ。それで、漢方薬に多いですね。』

「最初は洗面器に六杯ございました。」

『大変なものですよ。ある峠まで行って、越すと段々良くなりますが、この人は峠をまだ越してない。こういう人は峠が幾つもあるんですよ。そういうふうにやれば、段々良くなりますよ。そう難しいものじゃない。』

 

15、胃潰瘍の再浄化にて、毎晩胃部に激痛を覚え、食欲が減り、衰弱してきた中年の男子 

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「昭和二十五年四月入信の四十八歳の男子、二十六年四月胃の御浄化を戴き、十二月二十六日小康を得、出勤出来るようになりましたが、一月四日再浄化を戴き食欲が減りしだいに衰弱の度が加わって参りました。特に夜一時から二時頃まで毎晩胃部に激痛を覚え、耐え難い事もございます。このように毎晩定まって痛むのは、何か霊的の原因がございましょうか。一家入信させて戴き、御神体、お屏風観音様は御奉斎させて戴いております。生来至極健康で昭和十八年潰瘍で大学病院に二週間入院し、手術すると言われ退院し、断食療法で全快致しました事がございます。」

『この人はどの位薬をやっているんですか。』

「ほとんど飲んでおりませんようでございます。」

『薬を飲んでいなくて、胃潰瘍になるのは変ですね。胃潰瘍というのは薬で作るんですね。霊的という事は、ない事はないが、胃が痛むという事は滅多にないですね。子供のうちに飲んでいるんじゃないですか。』

「詳しくは存じませんので――。」

『必ず飲んでますよ。聞いてご覧なさい。背中を浄霊しているんでしょう。何でもなく治るんですがね。背中に固まりがありますね。』

「長崎県の信者で、専門の教師がおりませんために、信者さんが致しております。」

『浄霊に力が入るんじゃないかな。力を抜いてやれば、何でもなく治りますよ。これは確かに薬毒ですよ。子供のうちかに、必ず飲んでますよ。漢方薬かも知れませんね。』

 

16.下痢と食物、潰瘍の原因と食物について 

「御教え集」13号、昭和27(1952)年9月25日発行

『下痢の場合にはそれに合うようにして良いのですが、それは下痢にもよるのです。私なんかこの間非常な下痢をしましたが、普通の物と同じです。というのは下痢の正体が分かったからです。ここ(後頭部)の毒が溶けて下痢になっているのだから、食物は関係ない。ただこういう場合に気を付ける。潰瘍です。始終胃の薬を飲んで――胃の薬というのは消化薬で、消化薬は重曹が元ですから、重曹というのは柔らかくする癖がある。そうすると胃壁や腸を段々柔らかくしてしまうから、胃の粘膜がちょっと触っても切れるようなそういった習慣になってますから、固形物がそこにつっかかると、傷をして出血したり痛んだりします。それから十二指腸潰瘍もそうです。そういう場合だけです。そういう場合は分かります。出血があります。喀血するとか――胃潰瘍の喀血ですが、それから便が出るとかするから、その時は潰瘍が出来ているのですから、その時はそれに障らない物を食べるとよい。』

 

17.胃癌で食欲減退、衰弱し、ヌラを嘔吐、不眠、横臥不可能足が痺れる等の症状ある中年の男子 

「御教え集」8号、昭和27(1952)年4月20日発行

「五十三歳の男子、二十五年十月頃より胃潰瘍で、自宅療養のあと、二十七年一月胃癌となり、二月に光明如来様を御奉斎させて戴きました。最近食欲減退して衰弱を増し、一杯の食事もあまり入らず、時々ヌラを三合位吐きます。また泡状の時もございます。昼夜寝られず座ったままにて、胃付近が苦しく足が痺れております。便は三、四日に一回少量致します。三月二日に突き上げて参り大変苦しみました。本人は以前信仰しており、薬はあまり使用しておりません。いかが致しましたらよろしゅうございましょうか。」

『これは駄目だな。これはよろしく――お断りした方が良いですね。これは本当の癌ですよ。時々ヌラを――これは立派な癌ですからね。それで一日一杯の食事 ――これはもう駄目ですね。だから家の人に、到底見込みはないと言ってよろしく止すというようにした方が良いですね。』

 

18.薬毒多量に使用してあり、現在ヌラようの物を上げ、乳房の上、みぞおち、腕の下に固まりあり、衰弱した婦人 

「御垂示録」21号、昭和28(1953)年6月15日発行

「三十四歳の女、二十六年二月入信致し御用をさせていただいております。二十八年五月二日以来浄化にて床についている方が多く、ヌラのような物を上げております。乳房の上、みぞおち、腕の下に大きいのは指先大、小さいのは小豆大のコチコチした物があります。」

『押すと痛いですか。』

「あまり痛みません。」

『熱はありますか。』

「ありません。まれに三十八、九度くらいになる程度であります。食欲は茶碗半分くらいにて体力は弱っております。浄霊は一日二、三回致しますが変化はありません。入信後間もなく龍神が出て来た事があります。三十二歳の弟は長男で入信致しておりますが、両親はまだでございます。強く反対もしないが入信はしないという状態でございます。本人の希望で父親に話した事がありますが、今もって分かりません。龍神と現在の浄化に関係がございましょうか。今後どのように致したらよろしいでしょうか。」

『薬毒はどのくらいはいってますか。』

「相当に入っております。新しいマイシンなどの薬は入れておりませんが、サルバルサンを十五本くらいしているそうで、あとは葡萄糖に栄養剤くらいでございます。」

『あとはと言うが、それが悪いのです。あなたは何でもなく思うでしょうが、葡萄糖などは悪いのです。これはまず駄目です。一旦良くなったのですか。』

「ある程度良くなったような状態でしたが。」

『難しいです。私に聞いてくれというのでしょうから、私の返事は”娘さんがなおったら信仰に入りなさい。治らないうちはよしなさい”です。』

 

19.胃癌と言われ、足、腹部、顔にむくみあり、ヌラは吐かないが、衰弱した老人

「御垂示録」1号、昭和26年 9月15日発行

「二十六年一月から浄霊しております六十七歳の人で、胃癌でございますが浮腫が足全体と腹部、顔に来ております。ヌラは吐きません。痛みはなく、食欲は最近段々減って来ております。二十六年七月末に光明如来様奉斎し、それから下痢をし、衰弱しております。」

『ヌラが出なければ癌ではない。浮腫があるのが面白くない。難しいから医者にかけなさい。助からないでしょう。』

 

20.胃癌と宣告され、ヌラを吐き、胃の固まりが動き、井戸の龍神との関係と、衰弱を葡萄糖に依存しようとする老人 

(御教え)

「六十八歳の男子、本年二月中旬胃癌と宣告を受け、それ以来御浄霊を戴いておりましたところ、最近一日五合程度のヌラが出ております。胃の固まりは御浄霊を致しますと動きます。胃癌は龍神の再生者とうけたまわってございますが、胃の固まりは龍神の霊でございましょうか。また龍神が前世において生物を、生きたまま呑み、その霊の怨みが固まりとなり動くのでございましょうか。なおこの家に以前井戸があり、そこを埋めて物置に致しましたが、この井戸の龍神と関係がございましょうか。また食欲不振のため衰弱致しますので、本人は衰弱を恐れ飲用葡萄糖の要求を致しますが、いかなるものでございましょうか。なお御浄霊の個所につき御教えを賜りたくお願い申し上げます。」

『ヌラは龍神の毒です。前世で色々な動物を呑んだ罪があるからです。井戸を埋めてまもなくであれば井戸の龍神も関係がありましょう。葡萄糖は一時衰弱を止めますが、後でまた衰弱します。食欲は本人の望むものを与えてなるべく進むようにする。背中をよく御浄霊する事。』

 

21.胃癌と診断され、胃の上部に固結があり、移動し、苦痛あり、水様のものを吐き、現在は吐き気のみにて、食欲不振、衰弱せる中年の男子

「地上天国」50号、昭和28年 7月25日発行

「四十五歳の男子(信者)二十七年六月頃より胃の具合悪く、十月下旬まで働きながら胃腸薬クレオソート丸二〇〇個入り五瓶、ノルモザン一八〇個入り二瓶、ネオヨーソ一〇〇個入り四瓶、オーレオマイシン一六個入り一瓶を服用致しましたところ、次第に悪化し十一月初め医師より胃癌の初期と言われ、十二月初め外科医に診察して貰いましたところ、やはり胃癌と言われ、十二月十九日より御浄霊戴くようになりました。三十回ほど通いますうち胃の固結には変化ありませんが、圧迫感が幾分とれ食欲も少し出て参り、大変具合が良いと申し、二月六日妻と共に入信致しました。」

「その後再び苦痛が激しくなり、苦痛は胃の上部よりへその辺りまで上、下動致し、ほとんど毎夜九時頃より二時間程激痛があります。」

「固結は胃の上部に握り拳大のがあり、以前よりは大きくなったようでございます。なお、この固結は御浄霊致しますと移動致します。左肋骨下部裏側にも小さいのがあり、やはり痛みます。腰部も苦しいと申し、上体が真っ直ぐに伸ばせません。」

「五月下旬頃肛門部に梅干し大の固まりが飛出て、排便の際多少痛むと申しますので、御霊紙を貼らせて戴きましたところ排膿もせず小さくなり、ただ今は少し残っておりますが、ほとんど苦痛はないと申します。最近一進一退でしたが食欲が特になくなり、衰弱を増して参り、用便にようやく立つ状態にて今まで少量ながら水のような物を吐いておりましたが、今は吐気のみで出ません。熱は頭部と胃部に少しあります。御浄霊個所は胃の裏表を主とし、後頭部、頚、肩、腎臓部、腰部、尾てい骨を致しております。」

「北海道におります頃、胃の薬だと言われ、青大将を食したことがあると申します。なお、弟が胃癌にて死亡しております。」

『これは薬毒癌である。この人は肩に固まりがあるから肩を専一に浄霊し、柔らかになるに従って治ってゆく。』

 

22.胃癌にて一時よかったが、再び悪化、体に油気なく、ヌラを吐き、食欲不振の中年の男子(御守様から音が出ることについて)

(御教え)

「四十八際の胃癌の男子、寝床に入って静かに致しておりますと、電池に充電しているようなジジイと言う音が身辺に致します。不思議に思いながら、ふと胸を見ると、御守様の紐が細かく震えます。御守様を胸からお外しして手に取ると御守様から音が出ております。この音は本人のみならず介抱の妻女等にも、はっきり聞こえました。後日その不思議を他の人に語りますと、四十二歳の女の方が実は私もその通りで不審に思っていると語られました。この方は入信当時は憑霊現象がチョイチョイありましたが、現在では普通であり、健康であります。この音は時々断続的になるのでございますが、いかなるお知らせでございましょうか。御伺い申し上げます。」

『ははあ、面白いもんですね。初めて聞きましたね。経過はどうでしたか。』

「一時良くなりまた悪くなりました。」

『胃癌はスーッと治らねば駄目です。容態は。』

「顔色青白く、体に油気なく、ヌラを出し、食欲ありません。」

『まあ駄目ですね。光が音を出すのは火素の多い証拠です。』

 

23.胃癌と診断され、胃の手術をし、その後腹部が左右驚異的な膨張をきたし、肛門脱出、脚部にむくみある老人  

(御教え)

「当年六十歳になる信者(男)約三年ほど前に数人の医者の診断で、胃癌らしいとの事で胃の手術を致しましたところ、胃壁、腸部、背面腎臓部と腹壁との間にちょうど鶏の脂肉のような一寸四方位の固まりが散在致しておりました。医者はその全部は手術出来ず、その一部の手術と、胃腸吻合等をして縫ってしまいました。その後、漸次腹部が膨張し始め、昨年三月末、御浄霊を続けておりますが、ここ二、三ヶ月来次第に膨張し、前後左右驚異的に膨張致して参りました。(ちょうど産前の産婦の倍以上と思われます)そのために肛門脱出、脚部浮腫、しかも腹部の膨張と共に、硬い塊も拡大致しております。食欲はございますが、苦痛のため余りすすまない現状でございます。その原因並びに今後の処置等について御教え戴きたく、御伺い申し上げます。」

『胃手術はすべきでない。』

 

24.胃癌の手術後、本教に頼りたいと言う人

「御垂示録」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「胃癌と言われ、みぞおちから八寸位切っていて、今、流動食だそうです。メシヤ教に頼りたいと言うのでございますが、いかがなものでございましょうか。」

『切ったら生命は平均二年半でしょう。だから長く延びたとしても三、四年でしょう。ああいうのは、浄霊してもそう効果はないからね。切っちゃったのはしようがないですね。医者の罪悪ですね。』

「浄霊しましても、延びるという事はございませんでしょうか。」

『良くみて五年でしょうね。それで上等の方でしょうね。それだけ切ったら三年も難しいですね。一、二年じゃないですか。そういうのは医者の方ですね。こっちでは手が出ない。そういうのは、霊界の事でも良く知って、死ぬ覚悟をするよりない。それが一番の救いでしょうね。』

「医者は二ヶ月位だろうと言って切ったそうです。」

『そういう医者が間違っている。要するに善意の罪悪です。』

 

 

 

 

 

8-2、腹部疾患

1.下腹部の固結が溶け、お腹全体が腫れ、はかばかしくない人  

(御教え)

「私は現在三十六歳で昭和二十二年入信させて戴きました。昨年十一月末頃より腹膜の御浄化を戴き、最初下腹部に固結があり、それが溶けてお腹全体が腫れ、ただ今では臨月位の大きさになっております。普段は別に大した苦痛はございません。今日まで御浄霊を続けて戴いておりますが、一向はかばかしく参りません。尿量は普通一日五、六回、食事は子供の茶碗に軽く二杯位でございます。現在妊娠中でございます。」

『腎臓をよく浄霊し、信仰を深くすれば治ります。』

 

2.腎臓および腹膜の浄化好転後再び浄化し、発熱、腹部がふくれ、全体に痛み、時折嘔吐があり、食欲減退し、衰弱激しき娘 

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「二十歳の女子、二十六年四月中旬頃より腎臓および腹膜の御浄化を戴き、二ヶ月位は順調で、腹部も小さく、むくみも減り、大変喜んでおりました。処がその後、夕刻になると三十八、九度の熱が毎日続き、それより肩、頚が非常に柔らかくなりました。ただ今のところ、熱はさほどございませんが、熱の出始めた頃より食欲減退、食事を取ると腹部が張って、時折嘔吐致します。なお腹部全体には始終痛みがあり、そのような状態で今日まで続いております。そのため衰弱激しく、現在では起きている事が苦痛となりました。本人は幼少より病気をしたことがあまりありませんが、平素より月経不順にて御浄化後は六月上旬に若干ありましてより、現在までありません。なお本人は服薬はあまりありませんが、出産の折、母親は妊娠腎にて死線をさまよったそうでございます。当人一家は大変熱心で、家中入信し、御神体、御屏風観音様を御奉斎させて戴いております。なお娘の浄化は家中の罪の浄化と思い、神様にお任せ致し、喜ばして戴いております。右の御浄化につき御垂示お願い申し上げます。」

『これは誰が浄霊しているんですかね。腎臓のところに固まりがあるんですね。』

「最初の頃は固まりがありましたが、最近は柔らかくなりました。」

『だが、まだ相当にありますよ。食欲減退というのは熱のためもありますね。お腹に固まりがあるんですね。いくらか霊力が足りないな。こういうのはどんどん溶けていくものですがね。押すと痛いんですね。』

「お腹を押すと痛がります。始終お腹に手をあてております。」

『まだ毒がある。それが溶けていくんですね。』

「家の人が御浄霊を致しておりますが――。」

『家の人じゃ、まだ無理です。もっと頻繁にやらなければいけない。これを続けていれば命がなくなります。もっと下痢をしなければ駄目です。』

「日に五、六回固い便通があります。」

『固い便というのは――そうあるはずがない。浄霊に力が入るんじゃないかな。溶けが悪いんだ。』

「最初は教会に行っておりましたが、それからは起きる事が苦痛になっております。」

『それは、衰弱している――食欲減退していたからです。これは、医者の方では腸結核ですね。お腹に毒が固まっているからで、こういうのは順調に治るものですがね。今度は出来るだけ力を抜いて奥に通るようにしてやるんです。こういうのは難しいんです。それで、元は腎臓だがね。本人は入信してますね。』

「さようでございます。」

『これは自分で始終やると良いんです。やっているんでしょうね。このために月経も不順なんだ。これは浄霊する人の霊力如何です。霊力が強ければじき治っちゃう。霊力が弱いと言うのは、力を入れるからで、全然力を入れなければ非常に強くなる。そうなればどんどん溶ける。』

 

3.下腹部に拳大の固まりがある婦人

「地上天国」40号、昭和27年9月25日発行

「私の下腹部(へそ下右より)に拳大(スポンジボールのごとき)の固まりが出来、御浄霊を御願い致しましたが、むしろ大きくなるばかりでありましたが、別に痛みはありませんでした。」

「二十六年二月明主様に御伺い申し上げてより、お言葉通り御浄霊を毎日戴いて参りました。その間時々下痢等を戴きましたが休む事もなく御守護戴いて参りました。併しまだ固まりは大した変化なく、したがって子供もございません。二十七年七月、強羅にて御奉仕させて戴き、帰宅後八月八日下腹部に痛みを生じ、食欲もなくなり便秘し、九日には尿も出ず一時呼吸も苦しい程の浄化を戴きましたが、十日には御守護により楽にさして戴きましたが、やはり固まりにあまり変化は見えません。浄霊の不足によるものでしょうか。あと二、三年位はかかるものでしょうか。」

『固まりが少し大きくなったのは非常に結構である。これは普通は大きくなって穴があき、膿が出て治るのであるが、うまくゆくとある程度まで腫れてから、下痢で治る事もある。この人は右の腎臓部に固まりがあるから、そこをよく浄霊する事、浄霊の場合は出来るだけ力を抜くようにすれば、長くは掛かるが必ず治る。』

 

4.腹膜炎にて、漢方薬を常用したため、腹部が臨月大にむくんでいる老婦

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「六十一歳の女子、娘の時分より常に腹痛に悩んでおり、特に月経も少なく下腹部の疼痛がございました。三十七歳の時胃腸病にて数十日絶食し、生命危篤にまで及んだ事もございました。四十六歳頃より慢性腹膜炎となり入信前まで煎じ薬を常用して参りました。二十四年一月より御浄霊を続けて参りました。」

「二十五年八月四日、五日と排尿不能、意識不明となり全身はむくみ、腹部は臨月大となりましたが、御守護を戴き、六日にはたくさん排尿あり、八日には起きられるようになりました。二十六年二月入信させて戴き、五月十五日熱海に御参拝後浄化が強くなり、全身むくみ排尿も少量となりました。六月初めより教会の先生に御願い致しましてから排尿も楽になり、少量となり全身のむくみも減退致しましたが、腹部はなお臨月大の状態でございます。この状態にもかかわらずどんな食物でもおいしく、特に魚肉を欲します。食べ過ぎると排尿も減じ悪化致しますので、毎日軽く一善位戴いております。」

「脈拍は常時三十ないし四十位でございますが、昼間は床の上に座っていられます。また四十歳前から両眼の視力が減退し、現在ほとんど失明しております。御神体、御屏風観音様も御奉斎させて戴いております。右の御浄化の原因と御浄霊の急所につき御教え賜りたく御願い申し上げます。」

『急所もへったくれもない。薬毒です。随分入っているな。漢方薬ですね。このためです。外に何もありはしない。漢方薬で生命を落とした人は随分ある。強いて急所と言えば腎臓ですね。』

 

5.腹膜にて食欲を感じても食べられず、腹部に固まりがあって、移動したり消えたりする人

「御教え集」5号、昭和27(1952)年1月15日発行

「三十九歳の女性、二十六年春頃より気分すぐれず全身だるく、食欲はなく衰弱の気味でございました。五月頃より下腹部が、固く大きく張って参りましたが、一ヶ月程で、やや柔らかくなり、今度は腹部全体が張り、腹膜の症状となりました。八月末には小さくなりましたが、食欲が出ず、時々腹痛を感じました。九月に入り、急に高熱が出て全身だるく、食欲なく骨と皮ばかりの状態となりました。最近は食欲は感じますが、食べようとするとお腹が一杯になり入りません。無理に食べますとお腹が痛んで苦しみます。御浄霊戴きますと止まりますが、止めますと三、四時間は痛みます。腹部に大小三つの長めの固まりがあり、移動したり消えたり致します。娘の頃から胃の背面、背骨が五個位外部に飛び出し、痛みは感じませんが、時々ちぎるようなだるさとたとえようのない苦しみを覚えます。御浄霊は胃部の背面、飛び出した脊柱、左腎臓部、頚部並びに耳下腺を主にさせて戴いております。なお、一家全部入信し御神体、御屏風観音様を御奉斎させて戴いております。御浄霊の個所、腹部の固まり、食欲を感じても食べられないことにつき、御教示の程御願い申し上げます。」

『これはお腹に固まりがあるんですがね。動けば蛇ですけれどもね。蛇が悪い目的でやっているんですね。けれども、もう食べられなければならないんですがね。この位良くなればね。これはその辺に毒素が非常に余計あるんですよ。つまり、毒素があるんで、そういった邪霊が憑き易いんですからね。両方ですね。これは、背中も肝腎だけれども、やっぱり腹の方からもやらなければならないです。力が入るんじゃないかな。力を抜くと非常に溶け易い。だから力を抜いてやってご覧なさい。もう一息で治るんですがね。外部に飛び出し――これは、あんまり関係しません。これは、こっちが治ってからで良いです。時々ちぎるような ――これは、浄化が起こるんだが――そういう時にやった方が良いですね。そうすると治りが早いんです。それから頭ですね。頭が食欲に関係する事があります。後頭部ですね。頭を試しにやってみて――固まりがあれば、それを溶かす。それから、熱い所ですね。そうすれば、もう一息で良くなる訳ですがね。』

 

6.腹部膨満し、一進一退の幼児   

「地上天国」48号、昭和28年 5月25日発行

「四歳七ヶ月の幼児、二十七年暮れより漸次腹部膨満し、一月十一日より気付き、浄霊致しておりましたが、ますます張って参り、非常に大きくなり、青筋も目立つようになりました。二月下旬不安な状態となりましたが、御守護により少しずつ尿量も増し、元気を取り戻して参りましたが、その後一進一退、依然として腹部の腫れは変わりございません。」

「排尿は二時間おき位にウィスキーグラス一杯半ないし二杯あり、寝汗は流れる程出ます。食欲は割合にあります。」

「御浄霊は私が十日に一回、あとは一日に数回、古い信者や両親等が致しておりました。一時、一日一回の御浄霊に致しましたら尿量が減って参りましたので、また数回致しております。最近衰弱が目立って参り、二、三日前より(死ぬのはいや)(死ぬ死ぬ)とか申し、悲しそうに目に涙をためたり、また母親をからかうごとく、ニヤッと笑いながら申します様は、子供とも思えぬ状態でございます。右につき、御浄霊の個所および一日の御浄霊回数等御教え賜りたく、御願い申し上げます。」

『急所は腎臓と膀胱であって、これは訳なく治るのだが、浄霊者が急所を間違っているのであろう。それは右の個所を数多く浄霊することと、浄霊の場合力をできるだけ抜くことである。』

 

7.両足が痺れ、食後は腹が張って苦しい人 

「御教え集」2号、昭和26(1951)年10月25日発行

「二十六歳の男子(光明如来様を御奉斎させて戴いております)二十六年正月頃より咳そう、吐痰、腹痛、下痢、切れ痔等の薬毒の御浄化を戴き、お蔭様にて大体順調に経過しておりましたが、七月下旬より両足に痺れを感じ始め、八月の終わり頃より特にひどくなり、現在では靴をはく範囲程はつねってもほとんど感じない程度に麻痺しており、便所に通う時非常に危険だと申しております。現在足部以外の症状は、腹部が固く、食後は腹が張って苦しい由です。衰弱は相当加わっております。熱は微熱程度で、脈は八、九十位でございます。足の痺れるのは重い薬毒がその部分に下がっているためでございましょうか。それとも外に何か意味があるのでございましょうか。なお本人使用の薬毒はカルシュウム四十本、ザルブロ三十本、服用薬三十日位でございます。御浄霊は父親が致しております。」

『これは薬が下って来るんですよ。ですから何でもないですよ。気長にやれば治っちゃいます。それから腹が張るというのは、これもやっぱり薬が腹に溜まって来ている。それで胃が張れるから、腹が膨れる訳ですね。衰弱は、食事がたんと入らないからです。熱は問題ではない。他だ、薬が下がって下に溜まるんですから、取っても取っても溜まるんですから、根気良くやる。溜まるより取る方が多ければ良いんですからね。一日に何回もやる。そうすると早く治ります。薬というのはしようがないですね。こういうのは、医者に行くと脚気と間違えられる。それでまたビタミンBの注射を受けると、今度は愈々命に関わる。自殺希望者が、自殺幇助願いをするんだからね。なかなか費用がかかりますからね。』

 

8.尿が少量ずつ一日十数回出、肝臓が痛んで便秘し、アミーバー赤痢が入ったとて、注射した体、現在、御浄霊戴くと、腹部全体膨張し、嘔吐を催すと言う人

(御教え)

「三十四歳の男、七年前、胃の付近が歩行のたびに軽痛を感じ尿が少量ずつ一日十数回出ました。次第に肝臓も痛み出し、便秘するようになり、医師は肝臓にアミーバー赤痢が入ったとて相当注射を致しましたが、効果がありませんでした。昭和二十二年十一月入信致しましたが、現在左右肩こう骨脊柱両側、肝臓等に痛みあり、御浄霊戴きますと腹部全体に膨張を来たし、吐気を催しますので人工嘔吐を致しておりますが、腹部が急速に膨張する原因について御伺い申し上げます。」

『まあ、これは毒が背中にあって歩くと胃へ還元するんですね。これは元飲んだ薬ですね。尿が一日十数回ってのは少し多いが、大した事はないでしょう。』

「少しずつ出ます。」

『出たくなるんですね。』

「はい、出たくなりますが、少ししか出ません。」

『こりゃあ、何だな、膀胱と尿道の間に毒があるんですね。けど、こんなのなんでもないですよ。肝臓の痛みもそこの毒のためですし、便秘は――この人、食事は?』

「少のうございます。」

『ああ、少ないから便秘するんですよ。けど、便秘なんかは差し支えありません。かえって世話なくていいでしょう。(笑声)医学では便秘は悪いって言うけど、そんな事はありませんよ。私も毎日便所へ行くのは面倒くさいから便秘しようとしてやってみたんですが、やっぱり出来なかったですね。(笑声)アミーバー赤痢なんてのはデタラメですね。この人はちょっと当分の間悩むでしょう。薬の性質や濃淡は分かりませんが浄化しますね。激痛は浄化ですからね。それから、毒が溶けてもそれが濃い場合には、しばらく溜まってるんで腹がふくれるんですね。』

 

9.アルバジル、ゲンノショウコ等を服用し、最近特に強い浄化を戴き、吐気と連続的な腹痛にうめき通しの人  

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「一家入信、御神体、御屏風観音様も御奉斎させて戴いております。このたびの父の浄化につきお伺い申し上げます。」

「五十四、五歳頃までは時折かぜをひく程度で、学校も無欠勤でございました。三年ほど前に空腹になると胃部に痛みが起こり、食べれば止まる状態で当時(わかもと)(ノルモザン)(ともさん)等服用。また歯槽膿漏のためアルバジル、ジセプタール等の売薬を服用致してきました。その後下痢の浄化を極度に恐れ、下痢を止めるために濃い(ゲンノショウコ)を服用し続け、下痢は止まりましたが顔色悪く食欲はなくなり、医薬の恐ろしさを知り、御守様を二十四年一月拝受致しました。その後三年間、今日まで御浄霊を毎日続けております。この間御浄化は緩慢でしたが、痛まない日はございませんでした。現在は御浄霊を戴き大変楽にさせて戴いております。去る九月二十七日頃から腹痛激しく、十月一日から特に強い御浄化を戴き、二日からは吐気を催し、ほとんど連続的な腹痛にてうめき通しにて、毎日四、五回薄茶色の水を多量に吐きます。食事をしないのでリンゴ汁等御霊紙、御饌米等と共に戴きましても、すべて嘔吐致します。四日夕刻は吐いた水は茶褐色の泥状のもので、小便も茶色になりました。現在は激しい胸焼けと腹部全体いいようのない苦しさでございます。」

『学校に行っていた、と言うと――先生かな。これは薬毒ですよ。(わかもと)(ノルモザン)(ともさん)は大した事はないが、(アルバジル)は悪いんですよ。(アルバジル)を少し続けて飲んで死ぬ人はたくさんあります。非常に悪い。それから、ゲンノショウコ――これが一番悪いですね。(ゲンノショウコ)は自殺ですよ。あれをたくさん飲んだ人は結局治らないですね。私は、昔そういう人をたくさんやったが――だから(ゲンノショウコ)をたくさん飲んだ人は請け負わないでやれと注意した事がある。この人は薬毒の浄化ですが、以前と今は、浄化が強くなって違ってますから、早く出る。この人は大分早く出ているが、治らないとは言わないが、吐いたり出したりして命が持てば治ります。衰弱さえうまくたえるようにすれば、きっと治ります。食事は普通ですか、流動物ですか。』

「何も食べません。」

『非常に良くないですね。浄霊は背中を多くやるんですね。背中に固まりがある。それで背中の毒が溶けて胸に来るんですからね。最近の力を入れないやり方でやって胃るんでしょうね。動かしては駄目ですよ。そうして、力を入れないでやれば溶けが早いですからね。前はみぞおちが良いです。下痢はどうです。』

「全然便秘しております。」

『(ゲンノショウコ)はどの位飲んだ、期間は。』

「十日位でございます。」

 

『これは薬毒ですよ。今言った通り、手を動かさないで、力を抜いて、背中を触ってみて一番固い所、そこをやる。肩は。』

「柔らかいのです。凝った事がないそうです。」

『それじゃ、大体丈夫な体ですよ。』

「薬は入っておらず、予防注射位です。」

『それだから持っている。大体この歳になって肩が柔らかいのは健康だね。今のようなやり方でやって、ちょっとでも食欲が出たら峠を越したと思って良い。』

「名前はいかがでございましょうか。」

『亥角峰吉――名前は良いでしょう。亥角周子――カネと読むかね。あなたの系統はなかなか大変なものですね。いずれ、あなたの名前は変えた方が良いが、今のところは別にどうという事はないから、今言った通り、浄化が強いから案外早く溶けて、越すかも知れないですね。とにかく原因は背中の固まりですから、それを早く取るようにして、出来るだけ何回でも良いからやって。背中の固まりを取るように。』

 

10.開腹手術をしたことがあり、時々恥骨付近に激痛、小用が漏れ、便秘症の婦人

(御教え)

「左でん部神経痛で来た婦人、神経痛は治りましたが、以前からの便秘症には変化がなく最近は返ってひどくなり、恥骨周辺に激痛が時々起こり小用が漏れると申します。以前開腹手術をした事があり、その際相当量の全身麻酔を行っています。右便秘の原因を御教示下さい。」

『これはその時の薬毒です。ちょっと長くかかりますね。手術した時の薬毒が下がって来るんだから、その奥へ届くようによく御浄霊して上げる事です。――便秘の原因はいろいろありますが少食の人、食物をよく噛む人、直腸が狭い場合、これは毒の固まりがあるためだからそれを溶かせばいい。それからまた水分の取り方が少ないと便秘しますね。』

 

11.腹痛時の御浄霊の急所  

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

『腹部が痛い時は、背中のちょっと上の方あたりに固まりがあります。両側にありますからね。どっちかが余計腫れてます。大抵左が大きい。人によっては右側もありますが、多く腫れている方を浄霊する。これは気長にです。段々良くなって来ます。』

 

12.トンプク、トクホンを常用し、胃痛のため入院、強痛となり、注射で麻痺させ衰弱、現在背部横側特に左側が局部的にむくみ、衰弱はなはだしい人

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「現在腹部の大浄化を戴いております五十二歳の未入信の男子につき御伺い申し上げます。以前から肩の痛みおよび頭痛持ちでございまして、痛みますたびにトンプクを服用し、トクホン貼付を続けて参りましたが、二十四年十一月頃猛烈な胃痙攣を起こしまして、その後一年間は大した変化なく過ごして参りました。」

「二十五年十二月頃より胃の左上部がシクシク痛み始め、二十六年四月頃より痛みが日増しに加わりましたので、五月下旬に入院致しました。医者に肋膜に水が溜まったと言われ、ストレプトマイシンを十四本うちましたが、なんら変化がございませんでしたので、六月七日に退院致しまして、翌日より某国立病院に入院致しました。その頃より一日一度位、猛烈な胃部の痛みを覚え、特に七月始め頃より一日五、六回の強痛となりましたので、そのたびに注射で麻痺させるより外ない状態となりました。」

「病気も原因不明で、医者も外に手の施しようもなく、毎日痛み止めの注射をしつつ過ごしておりましたところ、漸次衰弱して来まして、七月初めにはもはや一ヶ月の生命と、宣告を受けるに至りました。」

「七月七日より毎日御浄霊を戴くようになりまして、その日から強痛は遠のき増した。大変に喜びまして本人の妻と姪が入信致しました。そして約十日後に衰弱重態の中を退院致しました。以後、毎日御浄霊を続けさせて戴いておりますが衰弱はなはだしい状態でございます。現在、胃左上部の固結、みぞおち部および右肝臓部の固結を相当に溶かして戴きましたが、最近はちょっとでも水や食物を戴きますと、直に腹部が膨満して、ハチ切れる程にふくれ上がり、ゲップにより食物を戻してしまう事もございます。」

「腹部がふくれ上がった時は御浄霊を戴きますと楽にして戴きますが、別にはっきりとした御浄化はございません。現在、背部、横側特に左側が局部的にむくみ、また左肺の胸は呼吸のおり、ほとんど動かぬ程にむくんでおります。胃部の張る苦しみは、御守護によりまして一日おき位にまいりますので、いくらか堪え易く本人も喜んでおります。家族共に一心におすがりしております。御守護の程御願い申し上げます。」

『中教師か――どのように御浄霊なんて、今このような事を聞くようじゃしようがない。背中に毒が溜まっている。特に肩の所。いつも言う通り、お腹が痛い時、どうしてもここ(お腹)をやるが、そうではない。背中が楽屋になっている。前の方は舞台になっている。これは背中をやれば治ります。これは薬毒ですからね。これはお医者様がこしらえた病気で何でもない。実際恐ろしい世の中です。実際こんな事では命に関わります。こんな事で――段々病気を作って、金を使って――金を使う自殺です。こんなに金を使うより三原山に行った方が利口ですね。苦しまないで一ぺんに済んでしまう。こんな馬鹿らしい事するのがつまらないのでね。宗教迷信どころじゃない。医学迷信が、まず世界的の大迷信ですね。だから、これはほとんど背中ばかりやって良いんです。それから腎臓です。腎臓も大分萎縮しているから。――それからお腹がふくれるのは薬が溶けてふくれるのですからね。薬毒が溶けて腫れるのは随分あります。中には腕だけ腫れるのも随分あります。それから、足に薬が流れて足が腫れるのがありますから、この人は胃の薬を多く飲んで、それが溶けていに固まるんですから、これは相当の間かかります。衰弱さえうまく堪えて行けば必ず治ります。無論嘔吐もしますからね。薬を吐くんです。しかもモヒの注射をやってますからね。相当衰弱しますよ。だから、きっと治るとか、治らないとか見当がつかない。私が薬を飲ましたのなら見当がつきますが、外の人が飲ませたのだから。薬の分量が少なければ良いが、ある薬を出すだけの期間持っていれば良いが、持つ事が出来なければいけない、と言うんです。併しこういうのは割合助かるものですがね。肺の方と違って胃の方の病気は体が持ち易いんですね。そうして、出来るだけ側の人が御神書を聞かせるように――そうすると霊的に浄まりますからね。』

 

13.目の手術、脳を患い、腸の手術をし、肺炎を患い、またあらゆる薬を飲み、入信後痔出血が続き貧血して倒れ、その後足がふらつき、頭もボーッとして顔がむくんでいるという中年の男子 

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「五十二歳の男子、十三歳の時右目の手術をしてより、三回右目の手術をし、十九歳の時に脳を患い医師の治療で治り、二十九歳の時に米俵を抱えるはずみに腸にひびが入ったとかにて、腸の手術をしてより腰の痛みを覚えるようになり、本教を知るまでは腰を木の棒にて家族の者に叩かせておりました。三十五歳の時に肺炎のような状態となり、売薬で治りました。四十二歳の時に盲腸を患い、手術をせず治りました。四十八歳の五月に入信し、十一月より一家中かいせんの御浄化を戴き、翌年九月に良くなりましたので、御本部にお礼参りに上がり、その時より痔出血をするようになり、それから三年間ボツボツ出血しておりましたが、二十六年三、四、五月は毎日五回位出血するようになり、六月には貧血状態にて倒れました。その後御浄霊にて出血も止まり、血色も少し出て参り元気を取り戻し、十月十五日には御本部に御参拝に上がりました。帰ってよりまた御浄化を戴き、少量の出血をしており、肌が貧血のため、蒼白となり、食欲は旺盛で、やせは致しませんが、足がふらつき起きた瞬間など視界がみんな黄色になると言っております。頭もボーッとしており二、三日前より、尿量が減り顔がむくんでおります。入信前まではあらゆる薬を飲んだと言っております。奥さんは先夫二名に死別致しており、最近その二名の位牌を作り、当家の仏壇にお祀り致しました。それより頭がボヤけ、顔がむくんで来たように思われますが、亡夫位牌との関係がございましょうか。」

『腸にひびが入るなんて――まるで瀬戸物みたいだな。目の手術をした――このために脳を患っているんですね。そんなこんなで、薬は相当入っている。それが腸に溜まって、米俵をかつぐはずみにその薬毒の固まりが――浄化が起きたんですね。それで、腰も続いて浄化が起こった。売薬もやっぱり悪いですからね。痔出血は頭の血ですからね。これはみんな毒血が出た訳だけれども――誰が浄霊しているんですか。どこか――急所がはずれているんじゃないかな。固まりがあるんですか。』

「以前はありました。現在一日三回位致しておりますが、腎臓をやると非常に暖かくなり、目も見えるようになり、腰のふらつきも良くなります。」

『それじゃ、今は腎臓ですね。それで、良く治る訳ですがね。熱はないんですか。』

「平熱でございます。」

『腎臓に固まりがあるんですか。』

「多少ございます。」

『押して痛い程じゃないんですね。』

「さようでございます。」

『腹は。』

「柔らかいようでございます。」

『もうじき治るでしょう。別に大した事はない。腎臓と背中――それで良いです。亡夫位牌との関係――ない事はありませんがね。そういう場合には、この人に憑って、霊が浄霊して貰いたいんです。これは、そう長くはないですね。どんどん解決します。』

 

14.胃潰瘍の傷痕の痛み、胃下垂と診断され、腹部は板のようになり、腸の内部の痛みがつづき、歩行困難で、時折激痛あり、その時は、下腹部に棒状の突起の出来る人

「御教え集」3号、昭和26(1951)年11月25日発行

「昭和二十二年一月以来腹部の御浄化で苦しみ、(胃潰瘍の傷跡の痛み)または(胃下垂)と診断されました。五月頃までに悪化はなはだしく、腹部は一枚の板のようになり、痺れて感覚はなく、食事も納まらず医薬も皆吐き出し、ヌラも吐き、代弁は五、六日に一回位黒いものが出まして、堪えず腸の内部を引っ掻くような激痛のため、一時は死を覚悟致しました。六月頃より小康を得まして、二十二年十二月入信、翌年御神体を御奉斎させて戴きましたが、苦しみに堪えかね、医療を致しました。今もって腸の内部の痛みが続き、歩行も困難です。時折激痛があり、その際は下腹部に棒状の突起が出来激しく脈打ちます。最近御浄霊を戴いており、龍神もお祀り致し、御飯も一杯半位おいしく戴いております。母が先年死亡致し、死相はさながら龍神のようでございました。私の病気は霊的に関係がございましょうか。また下腹部の脈打つのはいかなる訳でございましょうか。」

『これは霊的ではありませんね。薬毒ですよ。腹部は一枚の板のように――これも薬毒ですね。全部薬毒ですね。大便は――これは食物が少ないから、大便が固まって黒くなるのです。併し、これは幾らか血が混じっているんですね。胃潰瘍のね。腸を引っ掻くような――薬毒が腸を刺激する。毒素が腸を通る時、刺激するんです。今もって腸の内部の痛みが続いて――この薬毒が始終腸に行くので、腸の粘膜があれているようになる。棒状の突起が出来、脈打つ――お腹が痩せている人でよくあります。これは段々治るに従って肉がつきますから、普通になります。龍神も関係はありますね。けれども、これは薬毒ですよ。医者の胃の薬をたくさん飲んだら、こうなるに定まっている。そうして、背中に固まりがありますから、背中の方を主にして浄霊すると良い。腹部が痛い時は、背中のちょっと上のあたりに固まりがあります。両側にありますからね。どっちかが余計腫れてます。大抵左が大きい。人によっては右側もありますが、多く腫れている方を浄霊する。これは気長にです。段々良くなって来ます。』

 

15.分娩後種々の薬剤を多量に服用、最近、血痰排泄、むくみ、衰弱の加わった婦人

「御教え集」7号、昭和27(1952)年3月20日発行

「四十八歳の女性、幼少より腹痛にてクミチンキを十歳頃まで常用致し、二十四歳で結婚、二十五歳で女子を分娩、それより病弱にてアルバジル大瓶二本半位服用致し、家が薬種問屋でありましたために、その他種々の薬を多量に服用し、ゲンノショウコも二、三年常薬として続けております。二、三年前頃より腰部に御浄化を戴き、一進一退でございましたが、二十六年十月頃より激しくなり、二十七年に入り多量の痔出血があり血痰を出しております。最近は体にむくみがあり、全身苦しく、痰の出方も困難でございます。食欲もなく一日に半杯位二回程度で、衰弱も加わって参りました。夜は特に腹が張り眠れません。御神体、御屏風観音様は御奉斎させて戴いております。御浄霊の重点を御垂示御願い申し上げます。」

『アルバジルは悪いですよ。アルバジルで死ぬ人は随分ありますよ。ゲンノショウコも悪いな。併し、この人は良く生きてますね。余程生まれつき丈夫な人ですよ。これだけやって、生きているんだからね。これは、浄霊の重点というのはないんですがね。つまり薬毒ですからね。身体全体ですがね。他だ、ゲンノショウコだけは、お腹ですよ。併しゲンノショウコの中毒と言うのは、しつこいものですよ。だから、問題は衰弱だけですね。御浄霊するだけは薬が減って行きますから、それだけは良くなっていきますが、併しそのために食欲が減ったりするからね。どうしても衰弱するから、それを堪え切っていけば治ります。衰弱で負ければ、どうも危ないですね。で、それは結局薬の分量にありますからね。だから、見当つかないですね。私が薬を飲ましたのなら分かりますがね。おまけにゲンノショウコやアルバジルなんてのは、ごくたちの悪い奴だからね。お腹が張るなんてのは、一旦薬が固まったのが溶けて来るんですからね。まあ、小便の出が良いといいんですがね。お腹と腎臓――ここを良くして――それを主にしてやれば良いですね。そうすれば食欲が増えますから、衰弱が少なくなるから、まあ ――一番良い訳ですね。』

 

16.排便の前に必ず粘液と出血をし、アミーバー赤痢と診断された青年 

「御教え集」8号、昭和27(1952)年4月20日発行

「十八歳の男子。三年前より排便の前に必ず粘液と出血を致し、種々の服薬、注射を致し、一年ほど前アミーバー赤痢で直腸全部に潰瘍が出来ていると診断され、二十七年二月手術寸前、計らずも御浄霊を戴くようになりました。十日間余りはお腹にガスも溜まらず、出血、粘液も少なく、食欲も増し少し元気も出て参りましたが、その後出血、粘液が増し、その外の状態も、御浄霊以前のようになり、それが二十日余り続き今日に至っております。なおストレプトマイシン、クロロマイセチン、止血剤および多量の注射、服薬を致しております。血色は非常に悪く青白うございます。御浄霊の急所、アミーバー赤痢、潰瘍の原因につき御教示御願い申し上げます。」

『粘液と出血――これは非常に結構です。こういうのは喜んでうっちゃらかして置けば、とうに治っちゃったんです。これを悪いと思って医者にかかる。医者も悪いと思って服薬、注射する。それが悪いんですね。潰瘍――これは嘘だ。こういう事は絶対ない。お医者さんは分からないんだからね――病気がね。分からないといえば、信用に関わるから、分かったふりをする。これが悪い。もっとも、分からないと言えば、商売に関係するから、止むを得ず嘘を言う。商売の嘘ですね。アミーバー赤痢なんて、うっちゃらかして置けば治る。潰瘍なんて、薬で作るんですから、薬さえ飲まなければ治るんです。これもうっちゃらかして置けば良いんです。浄霊の急所は、これ(後頭部)がもとですからね。ここ(後頭部)に固まりがありますから、ここを浄霊すれば良い。これもほったらかして置けば治るんです。こんなのは病気のうちに入らないんです。医者に行って大きくして、新しい病気を作って貰うんで、実際大変な話しですよ。ストレプトマイシン、クロロマイセチン、止血剤――こういう事をやっているから、この薬毒がいずれ、どこかに現れますから、それを前もって覚悟していたが良いですね。微熱とか下痢とか嘔吐とか、そういう事がありますから、そうなったら喜んで良いんですからね。』

 

17.手術をし、胃薬を用い、最近腹痛の浄化の激しい中年の男子

「地上天国」40号、昭和27年9月25日発行

「四十五歳の男子、現在長崎県、崎戸炭坑に勤務しております。二十六年十一月入信以来御守護戴き、夜は腹痛に悩みながらも毎日出勤は致しおり、帰宅後は熱心に浄霊に従事し、以来入信者約二十名を導き、現在協力会員二十四名の責任者として、一生懸命御神業のお手伝いを致しておりますが、最近特に浄化が激しくなり、浄霊を戴き、他人を浄霊している間は楽なので毎日自分も浄霊に従事している状態でございます。現在までに手術四回をはじめ相当色々の手当もしておりますので、胃薬および消毒薬の浄化作用と思いますが、右につき浄霊の方法、個所等御指示仰ぎとうございます。」

『無論薬毒である。浄霊の急所は腎臓部を主とし、次に腹の痛い所を出来るだけ力を抜いてやればいい。』

 

18.四年間毎月一回位の割で、腹痛の浄化を繰返している婦人

「地上天国」36号、昭和27年5月25日発行

「私は昭和二十一年秋入信させて戴き、御神体、御屏風観音様を御奉斎させて戴いている者でございます。二十四年の春、わずか三日の腹痛で母親(信者)が死去致し、そのふた七日の夜、突然腹痛を戴きました。(死亡した母と同様の症状)十日間ほど苦しみ、とうとう周囲が気をもみますので注射をうちました。それ以後毎月一回位の割合で、腹痛の御浄化を戴き、胃部の激痛で一週間か十日位痛み続けます。痛みがやむと、誠にあっさり平常の元気にかえります。初め三、四回医師の診断を受け注射をうちました。併し腹痛には何の反応もなく、申し訳なさにやっと気付かせて戴き、お詫び申し上げて以後一切やめております。腹痛が始まりますと、右肩が大変凝ったようになり、多少の痛みを感じます。御守護により、最初のような猛烈な痛みはございませんが、四年間というかなり長い間、ほとんど同じような腹痛を繰り返しておりますので、何か霊的ではございませんでしょうか。もし霊的ならばいかがさせて戴けばよろしゅうございましょうか。」

『薬毒である。この人は肩から背中に固まりがあるから、そこを気長に浄霊すれば必ず治る。』

 

19.腹部に湯飲み大の固結が出来、切開手術した人

「御教え集」5号、昭和27(1952)年1月15日発行

「五十三歳の信者。昭和二十五年秋、腹部に湯飲み大の固結が出来、二十六年春医師に(腸間膜何々)と言われ、切開手術の上大、小二十一個の固結を取りました。二十六年夏再び同じ所に大きい固結が出来、二十六年十一月入信し御浄霊を戴きましてより、激痛一回、小水が濁り、便秘がなくなり、腹部内でゴーゴーという音が聞こえるようになりました。動くと苦しく、歩行困難になります。なお、腹部に固結が発生した頃に、南方にて長男戦病死の公報がありました。これはいかなる原因でございましょうか。」

『便秘がなくなり――おかしいな。これは霊的と関係ありませんよ。お腹に、最初二十一個の――これはつまり、やっぱり医者の方で言う結核性腹膜とか、そういったようなものですがね。膿の固まりですよ。それを浄霊すると、一つ一つ取れてゆきますが、手術で止めましたからね。止めると反動が起こりますから、大きい固結というのはそれですよ。ゴーゴー――これは溶けた訳ですね。気長にやれば治らない事はありませんよ。これはやっぱり、元は薬毒ですよ。腎臓を良くやってやるんですね。病気は簡単なものですね。』

 

20.便意を催しても出にくく、直腸癌と診断された老人 

(御教え)

「七十四歳の男、半年位前から便意を催しても出にくく、医師は直腸癌だと申します。御浄霊で御救い戴けましょうか。」

『便の出が悪いのは、直腸の所の大便の通る道がせまくなり、通りが悪くなっているからですよ。そんな場合医師は下剤や浣腸をしますが、これは余りよくありませんね。こんな人の直腸は線香のように細くなってますからちょっと手間がかかりますよ。癌と言うけど、たいていは毒素が直腸を圧迫してこういう状態になってる事が多いんですよ。直腸癌だと医者は手術してその癌の所を切り、横腹に穴を開けて人工肛門をつけるんですが、併し便がなんの予告もなしに排泄されるんで、先をおしめでくるむんですよ。それに腸は露出すると死にますからね。露出しないように始終しっかり縛っておかなくちゃならず、その上プープーガスが出たり、便の臭味がとてもくさくて、実に悲惨なもんですよ。あの手術の結果は大体そういうふうになりますね。癌だって言っても、本当の癌は滅多にありませんからね。そういう人のへそから横腹にかけてきっと毒結がありますからそこをよく浄霊して、それから腎臓をよくやることですね。腹の固まりは腎臓から来ますからね。浄霊すれば直腸癌もたいていは治りますよ。』

 

21.直腸癌と診断され、御浄霊を戴き、一時血便が出るも、その後血便止まり便秘し、胸が苦しい人

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「二十六年六月より腸が悪く、医療を受けつつ、直腸癌と診断され手術より方法がないとの事でしたが、十月一日より御浄霊を戴き、一時経過もよく血便も通じも出るようになり、二十一日に入信させて戴きました。十一月中頃より血便止まり、通じも少なく、胸が苦しくなりました。霊的関係がありましょうか。」

『これは霊的じゃありません。薬毒ですよ。治りますよ。血便が出るんじゃ上等だ。直腸の側にオデキが出来ている。で、それが直腸を圧迫するんで、それで便通が悪いんですね。血便というのは、血膿が出るんですね。ですからこれは、大して長くもかからないけれども、少し気長にやれば、すっかり治りますよ。直腸癌じゃないですね。普通のオデキですよ。』

 

22.肝臓癌と診断され、肝臓の所に卵大の固結があり、御浄霊すると腹がゴーゴーと鳴る人  

(御教え)

「六十二歳の女、医師の診断は肝臓癌で、手術をしても駄目、しなくても駄目と言われ、一週間ばかり前から急に食欲不振になり――」

『ああ、これは神経ですよ。』

「四日前からおすがりするようになり、痛まなくなりましたが、御浄霊致しますと腹がゴーゴー鳴り濁水のようなものを三、四合吐きました。食事は一日葛湯か重湯二杯位で、肝臓の所に卵位の固結があります。」

『このゴーゴー鳴るのは結構ですよ。毒が溶けるんですからね。ですから気長に背中を充分に浄霊して上げるんですね。腎臓の毒が肝臓に行ってるんだから、腎臓部と肝臓の裏側をよくやれば治りますよ。』

 

23.脱腸と気付き脱腸帯を使用したが、左太股そけい部の上の腫れは段々と大きくなり、痛みはなく、仰臥すれば引っ込むという老人

「御教え集」4号、昭和26(1951)年12月15日発行

「六十二歳の男子、昭和十八年頃物を持ち上げるとたんに下腹が何となく力が抜けたような感じが致しました。その時から左太股そけい部の少し上の所に小さな腫れが出ました。脱腸と気付き、脱腸帯を使用し今日に至りましたが、腫れは段々大きくなりました。併し痛みは少しもありません。仰臥すれば引っ込みます。八月頃子供が、脱腸は色が変わるようであれば生命に関わると聞き、念のために診断を受けましたところ、医師にも同じ事を言われました。なお、この老年になって脱腸とは珍しい事だ。手術すれば治るが、また出るかも知れない、との事でした。万一出っ放しになれば 時を移さず手術をしなければ、生命に関わると言われました。私と妻と長男およびその嫁が入信させて戴いております。御屏風観音様は二十三年、御神体は二十五年十月に御奉斎させて戴いております。御浄霊(約三ヶ月)は、毎日戴いております。脱腸にはなんら変化ございません。農家の関係上、少しは力仕事も致しますが差し支えないものでございましょうか。また御浄霊の急所につき御垂示御願い申し上げます。」

『併し、脱腸というのは、年寄りによくありますよ。赤ん坊と年寄りに多いですね。こういうのは腹膜に毒が溜まって、圧迫するんですからね。子供のうちは ――そけい部に穴が開いている――人間はね。穴が大きいのは腸が出る。年取ったのは穴が開いているという事はないから、圧迫です。圧迫されるから、どうしても軟らかい所に出るんですね。それから、色が変わるようであれば生命に――こんな事はないですね。外の訳ですね。腸は――腹がキズして脱出するのは、命に関わりますが、皮の中でキズしても、まあ――命に関わる事はないですね。心配しなくても良いです。お腹に固まりがありますから、浄霊して取ると良い。それから、帯を固く締めてはいけない。固く締めると、どうしても腸を圧迫して、出るから――帯は固く締めてはいけない。それから、腎臓の後ろも大事ですから背中から尾てい骨の方をやる。それから、これも力を絶対に抜くようにしてやる。これは心配した事はないですよ。併し、相当長くかかるな。年取ると、幾らか、そういった――緊張力が弱ってますからね。でも、段々治るから、今言ったようにしてやってご覧なさい。』

 

24.赤痢、チフス、下痢、便秘と果物について 

「御垂示録」2号、昭和26(1951)年10月10日発行

「赤痢の場合、水菓子をやってはいけないのですか。」

『下痢の時にはね。果物は全部そうです。』

「りんごの皮をむいてやっても─―」

『やってはいけない。こしらえ方ではない。食物そのものです。』

「明主様、申上げます。関西なので、水菓子という意味が分からなかったのだと思います。」

『ああ─―関東では果物を水菓子と言うんです。』

「果物の汁もですね。」

『毒という事はないが、下痢の回数が増えるのです。回数が少なくて治った方が良いでしょう。水菓子というのは、健康体が食べるんです。りんごをすって食べるのは本当じゃない。噛んで食べた方が美味しいですからね。』

「果物は病人にやらない方がよろしいでしょうか。」

『そうではない。下痢に関係しなければよい。』

「便秘した病人には─―」

『結構です。それからチフスはいけないですね。熱を高くするからね。』

 

25.赤痢の原因と、黴菌は自分の体に湧くと言う事

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

『それから赤痢が今年は流行ると言うので、大騒ぎですが、赤痢の原因が頭にあると言ったら、医学の方ではびっくりしてしまいます。赤痢は黴菌によって起こるんだという事になっているが、実は黴菌は御自分の体に湧くんです。伝染するのもあるが、集団赤痢は伝染するんです。伝染するのは、黴菌をつくって皆に移させるんです。だから良い役目をするんです。良く黴菌がどこから来るかという事を大騒ぎするが、結局どこから来るか判らない。それは頭の中に湧くんです。それが赤痢として出るんです。だからこんな結構なことはない。そんな事を知らないから人間は悪い事をする。悪い事をしている人の魂を治すという事はどういう事かと言うと、霊が曇っているから、その曇を取るという事です。』

 

26.赤痢は薬毒が新しいという事

「御教え集」13号、昭和27(1952)年9月25日発行

『赤痢の原因が頭にあるとして、その毒が外の浄化の形式になって出るよりも本当は赤痢の方が楽なのです。というのは赤痢の方は薬毒が割に新しいのです。それから赤痢でない方は薬毒が古いのです。毒血が古くなると段々膿になるのです。で、新しいうちは赤いのです。処が赤痢の方は新しい薬毒ですから、本当はその方が早く済むから良いのです。』

 

27.赤痢の原因、経過と浄霊について 

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

『それから、今赤痢が非常に流行っていますが、方々に――集団的に出ているようですがね。今一番良い方法と言うのは、当局がしきりに宣伝している事は、手を洗えと言うんですね。まあ――それで済めばこんな簡単な事はないですが――方々の神社仏閣にお参りに行って、始終手を洗っていると良い訳だが――吾々は赤痢は結構なものだと言っている。先方が聞いたら、気違いと思うかも知れないが、赤痢の原因というのは頭の毒素なんだからね。人間は薬を飲んで、そうして始終頭を使いますからね。そこで薬毒がみんな頭に上っていく。そこで、今の人の頭を見ると熱のない人はないです。頭は冷たいものですがね。処がどんな人でも冷たい人はないです。私は浄霊する場合に、まず頭を見ると熱がある。それで、毒の多い少ないが分かる。それで見るのが簡単ですね。少し位は結構ですがね。あんまりあるのはいけない。それから、ここ(頚部)を見る。ここ(頚部)の冷たいのは良いがね。暖かいのはいけない。そういう毒血――毒結ですね。それが溶けて肛門から出るんです。その場合にこれが溶けてお腹に溶け込み、お腹に溜まって、それが肛門から出る。それが赤痢ですから、赤痢というのは頭の病です。そんな事言うと医者から気違いあつかいされる。ですから頭の毒を浄霊してやれば赤痢にはならない。赤痢になると、腹膜に毒血が固まる。それが溶けて、赤痢の原因になる。だから大いに結構です。赤痢になったら大いに喜んでいい。毒結が減るからね。赤痢になったらお腹を浄霊してやる。先に診た事があるが、お腹の熱いうちは毒血がある。浄霊していると、そのうちに段々とれて冷たくなる。それで治ったんです。そうして明くる日にはおかゆに、その次の日は普通になった。ですから、赤痢というのは二、三日で治るものです。あなた方がやっても、そうですがね。それを、大げさにね――ああして騒いでやっているんですからかわいそうです。それを心得ておくと良い。たいてい信者の人は知ってますね。』

 

28.赤痢の原因と現在の予防法について 

「御教え集」10号、昭和27(1952)年6月15日発行

『それから、赤痢が今年は流行りそうだという事を新聞やラジオで盛んに言ってますが、これはいつかも話した通り、赤痢というのは頭の毒ですからね。後頭部の毒血が出るんです。処がその原因というものは、今の人は非常に頭を使いますからね。何しろ子供のうちから学校で頭を使う。それから社会に出ても頭を使う事ばかりですから――なかなか農民や労働者でも、今の人は昔と違ってなかなか頭が発達してますよ。私はよくラジオの街頭録音を聞きますが、農村や何かで街頭録音をやっているんですが、百姓をやっている人で、なかなかうまい理屈を言うんですよ。私は驚いたですね。労働者にしてもね。ラジオで見えないから分からないが、代議士が言うよりもっと気の利いた事を言う人があります。私は感心しますがね。普段から本を読んだり思索をしているという事が分かりますね。だから近代人は頭を使うという事が分かるんです。頭を使うと血が頭に上りますからね。それが、良い血が上るなら良いが、毒血ですからね。それは薬を飲み、注射をするからね。頭を使うという事は、ここ(前頭部)に血が集まる前に後頭部に集まって来るんです。後頭部を通過して前頭部にいくんです。それで、そこ迄行かないうちにここ(後頭部)で固まっちゃう。それから字を書いたり手を使って――神経を使いやすいから、茲に集まりやすい。それが浄化が起こって、溶けてお腹に行って、それが肛門から出るんです。それが赤痢なんです。だから赤痢の原因というものは、今言ったようなものです。黴菌というのはそれを誘導するのに必要なものです。早く毒血を出さなければならない。それで黴菌が毒血に湧くんです。それが伝染していって大勢が浄化するんです。非常に結構なんです。病気の経路は今言うそういうようなものですがね。処が滑稽なのは今の予防法ですね。(外出して帰ったら手を洗え)(食事の前には手を洗え)それから(暴飲暴食をするな)(生物を食うな)と、そういうような点ですね。手を洗えと言うのは、私は一番滑稽だと思う。黴菌が相当大きい――砂か泥位なものなら手を洗えばきれいになるが、顕微鏡で見るような小さなものが果たして落ちるかどうかですね。落ちてもまた直ぐついちゃう。本当に気休め程度ですね。それから、生物を食うな、生物を食うなという事は、水を危険と思っているらしいです。水が危険としても、井戸はそうかも知れないが、水道はそんな事がないですからね。生物を水道で洗って――そんな事はない訳ですが、下痢しやすいんでしょうが、下痢が結構という事は知らないからで、そんなような訳で外に知らないから、アップアップやっているんですがね。かわいそうな滑稽なような話で実に情けないと思っている位です。その理屈さえ分かれば結構なんです。それが分かった信者さんは、その点だけでも幸福者ですね。大変なものですね。さもないと、外から帰って来ても、怖がっていちいち手を洗ってやっかいな話ですからね。それで始終ビクビクしてね。それでちょっとでも下痢すれば赤痢にでもなったのではないかと心配しますがね。これはいつも言っているから、改めて言う事もないが、なんとかして早く分からせなければならないと思うんですが、どうせ神様がやられている事ですから、時期の進むにつれて皆分からなければならないという事になりますから、時を待つというより仕方がないですね。』

 

29.赤痢の原因と事故について  

「御教え集」10号、昭和27(1952)年6月15日発行

『今年は赤痢が大分流行だという事が新聞なんかに出てますが、全くこう寒いのに――まだ夏にならないのに、随分各地に赤痢が続出してますね。今年は盛夏になると随分多いでしょう。あるいはレコードを破るかも知れませんね。いつかも赤痢の原因は話しましたが、これを一口に言うと、頭を使って薬を飲む。これが赤痢の原因です。今の人は非常に頭を使うんですね。社会生活上頭を使わない訳にいかないからね。それでまたいろんな苦しい事が多いですからね。心配もするし知恵もしぼらなければならない。そこにもっていって頭が大分悪いですからね。頭を酷使している訳ですね。そこにもっていって薬を飲みますから、薬毒がどうしてもここ(後頭部)に寄って来るんです。私はこの頃一般は治療しないが、家の家族だとかあるいは手近な人で具合が悪い時に見ると、皆これ(後頭部)です。十人が九人までですね。これに浄化が起こって、つまり毒血ですね。それが下に、溶けて下がって来てお腹に溜まって、それが下痢になって出るんです。それが赤痢なんです。医学では黴菌一方にして大騒ぎをやってますが、実は大変結構なんです。つまり人間は、茲に溜まると頭が悪いんだから、頭ばかりでなく、始終茲に毒血を寄せますからイライラしてボーッとして来ます。よく交通事故がありますが、アメリカでもそうですが<アメリカの交通事故で死んだのは戦争で死んだのより多いんですからね>日本でもよく統計が出てま巣が、交通事故で死ぬのは多いんです。それは何が原因かというと、ここ(後頭部)に熱が出てボーッとするんです。それで衝突したりするんです。それは頭が悪いからです。頭が悪いというのは、ここ(後頭部)に浄化が起こっているんですね。それからちょっとした事で喧嘩したり殺したり――この間のメーデーの時でのことも、あの原因がやっぱり、これ(後頭部)です。それから不快感ですね。ものを善意に解しないで悪意に解する。何となく気持ちが悪い。それにちょっと拍車をかけられると暴れる。暴れるのは、一つのヤケクソみたいなものですね。だから世の中の一番忌まわしい事はこれ(後頭部)が原因なんですよ。つまり毒素の固まりです。これを神様がやったというよりか、自然によって掃除される。それが赤痢なんですよ。だから赤痢位結構なものはないんですよ。赤痢になればその人は健康になるし頭も良くなるしね。それなのに滑稽なのは、外から帰ったら手を洗え、手を洗えというと、赤痢菌なんて随分大きなものと考えている。手を洗ってみても、菌はこっちについたりあっちについたりしている。目に見えるものなら ――泥みたいなものなら洗えば取れるかも知れないが、黴菌みたいに小さいものは洗った処で直ぐついちゃいます。そんな面倒臭いことをするのは実にかわいそうなものですよ。それで外に手がないんで、結局、赤痢の注意というのは、暴食をしないようにと言いますが、暴食と赤痢は関係がないですね。暴食はただ胃が太るだけで、血を暴飲するんじゃないからね。暴食したって、それが糞便になる位ですからね。また、手を洗えというのは実に子供みたいなものですよ。それで、あとは手も足も出ないんですね。それで心配して非常な金を使いますね。だから我々からみれば実にかわいそうなものです。今度新聞にも書きますが、書いた処で信者さんには分かるが、外の人は不思議だ位しか分からないですからね。とにかくそういうような状態ですね。ですから信者の人は赤痢なんていうのは、かえってかかれば結構なもので、その安心だけでも大したものだと思います。』

 

30.チフスと赤痢の診断の仕方と食物について 

「御垂示録」2号、昭和26(1951)年10月10日発行

「チフスや赤痢の場合にお腹を見ますが、赤痢は分かりますが、チフスは分かりません。」

『チフスや赤痢にしろ、お腹に必ず熱がある。チフスの方は頭が痛い。赤痢はそんな事はない。チフスというのは、熱の高い割に脈が低い。チフスと定めるには、熱と脈の関係、頭が痛い事、それから午後四時頃になると熱が高くなる。そうしたら流動物にして、浄霊すると二、三日したら治ります。』

「流動物は重湯でよろしいのですか。」

『そうです。熱が下がったら、お粥をやる。』

「長瀬という医者ですが、チフスは脾臓が腫れているといってました。」

『脾臓が腫れるのは糖尿病ですがね。チフスは場所が違う。チフスは腸ですからね。そういう患者が二、三あったから、そう思うんでしょう。』

「チフスを致しましたが、検便しない先に治りました。」

『治りますよ。大体、チフスは腸に穴があくんです。それに固い物がつかえると熱が出るんです。浄霊すれば流動物でなくても治ります。ただ、流動物の方が早く治ります。』

 

31.チフスの原因、症状、御浄霊の個所、食物の注意について

「御垂示録」25号、昭和28(1953)年10月15日発行

「チフスの症状と御浄霊の箇所につきまして御伺い申し上げます。」

『チフスという事はどうして分かったのですか。医者が言ったのですか。』

「御神書にもございませんので、一般的と致しまして…。」

『チフスは、原因は腸に穴があくのです。それで症状は、熱が高く頭が痛むのです。それで腸には症状はないのです。別に下痢をするとかそういう事はありません。ですから腸チフスと言われ、どうして腸が悪いのかと、分からないくらいなものです。チフスの特徴としては、熱が高いのと頭が痛むことです。医者の方で言うのは、熱と体温が平行しない、熱が高くて脈がそれほど高くない、という事で、これがチフスの一番の特徴としてあります。それで私らが浄霊する時分には、つまりチフスという事は、医学的に見るという事は顕微鏡で見なければならないが、こっちの方でやるとすれば、熱が高いのと頭が痛いのと、それから普通なら頭を浄霊すれば熱が下がるのが、少しも下がらない、という時にはチフスと見てよいです。そうして、チフスらしいと思ったらまず食物をすぐに変えて流動物にするのです。その時には牛乳でも重湯でもよいから、とにかく固まりのない物をやるのです。そうして無論お腹を浄霊するのです。へそを中心にして、その回りをやればよいのです。そうするとチフスなら二、三日で治ります。早いのになると、明くる日には治ってしまいます。なんでもありません。というのは腸に薬毒が溜まって、いわゆる医者の方で言う黴菌ですが、黴菌というのは虫がわいて食うのです。そうすると腸壁に穴があくのです。その腸壁に穴があくぐらいに毒が悪性になると同時に、熱で溶けて、それが出るのですから、その時に毒が溶けるに従って穴がチャンとはっきりするわけです。そこに固形物がぶつかると、つまり亀裂を生じるのです。それでチフスで死ぬという事は腸出血で死ぬのです。ですから医者はチフスの腸出血を非常に恐れます。併しこっちの方ではすぐに元どおりに治ってしまいますから恐れる事はありません。だから浄霊すればチフスというのはなんでもなく治ってしまいます。今言った通り、最初頭をやって、熱が思うように下がらなかったらチフスと思って、腸の真ん中、腹膜の所を浄霊するのです。それだけでよいでしょう。そう詳しいことを知らなくても、それで治ってしまいます。それで流動物も一日か二日でよいのです。熱が下がるから、あとはお粥にでもすればよいのです。それから食べ物をそうしなくても、浄霊しただけで治ってしまいます。ただ流動物にすれば早く治るのです。』

 

32.チフスに対する食物の注意と腸出血について

「御教え集」1号、昭和26(1951)年9月20日発行

「チブスの御浄化につき

一、以前明主様御垂示の中に、チブス患者にサイダーを飲ませると死ぬとのお言葉がございましたが、食物はどのように選定したらよろしいのでございましょうか。

二、たまたま腸出血する事がございますが、医者は腸に穴があくためだと言いますが、これは頭の濁血が排泄されるのでございましょうか。」

『チブスはチフスと言うのですね。こんな事言いませんよ。ああ大変な間違いですね。腸出血は命がないですよ。これはお医者さんが腸出血と間違えて言うんです。ただ、血が下るんです。食物は流動食は間違いないですがね。それから熱でみれば一番分かる。チフスは食物が無理だと熱が出るから直ぐ分かります。熱が出なければ確かだ。腸に穴があき――固形物がつかえる。そうすると熱が出る。流動物はつっかからないでスルスル通る。だから熱が出ない。医学の方では―― 流動物をやって一週間熱が出なければおかゆを食べ、それで出なければ御飯を食べるという順序ですから、そこをみれば良く分かります。チフスと間違えている事があるから、熱と照らし合わせてみれば簡単に分かる。腸出血すれば、もう命はない。これは間違いだから心配しなくて良い。頭の濁血というのは――普通、腸出血でなくてお腹の方から出るんですね。ひどいのは赤痢ですね。それからお腹を通らないで、肛門から出る――痔出血ですね。結構なんです。これはみんな頭の濁血ですから、そう考えていれば良いですね。』

 

33.腸チフスの病理と、食物の選定について

「御教え集」13号、昭和27(1952)年9月25日発行

『腸チフスは、やっぱり腸の粘膜が柔らかくなるのですから、そこでそれに虫が湧くのです。そうして穴があくのです。そうすると、固形物ですとその穴に入るのです。そうすると熱が出るのです。そこで、医学でもそうですが、流動物をやるのです。併し浄霊するとじき治ります。腸チフスは、病院に入院している人はそうはいかないが、何でもなく治るものです。病院に入院している人は、腸に穴があいているのが容易に治ってませんから流動物です。だから症状によってそれに合わせる食物を取ると良い。』

 

34.チフスは高熱にかかわらず脈が低い原因について

「御垂示録」20号、昭和28(1953)年5月15日発行「チフスは高熱にかかわらず脈が低いという原因は何でございましょうか。」

『それは考えてなかったです。大体医学の方で医者でも言うし、本でも見ましたが、脈というものは心臓の方です。熱はどこからでも出ますが、心臓に近いほど熱が脈に影響するのです。それからもう一つはこういう理屈があるのです。下半身の事は上半身への影響は薄いのです。そのかわり上半身の病気は下半身に強く影響するのです。これは国でも分りますが、首脳者、大臣、政治家という指導的階級の人の悪い事は、下の方に非常に大きく影響しますが、下の方の者が何か悪い事をしたり、悪い考えを持っても、部分的に済むものです。ちょうどピラミットのようなもので、上に行くほど小さくて力が大きくなるのです。そこでチフスは下の方の病気だから心臓に行くのが少なくなるわけです。』

 

35.浄霊の急所(盲腸炎、肝臓、下腹の痛み、胃痙攣の場合)

(御教え)

「盲腸炎や肝臓の悪い場合はいかがでございましょうか。」

『無論うしろです。背中からやれば治ります。下腹の痛む人は腰骨のちょっと上のへこんだ所、胃痙攣なんかは肩こう骨の所です。』

 

36.盲腸の病理    

「御垂示録」25号、昭和28(1953)年10月15日発行

「文明の創造の中の手術の項に”盲腸の機能は背部”とありますが。」

『背部ではちょっと違います。背部の腎臓というのなら合ってます。』

「アメリカを救うでは”下半身の毒素”とあります。」

『そうです。下半身の毒素が背部腎臓部に溜まって盲腸の方に出て来るという順序です。』

 

 

 

 

浄霊法講座7(下)

1、産前、産後に注意すべき事項

2、産後の処理に就いて

3、へその緒の取れ方の遅速に関して

4、産後の子宮の収縮に就いて

5、胎児が妊娠していた記事について

6、産後の出血、おりものに関連して

7、流産による手術後の浄化について

8、母乳は血から変るものか

9、母乳不足の原因

10、血脚気と、その母乳を与える事の可否

11、余剰母乳の捨て場について

12、子宮弛緩の原因

13、子宮疑似癌について

14、子宮筋腫の誤診に関して

15、子宮脱出に関して

16、卵巣水腫、卵巣膿腫に関して

17、卵巣摘出後の浄化について

18、月経不順に関して

19、多量の出血に関連して

 

 

7s-1、産前、産後に注意すべき事項

「御垂示録」4号、昭和26(1951)年12月10日発行

「教師の者が出産した場合に、御神業はどの位してから、させて戴けますのでございましょうか。」

『そうですね。これは知って置かなければいけないですね。本当は七十五日ですが、その人によっては三十五日過ぎれば良いですね。その前はやらない方が良いですね。お産まえはその日まで良いです。こう(浄霊)やりますと、古血のある間は、これ(浄霊をする腕)に来ますからね。神経を使いますからね。大体三十五日したら出来るという事になっていますからね。』

「こちらにお参りさせていただくという場合には–。」

『そうですね、三週間ですね。それも–悪露が余り出る場合はいけないのですね。大体綺麗になって、少し出るか、偶に出るくらいで、相当綺麗になってからで、それまでは止した方が良い。』

(御教え)

「産前、産後について注意すべき事を御伺い申しあげます。」

『産前は余り注意すべき事はありませんね。手を上げると流産する事がありますが、これは昔から言われていますね。それから、転ぶとエナが首に巻くっていいますが、お腹が大きくなると重心がとれなくなって転ぶんですね。ただ一寸転ぶだけならいいけど、梯子段から落っこちたりするのはいけませんね。それから、仕事は普通にやっていればいいですよ。余り大事にしすぎないようにして産月まで働く事ですね。お百姓の人は産むまで働いていますね。その方がお産が軽くて済むんですよ。産後は大いに注意すべきですね。産後古血が出切らぬうちは余り動いちゃいけません。最近は産後氷で冷やす事をしますが、こんな事も間違いです。産後の出血は決して止めてはいけないんです。そうして産後、殊に一週間位は何かするとそこへ古血が寄りますからね、歩くと足や腰に寄るし、眼を使えば眼が悪くなるし、産後眼を悪くしたのは一生治らないってよく言いますね。それからいろいろと心配すると頭へ古血が集まるんです。産後に精神病になりやすいのはその為ですね。だから、出血し切る迄は安静にして、それ以後は出血を見ながら動いたらいいんです。まあ、一週間位の間は便所に行く位にして、三週間位までは体をかばいながら動いて、大体三週間で出血は止りますからね。そういうふうに出血と運動と睨みあわせてすればいいんです。出血が止んだら大体普通の通りにし、七十五日経ったら完全に本式にしたらいいんです。一寸妙な話ですが、夫婦生活も三十五日間はいけませんよ。回復が遅れますからね。三十五日過ぎたらまあ加減しいしいしたらいいでしょう。(笑声)』

「七十五日以後は差し支えないでしょうか。」

『七十五日経ったら普通でいいですね。』

「食物は如何でしょうか。」

『食物は何でもいいですよ。』

「入浴は如何でしょうか。」

『入浴も出血の工合で入ればいいんです。普通は入浴すると出血するんで怖がりますが、今言ったように本当は出血していいんです。けれども、まあ三週間位経ってからボツボツ入浴したらいいでしょうね。』

「梅干や砂糖はいけないと申しますが。」

『そんな事はありませんよ。けれど沢山食べちゃ食欲がなくなりますがね。やはり軽いものがいいですね。しつっこいものはもたれますから。それから白粥に梅干がいいってよく言いますけれどこれはよくありません。』

(御教え)

「私は十三年前、産後の工合が悪く血の道となり、昨年一月より御浄霊を戴き大分よろしょうございますが、血の道は不治の難症とされて居りますので、全快するものかどうか御伺い申上げます。」

『必ず治りますよ。血の道って言っても、症状はいろいろありますがね。要するに子供を産んで、血が全部出切らないうちに体を使ったり、頭を使ったりするんで、血が使うところに寄るんです。腰を使えば腰に固まるし、眼を使えば眼が悪くなるしね。よく産後に精神病になるっていうのは、その血が心配事や何かの為に、頭に寄るからなんです。そうしてこの血は普通ではなかなか外へ出にくいんで、それで不治だっていうんですよ。これは知っておいていいですね。子を産んだ後は一週間寝たっきり、一週間すんだらそろそろ起きだして、二十一日間は余り体を使わぬ事、それから三十五日位から大体普通に動くようにして、本当は七十五日経ってから常態に戻るのがいいんです。産後に無理して体を使うと、それが病気を起こす因になりますから、これは大いに気をつけなくちゃいけません。』

7s-2、産後の処理について

「地上天国」12号、昭和25年1月20日発行

「お産の後産を、土地によりそれぞれに箇所に埋めますが、その埋めた上を、一番先に踏んで通った動物と同じ種類の動物を、本人が非常に恐ろしがります。何か訳がありましょうか。」

『一時的のものである。後産の汚物はいくらか霊線が通じているから、こう言う事もあり得る。故になるべく人の踏まぬ所へ埋めると昔から言われている。』